【お酒】1531.明峰 喜久盛 カップ [20.長野県の酒]
信州銘醸株式会社
長野県上田市長瀬2999-1
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml
(以上、フタより転記)
“明峰 喜久盛”という銘のお酒をいただきます。
この酒銘の由来と信州銘醸さんの成り立ちとについて、(順序は逆になりますが)文献には以下のような記述がありました。
「 昭和33年、旧丸子町内の滝沢酒造、升屋酒造、上田酒造、生田酒造の四つの蔵が販売の統一を図った。さらに48年、四社は企業の近代化と一層の品質向上を目指して製造合併を行った。
「喜久盛」は、ともに仲良く、幾久しく栄えようという思いと、信州の美しく険しい山並みを表す「秀峰」「明峰」の文字を冠し、銘柄とした。」(※1)
“信州の美しく険しい山並み”とありましたが、なんでも「新蔵からは美ヶ原高原、菅平高原、浅間山が一望。」(※2)なのだとか。
このカップの側面には山並みがぐるりとプリントされておりましたが、もしかしたらこれが蔵から一望できる景観なのでしょうか?
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
燗をつけると、酒臭い(←ほめ言葉です)香りがふんわりと立ってまいりましたよ。
うまみはやや淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
やわらかさとともに酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)を少し感じて、淡めなりに厚みを感じます。
苦みがあって、弱めで鋭さもないものの、重さを感じますね。
キレはよくてスッと引きますが、透明感はそれほどでもないみたいです。
酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めです。
でもアルコール由来と思われるスースー感をはっきりと感じます。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりしています。
べとついた感じはしないものの、幅のある甘みであることがわかります。
淡めではあるものの軽くはない、やや淡麗でちょい重旨やや甘口のおいしいお酒でした。
このうまみはいいね!
飲み応えを感じるものの、淡めでかつ雑味を感じません。
甘みもあるものの、これもしつこくない程度で効いておりましたよ。
それでいて重さを適度に感じる苦みが引き締めて、かつアル添が爽快感とキレの良さを添えてくれているようでした。
これはあくまでも私の好みですが、味の要素のバランスが絶妙ではないかと感じました。
けっして飲みやすくはないものの、私の好みにぴったりでした。
アル添普通酒こそかくあるべけれ!(←かかり結びで主観を誇張してみました。)
これだからさ、この趣味はやめられないのですよ。
(※1)川崎史郎:文・小林敬一:写真『酒蔵で訪ねる信州』p.118(2008.5 信濃毎日新聞社)
(※2)『ようこそ日本酒の國へ』p.039(2014.5改訂 合同会社デザインファームアンドリゾート)
このカップいいな♪
今度長野へ行った時に探そうっと^^
by caveruna (2019-03-05 15:31)
caverunaさん、これは上田のお酒ですが、私は松本駅前にある百貨店の地下にある地酒コーナーで入手しました。
by skekhtehuacso (2019-03-05 21:19)