【お酒】1093.燦然 特別純米酒 雄町 カップ [33.岡山県の酒]
菊池酒造株式会社
岡山県倉敷市玉島阿賀崎1212
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)
原料米:雄町100%使用
精米歩合:65%
アルコール分:15度以上16度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
今週は、月曜日から以下の燦然シリーズをいただいてまいりました。
燦然カップ(普通酒)
燦然 上撰 本醸造 カップ
燦然 上撰 お燗瓶
燦然 上撰 お燗瓶(2)
今日いただくこのお酒は、岡山県が誇る日本最古の酒米と言われる“雄町(おまち)”を100%使用した特別純米酒です。
これまでにいただいた特別純米酒には香りを特徴とするものも少なからずありましたので、今日は冷や(常温)でいただきます。
お酒の色は、けっこうはっきりしておりましたが、透き通った感じもありました。
一口含むと、やはり吟醸香のようなフルーティーな香りがかすかにあることがわかりました。
うまみはやや濃いめですが、けっこうスッキリしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみの中に、お米のうまみらしきものも感じます。
そのうまみが舌の上で水平に広がって、スッと引いていきます。
とてもキレがよく、透明感すら感じます。
それとともに、軽快な苦みを少し感じます。
酸味はややはっきりしています。
弱めではあるものの、鋭さを感じます。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりしています。
これはお燗瓶で感じた甘みと同じでしょう。
かなりさらっとした甘みですが、酸味の陰に隠れているようです。
キレのよいうまみとさらっとした甘みとを、軽快な苦みと鋭さのある酸味とが引き締める、やや濃醇でスッキリ旨口のおいしいお酒でした。
そういえば、これまでにいただいた雄町を使ったお酒は、どれもキレのよいものばかりでした。
このキレのよいうまみは、雄町を使ったお酒の特徴でしょうか?
だとすれば、雄町で造ったお酒は、アルコールを添加しなくてもキレのよさを出すことができるわけですね。
なかなかおいしいお酒だと思います。
今回の記事を見てふと思ったんですが、俗に言う普通酒にはどんな原料米が使われてるんでしょうか?
大抵は国産米としか記載がありませんよね。
by タンタン (2017-02-04 06:08)
タンタンさん、特定名称酒の場合は「農産物検査法(中略)により、3等以上に格付けされた玄米又はこれに相当する玄米を精米したもの」を使わなければならないという制限がありますが(清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号))、特定名称酒以外のお酒、すなわち普通酒にはこの制限がありません。
それ故、これは私の予想ですが、普通酒には食用の安いお米を使ったり、あるいは液化仕込みを取り入れている大手蔵なんかはくず米相当のお米を砕いて使っていたりもするのではないでしょうか。
かといって、菊姫のにごり酒のように、普通酒(菊姫は本醸造の特定名称を使わないので、本醸造相当のお酒をも含む名称ですが)であっても特A地区産山田錦を使っていたりする例もありました。
なお、特定名称のルールとは別の法律(米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律)では、普通酒を含む全てのお酒についてお米の“産地”を表示する義務を課しています。
それ故、たとえ普通酒であっても、最低限のルールとしてお米の産地国を(国産であれば国産と)表示しなければならないことになっております。
by skekhtehuacso (2017-02-04 15:26)
やはり岡山の酒に「雄町」は欠かせませんね。
さっきの国産米で思い出しましたが93年頃の米不足の時に「こち亀」で輸入して大量に余ったタイ米を両さんが日本酒造りしてたような…。
by エクスプロイダー (2017-02-04 20:25)
エクスプロイダーさん、すみません。
細川内閣のときの米不足の際にタイ米を我慢して食べた覚えはありますが、こち亀についてはまったく知りません。
by skekhtehuacso (2017-02-05 20:55)