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【お酒】1438.副将軍 カップ [08.茨城県の酒]

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明利酒類株式会社
水戸市元吉田町338

原材料名/米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
アルコール分/15度
容量 180ml
(以上、ラベルより転記)





昭和27年に小川らによって東北6県の酒造場のもろみから分離された酵母のうち、とくに性質の勝れたものを昭和33年頃から茨城県食品試験場ならびに明利酒類株式会社で製造販売してきたが、昭和52年よりきょうかい10号酵母(明利小川酵母:めいりおがわこうぼ)として頒布され現在に至っている。」(※1)や、「小川酵母は、河童(かっぱ)の絵で知られる小川芋銭の三男、故小川知可良博士が一九五一年ごろ分離培養し、水戸の酒蔵から世に送り出した醸造用酵母。酸が少なく、香りもほのかでさらっとした酒ができるのが特徴で、低温でよく発酵するため高級酒に適した酵母として全国でもてはやされた。(※2)」という記述にあるとおり、きょうかい10号酵母を世に送り出した明利酒類さん。
なお、きょうかい酵母についてはかつてこちらで触れておりますので、適宜ご参照下さい。


今日いただくこのカップ酒は、“副将軍”という銘でした。
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昭和世代の皆さまにおかれましては、かの有名な時代劇でおなじみのとおり「徳川御三家の一つ水戸家の二代藩主光圀公に由来した日本酒「副将軍」」(※3)という酒銘ですわ。
でもね、黄門様が実際に副将軍と呼ばれていたのかどうかは、あたしゃ知りませんよ。
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(水戸駅前より)

そんな郷土のヒーローの名を汚すことがあってはならないという意味かどうかは知りませんが、普通酒ではあるものの、糖類や酸味料は添加されておりませんでしたよ。
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ネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、それほど目立たない程度でした。
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うまみはやや濃いめかな。
これは醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみそのものでしょう。
苦みは最初は感じなかったものの、冷めるにつれて、軽めではあるものの感じるようになるみたいです。
キレはとてもよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
酸っぱさはほとんどなく、アルコール由来と思われるさわやかさと少し感じる程度です。
ただね、ちょっとピリッと来るようです。

甘みはひかえめです。
最初はまったく感じませんでしたが、冷めるにつれて少しだけ出てくるみたいです。


酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)がパッと広がってスッと引く、やや濃醇でちょいピりやや辛口のおいしいお酒でした。
しっかりしているのに、味わいにクドさがありませんでした。
透明感があってちょいピりであることからアル添やや多めかと思いましたが、それがかえってスッキリさを出すためにうまく働いているのではないでしょうか。

(※1)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.295(1997.10 灘酒研究会)
(※2)『茨城の酒と蔵』p.145(2002.10 茨城新聞社)
(※3)(※2)p.87
あ~酒臭かった!(27)  酒くさコメント(4) 

あ~酒臭かった! 27

酒くさコメント 4

johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
10年位前、水戸駅前の「黄門様」の銅像の前で
ヤンキーが「ウンコ座り」していました。
僕たち夫婦が銅像の前で記念撮影しようとしていたら
ヤンキーが「シャッター押しますか?」
それ以来「水戸」が好きになり毎年行ってます。

by johncomeback (2018-08-21 22:30) 

ちゅんちゅんちゅん

こんばんは!
獺祭は外人向け・・・
なるほど~!!
ワインみたいな(しかも新しいの)飲み物でした!!
知識が増えてうれしいです(*^^*)
by ちゅんちゅんちゅん (2018-08-22 20:32) 

skekhtehuacso

johncomebackさん、北関東のヤンキーって、案外気がいいのかもね。
by skekhtehuacso (2018-08-22 21:40) 

skekhtehuacso

ちゅんちゅんちゅんさん、あの会社はそういう会社ですよ。
by skekhtehuacso (2018-08-22 21:41) 

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