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【お酒】724.開春 純米超辛口カップ [32.島根県の酒]

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若林酒造有限会社
島根県大田市温泉津町小浜口73

原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール/15.5%
日本酒度/+15
酸度/1.6
アミノ酸度/1.4
原料米/神の舞65%
精米歩合/60%
酵母/協会9号
もろみ日数/26日
杜氏/山口竜馬(石見杜氏)
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




若林酒造さんについて、文献では以下のように紹介していました。
温泉と良港に恵まれた、その名も温泉津町(ゆのつまち:ブログ筆者注記)にある400石ほどの小蔵ながら、自家精米、小仕込みなど、ていねいな造りで定評がある。」(※1)

“ていねいな造り”はこのカップ酒にも反映されているからでしょうか、このカップ酒のラベルにはお酒の性質が事細かに表示されています。
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もろみ日数や、杜氏さんの名前まで表記されていますね。
日本酒度が+15という表示は辛口であることを示しているのかもしれませんが、私はこれまでの経験から、日本酒度のプラス側の数値はあまり信用できない(プラスの数値が高いからといって必ずしも辛いというわけではないことが多い)と思っております。


それにこのお酒ですが、“中取り部分”だけを瓶詰めしたのだとか。
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お酒をもろみから搾る際に、最初に袋の目を通過して出てくる白く濁ったお酒を“荒走り”、次にある程度袋の目が詰まった状態で出てくる澄んだお酒を“中取り”または“中垂れ”、そして最後に圧力をかけてギュッと搾って出てくる“責め”と、それぞれ呼ぶそうです。

このうち、荒走りは濁りがあることやまだ香りや味が若く、荒々しい面がある」(※2)ことで、そして責めは味に粗さがあり、柔らかさに欠ける傾向がある」(※2)ことで品質に劣るため、それぞれ「単独で製品化されることは少ない」(※2)そうです。

一方、中取りあるいは中垂れは、品質は最も優れ、特別な酒はこの部分を別にして貯蔵する」(※3)のだとか。

ということは、今日いただくこのお酒は、中取りという品質のよいお酒だけを詰めた特別なお酒ということでしょう。


さぞやおいしいお酒であろうと予想しつつ、そろそろいただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、濃くはないですがはっきりしています。
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うまみはやや濃いめです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)を感じますが、それほど強くはありません。
むしろお米のうまみのほうがはっきりしているくらいです。
それにこのお酒ですが、おだやかで嫌味のない渋みがはっきりしています。

酸味はけっこうはっきりしています。
ちょいピリで、角のないすっぱさが豊かです。

超辛口を名乗るだけあって、甘みはひかえめです。
ですがゼロではなく、わずかにあってお酒の味にコクを添えています。


やや濃いめのうまみに、渋みとちょいピリとが味を引き締める、やや濃醇で辛口のお酒でした。
かなりしっかりした味わいですが、味にクドさはないですね。
日本酒度が+15とのことでたしかに辛口ですが、甘みはゼロではありませんでした。
渋みと酸味との作用も面白いと思います。


(※1)山同敦子『愛と情熱の日本酒―魂をゆさぶる造り酒屋たち』p.318(2011.3 ちくま文庫)
(※2)松崎晴雄『日本酒をまるごと楽しむ!』p.45(2007.1 新風舎)
(※3)篠田次郎『日本酒ことば入門』p.203(2008.7 無明舎出版)
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エクスプロイダー

開春はダンチュウでも紹介されてますね。
しかし、カップ酒ながらこれだけ細かい表示やら中取りとレアと言うか蔵元の姿勢でしょうね。
by エクスプロイダー (2015-11-20 23:07) 

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