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【お酒】470.純米白嶺 カップ [26.京都府の酒]

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ハクレイ酒造株式会社
京都府宮津市字由良949

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合 酒母・麹60% 掛米60%
アルコール分15度
容量180ml詰
(以上、ラベルより転記)



京都府の日本海側に蔵を構えるハクレイ酒造さんについて、手元の文献では以下のように紹介されておりました。
ハクレイは「白嶺」。雪を頂いた丹後富士・由良ケ岳から命名。設立当時(昭和30年代)はカナ表記の社名が流行したことから「ハクレイ」となった。それまでの屋号は「ヤマニ」」(※1)
同社の仕込水は“丹後富士”由良ケ岳の中腹からから(原文ママ)湧き出る「不動山水」。伏見よりさらに硬度の低い“超軟水”だ。数字上ではミネラル分が少なく酒造りには適さないはずだが、不思議なことに同社では創業以来180年間、この水で酒を造り続けている。」(※2)


酒造りと水質との関係については、かつてこちらの末尾でまとめております。
それによれば、仕込水が超軟水ということは、理屈の上では味の穏やかなやや甘めの酒が出来るはずです。

もっとも、お酒の味に影響を与えるのは、仕込水の性質だけではありません。
麹や酒母、それに使用するお米の性質も、お酒の味に影響を及ぼすでしょう。
さらに、造りの手法も、その微妙なさじ加減が味に変化を与えることでしょう。


そんなことを考えながら、この超軟水で仕込まれたお酒をいただきたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。


うまみは濃いめでしっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを感じます。
ほんのわずかですが、苦みを感じます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさがあって、さわやかな酸味です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
これがお酒のコクに影響を与えているように思います。


濃いめのうまみとさわやかな酸味、それに甘みがコクを添える、濃醇旨口のおいしいお酒でした。
濃いめでしっかりした味わいですが、味に角がありません。
それでいてクドさはなく、さらにわずかに感じる苦みが味を引き締めているように感じました。
辛口ではないものの。、食事と合わせやすいお酒だと思います。
超軟水で仕込んでも、しっかりした味わいのお酒を造ることができるのですね。


(※1)らくたび文庫No.046『京都の地酒蔵』p.77(2011.11 株式会社コトコト)
(※2)(※1)p.76
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