2024年5月:宮城県と岩手県と秋田県とでの酒集め [旅]
2024年5月24日(金)から26日(日)にかけて、
2泊3日で宮城県と岩手県と秋田県とを徘徊し、酒集めをしてまいりました。
その顛末を、300枚を超える写真を用いつつ、ここに報告させていただきます。
★☆2024年5月24日(金)★☆
はじめの一歩は、東京駅から。
6:04発やまびこ51号盛岡行の自由席に乗車。
ワタクシがいくらアル中ハイマー型ダメ人間でも、朝6時から飲む気にはなれません罠。
安達太良山を拝みつつ、
吾妻小富士が見えれば、
そこはもう、福島駅。
環状線とちゃいまっせ、東北新幹線でっせ!
福島駅からは、阿武隈急行(あぶ急)に乗車。
それは小田急だろ!
↓↓↓音量にご注意!↓↓↓
4両編成で、先頭の撮影は不可能。
福島駅からは、8:02発阿武急907M槻木行に乗車。
はじめのうちは街中を走っておりましたが、
宮城県との県境に近づくと、山深くなってまいりました。
県境のトンネルへ突入し、
トンネルを出てすぐのところにあるのが、
あぶくま駅(宮城県伊具郡丸森町)。
駅前にはなにもなし。
熊は出ませんでしたが・・・、
蛇だ!
アオダイショウだね。
それは青大将(田中邦衛)。
それもちがうし、色ちがい。
(鉄道ピクトリアル第24巻第11号(通号第299号) p.80 1974.11 鉄道図書刊行会)
阿武隈川に架かる橋を渡って、
この日は暑かったせいか、川風が気持ちいい!
目的地が見えてまいりました。
やって来たのは、“いなか道の駅 やしまや”さん。
やしまやさんのオリジナルカップ酒を2種GET!
カップ酒しか買わない貧乏人の来訪にもかかわらず、店長様自らご対応いただきまして深く御礼申し上げます。
<(_ _)>
阿武隈川にかかる橋をふたたび渡って、来た道を引き返した酔っぱらい。
やはり川風が気持ちいい!
オイラの前をぴょんぴょん飛び跳ねる虫がいると思ったら。
“ミチオシエ”ことハンミョウ(ニワハンミョウ)でした。
高低差の激しい道を乗り越えつつ、
あぶくま駅へ戻ってまいりました。
時刻は10:00。
次の電車は、10:42発。
“ガンバッペベンチ”に座って、
やしまやさんで買ってきたビールを飲みつつ、電車を待ったのでした。
安心してください。
ホームの裏には交流館があって、そこに清潔なトイレがございますから。
あぶくま駅からは、10:42発阿武急969M槻木行に乗車。
終点の槻木駅で、JR東北本線に乗りかえ。
11:16発仙台行普通439Mでした。
30分弱で、439Mは終点仙台駅へ到着。
仙台駅からは、東北新幹線はやぶさ19号新函館北斗行に乗りかえたのですが、
改札を出て、これらをGET!
そして昼飯も入手。
12:17発はやぶさ19号新函館北斗行が到着。
はやぶさ19号の車内では、飲みませんでした。
寝過ごしたら、北海道への強制送致確定ですからね。
はやぶさ19号に1駅だけ(2駅通過)乗って、
一ノ関駅にて下車。
一ノ関駅からは、ふたたび東北本線に乗りかえ。
12:46発盛岡行普通1537Mでした。
1537Mに50分弱乗って、
花巻駅(岩手県花巻市)に到着。
花巻駅では、あわよくば珍しいモノに出会えるかな?といった軽い気持ちで降りたのみ。
期待はしておらず、マルカンデパート大食堂でソフトクリーム(箸で食べる)を試そうかなとすら思っていた程度でした。
まずは駅に入っているNEWDAYSで、鷲の尾上撰お燗瓶をGET。
鷲の尾って、苦みがけっこう強いんだよね。
浜千鳥の本醸造生貯。
かつて入手していたものの、廃棄してしまっていたのでした。
歩いていると、雲行きがあやしくなってまいりました。
天気予報では晴れだと言っていたのにさ。
本格的に降って来やがった!
こうも降られると、徘徊する気力が失せるお年頃。
予定を大幅に短縮し、花巻駅へ戻ってまいりました。
でもこれって、
「明日以降大量GETなのだからここで徘徊している場合ではないぞよ!」
という神様のお告げだったかも。
花巻駅からは、東北本線に乗ってさらに北上。
14:58発盛岡行普通2531Mに乗車。
本日のラスト乗車ですから、
そりゃ、飲みます罠。
盛岡駅へ到着。
雨はやんでおりました。
駅構内にあった売店にて、南部美人普通酒300ml瓶をGET!
明日の朝食を入手するために立ち寄ったコンビニでは、いいちこのHOTなるものを見つけてGET。
ホテルにチェックイン。
時刻は5時前ですけれど、
腹が減ったので、
盛岡へ来たら必ず立ち寄る、小吃店(しょうすうてん)さんへ。
小吃店さんは、“盛岡じゃじゃ麺”のお店。
晩酌セットを注文。
先にビールと枝豆とで乾杯!
晩酌セットに付いてくる餃子。
皮は、片面パリパリ、反対側はもちもち。
酢・コショウ・ラー油でいただきます(孤独のグルメ方式)。
パリもちの皮の中に、とろとろの餡が入っていておいしい!
肉がメインだと思います。
ちょい飲みセットも頼んじゃったりなんかしちゃったりして。
あさ開の本醸造岩手ブルー(冷用)。
爽やかで淡麗なのに、うまみしっかり!
