薩摩国での焼酎集め(酒集め)&聖地巡礼 [旅]
鹿児島県の本土、
薩摩半島があるほうが、旧薩摩国に相当する薩摩地方です。
下記地図の↓赤いほうですよ。
今回は、この旧薩摩国に該当する地域を徘徊してみましたよ。
鹿児島県には清酒蔵が一軒しかございませんので、収集の主たる対象はもちろん焼酎、それも芋焼酎です。
でもね、清酒も大手蔵の地方向け商品をちょっとだけ入手いたしました。
また今回は、芋焼酎のことを学ぼうとする者としてはぜひとも参拝しておきたい聖地への巡礼もしてまっせ。
でもでもでも!
毎度毎度のことながら、またしても今回も、出発日の2日前となった時点で天気予報がいきなり雨マークを出しやがんの!!.
昨日までずっと晴れていたのに、こっちは2ヶ月以上も前から計画しているのに、オイラが出かけるときだけ雨なんておかしいだろ!!!
しかも、台風が鹿児島県の近くまできてやがるんだってさ。
これは絶対に誰かのいやがらせだろうよ!
(いやがらせをされるようなことをしてきたのかよ!)
たとえ雨が降ったり台風が来やがったりしても、そんなことじゃワタクシの徘徊癖はけっしておさまりませんぞ!
とはいえ、いったいどうなることやら。
それではどうぞご覧ください。
☆★2018/7/21(土)☆★
まずは成田空港第3ターミナルから。
8:20発のJetstar★鹿児島行GK621便に乗りましたよ。
搭乗口上のディスプレイはなぜか案内が表示されておりませんでしたので、撮影することがかないませんでした。
おいおい、隣の若造よ!
ここはオマエの家じゃないんだぞ!
それに離陸のときに脱いだ靴が他の人にぶつかったらどうするんだよ!
飛びます、飛びます!(二郎さんより)
じゃなくて、もう飛んでます。
おお!
今日は雲が少なくて見通しがいいぞ!
これは九十九里浜かな。
ありゃ!
俺ん家だ!
そういえばベランダで洗濯物を干しているときに飛行機をよく見るわ。
こちらは羽田空港かな。
オイラの家からは成田のほうがアクセスしやすいので、使ったことがありません。
富士山は、ちょっとだけ雲をまとっておられました。
これは知多半島ですね。
セントレアがくっついとりゃあすがね。
これは高知の室戸岬かな。
ということは、隣のこの辺りが桂浜でしょうか。
集え!
桂浜へ!(水曜どうでしょうより)
ここまで天気がよかったのに、九州にさしかかった途端に雲が広がってきやがんの!
あー、なんにも見えなくなっちまったぜ。
こりゃきっと雨だな。
何も見えないまま、気がつくと鹿児島空港に着陸しておりましたよ。
定刻どおりでした。
九州上陸後一発目の徘徊は、鹿児島空港の中にて。
空港の売店で、これだけ集めました。
左の3つは前割りでした。
鹿児島空港からは、鹿児島市内へ向かう高速バス(10:50発)に乗車。
雲行きが怪しい中を走って行きます。
案の定、降ってきやがんの!
あーあ、どうしてオイラが出かけるときはいつもいつも雨ばっかりなんだろうね。
鹿児島空港から40分ほどで、鹿児島中央駅前に到着しました。
まずは駅ビル内とその周辺とにある店とを潰していきます。
ですが、外はどしゃぶりでやがんの!
どしゃぶりかと思ったら、こんどはパッと晴れやがる。
あたかもいやがらせを受けているかのごとく、ザーッと降ってパッと晴れるのを何度もくりかえすのですよ。
だから蒸し暑いことこの上ないのです。
鹿児島中央駅周辺での成果はこちら。
田苑(黒麹)の前割り。
田苑は、白麹で25度のものもありましたよ。
雲海酒造さんのこの木挽は、鹿児島向けの商品かな。
清酒(いわゆる日本酒)も見つけましたよ。
黄桜さんが造った、薩摩の料理に合う純米酒なんだってさ。
雨のいやがらせを何度か受けながら鹿児島中央駅から南下して、市立病院前電停まで歩いてまいりました。
市立病院前電停からは、鹿児島市交通局の路面電車(2系統)に乗車。
新型かなと思ったのですが、なんとこちらひさびさのつりかけ駆動でしたよ!
それにしても、パンタグラフが車両の中央についているってのは、おもしろいね。
運転台には、他の計器やスイッチよりも古いことが一目でわかる直接制御器が鎮座ましましておりました。
続行運転バリバリでしたよ。
電車の運行密度が高いんですね。
都市交通ってのはこうでなくちゃいけませんよ。
鹿児島市電を、高見馬場電停で下車。
たかだのばばじゃないよ、たかみばばだよ。
13:00を回って、腹が減ってまいりました。
そこで、高見馬場電停の近くにあったそば屋さんに突入いたしましたよ。
冷しとろろそばをいただきます。
つゆが甘めなのは、きっと鹿児島の醬油を使っているからでしょうね。
食後、
天文館通りへと歩いてまいりました。
あ、のり一だ!
太田和彦さんの"ふらり旅 いい酒いい肴”で紹介されていましたね。
花こよみは見あたりませんでした。
こちらは天文館むじゃき。
“水曜どうでしょう”の対決列島で、鹿児島最終決戦で食べる白熊を買いに来たお店ですね。
それにしても、鹿児島の街中では、あちらこちらに黒い砂のようなものが散らばっておりましたよ。
これはどうやら、桜島から降ってくる火山灰のようですね。
灰専用の集積所なんてのもありましたよ。
そしてこちらが、その灰をお降らしになる桜島さん。
今日は雲に隠れておられました。
このあとで立ち寄ったとある酒屋の店員さんによれば、鹿児島では雨が降ったほうが歩きやすいのだとか。
というのも、晴れると灰が舞って歩くのもつらいそうですよ。
ということは、この嫌がらせのような雨のおかげで、実は気持ちよく徘徊させていただけたのかな。
高見馬場からの成果はこちら。
蔵の神の地元にはこの旅の一番最後に立ち寄る予定でしたが、入手してしまいました。
安価な焼酎でおなじみの都城酒造さん(宮崎県都城市)ですが、またしても初見の焼酎を見つけてしまいました(左)。
どんだけ種類が豊富なんだよ!
これは大関さんの傘下にある、吹上焼酎のセット物。
その他、もろもろ。
高見馬場電停から歩いて、元祖“鹿児島駅”へと到達いたしました。
鹿児島駅前の電停から、鹿児島市電(2系統)に乗って鹿児島中央駅の方面へと引き返します。
今度はカルダン駆動&VVVFインバータ制御でした。
高見橋電停で下車。
鹿児島中央駅前の一つ手前です。
高見橋電停のすぐ近くには、樺山資紀の屋敷跡がありましたよ。
蛮勇演説でおなじみですね。
本日の酒集めはこれでおしまい。
ホテルにチェックインします。
このホテルには、焼酎(前割り)の試飲コーナーがありましたよ。
小鹿をいただきました。
荷物を部屋に置いたのち、エサを求めて出かけます。
甲突川にかかる西田橋。
その西田橋より、高見橋を望む。
その西田橋の西端にあった、“お食事処 たぐち”さんへ。
17:00の開店と同時の入店でした。
まずは、芋焼酎の水割り。
黒伊佐錦でした。
注文したのは、アジフライ定食。
歩いて腹が減ったので、ご飯をいただきますよ。
あたしゃフライの中では、アジフライこそが一番おいしいと勝手にそう思っているのです。
しかもアジフライってのは、絶対に揚げたてじゃなけりゃいけませんよ!
