《焼酎》142.蔵の朔 180ml [9943.熊本県の焼酎]
合資会社高田酒造場
熊本県球磨郡あさぎり町深田東756
本格焼酎
原材料/米(国産)・米麹(国産米)
アルコール分/25度
内容量/180ml
(以上、ラベルより転記)
「明治三十五年(一九〇二)創業。日本三急流の一つ、球磨川の近くにある小さな蔵。焼酎はすべて手造りで、昔ながらの石蔵の麹室、カメ仕込みを受け継ぎ、こだわりの少量生産を守っている。」(※1)という高田酒造場さん。
なんでも、「酵母についても、新酒の「野生の花酵母」を取り入れているのは球磨焼酎の蔵の中でもここだけ。」(※1)なのだとか。
今日いただくこの米焼酎にも“つるばら酵母”なる花酵母を用いているとのとでしたが、それとともにこの米焼酎はなんと“常圧蒸留”でしたよ!
清酒の場合、花酵母を用いたお酒には華やかな香りを特徴とするものが多いように思います。
一方で常圧蒸留の米焼酎には加熱によって生成された物質の影響で焦げ臭さや重さが出るわけですよ。
華やかな香りと、焦げ臭さ・重さ。
果たしてこれらは両立(鼎立?)し得るのでしょうか?
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
最初にアルコールの風味と共に、花っぽい香りを穏やかにほんのりと感じます。
一方で焦げ臭さはかなり弱めです。
米の風味もそれほど突出してはおりません。
甘みはあって、少しはっきりしています。
次に、ロックで。
花っぽい香りはそのままです。
ですが、これは焦げ臭さが少し際立ってきましたよ。
強くはないものの、じんわりと感じて鼻へ抜けて行きます。
それに、米の風味と甘みとがはっきりしてまいりました。
ロックで出がちな苦みはないみたいです。
最後は、残ったものをお湯割りでいただきます。
酸味が出ますが、水に由来するものでしょうか?
焦げ臭はロックよりも際立って、口だけじゃなくて鼻でも上立ち香でわかるようになりました。
その反面、華やかな香りは隠れつつあるようです。
甘みも引きますね。
常圧蒸留の風味が上品な、おいしい米焼酎でした。
花酵母の香りをストレートに感じたければ生(き)がおすすめです。
ロックだとバランスがよくてしっかりしたおいしさを、そしてお湯割りだと常圧蒸留に由来する風味を、それぞれ感じることができました。
花酵母の香りと常圧蒸留の焦げ臭さとのバランスが一番よかったのはロックでしたが、私としては焦げ臭さが際立ってきたお湯割りが好みでした。
しかし、この米焼酎の焦げ臭さは穏やかで、極楽のようにどっしりとしたものではありませんでした。
ただ、それでもこれは常圧蒸留の米焼酎。
飲み終わって、今この記事を書いている間も、焦げ臭さの残り香を鼻腔で感じ続けております。
あたしゃこの残り香が、常圧蒸留の焼酎の良さの一つだと思いますよ。
だって、飲み終わった後もずっと焼酎の風味を楽しめるわけですから。
つるばらの花言葉、だってさ。
きょうのおつまみ。
スーパーで買ってきたアジフライ。
今日はウスターソースでいただきました。
そして、冷蔵庫の残り物で作った炒飯。
ああ、
今日も楽しかった楽しかった。
(友情出演)
(※1)球磨焼酎酒造組合編集『球磨焼酎-本格焼酎の源流から』p.199(2012.1 弦書房)
ん?ニャンと(=^・^=)つるばら酵母とは、ニャンともチャーミングです...(p_-)
by ロコときどきキナコ (2019-09-23 21:14)
こんにちは。
お酒に直接関係ない事ですが、友情出演されているニャンズのお名前を知りたくなりました!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-09-23 22:43)
ロコときどきキナコさん、猫とつるばらはどうにも合いません罠。
by skekhtehuacso (2019-09-23 22:59)
Boss365さん、それは個人情報でございますのでこいつの承諾をとらない限りお教えできません罠。
というか、そもそもこいつに正式な名前があるかどうかもわかりませんわ。
by skekhtehuacso (2019-09-23 23:01)
私は、ワインで~?
ありがとうございました。
by hatumi30331 (2019-09-23 23:41)
hatumi30331さんよ、さびしいぜ。
by skekhtehuacso (2019-09-25 20:49)