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【お酒】1354.鷹長 純米酒 300ml [29.奈良県の酒]

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油長酒造株式会社
奈良県御所市本町1160

原材料名 米(国産)米麹(国産米)
精米歩合 65%
アルコール分 15度
300ml
(以上、ラベルより転記)




奈良県御所市で享保4年(1719年)から酒造りをなさっているという油長酒造さん。
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“油長(ゆちょう)”という社名については、文献に以下のような記述がありました。
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 ところで、この油長酒造の代々の社長は、蔵を継ぐ際に「山本長兵衛」の名も継承するそうである。創業は一七一九年、元々は灯火の原料である油商から酒造に転業し、今も社名にはその屋号の名残がある。また、蔵元の建物の立派な外観からしても、その歴史の古さが十分に計り知れる。」(※1)

要するに、
油屋の長兵衛さん、略して、“油長”」なのですね。
(↑ごきげんようのムックン風に)


それではいただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、ほぼ透明でした。
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燗をつけると、お酒の甘い香りが少しだけ漂ってまいりましたよ。

うまみはやや濃いめです。
かもし出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみがしっかりしていて、厚みを感じます。
それに米のうまみもほんのりとあるみたいです。
また軽い苦みが少しだけありますが、鋭くはないですね。
キレは、純米酒にしてはよいほうではないでしょうか。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが強くはないものの、鋭さがありますね。
しかもそのすっぱさに、(アル添の効果とはちがう)さわやかさと深みとを同時に感じますよ。
また、少しピリッと来るようです。

甘みはややはっきりかな。
強くはなく、またべとついた感じもしませんが、甘みに幅がありますね。


うまみ、酸味、甘みと、どれもしっかりしているもののバランスのよい、やや濃醇で爽快ちょいすっぱちょいピリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
かなりしっかりした味わいでしたが、けっして重くはなくて、うまくまとまっているようでした。
私としては酸味のさわやかさと深みとがいい感じに効いていて、うまみとよく合っているように感じました。
また甘みがいい具合に効いていて、味わいの角を和らげてくれておりましたよ。

これ、かなりうまいんじゃないの!
吟香とか熟成感とかではなくて、本当にかもし出された味わいそのものでしょう。
奈良酒に鷹長あり。
恐れ入りました。

☆★☆★☆★☆★

この記事を書きながら、残ったものを冷やしていただいてみました。
すると、ウィスキーのような風味を少しだけ感じましたよ。
それにピリピリ感が消えて、飲みやすくなりました。

冷やしてもおいしく、燗でもおいしい純米酒でした。

(※1)山田二良『奈良の銘酒』p.87(2011.2 京阪奈情報教育出版)
あ~酒臭かった!(37)  酒くさコメント(2) 
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あ~酒臭かった! 37

酒くさコメント 2

エクスプロイダー

油長酒造の風の森は好きな日本酒の一つでして、仙台の特約店に行っては買いますね。
by エクスプロイダー (2018-03-12 18:34) 

skekhtehuacso

エクスプロイダーさん、風の森は少量酒に出会ったら入手してみます。
それよりも、鷹長の菩提酛を狙っているので、再び御所の東川酒店さんを訪問してみるつもりです。
by skekhtehuacso (2018-03-12 21:05) 

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