その揚げたてのアジフライに、九州の甘口醬油がよく合うことよく合うこと!
黒伊佐錦がすすんでしまい、二杯目はロックでいただきました。
こうして、鹿児島の夜は更けていったのでした。
☆★2018/7/22(日)☆★
二日目は、まだ暗い鹿児島中央駅より。
4:51発の指宿枕崎線山川行1321D普通列車に乗車。
錦江湾は、雲に被われておりました。
もしかして今日も雨?
1321Dに1時間10分ほど乗って、終点の山川駅にて6:31発指宿枕崎線枕崎行5321D普通列車に乗りかえ。
山川駅から5321Dに2駅だけ乗って、西大山駅で下車。
言わずと知れた、JR最南端の駅ですわ。
かつては日本最南端の駅でしたが、沖縄にゆいレールができたことで一気に10位以上も順位を下げてしまいました。
駅の西側には、開聞岳様が聳え立っておられます。
雑誌などでおなじみの構図で撮っておきましたが、この日の開聞岳様は笠をかぶっておられて残念。
西大山駅へ来た理由は、けっして鉄道マニア的な興味を充たすためだけではございませんのですぞ。
実はこの駅の近くには、芋焼酎を集めて飲み比べようとする者としてはぜひとも参拝しておきたい聖地があるのです。
その聖地がある岡児ヶ水(おかちょがみず)の集落へと向かうべく、朝の6:30から出発いたします。
早朝の曇り空の下、誰も通らない芋畑の中の道を、焼酎を背負った中年男性が歩いて行きます。
風が涼しくて気持ちいいね。
肥の香りがちょっとだけ漂っておりますけれど。
28度だってさ。
早朝にしてはやや高めかもしれませんが、夏らしさを体感するにはこのくらいがちょうどいいね。
西大山駅から1.5kmほど歩いて、着いたのは徳光神社。
とくみつじゃないよ、とっこうじんじゃだよ。
だれもいない参道を歩いて行きます。
“甘藷翁頌徳碑”がありましたよ。
この徳光神社は、さつまいもを琉球から持ち帰って広めたとされる“甘藷翁(からいもおんじょ)”こと利右衛門(りえもん)さん(後世において子孫が前田姓を名乗ったことから、前田利右衛門とも)を祀った神社なのです。
利右衛門さんのことはかつてこちらで文献を引用して紹介しておりますので、適宜ご参照下さい。
また、もし下記画像の文字が細かくて読めないようでしたら、上記リンク先をご参照下さい。
(文字に起こしてあります。)
拝殿にて一礼。
おいしい芋焼酎に出会えますように。
どうか雨が降りませんように。
拝殿には、さつまいもが一つだけ供えられておりましたよ。
徳光神社への参拝がかなったところで、次の目的地へと向かいます。
岡児ヶ水(おかちょがみず)の集落を抜けて、海岸の近くまでやってまいりました。
林のあいだから、東シナ海が見えましたよ。
その海岸の近くにあるのが、利右衛門さんのお墓です。
ここに、利右衛門さんが安らかに眠っていらっしゃいます。
おいしい芋焼酎に出会えますように。
どうか雨が降りませんように。
聖地巡礼を終えたところで、今朝来た道を逆に辿って西大山駅へと戻ります。
開聞岳様は、やはり笠をかぶっておられました。
西大山駅の駅前にあったみやげ物店。
焼酎は販売されておりませんでしたが、こちらひさびさのグアバジュースをいただきましたよ。
Oh!、グア~バ!
Let’s! コ~ヒ~!
Let’s! 、オレ~ンジ~!
1
西大山駅からは、8:31発の指宿行5322D普通列車に乗って、今朝来た道を引き返します。
5322Dの終点である指宿駅で、鹿児島中央行1330Dに乗りかえ。
この1330D、キハ47じゃなくて、キハ147なんだってさ。
どうやらJR九州独自の改造形式のようですね。
指宿駅から1330Dに1駅だけ乗って、二月田駅で下車。
立派な駅舎でしたが、無人駅でした。
二月田駅周辺のスーパーを3件訪問しましたが、成果は利右衛門の前割りだけ。
スーパーを後にして、二月田駅の近くまで戻ってきました。
当初の計画では、ここから指宿駅方面へ歩いて行く予定でした。
ところが、ここで突然、体調に異変が生じてしまいました。
急に体の動きが鈍くなり、しかも荷物が重く感じるようになってしまったのです。
熱中症かなと思ったのですが、それでも意識はいたってはっきりしているのですよ。
これはおそらく、山登りの人たちが言うところの“シャリバテ”ってやつでしょうよ。
要するに、“シャリ=飯=エネルギー”を使い果たしてバテてしまうことですわ。
たしかにこの日は午前2時起床で、その直後に朝食をとってからすでに7時間以上を経過しておりました。
それに食べた物も、バナナとヨーグルトだけ(あとグアバジュースもか)。
さらに今朝、西大山駅の周辺で数km歩いたことから、そこでエネルギーを使い果たしてしまったのでしょう。
これはすぐに何かを食べなければ体が持たないと判断し、店を探したのですが、二月田駅の周辺には食べ物を販売する店がありませんでした。
スーパーに戻って買って来ようかとも思ったのですが、時刻表を調べてみたところ、数分後に指宿行の列車が二月田駅に到着することがわかったのです。
そこで指宿駅方面へ徒歩で向かう計画を断念し、列車に乗って指宿駅へと向かい、駅周辺でお店を探して食事を摂るという計画を急遽立案したのでした。
ということで、二月田駅から10:00発の指宿行1329Dに乗車。
1駅だけ乗って、指宿駅で下車。
商店街があったので行ってみたところ、カレー屋さんが開店しておりました。
チキンカレーをいただきました。
これがまた、超まいう~!
