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【お酒】1455.榮川 生貯蔵酒 300ml [07.福島県の酒]

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榮川酒造株式会社
福島県耶麻郡磐梯町大字更科字中曽根平6841-11

アルコール分 14度
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




“東北に酒あり”の榮川酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
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榮川 エイセンカップ 特醸酒
 (2回目はこちら
榮川 純米酒 にごり カップ
榮川 本醸造 ぎょく 300ml
榮川 純米酒 300ml
榮川 純米酒 AIZUのお酒 アルミ缶
榮川 辛口 300ml
榮川 生貯蔵酒 アルミ缶 


今日いただくこのお酒は、普通酒の生貯蔵酒でした。
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生貯蔵酒であることの説明が表示されておりました。
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このお酒を入手したのは先月(2018年9月)のはじめでした。

磐梯町にある榮川酒造さんの蔵は平成の世になってから新たに設置されたものなのですが(このことはかつてこちらで触れております。)、それまでは会津若松駅の近く、只見線の線路沿いにあった蔵で酒造りをなさっていたようです。
磐梯町に製造拠点を移してからも、創業の地である会津若松市内の蔵は“若松蔵”として最近まで残っておりました。
ところが先月に会津若松を訪問した際にその近くを通ったところ、なんとこの蔵が消えていたのみならず、土地が分譲されてしまっておりましたよ。

榮川酒造さんは近年になって自主再建を断念して身売りなさったみたいですが、創業の地を手放すという判断は、もしかしたら新たな資本の下で組織された経営陣によるものだったのでしょうか?
それにしても、花春といい榮川といい、会津の酒造りをけん引すべき2つの大手蔵がいずれも自主再建を断念するなんて、この業界はかなり厳しいのですね。

大手蔵ってのはその巨体を支えるに足りるほどの売上高がなければ成り立たない組織でしょうけれど、その売上は手間暇かけた吟醸酒を少量販売するだけでは足りなくて、むしろ比較的安価なお酒を多産多売してこそ成り立つものだと思います。
でも、(原因はともかく)清酒を毎日の晩酌で飲む人の数は減る一方かもしれませんから、地方にある大手蔵の経営ってのはどこも難しいのでしょう。
それ故に、高級趣向の純米蔵とか、あるいは地元の人に飲んでもらうことなんか一切考慮することなく外国で販売することに夢中な蔵とかが出てくるのかもしれませんね。


話をこのお酒に戻しましょう。
生貯蔵酒ですし、冷やして飲めと書いてありましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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フレッシュさはありますね。
ややはっきりといったところでしょうか。

うまみはやや淡めです。
一口含むと、米のうまみが淡めなりにふんわりと広がります。
また、吟醸酒で感じるような軽い苦みをちょっとだけ感じます。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはかなり弱めです。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
べとつかないものの、少し厚めです。


やや淡麗で爽快旨やや甘口のおいしいお酒でした。
フレッシュさがちょうどよく、これ以上強めだとしつこいかなといった感じでした。
またやや甘めでしたが、甘ったるさはありませんでした。
キレもよくて、後味はさっぱりしておりました。

夏の暑いときってのは、重い純米酒よりもこういったさっぱりした口当たりのお酒を冷たくしていただいたほうが清々しくてよいのではないでしょうか。
もっとも昨今では、だいぶ涼しくなってしまいましたけれどね。
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