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【お酒】83.特別純米酒 住吉 超辛口+10 カップ [06.山形県の酒]

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樽平酒造株式会社
山形県東置賜郡川西町大字中小松2886番地

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米・米麹
精米歩合60%
原料米 山形県産米(国産)コシヒカリ100%使用
180ml詰
(以上、ラベルより転記)

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このお酒のラベルには、“+10”と書いてあります。
この数字は、このお酒の“日本酒度”を示しています。

日本酒度とは、「日本酒に含まれる糖分の分量を比重で示した日本酒独特の単位」(※1)のことです。
残念ながら、私自身が日本酒度のしくみを理解しきれていないこともあって、正確に説明する自信がありません。
これについては、おおむね以下のように覚えておけば、まちがいはないと思います。

-(マイナス);糖分が多い=甘口

+(プラス);糖分が少ない≒辛口(甘みが少ない)

辛口のあとに、“(甘みが少ない)”と書いたのは、「酒の甘さを呈する成分が糖分だけではない」(※2)と評する文献があるからです。
しかし、お酒の甘みの主成分は糖分でしょうから、糖分が少ないということは、甘みの成分が少ないということになると思いますので、あえてこう書きました。


このお酒の日本酒度は“+10”です。
これは、上記基準からすると、辛口(甘みが少ない)のお酒であることがわかります。

では、実際に、どのくらい辛口(甘みが少ない)なのでしょうか。

国税庁の調査によれば、平成22年度の日本酒度全国平均は+4.0でした(※3)。
(ちなみに、県内平均が最も高かったのが鳥取県で、+8.5とのことでした。)
それ故、+10ということは、全国平均から見てかなり辛口(甘みが少ない)のお酒であると思います。


そんな超辛口のこのお酒を、今日もぬる燗でいただきます。
おっとその前に、このお酒ですが、とてもよい色をしています。
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予想どおり、酸味が強めです。
しかし、刺激があったり、すっぱかったりするわけではないようです。
むしろスッキリした酸味です。

うまみも濃いめです。
純米酒らしい、濃厚で力強いうまみです。

甘みは最初はまったく感じませんでした。
しかし、よく味わってみると、ごくわずかですが、ほんの少しあるようです。
料理で言う隠し味のように、酸味とうまみとを陰から支えているのかもしれません。


スッキリした酸味と、濃いうまみとによって仕上げられた、濃醇“超”辛口のお酒でした。
甘みが少ないお酒でしたが、辛いわけではありませんでした。
油っぽい料理や、甘みのある煮物などに合うと思います。

(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.163(2000.4 柴田書店)
(※2)上原浩『純米酒を極める』p.214(2011.1 光文社知恵の森文庫)
(※3)国税庁鑑定企画官 『全国市販酒類調査の結果について(平成22年度調査分)』(平成24年2月)表3
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あ~酒臭かった! 27

酒くさコメント 6

newton

住吉は、シッカリとした味わいのお酒ですね。揚げ物でも合いますね。

by newton (2013-11-30 17:36) 

skekhtehuacso

newtonさん、コメントありがとうございます。
甘みは少ないですが、うまみはたしかにシッカリしています。
おっしゃるとおり、揚げ物にも合うと思います。
by skekhtehuacso (2013-11-30 21:13) 

とんちゃん

「住吉」は「美味しんぼ」に紹介されたと思います。
伝統的な製法にこだわっているということなんでしょう。
樽平というと銀座の細い路地裏にある直営店を想い出します。

by とんちゃん (2013-12-02 06:15) 

skekhtehuacso

とんちゃん様、コメントありがとうございます。
銀座に樽平酒造の直営店があるのですね。
銀座で飲む機会がほとんどないので知りませんでした。
一度行ってみたいものです。
by skekhtehuacso (2013-12-02 22:38) 

式守錦太夫

日本酒度の目安は、ご指摘の通りで問題ありませんよ!
日本酒度計をご覧になったことがあれば、
この+-の意味がもっと分かります。
浮かせたときに、比重計が沈めば「+」・・つまり糖分が少ないとなり、
浮けば「-」・・甘めということなのです。

樽平さんに行かれたら、山形の名物・玉こんにゃくを召し上がってくださ
い。
おおむね皆さんが召し上がっているようですよ♪


by 式守錦太夫 (2013-12-03 23:24) 

skekhtehuacso

式守錦太夫さん、コメントありがとうございます。
日本酒度計のしくみについては、いくつかの文献で読んではいますが、実物を見たことはありません。
「私自身が日本酒度のしくみを理解しきれていない」と書いたのは、私の知識では、日本酒度計の浮きには真水が入っているのに、どうして糖度が低いと真水より軽くなるのかわからなかったからです(同じ水が主成分だったら、たとえ糖度が低くてもわずかでもエキス分が多いほうが真水よりも重いのではないでしょうか)。
自分で納得できていないことは書かない方針ですので、このような表現になってしまいました。

玉こんですが、休日に銀座へ行ったときに、山形県のアンテナショップでいただくことがあります。玉こんをいただくと一杯欲しくなるので、その次に広島県か高知県のアンテナショップへ行ってしまいます。
by skekhtehuacso (2013-12-04 00:00) 

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