【お酒】1372.がま伝説 鬼ころし カップ [11.埼玉県の酒]
株式会社小山本家酒造HO
さいたま市西区大字指扇1798番地
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
アルコール分13度以上14度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
小山本家酒造さんは、灘の浜福鶴や大館の北鹿、それに伏見の京姫などを束ねる世界鷹小山家グループの要となる蔵元さんですね。
それにしても、茨城県の筑波や東京の麻布ならばともかく、埼玉県の蔵元さんなのにどうして“がま伝説”なのでしょうか?
それとも私が知らないだけで、もしかしたら埼玉にもがま蛙に関する伝説が存在するのかな?
このお酒を入手してからそんなことを考えていたところ、葛飾区役所の近くにあったスーパーでこのお酒と再会したのです。
スーパーの売場ですから勝手に写真を撮ることは憚られたのですが、その売場ではこのお酒のことを“賜杯桜 がま伝説”として販売されておりましたよ。
賜杯桜というのは、おそらくかつて世界鷹小山家グループに属していた賜杯桜酒造(茨城県取手市)のことでしょう。
賜杯桜酒造はその後小山本家酒造に吸収合併されて会社としては消滅しているようですが、この酒銘だけは小山本家酒造さんの下で残されたのでしょうね。
茨城県取手市の蔵元さんが用いていた酒銘ならば、“がま伝説”も当たらずも遠からずといったとろでしょうか?
なお、“鬼ころし”についてはかつてこちらで触れておりますので、ご参照ください。
そんながま伝説ですが、まことに残念ながら糖類酸味料フル添加の三増酒でした。
まあでも値段を考慮すれば、副原料の使用もアルコール度数の低さ(≒加水量の多さ)もさもありなんといったところでしょうか。
では、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は濃くはないものの、うっすらとにごっているようでした。
ああ、やっぱり。
うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
この画一的な味わいは酒臭さや米のうまみではなくて、添加されたものでしょうね。
でも、しつこさやクドさはないみたいです。
また、ワンカップ大関のようなラムネのような風味をわずかに感じますよ。
苦みや雑味はなく、キレはよいですね。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを少し感じます。
アルコール由来なのか酸味料の効果か、さわやかさも少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりしています。
とろみのような舌触りがかすかにあって、厚みを少し感じますが、べとついた感じはないみたいです。
ちょいすっぱちょい爽快やや甘口のお酒でした。
うまみが醸されたものとは異なるように感じました。
それにすっぱさに鋭さを少し感じたのと、甘みにとろみのような舌触りを感じたことから、まさしくこれは三増酒の味わいだと思いました。
でもね、濃くはないためか、クドさはありませんでしたよ。
この味わいは燗よりも、冷や(常温)でいただいたほうがいけるかも。
ポケットに入っていた小銭で買ってクーッとやれば、もう怖いものなしでしょう。
拙ブログへコメントありがとうございます。
確かにシャケが多い方が酒に合いますが、
福島から宮城へ僕が車を運転なので飲めません(-_-;
by johncomeback (2018-04-12 22:24)
johncomebackさん、運転なさるんじゃムリですね。
飲みたくなりそうなおにぎりですから、これはつらいところでしょう。
by skekhtehuacso (2018-04-13 21:03)