【お酒】1744.透泉 カップトウセン [29.奈良県の酒]
中川酒造株式会社
奈良県葛城市新在家152
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
奈良県は葛城市。
大阪府との県境に聳え立つのが、二上山(にじょうざん/ふたかみやま)です。
“この山で採れたサヌカイトの分布域が縄文期における交易範囲の指標になる。”って、日本史で覚えましたね。
その二上山の麓に蔵を置くのが、“透泉(とうせん)”を造る中川酒造さんです。
今日いただくこのお酒ですが、どうやら純米のようでした。
ですが精米歩合の表示はなく、かつ“純米酒”である旨の表示もございませんでした。
なんでも女将さんのお話では、純米しか造っていないのだとか。
よく見ると、“醸造アルコール”の表示を修正テープで消していることがわかります。
きっとかつてはアル添をしていたのでしょうね。
これらのことから純米だけと普通酒扱いと解釈し、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色はほとんどわからない程度でしたが、透き通ってはおりませんでした。
うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしておりますよ。
米のうまみが淡めなりにふんわりと効いております。
熟成感はごくかすかにあるのかな?
苦みや雑味はまったくありません。
キレはよいですが、透明感はありませんよ。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさは弱めですが、鋭さを感じます。
それに酸味自体に深みもちょっとだけ感じます。
スースー感やピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりかな。
弱めでべとつきはありませんが、幅を少し感じます。
淡麗ちょいすっぱちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
純米なのに雑味がまったくなくてきれいな味わいでした。
しかもキレもよく、後味はさっぱりしておりました。
特に酸味がいい感じに効いておりましたよ。
酸味自体に深みもわずかにあって、それが淡めのうまみとバランスよく働いているようでした。
甘みも前に出ず、淡めの味わいにちょうど良い程度でした。
純米なのに、上品かつおいしいお酒でした。
私はさば缶にレモンベースのドレッシングをかけたものと合わせましたが、お酒の酸味がさばの風味をサッと流して口の中をさっぱりさせてくれましたよ。
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