【お酒】1478.三諸杉 辛口純米酒 切辛(せっから)300ml [29.奈良県の酒]
今西酒造株式会社
奈良県桜井市大字三輪510
■原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
■アルコール分/15度
■精米歩合/65%
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)
日本最古の神社にして、酒造りの神様でもある大神神社(おおみわじんじゃ)。
この三輪山が、大神神社の御神体なのです。
今日は、その大神神社の門前に蔵を置き、三諸杉(みむろすぎ)を造る今西酒造さんのお酒をいただきます。
なお、今西酒造さんのお酒は、これまでに三諸杉のカップ酒(普通酒)と、三諸杉の菩提酛純米酒300ml、そして三諸杉 180ml(普通酒)とをいただいております。
切辛(せっから)という名の辛口純米酒なのだとか。
まずは冷や(常温)でいただいてみます。
香りはないみたいです。
うまみはやや濃いめです。
米のうまみが厚めですね。
でも、酒臭さや熟成感はまったく感じませんよ。
軽い苦みをかすかに感じますが、ほとんど気にはなりません。
キレはそこそこいい感じです。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さも少し感じます。
それに、酸味自体に深みを少し感じますよ。
ただ、ちょっとだけピリッとくるみたいです。
甘みは、意外にもややはっきりですわ。
けっしてべとつかず、しかもかなりさらっとしているものの、後味のように感じる甘みをほんのりと感じますよ。
米のうまみと酸味の深みとが穏やかな、やや濃醇で深旨口のおいしいお酒でした。
うまみは米だけで攻めてきているようです。
また酸味の深みが程よく、それが米のうまみとうまく合っているようです。
それでいて雑味がなくてキレがよいので、重さを感じませんよ。
ただ、辛口を名乗るにしては、甘みを感じる味わいに思いました。
次に、燗にしてみましたよ。
これは酸味が際立ちますね。
すっぱさがより鋭くはなるものの、それとともに深みも増してきましたよ。
一方で苦みが消えて、しかもキレがいっそうはっきりしてまいりました。
それでいて、米のうまみはしっかりと効いておりますね。
甘みはわずかに引くみたいです。
燗にすると、米のうまみと酸味の深みとがパッと広がったのち、酸味の鋭さとキレのよさとが清々しさをもたらしてくれるお酒になりました。
これがまさに“切辛”の味わいなのでしょうね。
甘みを感じたことからけっして辛口ではないと思いますが、パッと広がってキリッと引き締まるおいしいお酒でした。
冷やだとまろやかで、燗にすると酸味の鋭さとキレのよさとが映えて、いずれもおいしくいただくことができましたとさ。
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