【お酒】283.金凰司牡丹 ほろよいカップ [39.高知県の酒]
司牡丹酒造株式会社
高知県高岡郡佐川町甲1299番地
(以上、カップの印刷事項より転記)
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合70%
アルコール分15度以上16度未満
180ml詰
(以上、フタより転記)
司牡丹さんでは、“金凰-”という名称を、本醸造のお酒に付けているようです。
蔵元さんのWebsiteを拝見すると、この“金凰”に該当するお酒のうち、一升瓶詰のものと紙パックのものとについては、本醸造の表示がなされています。
しかし、このカップ酒には、どこを探しても本醸造の表示が見あたりません。
同じ“金凰-”なのに、カップ酒だけランクを落とした普通酒を詰めることは、普通はしないのではないでしょうか。
それに、一升瓶や紙パックの出荷量と比べてカップ酒のそれは少ないでしょうから、出荷量の少ないものにだけ別のお酒を詰めることは、かえってコストがかかってしまうと思います。
お酒に本醸造の表示をつけることは蔵元さんの任意です(※1)。
これは私の推測ですが、たとえ本醸造の表示がなくても、きっと他の“金凰-”と同じお酒が入っているものと考えてよいのかもしれません。
かつて、ある雑誌が、各界の著名人数人に対して「無人島に持って行きたい日本酒は、なんですか?」と問いかける企画を載せていました。
そのトップバッターとして、“酒場放浪記”でおなじみの高知県出身のあのお方が、この“金凰司牡丹”を選んでいらっしゃいました。
そうそう、このお方ですよ。
(左の酔っぱらいは私です。)
その記事によれば、
「“司牡丹で産湯を使った”といってもいいくらい、僕にとって日本酒と言えば、このお酒をおいて他にない。」
「仕事を終えて帰ってきた父が、背広を脱いで着流し姿で囲炉裏端にあぐらをかいて、司牡丹の一升瓶を傍らにクジラの脂身をつまむ……その膝の上が、僕にとっては何より安心できる空間だった。今でもこの酒を飲むたびに、父の膝のぬくもりを思い出すんだよね。」
「ここの蔵は本醸造も高級酒と同じ醸造設備を使って、丁寧な原料処理をしているんです。だからこんなに品のいい酒になるんだろうね。味はしっかり出しつつも、キレが良くてすっきりした、いかにも高知らしい酒に仕上がってる。」
とのこと(※2)。
はたして、このお方がおっしゃるとおり、本当に味はしっかり出しつつもキレが良くてすっきりした味わいなのでしょうか。
それを確かめるべく、今日もぬる燗でいただきます。
一口いただくと、うまみと酸味とを感じます。
うまみは濃厚ではないものの、しっかりしています。
酒臭さはひかえめで、むしろやわらかいうまみに感じます。
それに、苦味や雑味をまったく感じません。
酸味もしっかりしています。
かなりスッキリしていて、さわやかな酸味です。
刺激やピリピリ感はありません。
それに、すっぱさもほとんど感じません。
甘みはひかえめですが、わずかにあってコクを出しているようです。
雑味のないきれいなうまみと、スッキリした酸味とがちょうどよく合っている、やや辛口のおいしいお酒でした。
確かにこれは、味はしっかり出しつつもキレが良くてすっきりした味わいでした。
(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)1の本文
(※2)dancyu 2012年4月号 p.12(プレジデント社)
2020/04/23
また飲んでみました。
2014-07-17 22:53
あ~酒臭かった!(21)
酒くさコメント(6)
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こんばんは!
【左の酔っぱらいは私です】
酔っ払っているかどうかは
この写真ではわかりませんけどね
(^ω^;)
by あとりえSAKANA (2014-07-18 00:33)
写真ではわかりませんね(^_^;)
by green_blue_sky (2014-07-18 06:10)
類さんとツーショットいいなぁ~。
宇都宮ではテレビCMのアレ以外、高知のお酒は見ません。
そんな私は、秋田の酒にハマってます。新政!白瀑 !
by hanamura (2014-07-18 12:56)
羨ましい!!!
by newton (2014-07-18 13:47)
あとりえSAKANAさん、
green_blue_skyさん、
わからないほうがよいと思います。
by skekhtehuacso (2014-07-18 22:57)
hanamuraさん、
newtonさん、
ちょっと前に、あるイベントに参加して、撮らせていただきました。
by skekhtehuacso (2014-07-18 22:59)