【お酒】1896.西の関 秋あがり 特別純米酒 300ml [44.大分県の酒]
製造者 萱島酒造有限会社
大分県国東市国東町綱井392の1
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合 60%
アルコール分15度
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)
こちらひさびさの、大分県の“西の関”。
萱島酒造さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
291.西の関 純米だるまカップ
1207.西の関 花かすみ 純米酒 300ml
1307.西の関 上撰 カップ
今日いただくこのお酒は、“秋あがり”。
“ひやおろし”とほぼ同義で、「昔の酒は一般に、春先に火入れを行なって貯蔵し、秋になってから火入れをせずに樽詰で出荷された。(中略)ひと夏熟成させることで新酒の荒々しさが消え、丸みのある酒質になる。このように、夏を越すことで酒質が向上する酒を、昔は「秋上がり」とか「秋晴れ」と呼んだ。」(※1)という意味でしょう。
精米歩合60%の特別純米酒でした。
それではいただきます。
特別純米酒には香りを特徴とするものもありましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
上立ち香はないですね。
含んでもありません。
うまみは濃くはないですが、淡くもないですね。
米のうまみに幅を少し感じます。
また軽い苦みをかすかに感じます。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
キレはとてもよいですね。
酸味はややひかえめです。
すっぱさはわかるものの、弱めで鋭さを感じません。
でも酸味自体に深みがちょっとだけあるかな。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。
甘みははっきりです。
べとつかずしつこくもないものの、甘みに幅がありますよ。
スッキリ旨甘口のおいしいお酒でした。
米のうまみとともにわずかな酸味の深みとで、味に厚みがありました。
それでいてスッキリしていて、スイスイと行けてしまいます。
甘みもしつこくなくていい感じでした。
次に、燗にしてみましたよ。
うまみに酒臭さ(ほめ言葉です)がちょっとだけ出ますね。
でもキレのよさはそのままです。
それに酸味の深みがいい感じに立ちましたよ。
燗のほうが、酸味の深みが際立って飲み応えがありました。
それでいてスッキリしており、甘口でした。
私としては、燗のほうが好みだな。
その秋あがりと合わせた今日のエサはこちら。
大根。
切って、下茹で。
鶏もも肉のひき肉。
しょうがはみじん切り。
冷蔵庫の残り物もみじん切り。
酒、みりん、淡口しょうゆ、砂糖の中にひき肉としょうがとを投入。
ひと煮立ちさせて、調味料の中に肉のうまみとしょうがの風味とを引き出します。
そこへ大根と出し汁とを投入。
ひと煮立ちさせたのち、放置して冷まします。
冷めたら強火で一気に加熱!
いったん冷ましてから一気に加熱することで、大根の中心まで味がしみるのです。
最後は片栗粉でとろみをつけて、
大根のそぼろ煮の完成です。
大根の中心まで味がしみて、おいしゅうございましたとさ。
(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.184(2000.4 柴田書店)
マメですねー。
「美味しいお酒を楽しむためなら
労力は惜しまん!」と言う感じでしょうか。
素晴らしいです。
by あとりえSAKANA (2020-12-05 20:18)
流石~素材に寄り添ってらっしゃる...☆☆☆彡
by ロコときどきキナコ (2020-12-05 20:24)
あああ!ホントは、こういうの作りたかった!配偶者様(ビーガン?)が大根を炊くというので、私はアンだけ作ろうと買い物に行ったら、近所に鶏挽肉が無くて、牛小間肉すき煮風を添えてみました。なんかイマイチというか、別物になっていました。
ブラック・ラベル「山本」なんだか、引っ掛かるけど思い出せない。「八森って何処?」と大将と話して、ググったら「白瀑」の蔵でした。はぁ~美味いっけなぁ~!
by hanamura (2020-12-06 07:14)
あとりえSAKANAさん、労力は惜しまないというよりも、誰も作ってくれないから自分で作るしか術がないのです。
by skekhtehuacso (2020-12-06 19:19)
ロコときどきキナコさん、大根への味のしみ込ませ方は、次の日に食べたほうが味がしみていておいしかったことから思いついたのでした。
by skekhtehuacso (2020-12-06 19:21)
hanamuraさん、ビーガンを実践なさっている御仁って実際にいらっしゃるのね。
山本合名会社さんのお酒はかつて一度試してみたことがありましたが、私の好みとはちょっとちがいました。
by skekhtehuacso (2020-12-06 19:23)