【お酒】1677.木戸泉 本醸造 生 300ml [12.千葉県の酒]
木戸泉酒造株式会社
千葉県いすみ市大原7635-1
生酒 要冷蔵
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
アルコール分14度以上15度未満
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)
千葉県の外房(東岸)にある、JR外房線の大原駅(いすみ市)。
大原駅の正面から駅前通りを200mほど北上したところにあるのが、木戸泉酒造さんです。
木戸泉酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】1.木戸泉 醍醐 特別純米酒
【お酒】655.木戸泉 特別純米 山田錦 カップ(二回目はこちら)
【お酒】656.木戸泉 本醸造 大原はだか祭り カップ
今日いただくこのお酒は、本醸造の生酒でした。
その木戸泉酒造さんでは「高温山廃酛」という酒母を用いているそうです。
このことについてはかつてこちらで触れておりますが、高温山廃酛は「五五度の高温で仕込み、培養した乳酸菌を添加する。速醸モトは直接乳酸を投与する。乳酸を使用しないので、高温山廃酛と呼んで現在に至るが、正確には高温乳酸菌利用酒母という名が正しいように思う。」(※1)という記述を見つけましたので、ここに追加しておきます。
それではいただいてみたいと思います。
生酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、よくわかる程度に黄色がかっておりました。
上立ち香はないですね。
ですが一口含むと、フレッシュさと共に独特の香りが広がります。
言うなれば、花っぽい香りと香ばしさとが共に来る感じでしょうか。
うまみは濃いめです。
米のうまみがどっしりとしておりますよ。
酒臭さ(ほめ言葉です)もかすかですがじんわりと感じます。
苦みはありません。
キレはそれほどでもないみたいです。
酸味ははっきりしています。
すっぱさは弱めで鋭さもありません。
ですが、酸味自体に深みがしっかりとありますね。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。
甘みはややはっきりでしょうか。
幅のある甘みですが、べとつきやクドさはなく、さらっとしています。
芳香ちょい爽快で濃醇深旨口のおいしいお酒でした。
米のうまみがどっしりとしていて、かなりしっかりしておりました。
それに酸味自体に深みがありましたが、これが高温山廃酛の効果でしょうか?
含み香が独特で、花っぽさとともに香ばしさを感じました。
一般的な生酒、すなわち軽くて爽快なお酒とはちょっとちがう風味と味わいとでございました。
どっしりとしていてかなり飲み応えを感じましたが、それがまたなかなかいい感じでした。
今日のエサ。
きんぴら。
淡口しょうゆで彩りよく仕上げました。
青菜の磯辺和え。
ほうれん草を茹でてしょうゆ洗いしたのちに、海苔としょうゆだれとで和えました。
近所のスーパーで買ってきた真鯛(養殖)の切り身。
これに合わせたのは、鹿児島の甘いしょうゆ。
大分の“りゅうきゅう”風に仕上げました。
鯛にはスーパーの刺身にありがちな水っぽさを感じましたが、りゅうきゅうにしたことでしょうゆやごま、ねぎの風味が味わいに深みを添えてくれました。
それにこれは、わさびととてもよくあいましたよ。
ごちそうさまでした。
今日もいっぱい遊んでもらいましたとさ。
(友情出演)
(※1)鈴木久仁直『ちばの酒 ものがたり』p.139(1997.6 青娥書房)
木戸泉だ〜〜♪
けっこう個性的な酒造さんですよね。
そしてつまみが美味しそうだなあ〜
by リュカ (2019-11-05 12:04)
リュカさん、木戸泉ってお酒は本当に個性的ですね。
あたしゃこのブログの最初の記事が木戸泉だったのですが、その頃は経験が浅かったせいか、この味わいをおいしいと感じないとお酒を好きになったとは言えないと勝手にそう思っておりましたよ。
by skekhtehuacso (2019-11-05 21:42)
木戸泉酒造は先の台風15号で被害を受けまして、呑むことによって手助けになれば。
by エクスプロイダー (2019-11-06 21:23)
エクスプロイダーさん、オイラが大原へ行って蔵元さんを撮影したのは10月9日でしたが、何事もなく操業なさっていたみたいでしたよ。
それに千葉県で台風15号の影響があったのは主に内房(東京湾側)で、外房(太平洋側)はそれほどでもなかったみたいですけれど。
by skekhtehuacso (2019-11-06 21:50)