チキンがから揚げのようになっておりました。
すぐにお店を見つけることができたのみならず、しかもおいしいカレーをいただけて大満足でした。
案の定、食事を摂ったら体調はすぐに回復しましたよ。
そこで指宿の街を1時間ほど徘徊してみたのですが、成果はゼロでした。
失意のうちに指宿駅へと戻って、指宿枕崎線の枕崎行1333Dに乗車。
三たび開聞岳様を拝みましたが、笠を外していただくことはかないませんでした。
指宿駅から50分ほど乗って、着いたのは西頴娃駅。
平日は有人のようですが、この日は日曜日で無人でした。
西頴娃駅の周辺では1時間ほど徘徊しましたが、またしても成果はゼロでした。
どこへ行っても、さつま白波にさつま島美人、そして黒伊佐錦ばかり。
まあでも、宝焼酎やいいちこが並んでいるよりも健全なことなんですけれどね。
とあるコンビニの軒先では、アマガエルがお休みでした。
失意のうちに西頴娃駅へ戻り、ホームで列車を待っていたところ、いきなりのにわか雨に襲われました。
傘を出すのに手間取って、入線してきた列車(13:58発枕崎行1337D)を正面から捕えることがかないませんでしたよ。
にわか雨ですからね、ザーッと降ってパッと止みやがるの。
あっという間にまた晴れましたよ。
芋畑の中を、枕崎行1337Dは走り抜けて行きます。
西頴娃駅から1337Dに30分ほど乗って、枕崎駅へ到着。
指宿枕崎線の終点です。
枕崎駅の北側にある観光案内所。
観光案内所の正面に位置するこの場所には、鹿児島交通(その前身たる南薩鉄道)の枕崎駅があったそうです。
その駅舎がこれ。
実はJRの指宿枕崎線もここまで線路が延びていて、鹿児島交通が廃線となった後も駅を間借りしていたのです。
それが用地売却・駅舎解体の運びとなったことから、指宿枕崎線はここよりも指宿側の自線上に現在の枕崎駅を設置したのだそうですよ。
観光案内所には、かつての鹿児島交通の駅舎で使われていたというベンチが置かれておりましたよ。
花渡川にかかる橋から河口を望みます。
枕崎市役所には、変わったオブジェが設置されておりました。
枕崎の焼酎と言えば、そりゃ“さつま白波”(薩摩酒造さん)でしょうよ!
見学させていただきました。
なお、写真撮影はOK(動画は不可)とのことでした。
古式では、土に埋めた甕でもろみを発酵させていたのですね。
それにしても、枕崎の小学生たちは子どもの頃から酒好きなのかな。
望楼に上がれるとのこと。
92段の階段を、焼酎を背負った中年男性が必死のパッチで登って行きます。
無事到達いたしましたよ。
枕崎の街も海も見渡せましたとさ。
ノートが置いてありました。
自分のブログ名をまちがえるなんて最低だな!
見学と登楼とを終えて、お約束の試飲タイムへと突入です。
古式の白波をいただきましたよ。
しっかりしていてまいう~!
焼酎もお酒も、しっかりした味わいのもののほうが美味しいと思う、吉宗であった。
このあともう一種類勧めていただきましたが、撮影を忘れてしまいました。
“さつま白波五人男”なる詰め合わせをGETし、薩摩酒造さんを後にしたのでした。
試飲コーナーでは、お店の人にとてもよくしていただきました。
おかげで楽しいひとときを過ごすことができましたよ。
なお、枕崎のスーパーでの成果はこちら。
さつま白波の前割りは鹿児島市内でも出会いましたが、やはり地元である枕崎で買わねばならぬと思い、ここまで我慢してきたのでした。
「じゃどうしてさつま五代は我慢しなかったんだ?」なんて野暮なことは言わないの!
“花しらなみ”なる冷用焼酎もありました。
知覧茶の新茶(徳用)とともに入手しましたよ。
(写真を撮ることを忘れてしまったことから、拙宅にて撮影いたしました。)
この日の焼酎集めはこれでおしまい。
市街地にあるホテルにチェックインします。
そのホテルのすぐ近くにあった“だいとく”さんで、今日の独り打ち上げを開催することに決めました。
18:00の開店と同時に乗り込みますよ。
まずは、さつま白波を水割りで。
さつま白波って、水割りにしてもけっして味が薄まることなくおいしくいただけるのですね。
枕崎へ来たら、そりゃやっぱり“かつお”でしょ!
“ぶえん鰹”ってのが、枕崎のブランドかつおなのだそうですよ。
ハイ、これがぶえん鰹!
ツヤッツヤ!
臭みゼロ!
ややさっぱりしているのは、この時季ならではの味でしょうか。
でもそのさっぱりした味が、九州の濃厚な甘口醬油ととてもよく合うこと!
これは、腹皮の天ぷら。
フワッフワでした。
この白子の煮物がさ、口の中でとろけやがんのよ!
どうしてくれるんだ!
こんな料理を出されたら、焼酎がすすんでしかたがないじゃないか!
二杯目は、さくら白波(黄麹仕込み)をロックでいただきましたよ。
さつま白波ほどクセはなくてさっぱりしているものの、白波らしさは外していない感じがしました。
こうして、枕崎の夜は更けていったのでした。
☆★2018/7/23(月)☆★
三日目。
楽しい一人旅もとうとう最終日となってしまいました。
この日は鹿児島交通バスなんてつ線の伊集院行に乗車しましたよ。
平日だというのに、6:25の始発にここ枕崎から乗ったのは私だけでした。
バスは起伏の激しい山道を走って行きます。
枕崎から40分ほど乗って、着いたのは加世田バスターミナル。
加世田バスターミナルには、蒸気機関車とディーゼル機関車とが保存されておりましたよ。
それもそのはず。
ここ加世田バスターミナルは、鹿児島交通(その前身たる南薩鉄道)の加世田駅があった場所だったのです。
そして私がここまで乗ってきたなんてつ線バスは、その鉄道の代替バスなのでした。
バスターミナル内には、駅名標がいくつか展示されておりました。
もしかしてこれは、鉄道が現役だった頃に使われていたものなのでしょうか?
(確認できませんでした。)
この石造りの建物は、どうやら鉄道が現役だった頃に倉庫として使われていたもののようですね。
その中は、車輌などを展示する“南薩鐵道記念館”となっておりました。
ただワタクシは、記念館の開館時刻前に加世田を去る予定にしておりましたので、内部の見学は断念いたしましたよ。
バスターミナルの待合室に置かれていたベンチ。
もしかしてこれも、枕崎にあったものと同様に旧加世田駅で使われていたものなのでしょうか?
(確認できませんでした。)
加世田駅跡を離れて、加世田の街を徘徊します。
市街地を流れる加世田川。
川風がとてもきもちいいですね。
川というのは、魚や動物、それに植物などのいろいろな生き物が棲んでいる場所なのです。
その生き物たちにとって、きれいな川というのは棲んでいて気持ちがよい場所なのだと思います。
一方で私たち人間は、こうして橋の上に立つことで川風を通してきれいな川の気持ちよさを感じることができるわけですが、その気持ちよさというのは、まさに川に棲む生き物たちが感じている気持ちよさと同じ感覚なのではないかと、僕は思うのです。
(↑なんとなく太田和彦さん風に語ってみました。)
くだらないことを考えていたら、とんぼたちに怪しまれて囲まれてしまいました。
加世田では一時間ほど徘徊しましたが、成果これだけ。
しかもこれ、昨日立ち寄った指宿の焼酎でした。
加世田からは、再びなんてつ線バスに乗車。
9:53発の伊集院行です。
再び起伏の激しい道を走って行きます。
早っ!
鹿児島県じゃ、7月にもう稲刈りなのですね。
もしかしたら二期作ですか?
