【お酒】1520.土佐鶴 良等 360ml [39.高知県の酒]
土佐鶴酒造株式会社
高知県安田町安田1586
品目:清酒
内容量:360ml
原材料名:米・米麹・醸造アルコール
アルコール分ん:15度
(以上、瓶の印刷事項より転記)
(米の産地表示なし)
言わずと知れた高知県の銘酒“土佐鶴”。
このブログの草創期に、土佐鶴酔って候純米カップ(2回目はこちら)と、土佐鶴生貯蔵酒〈角〉上等300ml、そして土佐鶴上等ツルカップ赤とをいただいております。
こちらひさびさの土佐鶴ですが、“良等”の小印が付された普通酒でした。
上等があったことから推察するに、これは佳撰クラス(かつての級別制度下における二級酒)のお酒ではないでしょうか。
300ml瓶ってのはよく見ますが、このお酒は360ml(二合)なんだってさ。
二合もあることから、飲み方を変えて試してみたいと思います。
まずは冷や(常温)でいただきます。
お酒の色は、透明でした。
うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
酒臭さはなくて、やわらかいうまみがふんわりと広がります。
苦みや雑味はまったくありません。
キレはよいですが、透明感は感じません。
酸味はひかえめです。
すっぱさはかすかに感じる程度で、鋭さは感じません。
スースー感もわずかです。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはややひかえめです。
ゼロではないが弱めで、かなりさらっとしています。
口当たりのよい、淡麗旨やや辛口のおいしいお酒でした。
きれいで口当たりがよく、キレもよいですね。
それでいてやわらかいうまみがふんわりと広がるので、けっして薄っぺらくはありませんよ。
それに透明感がないということは、アル添量もそれほど多めではないと察します。
またたしかに辛口ではありましたが、わずかな甘味があってコクを添えておりました。
これ、かなりうまいんじゃないの。
次に、燗にしてみましたよ。
おお!
これは引き締まってきたぜよ!
甘みが引いて、酸味は弱めなままに鋭さが少しだけ出てきました。
ややドライではあるものの、うまみがきちんと働いていることから、薄っぺらさは出ておりませんよ。
アルコール香とピリとがかすかに出るものの、それもいい感じに引き締めてくれているようでした。
燗だと、スッキリとして引き締まった淡麗旨辛口のおいしいお酒になりました。
【まとめ】
双方とも口当たりがよくてさっぱりしておりましたが、冷や(常温)だとわずかな甘味がコクを添えており、燗だとキリッと引き締まった味わいでした。
双方ともおいしくいただけると思いますよ。
これは私の感想ですが、むしろ野菜のおひたしやお漬物には冷やが、そして肉や魚には燗が合うのではないでしょうか。
それにしても、二級クラスのお酒でもこんなにおいしいなんて、あたしゃ高知県民の皆さんがうらやましくてしかたがないですわ。
いつか高知県でも酒集めとしてみたいと思う、吉宗であった(←暴れん坊将軍のエンディングより)。
二合瓶とは珍しいなあ。
by エクスプロイダー (2019-02-19 21:17)
焼酎ではいくつかありましたけれどね。
by skekhtehuacso (2019-02-22 21:51)