【お酒】1514.八重壽 粋撰 エルカップ 200ml [05.秋田県の酒]
八重寿銘醸株式会社
秋田県大曲市若竹町26-19
アルコール分/14度以上15度未満
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
200ml詰
(以上、ラベルより転記)
昭和39年(1964年)創業と比較的新しい蔵元さんである八重寿銘醸さん。
手元にあった文献では、その創業の経緯を以下のように記述されておりました。
「 東京市場への出荷を目指した、県内の中小規模の蔵元八軒が、東京八重洲の大手酒問屋・日本酒類販売株式会社の協力を得て創立した。
昭和三十九年は東京オリンピックが開催され、国内の景気も高度成長期に差しかかった時代。地酒蔵から首都圏進出を試みた多くの酒造家たちの熱意と、うまい秋田の酒を東京で広く売り出そうとした卸業者が手を結んだ新しい展開であったといえる。」(※1)
そういえば秋田県では、大正時代にもこれと同じようなことを秋田銘醸さん(美酒爛漫)がやっておられましたよ。
そしてその酒銘たる“八重壽”については「傍系会社である日本酒類販売株式会社が、東京の八重洲にあることから、その名をとり酒銘とした。」(※1)とのこと。
ところでこの秋田県産のカップ酒ですが、見つけた場所は秋田県から遠く離れた新下関駅(山口県下関市)の近くにあったスーパー(トライアル)でした。
あたしゃかつて、八重寿銘醸さんが蔵を置く大曲(秋田県大仙市)の街を2回徘徊したことがあったのですが、大曲では影もかたちもないくらい全く出会うことができませんでしたよ。
それが遠く離れた山口県で、はからずも出会うことが叶ったわけです。
こういうことがあるからこそ、この趣味が面白くてやめられなくなってしまうのですよ。
そんな八重寿銘醸さんのエルカップですが、200ml詰で14度台の普通酒でした。
糖類は添加されていないみたいですね。
“粋撰”という小印が付けられておりました。
この小印、あたしゃはじめて見ましたよ。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
燗をつけると、お酒の甘い香りがちょっとだけ立ってまいりました。
うまみはやや淡めです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをほんのりと感じる程度です。
苦みが少しはっきりしていて、強くはないものの鋭さを感じます。
キレはよく、透明感を少し感じます。
酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、弱めなりにその存在はわかります。
アルコール由来と思われるスースー感もあって、少しはっきりしています。
甘みはややひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めです。
やや淡麗でちょい苦やや辛口のお酒でした。
苦みが少しはっきりしているものの、味わい全体のバランスは悪くはないと思います。
透明感とスースー感とから推察するにアル添量は多めのように感じましたが、それでも薄っぺらさを感じることはありませんでしたよ。
糖類を添加することなくしっかりと造った醪にやや多めのアル添を施して味わいの角を緩和しているのでしょうか?
(※1)秋田魁新報社事業局出版部編『あきた地酒の旅』p.98(1995.9 秋田魁新報社)
拙ブログへのコメントありがとうございます。
僕は休肝日無しで毎晩呑んでますが、
休日でも明るいうちに呑む事は滅多にありません(^^)
by johncomeback (2019-02-08 06:06)
johncomebackさん、あー耳が痛い耳が痛い!
休日は確実に明るいうちから飲んでしまいます。
by skekhtehuacso (2019-02-08 22:02)