加世田から1時間乗って、伊集院駅に到着しました。
これはバス停とは反対側(北口)の駅舎。
伊集院駅では北口の近くにあった酒店とスーパーとを覗いてみましたが、成果はゼロでした。
その伊集院駅からは、11:49発の鹿児島本線川内行2438M普通電車に乗車。
シャリバテを予防すべく、2438Mの車内でおにぎりをいただきます。
2438Mに終点まで乗って(30分間)、川内駅で下車。
ここ川内で、この旅最後の徘徊をいたしますよ。
駅舎に併設されていた物産店。
その物産店では、これらをGET!
もっといろいろと販売されていたのですが、採り尽くさないことこそがこのブログを長く書き続けるための秘訣であると心得ておりますので、これだけ選びました。
(ウソだろかばんが重くなったからだろ!)
川内では、駅から少し離れたところに繁華街がありました。
そこにあったスーパー2軒とデパート1軒とを物色し、これらをGET!
いずれも薩摩川内市の地焼酎です。
最後に立ち寄ったスーパーでは、鹿児島の甘い醬油を入手。
なんとなくではございますが、一番甘そうなものを選びましたよ。
今回の旅の行程は、これですべて終了です。
かばんがパンパンになりました。
最後に焼酎で一杯やりたいところでしたが、開いているお店がない!
そりゃそうだよね、平日の昼間だもん。
そこで、川内駅に併設されていたカフェでビールをいただくことにしましたよ。
おつまみも、この時間に提供できるものが限られていたことから、フライドポテトを選びましたよ。
あたしゃこれだけを食べるのって、何年ぶりかな。
フライドポテトの量が予想外に多かったので、一杯だけじゃすまなくなってしまいました。
そこで頼んだのが、これもひさびさのバドワイザー。
グラスをくれと頼んだら、店員さんのあいだで“グラスをどれにするか論争”が勃発!
出てきたグラスはこれでしたが、これってシャンパングラスなんじゃないの?
ほろよい気分となったところで、川内駅から九州新幹線さくら号に乗り、激暑の新大阪駅でのぞみに乗りかえて帰ったとさ。
おっと、そうだ!
さくら号の車内販売で、ワンカップ大関の瀬戸内仕立てをGET!
以上、
《焼酎》
カップ20個
100ml瓶12本
1合瓶1本
300ml瓶2本(瓶1/ボトル1)
2合ペットボトル2本
【清酒】
カップ酒1個
300ml瓶1本
の旅でした。
今回の成果は、量としては申し分ないほどでした。
でも私としては、街のスーパーを回ることでその周辺で造られている地焼酎のカップを入手できることを期待していたのですが、それは今回の旅では川内駅の周辺を除いてほとんどかないませんでした。
どこへ行っても、置いてあるのはさつま白波にさつま島美人、それに黒伊佐錦の連続でしたよ。
もしかしたら鹿児島県では、地焼酎カップを取り扱っているスーパーは少ないのでしょうか?
それとも、そもそも製造量の少ない蔵元さんは、カップ製品を世に送り出していないのでしょうか?
鹿児島県では大隅地方や内陸部、それに島嶼地域でも焼酎の製造が盛んですから、次に鹿児島県内を徘徊する際にはスーパー以外のお店(道の駅や大型の酒店)へ立ち寄ることも計画に組み入れてみたいと思いましたとさ。
薩摩半島があるほうが、旧薩摩国に相当する薩摩地方です。
下記地図の↓赤いほうですよ。
今回は、この旧薩摩国に該当する地域を徘徊してみましたよ。
鹿児島県には清酒蔵が一軒しかございませんので、収集の主たる対象はもちろん焼酎、それも芋焼酎です。
でもね、清酒も大手蔵の地方向け商品をちょっとだけ入手いたしました。
また今回は、芋焼酎のことを学ぼうとする者としてはぜひとも参拝しておきたい聖地への巡礼もしてまっせ。
でもでもでも!
毎度毎度のことながら、またしても今回も、出発日の2日前となった時点で天気予報がいきなり雨マークを出しやがんの!!.
昨日までずっと晴れていたのに、こっちは2ヶ月以上も前から計画しているのに、オイラが出かけるときだけ雨なんておかしいだろ!!!
しかも、台風が鹿児島県の近くまできてやがるんだってさ。
これは絶対に誰かのいやがらせだろうよ!
(いやがらせをされるようなことをしてきたのかよ!)
たとえ雨が降ったり台風が来やがったりしても、そんなことじゃワタクシの徘徊癖はけっしておさまりませんぞ!
とはいえ、いったいどうなることやら。
それではどうぞご覧ください。
☆★2018/7/21(土)☆★
まずは成田空港第3ターミナルから。
8:20発のJetstar★鹿児島行GK621便に乗りましたよ。
搭乗口上のディスプレイはなぜか案内が表示されておりませんでしたので、撮影することがかないませんでした。
おいおい、隣の若造よ!
ここはオマエの家じゃないんだぞ!
それに離陸のときに脱いだ靴が他の人にぶつかったらどうするんだよ!
飛びます、飛びます!(二郎さんより)
じゃなくて、もう飛んでます。
おお!
今日は雲が少なくて見通しがいいぞ!
これは九十九里浜かな。
ありゃ!
俺ん家だ!
そういえばベランダで洗濯物を干しているときに飛行機をよく見るわ。
こちらは羽田空港かな。
オイラの家からは成田のほうがアクセスしやすいので、使ったことがありません。
富士山は、ちょっとだけ雲をまとっておられました。
これは知多半島ですね。
セントレアがくっついとりゃあすがね。
これは高知の室戸岬かな。
ということは、隣のこの辺りが桂浜でしょうか。
集え!
桂浜へ!(水曜どうでしょうより)
ここまで天気がよかったのに、九州にさしかかった途端に雲が広がってきやがんの!
あー、なんにも見えなくなっちまったぜ。
こりゃきっと雨だな。
何も見えないまま、気がつくと鹿児島空港に着陸しておりましたよ。
定刻どおりでした。
九州上陸後一発目の徘徊は、鹿児島空港の中にて。
空港の売店で、これだけ集めました。
左の3つは前割りでした。
鹿児島空港からは、鹿児島市内へ向かう高速バス(10:50発)に乗車。
雲行きが怪しい中を走って行きます。
案の定、降ってきやがんの!
あーあ、どうしてオイラが出かけるときはいつもいつも雨ばっかりなんだろうね。
鹿児島空港から40分ほどで、鹿児島中央駅前に到着しました。
まずは駅ビル内とその周辺とにある店とを潰していきます。
ですが、外はどしゃぶりでやがんの!
