【お酒】2291.しぜんしゅ 生酛 にごり 純米酒 酵母無添加(蔵つき酵母) 160ml [07.福島県の酒]
製造者 有限会社 仁井田本家
福島県郡山市田村町金沢字高屋敷139番地
品目 日本酒
内容量 160ml
アルコール分 16度
精米歩合 85%
原材料名 米(国産)、米糀(国産米)
自然栽培米
表示義務のない加工助剤・酵素剤等も不使用
冷蔵推奨
放射性物質不検出確認済
(以上、ラベルより転記)
仁井田本家さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】163.穏(おだやか) 純米 180ml
【お酒】1149.穏(おだやか) 純米吟醸 180ml
【お酒】1948.おだやか 純米吟醸 160ml
【お酒】2226.しぜんしゅ 純米原酒 300ml
【お酒】2232.しぜんしゅ 生酛 燗誂 純米酒 160ml
今日いただくこのお酒は、
“しぜんしゅ”。
“しぜんしゅ(にいだしぜんしゅ)”の何たるかにつきましては、【お酒】2226.しぜんしゅ 純米原酒 300mlをいただいた際に気が済むまで書いておりますので、そちらをご参照下さい。
このお酒は、生酛造りの純米酒かつにごり酒。
しかも酵母も無添加で、酒蔵に住み着いている蔵つき酵母のみを使用しているんだってさ。
品質表示はこちら。
酵母のみならず、生酛ですから乳酸(表示義務なし:なお、発酵を助成促進し、又は製造上の不測の危険を防止する等専ら製造の健全を期する目的で、仕込水又は製造工程中に加える必要最低限の有機酸は、原材料に該当しないものとして差し支えない。(※1))も添加していないわけですね。
酒造年度が2023BY(2023年酒造年度:2022年7月1日~2023年6月30日)で、製造年月(当該清酒を販売する目的をもって容器に充てんし密封した時期(※2))が2024年3月1日。
貯蔵期間は8か月~1年8か月と、けっこう長めでかつ期間の長短に幅がありますね。
冷蔵推奨とのこと。
滓の量は、半分くらいでしょうか。
話のネタが尽きたところで、いただきます。
にごり酒ですので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ちょっとだけ象牙色。
見た目には、とろみはそれほどでもなさそうです。
香りは、鼻を近づけると米の香りとともに、酒臭い(ほめ言葉:以下同じ)香りを少し感じます。
ですが含むとそれらは味に変わります。
滓のざらつきはごくかすか。
ほとんど感じません。
うまみはもちろん濃いめ。
もちろん米のうまみそのものとともに、酒臭さがそれに続きます。
熟成感はわからないな。
苦みや雑味もまったくなし。
キレはもちろんそれほどでもないものの、後味は悪くはなくしつこさを感じません。
酸味ははっきり。
酸味自体の深みがしっかり。
すっぱさは少し強めで少し鋭いですね。
スーかすか、ピリはなし。
甘みはややひかえめ。
弱めではあるものの、一応わかります。
濃醇深ちょいすっぱ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
米のうまみのみならず、酒臭さや酸味の深みといった、醸された味わいがしっかりしておりました。
それでいて雑味や重さ、クドさは一切なく、熟成感すら感じませんでした。
これはかなりうまいぞ!
酸味が強いのに雑味がないのは、丁寧に造られた酒母のおかげでしょうか?
オイラのこれまでの経験から察するに、これはきっと燗もうまいはず!
ということで、燗にしてみました。
酸味がすごい!
深みが、どっしりとした米のうまみと渡り合うほどはっきりしてまいりました。
すっぱさも立ちましたが、突出することなく調和しております。
一方で、甘みも少し前に出てきました。
それにキレがよくなって、スッキリしてまいりましたよ。
燗にすると、濃醇深すっぱちょいスッキリ旨口のおいしいお酒になりました。
燗のほうが、酸味が立ち、キレがよくなり、甘みが少し前に出てまいりましたよ。
これもうまい!
否、燗のほうが断然うまいね!
もちろん、これまでの経験からして、そんなしぜんしゅの味わいは予想済み。
だからきっと肉に合うだろうと思い、スーパーで焼売を買ってつまみにいたしました。
もちろん、バッチリ!
めでたし、めでたし。
(※1)酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達第86条の6 酒類の表示の基準2(3)イ(ハ)後段
(※2)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)3(2)
牛乳と間違えそうなビジュアルですね。腰に手を当てて飲んでしまいそうです(笑)。
by newton (2024-05-18 16:10)
newtonさん、その手があったか!
これだったら牛乳瓶みたいだから、仕事中に飲んでいても酒だとはバレないかも。
by skekhtehuacso (2024-05-18 19:15)