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【お酒】1280.談山(たんざん)300ml [29.奈良県の酒]

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西内酒造 西内康雄
奈良県桜井市下三番地

アルコール分 15度
米(国産)・米麹(国産米)、醸造アルコール
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




奈良県桜井市多武峰(とうのみね)。
そこには藤原鎌足祭神とし、かつてこの地で大化の改新のための談合がなされたという談山神社があります。

その談山神社の参道に蔵を構えて御神酒を造っているのが、西内酒造さんです。
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蔵の近くには、談山神社の一の鳥居があります。
しかし神社は、ここから数キロはなれたところにあるのです。
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その西内酒造さんが造ったお酒の味わいについて、手元の文献には以下のような記述がありました。
 蔵元を訪ねた折、挨拶もそこそこに談山正宗の大吟醸と純米酒を一口試飲させて頂いた。不思議と、最初にこれは「御神酒」の味だなと思った。実際に談山神社の御神酒を醸造しておられるという事実を知ったのは後のことである。ところが、実のところ私は過去に神社で御神酒を飲んだことなど記憶にない。では何故すぐさま御神酒の味だと直感したのだろうか。それは、作り手が「神に奉げる酒」ということを強く意識しているからではないかと私は想像する。あらゆる自然に感謝して、ストイックにまた直向に酒を醸すことこそが酒造りの基本であり、その精神こそが今忘れ去られようとしているものではないかとさえ感じた。」(※1)


私が今日いただくこのお酒は普通酒ですが、果たして御神酒の味だと直感することはできるのでしょうか?
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
御神酒をこんな柄の徳利でいただいていいのかよ!
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おおっ!
こりゃすっぱいな!!

最初に酸味を感じました。
すっぱさが強めで鋭いですね。
でも、酸味自体に深みを感じます。
それに、けっこうピリッときますね。

うまみは濃くはないですが、しっかりしています。
酒臭さ(←ほめ言葉です)とともに、米のうまみを少し感じます。
苦味や雑味はないみたいです。
キレもよく、スッと引きます。

甘みはややひかえめです。
かなりさらっとした甘味をちょっとだけ感じます。


すっぱさがはっきりしていてピリッとくるものの、味わいに深みを感じる、ピリすっぱやや辛口のお酒でした。
味わいに深みがあって、それでいてすっぱくてピリッときます。
でも、苦味や雑味、それにクドさがなく、しかもキレがよいので、後味はすっきりしています。

神に奉げるお酒は決して飲みやすくはないものの、しっかりしているのにきれいなお酒でした。
まるで神様から、「オマエ、口当たりのいい酒ばっかり飲んでバカみたいに酔っぱらってんじゃねぇぞ!」って怒られているかのようでした。


(※1)山田二良『奈良の銘酒』p.53-54(2011.2 京阪奈情報教育出版)
あ~酒臭かった!(31)  酒くさコメント(2) 

あ~酒臭かった! 31

酒くさコメント 2

hanamura

♪ かっぱっぱ~、るんぱっぱ~!(失礼しましたぁ~。)
by hanamura (2017-10-01 10:34) 

skekhtehuacso

hanamuraさん、望むところです。
by skekhtehuacso (2017-10-01 20:35) 

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