どしゃぶりかと思ったら、こんどはパッと晴れやがる。
あたかもいやがらせを受けているかのごとく、ザーッと降ってパッと晴れるのを何度もくりかえすのですよ。
だから蒸し暑いことこの上ないのです。
鹿児島中央駅周辺での成果はこちら。
田苑(黒麹)の前割り。
田苑は、白麹で25度のものもありましたよ。
雲海酒造さんのこの木挽は、鹿児島向けの商品かな。
清酒(いわゆる日本酒)も見つけましたよ。
黄桜さんが造った、薩摩の料理に合う純米酒なんだってさ。
雨のいやがらせを何度か受けながら鹿児島中央駅から南下して、市立病院前電停まで歩いてまいりました。
市立病院前電停からは、鹿児島市交通局の路面電車(2系統)に乗車。
新型かなと思ったのですが、なんとこちらひさびさのつりかけ駆動でしたよ!
それにしても、パンタグラフが車両の中央についているってのは、おもしろいね。
運転台には、他の計器やスイッチよりも古いことが一目でわかる直接制御器が鎮座ましましておりました。
続行運転バリバリでしたよ。
電車の運行密度が高いんですね。
都市交通ってのはこうでなくちゃいけませんよ。
鹿児島市電を、高見馬場電停で下車。
たかだのばばじゃないよ、たかみばばだよ。
13:00を回って、腹が減ってまいりました。
そこで、高見馬場電停の近くにあったそば屋さんに突入いたしましたよ。
冷しとろろそばをいただきます。
つゆが甘めなのは、きっと鹿児島の醬油を使っているからでしょうね。
食後、
天文館通りへと歩いてまいりました。
あ、のり一だ!
太田和彦さんの"ふらり旅 いい酒いい肴”で紹介されていましたね。
花こよみは見あたりませんでした。
こちらは天文館むじゃき。
“水曜どうでしょう”の対決列島で、鹿児島最終決戦で食べる白熊を買いに来たお店ですね。
それにしても、鹿児島の街中では、あちらこちらに黒い砂のようなものが散らばっておりましたよ。
これはどうやら、桜島から降ってくる火山灰のようですね。
灰専用の集積所なんてのもありましたよ。
そしてこちらが、その灰をお降らしになる桜島さん。
今日は雲に隠れておられました。
このあとで立ち寄ったとある酒屋の店員さんによれば、鹿児島では雨が降ったほうが歩きやすいのだとか。
というのも、晴れると灰が舞って歩くのもつらいそうですよ。
ということは、この嫌がらせのような雨のおかげで、実は気持ちよく徘徊させていただけたのかな。
高見馬場からの成果はこちら。
蔵の神の地元にはこの旅の一番最後に立ち寄る予定でしたが、入手してしまいました。
安価な焼酎でおなじみの都城酒造さん(宮崎県都城市)ですが、またしても初見の焼酎を見つけてしまいました(左)。
どんだけ種類が豊富なんだよ!
これは大関さんの傘下にある、吹上焼酎のセット物。
その他、もろもろ。
高見馬場電停から歩いて、元祖“鹿児島駅”へと到達いたしました。
鹿児島駅前の電停から、鹿児島市電(2系統)に乗って鹿児島中央駅の方面へと引き返します。
今度はカルダン駆動&VVVFインバータ制御でした。
高見橋電停で下車。
鹿児島中央駅前の一つ手前です。
高見橋電停のすぐ近くには、樺山資紀の屋敷跡がありましたよ。
蛮勇演説でおなじみですね。
本日の酒集めはこれでおしまい。
ホテルにチェックインします。
このホテルには、焼酎(前割り)の試飲コーナーがありましたよ。
小鹿をいただきました。
荷物を部屋に置いたのち、エサを求めて出かけます。
甲突川にかかる西田橋。
その西田橋より、高見橋を望む。
その西田橋の西端にあった、“お食事処 たぐち”さんへ。
17:00の開店と同時の入店でした。
まずは、芋焼酎の水割り。
黒伊佐錦でした。
注文したのは、アジフライ定食。
歩いて腹が減ったので、ご飯をいただきますよ。
あたしゃフライの中では、アジフライこそが一番おいしいと勝手にそう思っているのです。
しかもアジフライってのは、絶対に揚げたてじゃなけりゃいけませんよ!
その揚げたてのアジフライに、九州の甘口醬油がよく合うことよく合うこと!
黒伊佐錦がすすんでしまい、二杯目はロックでいただきました。
こうして、鹿児島の夜は更けていったのでした。
☆★2018/7/22(日)☆★
二日目は、まだ暗い鹿児島中央駅より。
4:51発の指宿枕崎線山川行1321D普通列車に乗車。
錦江湾は、雲に被われておりました。
もしかして今日も雨?
1321Dに1時間10分ほど乗って、終点の山川駅にて6:31発指宿枕崎線枕崎行5321D普通列車に乗りかえ。
山川駅から5321Dに2駅だけ乗って、西大山駅で下車。
言わずと知れた、JR最南端の駅ですわ。
かつては日本最南端の駅でしたが、沖縄にゆいレールができたことで一気に10位以上も順位を下げてしまいました。
駅の西側には、開聞岳様が聳え立っておられます。
雑誌などでおなじみの構図で撮っておきましたが、この日の開聞岳様は笠をかぶっておられて残念。
西大山駅へ来た理由は、けっして鉄道マニア的な興味を充たすためだけではございませんのですぞ。
実はこの駅の近くには、芋焼酎を集めて飲み比べようとする者としてはぜひとも参拝しておきたい聖地があるのです。
その聖地がある岡児ヶ水(おかちょがみず)の集落へと向かうべく、朝の6:30から出発いたします。
早朝の曇り空の下、誰も通らない芋畑の中の道を、焼酎を背負った中年男性が歩いて行きます。
風が涼しくて気持ちいいね。
肥の香りがちょっとだけ漂っておりますけれど。
28度だってさ。
早朝にしてはやや高めかもしれませんが、夏らしさを体感するにはこのくらいがちょうどいいね。
西大山駅から1.5kmほど歩いて、着いたのは徳光神社。
とくみつじゃないよ、とっこうじんじゃだよ。
だれもいない参道を歩いて行きます。
“甘藷翁頌徳碑”がありましたよ。
この徳光神社は、さつまいもを琉球から持ち帰って広めたとされる“甘藷翁(からいもおんじょ)”こと利右衛門(りえもん)さん(後世において子孫が前田姓を名乗ったことから、前田利右衛門とも)を祀った神社なのです。
利右衛門さんのことはかつてこちらで文献を引用して紹介しておりますので、適宜ご参照下さい。
また、もし下記画像の文字が細かくて読めないようでしたら、上記リンク先をご参照下さい。
(文字に起こしてあります。)
拝殿にて一礼。
おいしい芋焼酎に出会えますように。
どうか雨が降りませんように。
拝殿には、さつまいもが一つだけ供えられておりましたよ。
徳光神社への参拝がかなったところで、次の目的地へと向かいます。
岡児ヶ水(おかちょがみず)の集落を抜けて、海岸の近くまでやってまいりました。
林のあいだから、東シナ海が見えましたよ。
その海岸の近くにあるのが、利右衛門さんのお墓です。
ここに、利右衛門さんが安らかに眠っていらっしゃいます。
おいしい芋焼酎に出会えますように。
どうか雨が降りませんように。
聖地巡礼を終えたところで、今朝来た道を逆に辿って西大山駅へと戻ります。
開聞岳様は、やはり笠をかぶっておられました。
西大山駅の駅前にあったみやげ物店。
焼酎は販売されておりませんでしたが、こちらひさびさのグアバジュースをいただきましたよ。
Oh!、グア~バ!
