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【お酒】267.丹沢山 本醸造 カップ [14.神奈川県の酒]

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合資会社川西屋酒造店
神奈川県山北町山北250

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 70%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
(アルコール度数の記載なし)


川西屋酒造店さんのお酒は、“隆(りゅう)”のシリーズが有名ですね。
「有名ですね」なんてエラそうに書いておりますが、あたしゃ実は、dancyuの酒特集で紹介されているのをよく見るだけで、実際にいただいてみたことはないんです。
オマエのような貧乏人には手が出ない酒だよ。

20世紀に出版された古いものですが、今日いただく“丹沢山”シリーズを紹介しているある文献では、蔵元さんの言葉として「ここでは華やかな香りが鼻に残るようなインパクトの強い酒は造らない」「“酒食同源”とでも言おうか、酒も食事も共に楽しんでもらう「食中酒」であるためには、香りは抑え気味にし、何よりも「飲みあきしない」酒を醸すことが大切」と紹介しています(※1)。

“酒食同源”、大賛成です!。
ならば蔵元さんのその心意気を、今日のお酒で見せていただきましょう。
今日もぬる燗でいただきます。


うまみはどちらかというと淡めですが、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみですが、淡いせいか酒臭さはひかえめに感じます。
それに、わずかに香ばしい風味を感じますが、これは麹由来のものでしょうか。
雑味や苦味はありません。

酸味は弱めですが、はっきりと感じます。
スッキリしていて、すがすがしい酸味です。
刺激やピリピリ感はありません。
それに、すっぱさもほとんど感じません。

甘みはひかえめです。
しかし、コクはちゃんと感じます。


淡目だがしっかりしたうまみと、スッキリとした酸味との、やや淡麗でやや辛口のおいしいお酒でした。
味がしっかりしているものの、濃くはないので、飲みやすいと思います。
それに、いやな香りや雑味がないので、食事の味を邪魔しません。
蔵元さんの言葉どおりの、食中酒としてふさわしいお酒でした。


(※1)山成健治『かながわの地酒』p.65(1998.10 神奈川新聞社かもめ文庫56)
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