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【お酒】1608.三笑楽 カップ [16.富山県の酒]

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三笑楽酒造株式会社
富山県南砺市上梨678番地

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分 15度
容量 180ml詰
(以上、ラベルより転記)




合掌造り集落が世界遺産に指定され、俄に脚光を浴びている五箇山。その山また山に囲まれた平村(のちに合併により南砺市:ブログ筆者追記)に三笑楽酒造を訪れた。」(※1)
平村に到る道路が整備され一連のトンネルができたのはわずか一二、三年前。それ以前の平村は、冬期になれば全く外部と遮断される秘境であった。そういう土地柄にある三笑楽が村人のためだけに造り続けられた酒であったことはいうまでもない。」(※1)

この記述からわかるとおり、今日いただくこの“三笑楽(さんしょうらく)”は、五箇山の酒としてそこに住む人たちに愛飲されてきたようでした。
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その五箇山(ごかやま)は、平家の落人が隠れ住んだ“隠田集落(おんでんしゅうらく)”で、合掌造りの建物で養蚕(ようさん)が盛んに行われていたと、水曜どうでしょうで覚えましたね。

このことは
“雄三が、5人おんでん5加山雄三
 でもあなたは、洋さんがしょ?
という、大泉洋さんが造った語呂合わせで容易に覚えることができます。
(丁寧に書くと、面白くないね。)

その五箇山で愛され続けている三笑楽の酒銘には、「その昔、平家の落人が謡ったと伝えられる謡曲「三笑」に「酒は楽しく飲むもの」という、蔵の思いが「三笑楽」に込められている。」(※2)のだそうです。


このお酒の品質表示にはとくに示されてはおりませんでしたが、なんでも三笑楽さんの普通酒には「酛に山田錦100%を使用し、山廃をブレンド。」(※3)しており、そうして造られた普通酒が「生産量の七割を占めている。」(※2)のだとか。
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さぞやおいしい普通酒であろうと期待しつつ、話のネタが尽きたところでそろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、
これじゃわかるわけないか。
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ほぼ透明でした。
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うまみはやや淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
酒臭さ(ほめ言葉です)と米のうまみとが濃くはないもののじんわりと効いていて、淡めながらにも幅を感じます。
苦みがわずかにあって、鋭さはないものの重さを感じます。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさは弱めですが、これは弱めなりに鋭くて、冷めるにつれて強くなってくるようです。
スースーは少し感じますが、ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


軽いのにズッシリな、やや淡麗でちょい苦ちょいすっぱ旨辛口のおいしいお酒でした。
淡めで透明感が少しあったことから、口当たりは軽く仕上がっておりました。
この透明感はアル添に由来するものでしょうか?
それでもうまみがじんわりと効いていて、しかも弱めの苦みに重さを感じたことから、飲み応えがあってズッシリと感じました。
また酸味もひかえめなりに効いていていい感じでした。

これは食中酒でしょうね。
あくまでも私の感想ですが、濃いめの煮物や肉料理などにはよく合うのではないでしょうか。


(※1)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.17(1996.7 能登印刷出版部)
(※2)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.63(2002.3 橋本確文堂)
(※3)(※1)p.19
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