【お酒】725.廣喜 カップ [03.岩手県の酒]
廣田酒造店 廣田英俊
岩手県紫波郡紫波町宮手字泉屋敷2の4
原材料 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、フタに貼られたラベルより転記)
ふりがながつけられているからこそわかるものの、この字を“ひろき”と読むなんて、あたしゃわかりませんでしたよ。
これは同じ岩手県の“鷲の尾”以来の難易度ではないでしょうか。
読み方はわかっても、これはいったいどういう漢字なのでしょうか?
これについて、文献では以下のように紹介していましたよ。
「もち米とフルーツの栽培が盛んな紫波町の西側、秀峰・東根山の麓に広がる田園地帯に、清酒『廣喜』の醸造元・廣田酒造店がある。」
「主要銘柄の『廣喜』は、創業者の名をとり命名されたもの。廣田喜平治の「廣」と「喜」に、「この酒が広く喜ばれるように」という願いを込めて名付けられた。」(※1)
読み方と漢字とがわかったところで、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、深みがちょっとある感じでした。
一口含むと、アルコールの香りがけっこうはっきりしていることがわかります。
うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみを感じますが、キレがよくてスッと引いていきます。
それに、香ばしさとともに、軽い渋みを少し感じます。
酸味ははっきりしています。
スーッとさわやかで、それにすっぱさもちょっとあります。
それでも、刺激やピリピリ感はありません。
甘みはややひかえめですが、その存在はわかります。
さらっとした甘みをほどよく感じます。
バランスがよいものの、香ばしさと軽い渋みとがアクセントとなっている、旨口のおいしいお酒でした。
アルコールの香りがちょっと気になるかもしれません。
軽い渋みがありますが、酸味のさわやかさや甘みとよく合っているようです。
決して飲みやすくはないですが、私はなかなかいけると思いました。
(※1)岩渕公二『岩手の酒蔵』p.118(1998.10 岩手日報出版部)
廣喜は2年前に仙台の三越で蔵元さんが店頭販売してて、濁り酒の300ml瓶を買いましたね。
by エクスプロイダー (2015-11-20 23:12)