【お酒】1513.手造り大吟醸 古酒屋のひとりよがり 180ml [06.山形県の酒]
冨士酒造株式会社
山形県鶴岡市大山三丁目32-48
要冷蔵
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
山田錦全量使用
アルコール分 16度以上17度未満
精米歩合 40%
内容量 180ml詰
(以上)
江戸時代中期より東北随一の銘醸地として発展した大山(山形県鶴岡市)。
大山で造られたお酒は新潟や松前をはじめとして各地へ広く出荷されていたのみならず、秋田など他所の蔵へ杜氏を派遣していたほどでしたから、その醸造技術の高さたるや東北のどの醸造地をも凌駕していたことでしょう。
このことについてはこちらで触れておりますので、適宜ご参照下さい。
今日においては大山で酒を造る蔵元さんは四軒に減少してしまいましたが、そのうちの一軒が今日いただく冨士酒造さんです。
そんな冨士酒造さんのお酒はこれまでに栄光冨士の精撰カップ(普通酒)と、同じく普通酒の精撰 栄光冨士 お燗瓶とをいただいております。
今日いただくこのお酒は、山田錦を全量使用した大吟醸なのだとか。
“要冷蔵”と表示されておりますね。
しかしどうやら生酒ではなくて、品質保持のために要冷蔵を推奨しているみたいでした。
たった一合詰めで1,080円もするお酒ですからね、慎重にいただいてみたいと思いますよ。
(いつもはいいかげんに飲んでいるのかよ。)
大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ごくかすかに着いていることがわかる程度でした。
ああ!
これ、すごいわ!
盃に注いだだけで、上立ち香がフワッと漂ってまいりましたよ。
フルーティーな香りがとても豊かです。
また口に含むと、フルーティーさとともに上等な接着剤のような香りが広がって、のどを通ったあともしっかりと残っておりますよ。
(上等な接着剤ってどんなのだよ。)
うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
米のうまみがパッと広がって、厚みはないものの幅を感じます。
苦みや雑味はなく、キレがよいですね。
酸味はややはっきりかな。
すっぱさが強くはないものの、鋭さを少し感じます。
それに、かすかにピリッとくるみたいです。
甘みはややひかえめです。
べとつかない甘みを少し感じる程度です。
芳香旨やや辛口のお酒でした。
これはこちらひさびさの“香りプンプン”のお酒でしたよ。
いつものように食事と一緒にいただいたのですが、それでも飲み終わったあともしっかりと口の中で残っておりました。
でもけっして香りだけではなくて、うまみもしっかりしておりました。
それに苦みや雑味がなくてきれいな味わいでしたよ。
それが大吟醸たる所以でしょうか。
ただね、このお酒を食事と合わせることはいささか難しいのではないでしょうか。
これはあくまでも私の感想ですが、この香りが気になってしまって、食事の味が負けてしまっておりましたよ。
(どうせろくなものを食べていないんだからいいじゃないか。)
そういえば、かつて中条きよしと付き合っていた頃の安西マリアって、こんな感じだったのかな。
接着剤の匂い、わかります。
エステル臭っぽいのですよね。
接着剤のそれはきついですけど、日本酒の匂いは幸せな気分にしてくれます。そういえば、最近、そんなに匂い立つ日本酒を飲んでないです。安酒ばかり…。
by yoshida (2019-02-05 01:19)
例えがー( ̄∀ ̄)
by よしころん (2019-02-05 08:23)
安西マリアさんね・・・関根勤さんがラジオで安西さんとスレ違うと香水臭かったと言ってましたがそんな感じかな?。
所謂香り吟醸か。
by エクスプロイダー (2019-02-05 21:09)
よしころんさん、接着剤でしょうか?、それとも最後の一行でしょうか?
後者であれば、↑のとおりです。
by skekhtehuacso (2019-02-05 21:38)
エクスプロイダーさん、たしか映画館でしたね。
by skekhtehuacso (2019-02-05 21:39)
yoshidaさん、回答の順番が遅れてすみません。
エステル臭という言葉は書物で読んで頭に入っているのですが、「これがエステル臭ですよ!」って教えてもらったことがございませんもので、自信をもってエステル臭と断定し得ないが故のたとえでした。
by skekhtehuacso (2019-02-05 21:49)