【お酒】1523.松尾 カップ [20.長野県の酒]
(株)髙橋助作酒造店
長野県上水内郡信濃町古間856-1
(フタより転記)
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(ラベルより転記)
新潟県と接する長野県北部の“信濃町(しなのまち)”。
(と言っても、新宿区内にある某宗教団体の城下町とは無関係のようです。)
今日はその信濃町に蔵を置く蔵元さんのお酒をいただきます。
「代表銘柄の「松尾」は、酒造りの神を祀った京都の松尾大社にちなんで名付けられた。」(※1)とありましたが、これは言わずもがなでしょうね。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色はごくわずかに着いていることがわかる程度で、しかも透き通った感じがありました。
燗をつけると、酒臭い(←ほめ言葉です)香りがフワッと漂ってまいりましたよ。
うまみはやや淡めでしょうか。
口に含むと酒臭い(←あくまでもほめ言葉です)風味が口の中にパッとと広がって、それがすぐにスッと引いて行きます。
やわらかい香ばしさも少しあるみたいです。
キレはとてもよく、透明感もありますね。
苦みや雑味は感じませんでした。
酸味はひかえめです。
すっぱさはまったく感じません。
スースー感は少しはっきりしています。
また、かすかにピリッとくるみたいです。
甘みはややひかえめでしょうか。
弱めかつゼロではなくてさらっとしているものの、幅を感じます。
風味が広がってキレのよい、やや淡麗でやや辛口のお酒でした。
これはあくまでも私の予想ですが、キレがよく、かつ透明感とスースー感があったことから、おそらく多めのアル添が施されているのではないかと推察いたします。
味には薄っぺらさを少し感じましたが、風味はバッチリでしたよ。
しかもその風味がしつこくなくてちょうどいい感じでした。
私の感想としてはおいしいかどうかは微妙かと思いますし、それに純米至上主義の諸兄には到底認めがたい味わいかもしれません。
でも、こういう風味豊かなアル添酒ってのも、なかなか面白いのではないでしょうか。
(※1)川崎史郎:文・小林敬一:写真『酒蔵で訪ねる信州』p.10-11(2008.5 信濃毎日新聞社)
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