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【お酒】504.日本盛 生原酒 大吟醸 200ml [28.兵庫県の酒]

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日本盛株式会社
アルコール分:18度以上19度未満
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合:50%
200ml
(以上、ボトルの印刷事項より転記)



今日は、先日いただいた本醸造の生原酒とともに日本盛さんが発売開始した大吟醸の生原酒をいただきます。


このお酒の表示を読んでいたところ、あることに気づきました。
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品質保持の為に窒素ガス充填をしております」と書いてあるのです。
窒素ガスを充填すると、品質保持に役立つのでしょうか。

この点について、食品の包装に関する文献には、「不活性ガスの利用は、酸化防止の他に、好気性微生物の発育阻止にも効果があり、とくにカビや表面細菌の発育を押えるのに役立つ。」との記述がありました(※1)。

また、ある蔵元さんで働いてらっしゃる方の話を収録した文献では、生酒の瓶へ炭酸ガスを充填している旨が紹介されていました。
熱酒で詰める場合は、ヘッド・スペースはほとんど生じませんが、生酒はヘッド・スペースが多く残ります。このヘッド・スペースの空気の中の酸素が、ただでさえ変化しやすい生酒には邪魔になるということで、ガス置換が検討されました。
最初は、窒素ガスで置換しようと検討しておりましたが、窒素は水俣病のイメージがあるなどと、半分冗談で話題になりました。要はヘッド・スペースから空気を追い出せばよいのだろうということになり、今では炭酸ガスを使っています。」(※2)

今こんな発言をしたら決して“半分冗談”では済まされないような内容ですが、公開の文書ですので引用しました。


難しい話はこのくらいにしておいて、そろそろお酒をいただきたいと思います。
大吟醸ですし、生原酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
その前に、このお酒ですが、本醸造よりは少しだけ着色があるようです。
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おおっ。
一口含むと、華やかな吟醸香が鼻からフワッと抜けていきます。
しかし、本醸造の生原酒で感じたようなアルコールの香りはしませんね。

うまみは濃くはないですが、かなりしっかりしています。
酒臭さはなくて、むしろやわらかいうまみです。
それに、苦みや雑味はまったくありません。

酸味はほとんど感じません。

甘みもかなりひかえめです。


吟醸香が香り、やわらかいうまみがしっかりしている、旨辛口のおいしいお酒でした。

大吟醸を名乗るだけあって、雑味や酸味を抑えてあるようです。
それに、安い吟醸酒にありがちな苦みも感じません。
そのせいか、本醸造の生原酒よりも口当たりがまろやかな感じがします。
欲を言えば、吟醸香がないほうが、食事と合わせやすいのではないかと思いました。
もっとも、そうするときっと「吟醸香がないのに大吟醸を名乗るなんてけしからん!」と文句をいう人が出てくることでしょう。


(※1)西郷英昭・松井悦造『不活性ガス充填包装について』p.69(東洋食品研究所研究報告書第9号 1970:原典は缶詰時報47巻10号 1968.10 日本缶詰協会)
(※2)佐藤淳司『一地方蔵の生酒作戦』p.14-15(醸造論文集41号 日本醸友会 1986)
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あ~酒臭かった! 38

酒くさコメント 2

あとりえSAKANA

このお酒と三色団子と鶯餅を持って
お花見に行こうかしらーヽ(^ω^)ノ

by あとりえSAKANA (2015-03-21 14:20) 

skekhtehuacso

あとりえSAKANA さん、原酒ですからね、まわりがはやいのでご注意下さい。
といいながら、私はいま、福島でよっぱらっておりますが。
by skekhtehuacso (2015-03-21 23:07) 

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