Let’s! コ~ヒ~!
Let’s! 、オレ~ンジ~!
1
西大山駅からは、8:31発の指宿行5322D普通列車に乗って、今朝来た道を引き返します。
5322Dの終点である指宿駅で、鹿児島中央行1330Dに乗りかえ。
この1330D、キハ47じゃなくて、キハ147なんだってさ。
どうやらJR九州独自の改造形式のようですね。
指宿駅から1330Dに1駅だけ乗って、二月田駅で下車。
立派な駅舎でしたが、無人駅でした。
二月田駅周辺のスーパーを3件訪問しましたが、成果は利右衛門の前割りだけ。
スーパーを後にして、二月田駅の近くまで戻ってきました。
当初の計画では、ここから指宿駅方面へ歩いて行く予定でした。
ところが、ここで突然、体調に異変が生じてしまいました。
急に体の動きが鈍くなり、しかも荷物が重く感じるようになってしまったのです。
熱中症かなと思ったのですが、それでも意識はいたってはっきりしているのですよ。
これはおそらく、山登りの人たちが言うところの“シャリバテ”ってやつでしょうよ。
要するに、“シャリ=飯=エネルギー”を使い果たしてバテてしまうことですわ。
たしかにこの日は午前2時起床で、その直後に朝食をとってからすでに7時間以上を経過しておりました。
それに食べた物も、バナナとヨーグルトだけ(あとグアバジュースもか)。
さらに今朝、西大山駅の周辺で数km歩いたことから、そこでエネルギーを使い果たしてしまったのでしょう。
これはすぐに何かを食べなければ体が持たないと判断し、店を探したのですが、二月田駅の周辺には食べ物を販売する店がありませんでした。
スーパーに戻って買って来ようかとも思ったのですが、時刻表を調べてみたところ、数分後に指宿行の列車が二月田駅に到着することがわかったのです。
そこで指宿駅方面へ徒歩で向かう計画を断念し、列車に乗って指宿駅へと向かい、駅周辺でお店を探して食事を摂るという計画を急遽立案したのでした。
ということで、二月田駅から10:00発の指宿行1329Dに乗車。
1駅だけ乗って、指宿駅で下車。
商店街があったので行ってみたところ、カレー屋さんが開店しておりました。
チキンカレーをいただきました。
これがまた、超まいう~!
チキンがから揚げのようになっておりました。
すぐにお店を見つけることができたのみならず、しかもおいしいカレーをいただけて大満足でした。
案の定、食事を摂ったら体調はすぐに回復しましたよ。
そこで指宿の街を1時間ほど徘徊してみたのですが、成果はゼロでした。
失意のうちに指宿駅へと戻って、指宿枕崎線の枕崎行1333Dに乗車。
三たび開聞岳様を拝みましたが、笠を外していただくことはかないませんでした。
指宿駅から50分ほど乗って、着いたのは西頴娃駅。
平日は有人のようですが、この日は日曜日で無人でした。
西頴娃駅の周辺では1時間ほど徘徊しましたが、またしても成果はゼロでした。
どこへ行っても、さつま白波にさつま島美人、そして黒伊佐錦ばかり。
まあでも、宝焼酎やいいちこが並んでいるよりも健全なことなんですけれどね。
とあるコンビニの軒先では、アマガエルがお休みでした。
失意のうちに西頴娃駅へ戻り、ホームで列車を待っていたところ、いきなりのにわか雨に襲われました。
傘を出すのに手間取って、入線してきた列車(13:58発枕崎行1337D)を正面から捕えることがかないませんでしたよ。
にわか雨ですからね、ザーッと降ってパッと止みやがるの。
あっという間にまた晴れましたよ。
芋畑の中を、枕崎行1337Dは走り抜けて行きます。
西頴娃駅から1337Dに30分ほど乗って、枕崎駅へ到着。
指宿枕崎線の終点です。
枕崎駅の北側にある観光案内所。
観光案内所の正面に位置するこの場所には、鹿児島交通(その前身たる南薩鉄道)の枕崎駅があったそうです。
その駅舎がこれ。
実はJRの指宿枕崎線もここまで線路が延びていて、鹿児島交通が廃線となった後も駅を間借りしていたのです。
それが用地売却・駅舎解体の運びとなったことから、指宿枕崎線はここよりも指宿側の自線上に現在の枕崎駅を設置したのだそうですよ。
観光案内所には、かつての鹿児島交通の駅舎で使われていたというベンチが置かれておりましたよ。
花渡川にかかる橋から河口を望みます。
枕崎市役所には、変わったオブジェが設置されておりました。
枕崎の焼酎と言えば、そりゃ“さつま白波”(薩摩酒造さん)でしょうよ!
見学させていただきました。
なお、写真撮影はOK(動画は不可)とのことでした。
古式では、土に埋めた甕でもろみを発酵させていたのですね。
それにしても、枕崎の小学生たちは子どもの頃から酒好きなのかな。
望楼に上がれるとのこと。
92段の階段を、焼酎を背負った中年男性が必死のパッチで登って行きます。
無事到達いたしましたよ。
枕崎の街も海も見渡せましたとさ。
ノートが置いてありました。
自分のブログ名をまちがえるなんて最低だな!
見学と登楼とを終えて、お約束の試飲タイムへと突入です。
古式の白波をいただきましたよ。
しっかりしていてまいう~!
焼酎もお酒も、しっかりした味わいのもののほうが美味しいと思う、吉宗であった。
このあともう一種類勧めていただきましたが、撮影を忘れてしまいました。
“さつま白波五人男”なる詰め合わせをGETし、薩摩酒造さんを後にしたのでした。
試飲コーナーでは、お店の人にとてもよくしていただきました。
おかげで楽しいひとときを過ごすことができましたよ。
なお、枕崎のスーパーでの成果はこちら。
さつま白波の前割りは鹿児島市内でも出会いましたが、やはり地元である枕崎で買わねばならぬと思い、ここまで我慢してきたのでした。
「じゃどうしてさつま五代は我慢しなかったんだ?」なんて野暮なことは言わないの!
“花しらなみ”なる冷用焼酎もありました。
知覧茶の新茶(徳用)とともに入手しましたよ。
(写真を撮ることを忘れてしまったことから、拙宅にて撮影いたしました。)
この日の焼酎集めはこれでおしまい。
市街地にあるホテルにチェックインします。
そのホテルのすぐ近くにあった“だいとく”さんで、今日の独り打ち上げを開催することに決めました。
18:00の開店と同時に乗り込みますよ。
まずは、さつま白波を水割りで。
さつま白波って、水割りにしてもけっして味が薄まることなくおいしくいただけるのですね。
枕崎へ来たら、そりゃやっぱり“かつお”でしょ!
“ぶえん鰹”ってのが、枕崎のブランドかつおなのだそうですよ。
ハイ、これがぶえん鰹!
ツヤッツヤ!
