【お酒】1563.月桂冠 THE SHOT 大吟醸 華やぐドライ 180ml [26.京都府の酒]
月桂冠株式会社
京都市伏見区南浜町247
●内容量:180ml
●アルコール分:15度以上16度未満
●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
●精米歩合:50%
(以上、ラベルより転記)
昨日いただいた月桂冠 THE SHOT 本醸造 艶めくリッチ 180mlにひきつづき、今日も月桂冠さんの新商品“THE SHOT”をいただきます。
今日いただくこのお酒は精米歩合50%のアル添大吟醸で、しかも生詰でした。
でもね、お値段は昨日いただいた本醸造と同じでしたよ。
うんちくは昨日の記事でさんざん書きましたので、今日はさっそくいただいてみたいと思います。
大吟醸ですので香りがあることを考慮して、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ごくかすかに着いていることを確認できた程度でした。
香りがゼロではないものの、ほとんどわからない程度ですね。
華やかな吟醸香でしょうけれど、ものすごく弱めです。
フレッシュさもごくかすかにあるのかな?
うまみはね、これは意外にも淡めです。
米のうまみには厚みはなく、それが広がることなく舌の上に乗りますが、乗ったときに重さを少し感じます。
また、吟醸酒でありがちな苦みをちょっとだけ感じます。
キレはとてもよく、スッと引きますね。
酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさがかなり弱めですが、弱めなりに鋭さを少し感じます。
スースーはないものの、かすかにピリッと感じます。
甘みはひかえめですよ。
ほぼゼロですよ。
淡麗ちょい苦ちょいピリ旨辛口のおいしいお酒でした。
大吟醸なのに香りがひかえめで、しかも本醸造のTHE SHOTで感じた爽やかさもありませんでした。
それに甘みがほとんどゼロでたしかにドライでしたが、米のうまみが舌の上に当たるように乗ってくることから、けっして物足りなさは感じませんでした。
また、苦みとピリとをちょっとだけ感じましたが、それらもお酒の味を引き締める要素としてうまく働いているようでした。
これもなかなかうまいんじゃないの?
食事と合う、おいしい大吟醸だと思いましたよ。
ただね、もし私が昨日いただいた本醸造とこの大吟醸とを目隠しされて試したら、香りの強弱とうまみの濃さ、それに苦みやピリピリ感の存否とからして、おそらく本醸造のほうを大吟醸と、そしてこの大吟醸を本醸造と、それぞれ判断したことでしょうよ。
今回、月桂冠さんの“THE SHOT”シリーズ2種を試させていただいて、私は、“やれ純米だから-”、“やれ吟醸だから-”、“やれアル添だから-”、あるいは“やれ糖類添加だから-”、“やれ大手蔵の量産品だから-”と、外的な情報だけに頼って飲む前からお酒の味の優劣を決めつけることがいかに愚かしいことかと痛感いたしましたよ。
お酒の味ってのは、実際に飲んでみて、自分の舌で確かめるまではわかりませんね。
あ、そうそう、
今日このお酒に合わせたのは、九条ねぎとちくわとのぬた(酢味噌和え)と、
そしてNHKのきょうの料理(斉藤辰夫先生)で覚えた“さば缶のみそ煮”(粉山椒多めは私のお好み)。
生のさばではなくて“さばの水煮缶”を使うので、下ごしらえをしなくても臭みが出ることなく、しかも骨までやわらかく食べられるスグレモノなのでした。
酒も肴も美味しそう~(^O^)
by ロコときどきキナコ (2019-04-30 22:01)
こんにちは。
THE SHOTシリーズ、値段が同じなのは気になりますが、
「論は無益」みたいですね。気を付けたいです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-04-30 23:00)
おー!もう1種あったのですね。
肴も美味しそう~♪
数年前からサバも食べられなくなってしまって~ToT
今までなかったアレルギー反応が出るように(><)
食することができる食品が少しずつ減ってきていますぅ。
あぁ加齢。
by よしころん (2019-05-01 07:33)
仰る事はよく解ります。
清酒なら角が立つのをアル添で緩和、調整と良い所もあるのかもしれませんが、焼酎でそれをやると(甲類乙類混和)、風味が薄くなって呑めたもんじゃなく、酔うためだけの酒になり虚しくなっちゃいますからね。ですので焼酎好きの私からすれば、やはりアル添酒を商品化する事には違和感を感じてしまいます。
それはそうと、鯖水煮缶の味噌煮美味しそうですね♪
by タンタン (2019-05-01 08:08)
ロコときどきキナコさん、連休で時間がありますからね。
いろいろと試してみようと思います。
by skekhtehuacso (2019-05-01 21:12)
Boss365さん、お酒の味を正確に把握するための術は、やっぱり自分で確かめてみるしかないと思います。
by skekhtehuacso (2019-05-01 21:13)
よしころんさん、ありゃ!、さばアレルギーとな。
あたしゃ最近になって、仲良くしてくれているのら猫を撫でていると鼻水が出てくるようになってしまい、もしかしたら猫アレルギーなのではないかと心配しておりますよ。
by skekhtehuacso (2019-05-01 21:15)
タンタンさん、清酒のアル添と焼酎の甲類乙類混和とでは混ぜているもの(醸造アルコール≒甲類焼酎)は同じかもしれませんが、これを同列に扱うことは完全にまちがいであると思います。
清酒のアル添は、(その始まりはともかく)現代ではけっして増量策ではなく、味わいを調整したり吟醸香を出したりするためにごく少量(せいぜい全体の一割弱)添加しているにすぎません(このことは、かつてこちら〔https://dekaketatokiha.blog.so-net.ne.jp/2014-04-23〕で触れております)。
一方で焼酎の甲類乙類混和は完全に増量策そのもので、少量の乙類焼酎にそれよりも多量の甲類焼酎を混ぜて量を増やしているわけです(それ故に“甲類乙類混和”と“甲類”の文字が先に来るのです)。
私はかつて甲類乙類混和の問題をまとめるべく記事の下書きを書いたことがあったのですが、実際に混和焼酎を口にしてみて「これは飲めないな!」と思ってばかばかしくなってしまい、中止している次第でございました。
そもそも、甲類のほうがたくさん混ぜられているのに「イモ焼酎」や「ムギ焼酎」を名乗ることができるなんて、まったくもっておかしな話ですよこれは。
by skekhtehuacso (2019-05-01 21:26)
スーパーやコンビニで見かけるので気になってました。
ここ以外にも他の日本酒ブログを見ますが、やれ純米酒だ生酒だ大手より小さい蔵だとか言うのを見るので、ここのブログを見ると日本酒には色々と楽しみが有るんだと認識します。
by エクスプロイダー (2019-05-02 21:08)
エクスプロイダーさん、やはりお酒の味は飲んでみないとわからないと思いますよ。
私も酒場で「オレは純米酒しか飲まないんだ!」なんて言っている御仁に出くわすと、思わずお酒を口から噴き出してしまいそうになっちゃいますわ。
by skekhtehuacso (2019-05-02 21:21)