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【お酒】1538.七本槍 300ml [25.滋賀県の酒]

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冨田酒造有限会社
滋賀県長浜市木之本町木之本1107番地

原材料名・米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




木之本の蔵元さんで七本槍ったら、そりゃまちがいなく賤ケ岳の戦いで活躍した“賤ケ岳の七本槍”(加藤清正・福島正則・脇坂安治・加藤嘉明・平野長泰・糟屋武則・片桐且元)のことでしょうよ。
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文献には、蔵元さんと賤ケ岳の七本槍との関係について、以下のような記述がありました。
要するに、賤ケ岳の七本槍たちも、この蔵元さんが造ったお酒を飲んでいたかもしれないということでしょうか?
 本能寺の変で織田信長が撃たれ、その後継をめぐって羽柴(豊臣)秀吉と柴田勝家が争った。琵琶湖と余呉湖にはさまれた賤ケ岳付近が天下分け目の戦場となり、その際に秀吉方で活躍した7人の武将は「七本槍」とたたえられた。
 その名にちなむ銘柄「七本槍」で知られる冨田酒造の創業は、信長や秀吉が生まれた天文年間(16 世紀半ば)。大正初期には、食通として知られる芸術家・北大路魯山人が湖北に滞在した際に作品を残しており、その一つは店頭に飾られ、現在もロゴとして用いられている。」(※1)


ところで、このお酒は今年の正月に入手したものでした。
しかしその製造年月には2018年8月と書かれており、外見上は店頭に並んでから4か月間放置されたやや古めの製品のように見えました。
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実はワタクシ、長浜へは何度か訪問しているのですが、そのたびにこの七本槍に出会っていたのです。
しかし、毎回毎回製造年月を確認しては、当方が独自に定めた自主基準(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または先月製造分のもののみ入手する”)に合致する製品に出会うことがかなわず、そのたびに入手を断念していたのでした。

ところが、今年の正月に長浜でこの七本槍に出会った際に、その隣にあった四合瓶の製造年月も合わせて確認してみたところ、なんと衝撃の事実を発見してしまったのです!
ショーケースの裏側からガラス越しに撮影したためわかりにくいかもしれませんが、製造年月として上段に2018年8月と表示されていたのみならず、さらに下段には“出荷年月”として2018年12月と表示されていたのでしたよ。
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このことから推察するに、私が入手したこの300ml瓶には(スペースの関係からか?)出荷年月の記載が省略されていて、公式ルールで表示が義務付けられている製造年月、すなわち「当該清酒を販売する目的をもって容器に充塡し密封した時期」(※2)のみが表示されていたのでしょう。
それ故、もしかしたらこの300ml瓶も、2018年8月に瓶詰されたのち、蔵元さんの下で4か月間の熟成過程を経て、同年12月に出荷されたものであろうという推測が成り立つと思います。

それ故に、当方独自の自主基準(上記)に合致する表示の製品に出会うことはそもそも無理だったのでしょう。


それでは、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、透明でした。
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うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみがふんわりと広がったあとで、舌の上にフワッと乗っかってくるみたいです。
酒臭さ(←ほめ言葉です)もかすかに感じます。
軽い苦みがかすかにあって、軽めなりに鋭さも少し感じます。
熟成感は感じません。
キレはよいものの、透明感は感じません。

酸味は、どちらかというとややはっきりでしょうか。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さとともに深みも感じます。
スースー感もちょっとだけあるみたいです。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめかな。
けっしてしつこくはなく、べとつかない穏やかな甘味をちょっとだけ感じます。
それでいて、甘み自体に厚みがありますね。


淡麗ちょい深旨やや辛口のおいしいお酒でした。
うまみが淡めなのに、けっしてうすっぺっらさや物足りなさを感じないくらいしっかりした味わいでした。
酸味も弱めなりにいい感じに効いていて、甘みも然りでした。
それでいてきれいでキレがよく、またしつこさが全くありませんでした。

これ、うまいね!
淡麗酒、斯くの如くこそあるべけれ。
ってところでしょうか。


(※1)滋賀の日本酒を愛する酔醸(よいかも)会編『滋賀酒(しがざけ) 近江の酒蔵めぐり』p.12(2018.1 サンライズ出版)
(※2)清酒の製法品質表示基準を定める件(平成元年11月22日国税庁告示第8号)3(2)
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あとりえSAKANA

お酒の色が透明なので白磁に青の絵が映え
玉子焼きの黄色とお箸置きの赤が
食卓を鮮やかに彩りますね!美味しそう☆
by あとりえSAKANA (2019-03-16 23:33) 

hanamura

私は山梨だったので、七は七でも「七賢」でした。
というか、温泉はヨカッタ!温泉はいいですよぉ!
by hanamura (2019-03-17 13:17) 

skekhtehuacso

あとりえSAKANAさん、あたしゃ盃ってのは陶器よりも磁器、それも白磁が好きなのです。
色もわかるし、口に当てた時のピンとした感覚がお酒の味わいをごまかさないで伝えてくれるように思うもので。
陶器だと、土のごつさが邪魔をして、お酒の味がわかりませんよ。

料理はどれもみな冷蔵庫の残り物で作ったものばかりですが、映し方によってはおいしく見えるのかもしれません。
by skekhtehuacso (2019-03-17 21:03) 

skekhtehuacso

hanamuraさん、七賢は私もいくつかいただきましたが、酸味が特徴的だったように思います。

温泉旅行はいいね!
オイラも行こうかな、酒とセットで。
by skekhtehuacso (2019-03-17 21:04) 

エクスプロイダー

この七本鎗は前にダンチュウで見ました。
七本鎗は仙台の酒屋にも売ってますが、純米ばかりでこういう普通酒は売ってないんですよね。
地元消費が多いのかな?。
by エクスプロイダー (2019-03-18 10:06) 

skekhtehuacso

エクスプロイダーさん、東北もそうですが、地方へ行くとその土地の地酒で普通酒や本醸造の300ml瓶を少なからず見かけます。
用途はわかりませんが、これもそのうちの一つなのでしょう。
by skekhtehuacso (2019-03-18 21:28) 

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