臭みゼロ!
ややさっぱりしているのは、この時季ならではの味でしょうか。
でもそのさっぱりした味が、九州の濃厚な甘口醬油ととてもよく合うこと!
これは、腹皮の天ぷら。
フワッフワでした。
この白子の煮物がさ、口の中でとろけやがんのよ!
どうしてくれるんだ!
こんな料理を出されたら、焼酎がすすんでしかたがないじゃないか!
二杯目は、さくら白波(黄麹仕込み)をロックでいただきましたよ。
さつま白波ほどクセはなくてさっぱりしているものの、白波らしさは外していない感じがしました。
こうして、枕崎の夜は更けていったのでした。
☆★2018/7/23(月)☆★
三日目。
楽しい一人旅もとうとう最終日となってしまいました。
この日は鹿児島交通バスなんてつ線の伊集院行に乗車しましたよ。
平日だというのに、6:25の始発にここ枕崎から乗ったのは私だけでした。
バスは起伏の激しい山道を走って行きます。
枕崎から40分ほど乗って、着いたのは加世田バスターミナル。
加世田バスターミナルには、蒸気機関車とディーゼル機関車とが保存されておりましたよ。
それもそのはず。
ここ加世田バスターミナルは、鹿児島交通(その前身たる南薩鉄道)の加世田駅があった場所だったのです。
そして私がここまで乗ってきたなんてつ線バスは、その鉄道の代替バスなのでした。
バスターミナル内には、駅名標がいくつか展示されておりました。
もしかしてこれは、鉄道が現役だった頃に使われていたものなのでしょうか?
(確認できませんでした。)
この石造りの建物は、どうやら鉄道が現役だった頃に倉庫として使われていたもののようですね。
その中は、車輌などを展示する“南薩鐵道記念館”となっておりました。
ただワタクシは、記念館の開館時刻前に加世田を去る予定にしておりましたので、内部の見学は断念いたしましたよ。
バスターミナルの待合室に置かれていたベンチ。
もしかしてこれも、枕崎にあったものと同様に旧加世田駅で使われていたものなのでしょうか?
(確認できませんでした。)
加世田駅跡を離れて、加世田の街を徘徊します。
市街地を流れる加世田川。
川風がとてもきもちいいですね。
川というのは、魚や動物、それに植物などのいろいろな生き物が棲んでいる場所なのです。
その生き物たちにとって、きれいな川というのは棲んでいて気持ちがよい場所なのだと思います。
一方で私たち人間は、こうして橋の上に立つことで川風を通してきれいな川の気持ちよさを感じることができるわけですが、その気持ちよさというのは、まさに川に棲む生き物たちが感じている気持ちよさと同じ感覚なのではないかと、僕は思うのです。
(↑なんとなく太田和彦さん風に語ってみました。)
くだらないことを考えていたら、とんぼたちに怪しまれて囲まれてしまいました。
加世田では一時間ほど徘徊しましたが、成果これだけ。
しかもこれ、昨日立ち寄った指宿の焼酎でした。
加世田からは、再びなんてつ線バスに乗車。
9:53発の伊集院行です。
再び起伏の激しい道を走って行きます。
早っ!
鹿児島県じゃ、7月にもう稲刈りなのですね。
もしかしたら二期作ですか?
加世田から1時間乗って、伊集院駅に到着しました。
これはバス停とは反対側(北口)の駅舎。
伊集院駅では北口の近くにあった酒店とスーパーとを覗いてみましたが、成果はゼロでした。
その伊集院駅からは、11:49発の鹿児島本線川内行2438M普通電車に乗車。
シャリバテを予防すべく、2438Mの車内でおにぎりをいただきます。
2438Mに終点まで乗って(30分間)、川内駅で下車。
ここ川内で、この旅最後の徘徊をいたしますよ。
駅舎に併設されていた物産店。
その物産店では、これらをGET!
もっといろいろと販売されていたのですが、採り尽くさないことこそがこのブログを長く書き続けるための秘訣であると心得ておりますので、これだけ選びました。
(ウソだろかばんが重くなったからだろ!)
川内では、駅から少し離れたところに繁華街がありました。
そこにあったスーパー2軒とデパート1軒とを物色し、これらをGET!
いずれも薩摩川内市の地焼酎です。
最後に立ち寄ったスーパーでは、鹿児島の甘い醬油を入手。
なんとなくではございますが、一番甘そうなものを選びましたよ。
今回の旅の行程は、これですべて終了です。
かばんがパンパンになりました。
最後に焼酎で一杯やりたいところでしたが、開いているお店がない!
そりゃそうだよね、平日の昼間だもん。
そこで、川内駅に併設されていたカフェでビールをいただくことにしましたよ。
おつまみも、この時間に提供できるものが限られていたことから、フライドポテトを選びましたよ。
あたしゃこれだけを食べるのって、何年ぶりかな。
フライドポテトの量が予想外に多かったので、一杯だけじゃすまなくなってしまいました。
そこで頼んだのが、これもひさびさのバドワイザー。
グラスをくれと頼んだら、店員さんのあいだで“グラスをどれにするか論争”が勃発!
出てきたグラスはこれでしたが、これってシャンパングラスなんじゃないの?
ほろよい気分となったところで、川内駅から九州新幹線さくら号に乗り、激暑の新大阪駅でのぞみに乗りかえて帰ったとさ。
おっと、そうだ!
さくら号の車内販売で、ワンカップ大関の瀬戸内仕立てをGET!
以上、
《焼酎》
カップ20個
100ml瓶12本
1合瓶1本
300ml瓶2本(瓶1/ボトル1)
2合ペットボトル2本
【清酒】
カップ酒1個
300ml瓶1本
の旅でした。
今回の成果は、量としては申し分ないほどでした。
でも私としては、街のスーパーを回ることでその周辺で造られている地焼酎のカップを入手できることを期待していたのですが、それは今回の旅では川内駅の周辺を除いてほとんどかないませんでした。
どこへ行っても、置いてあるのはさつま白波にさつま島美人、それに黒伊佐錦の連続でしたよ。
もしかしたら鹿児島県では、地焼酎カップを取り扱っているスーパーは少ないのでしょうか?
それとも、そもそも製造量の少ない蔵元さんは、カップ製品を世に送り出していないのでしょうか?
鹿児島県では大隅地方や内陸部、それに島嶼地域でも焼酎の製造が盛んですから、次に鹿児島県内を徘徊する際にはスーパー以外のお店(道の駅や大型の酒店)へ立ち寄ることも計画に組み入れてみたいと思いましたとさ。
ほろ酔い加減で(*´з`)Blog拝見~ね♪
わぁーおもしろかったワン...U^ェ^U
by ロコときどきキナコ (2018-07-27 22:30)
すっごい記事です!!!!!
これは素晴らしい^^
天候はいろいろだったかもしれませんが、収穫物は満足されたことでしょう。
ごはんエンプティは厳しかったこととお察しします。
でもね、美味しいカレーにカツオ!!!
リュックに満載となった友の数々・・・
楽しみがまたまた一層増えましたね。
実は・・・
私、芋焼酎を生まれて初めて飲んだのが鹿児島市です。
仕事で出かけた鹿児島で、連れられて行ったお店で「芋焼酎って飲んだことないし・・・」と躊躇してたところに伊佐美というものが!!!
一泊二日のシゴトで一泊目でたくさん飲ませて下さり、翌日は空港に向かう前にタクシーの運転手さんにお勧めのイモチューを買えるお店に寄ってから空港行って下さい!とお願いして、宅急便で送ってもらって帰りました。帰宅して、のん兵衛妹と共に芋焼酎デビューの姉妹が1999年!!!
それから鹿児島には芋焼酎目当ての旅に何度か出かけましたが・・・素晴らしい芋焼酎旅行記です。
感服(V)o¥o(V)
これからクロキリをちょっと飲んで寝まーーーすーーー(笑)
by ake_i (2018-07-27 23:54)
読み応え充分、楽しませていただきました。
5年前に枕崎に行きましたが、何を呑んだか憶えていません。
by johncomeback (2018-07-28 06:08)
良い旅だなぁ
路面電車に気動車、乗りたいな
小学生の習字のお題が”新酒”って^^;
by さる1号 (2018-07-28 06:58)
こんにちは(^_^)
旅行記を楽しく拝見しました。行ったことがある所もたくさん登場して、枕崎も懐かしいです。さつま白波の見学にも行って敷地内のレストランで、ぶえん鰹や地ビールをいただきました。旅先で私もスーパーによく寄り、地元ならではのお土産があったら買います(*^_^*)
by pooh (2018-07-28 08:25)
いやはや(←誉め言葉です。)、充実した蒐集ryryお香になりましたね。
キハ47は鹿児島でしたか。かごんまには確か日本酒の酒蔵がないのでしたよね。仕事の関係で何回も行きましたが、あまり地焼酎のワンカップは見たことないです。
帰りの荷物は相当重かったと思いますが、LCCの手荷物制限に引っかからなかったでしょうか?
by やまびこ3 (2018-07-28 10:44)
3日間、鉄分補給&お酒の収集で、充実の放浪でしたね〜♪
捕獲されたお酒ちゃんたち・・・重そう(@@;)
by のらん (2018-07-28 13:54)
鹿児島での酒集め、お疲れさまでした(^^)
個人的に焼酎が得意でなく、
とくに芋焼酎はあまり飲まないのですが、
旅行記は存分に楽しませていただきました。
田苑(黒こうじ)のアルミボトル、
まるでコーヒーのようなデザインですね(笑)
このようなお酒のボトルは初めて見ました。
鹿児島市電の500形、シブいなぁ・・・。
緑地化した軌道が鹿児島市電らしいです(^^)
指宿枕崎線の西大山、JR最南端ってだけの駅ではなく、
サツマイモを広めたえらいお方が祀られている
神社があるのですね。
それにしても、一本だけお供えされたサツマイモが、
絵的にちょっとシュール・・・(^^;)
枕崎から伊集院まで、かつての鹿児島交通ルートを辿られるのも、
素晴らしいルートチョイスですね!
by あおたけ (2018-07-28 16:23)
お疲れ様でした。芋焼酎も美味しいですよね。バーボンが好きなので、芋焼酎も好きです。
by newton (2018-07-28 18:45)
ロコときどきキナコさん、ほろ酔い加減でご覧いただいたほうがむしろよろしいかと存じます。
だって、しらふで読んだって、こんなくだらない記事じゃ笑えないでしょうからね。
by skekhtehuacso (2018-07-28 19:27)
ake_iさん、私が焼酎の味を知ったのは、筑後で酒集めをした際に成果が乏しかったことから白岳のカップに手を出してしまったことがきっかけでした。
それ以来、すっかりはまってしまっておりまっせ。
by skekhtehuacso (2018-07-28 19:29)
johncomeback さん、枕崎といえば、やはりさつま白波じゃないでしょうか。
by skekhtehuacso (2018-07-28 19:31)
さる1号さん、枕崎の小学生たちは、きっと子供のころから酒(焼酎)のおいしさを学校で叩き込まれるのでしょうね。
いい傾向だいい傾向だ!
by skekhtehuacso (2018-07-28 19:32)
poohさん、やはり行かれていましたか。
私が訪問した際には、レストランはお休みでした。
スーパー巡りは、もはやすっかり癖になってしまいましたよ。
by skekhtehuacso (2018-07-28 19:34)
やまびこ3さん、清酒蔵は最近になって一つだけできましたが、それは普段飲みのお酒として普及しているわけではないと思います。
やはり鹿児島は芋焼酎でしょう。
LCCだとまさに荷物の扱いが面倒なので、帰りはいつも鉄道にしています。
でも、昨今の情勢を踏まえてもし新幹線での手荷物検査が実施されるようになったら、きっと私のような変な客は乗せてもらえなくなるかもしれません。
by skekhtehuacso (2018-07-28 19:38)
のらんさん、たしかにこれだけ集めると重くて、帰りは大変でした。
でもね、重ければ重いほど、帰ってきてからの楽しみが大きいのだと言い聞かせて、なんとか帰ってまいりましたよ。
by skekhtehuacso (2018-07-28 19:40)
あおたけさん、私もこのブログを始めた頃は焼酎なんか飲めないと思っていたのですが、白岳に出会ってから焼酎のおいしさを知ってしまいました。
鹿児島市電、車体や内装は新しいのに制御装置は古いものを流用しているところに面白さを感じましたよ。
徳光神社と利右衛門さんのお墓とには、ぜびとも一度行っておきたいと思っておりました、念願かなったりといったところでした。
by skekhtehuacso (2018-07-28 19:45)
newtonさん、芋焼酎に関しては私はまだまだ経験が少ないので、いろいろと勉強していきたいと思っております。
by skekhtehuacso (2018-07-28 19:47)
夢中になってご飯を食べることも忘れ…気をつけてくださいよ〜(笑)
しかし、荷物の重量は、
何キロになったのでしょう!
お疲れ様でした(^^)
by caveruna (2018-07-29 08:01)
caverunaさん、普段ならば空腹が先に来るのに、この日はなぜかそれがなかったのですよ。
かばんは腰にくるほど重かったのですが、重ければ重いほど帰ってきてからの楽しみも大きいので、大事に担いで帰ってまいりましたとさ。
by skekhtehuacso (2018-07-29 20:11)
オフ会のお誘いコメント書き込んだような
気がしたのですが…妄想でしたかしら?
不要な書き込みでしたらこのコメントを
削除してくださいm(__)m
by あとりえSAKANA (2018-07-30 01:01)
あとりえSAKANAさん、妄想ではございませんぜ。
これより四つ前の記事ですわ。
by skekhtehuacso (2018-07-30 21:27)
暑さとバタバタで脳みそ煮えててスミマセン。
妄想でなくて良かったですが何ともかんとも。
失礼しました☆(^ω^;) (←笑ってごまかす。)
by あとりえSAKANA (2018-08-01 08:13)
旅行に行きたいです。
by hanamura (2018-08-03 12:06)