軽い苦みがいい感じで、甘みが後から来る。
あいかわらずうまいねぇ!
餃子ともバッチリ!
盛岡じゃじゃ麺!
まじぇまじぇ!
麺モッチモチ!、みそが香ばしい!
食べごたえしっかりで、ものすごくおいしい!
“あさびらき こぎ出て来れば 武庫の浦の
汐干の潟に 田鶴が声すも”(万葉集 巻十五より)
このくらい残すのが、盛岡流!
卵を溶いて、
「ちーたんたんお願いします!」とお姉さんに声をかければ、
麺のゆで汁を入れてくれて、
ちーたんたんの完成です。
やさしいお味の卵スープ。
最高の〆ですね。
あー、おいしかった!
小吃点さん、毎度のことながら最高でした。
この後、ホテルへ戻る途中で、
岩手の醤油2種をGETし、
あさ開のアルミカップも10年半ぶりに買っちゃったりなんかしちゃったりして。
ホテルに戻って、おやすみなさい。
こうして、初日の盛岡での夜は、更けて行ったのでした。
★☆2024年5月25日(土)★☆
翌朝。
空には雲が残っておりましたが、
訪問先の天気は問題なし。
この日は、JRの改札ではなく、IGRいわて銀河鉄道の改札へ。
私が乗ったのは、JR花輪線。
6:55発大館行普通195Dでした。
JR花輪線の列車は盛岡-好摩間はIGRいわて銀河鉄道の線路を走るので、改札も出発もこちらなのでしょう。
ここでひとつ、ちょっとしたお話を。
この乗車券は、花輪線に乗車するために、JRの指定席券売機で購入した物でした。
出発駅が盛岡ではなく、“仙北町”となっている点にご注意。
花輪線の乗車券は、IGRいわて銀河鉄道の窓口や自販機でも購入できます。
しかしこれらの場合、クレジットカードは使用できず、支払いは現金のみ。
クレジットカードを使いたいならばJRの指定席券売機を使うしかないのですが、ここで問題。
JRの指定席券売機で盛岡駅を始発駅として乗車券を買おうとすると、花輪線経由のものを買うことができないのです。
理由は、出発駅がJR駅ではなくて、IGRいわて銀河鉄道の盛岡駅になってしまうので、JRでは発券できないのだとか。
そこで、IGRいわて銀河鉄道の窓口の方が教えてくださった方法がこれ。
鹿角花輪駅までの乗車であれば、仙北町駅(東北本線盛岡駅から南へ一駅手前)から買えばよいとのこと。
これによりJRの駅が出発駅となるので、JRの指定席券売機を利用できてクレジットカードを使え、しかも盛岡駅発と同じ値段で購入できるとのことでした。
仙北町-盛岡間は権利を放棄して乗車するわけですから、もちろん適法でしょう。
ただしこの方法、
盛岡駅から鹿角花輪駅まで花輪線に乗車する場合に限る話。
その他の駅へ向かう場合については試しておりませんので、同じ値段で購入できるかどうかはわかりません。
悪しからず。
そのIGRいわて銀河鉄道のホームからは、
花輪線の大館行普通1925Dに乗車。
人生初の花輪線乗車だったのでした。
まっすぐ伸びる線路を進んで行った1925D。
岩手山を拝むことができると、
森の中を走る列車と化したのでした。
個人的事情により、かなり “ドキッ!”とする駅名。
落ちぶれ果てたオイラには、あわせる顔がございません。
川を渡ったり、
山を眺めたりしつつ、
鹿角花輪駅(秋田県鹿角市)に到着。
時刻は9時過ぎ。
お店が開店し始める時刻に到着することがかないました。
空模様がちょっと怪しい!
降って来さえしなければいいんですよ。
駅の近くにあったスーパー(いとく)で、いきなりの大量GET!
でもこの後でもしょっちゅう見かけた面々だったので、ここで買わなくてもよかったかも。
あたしゃね、鹿角花輪の街へ来たのは、千歳盛のカップ酒2種(上撰/精撰秋田印)を入手してやろうと思ったからでした。
精撰秋田印は既出ですが、千歳盛酒造さんは近年、かづの銘酒から商号を変更していたので、新規のお酒としてカウントできるからです。
しかし、駅前のスーパーにはその姿はなし。
まあでも、時間はたっぷりとあるので、気長に探しましょう。
地方都市あるある。
車はけっこう通るのに、誰も歩いてはいやしない。
“道の駅かづの あんとらあ”へ到着。
”またぎ”なるカップ酒を見つけてGET!
でもこれ、秋田流生酛の発案でおなじみの小玉醸造さん(秋田県潟上市)のお酒でした。
どうして千歳盛カップを置かないのか?、この時点ではまだわからず。
さらに近くにあったスーパー(マルホンカウボーイ)で、米焼酎と粕取焼酎とを見つけてGET!
オエノングループの秋田県醗酵工業(湯沢市:一滴千両/そふと新光)の製品でした。
関善さんという、元造り酒屋さんの御屋敷。
その前では、朝市をやっておりましたよ。
赤い鳥居を発見。
地方で神社に出会ったら、必ず参拝させていただくことにしております。
そこで暮らす人たちの信仰を尊重しつつ、よって信教の自由を守るために。
幸稲荷だってさ。
御旅所(神様が神輿に乗ってやってくる場所)なのね。
拝殿にて二礼二拍手一礼。
雨が降りませんように。
参拝を終えて、広い通りへ戻ると、
そこには千歳盛さんの蔵がございましたよ(土日は休み)。
誰もいない商店街を歩いて行った酔っぱらい。
関小市商店さんで、素敵な女将さんに千歳盛カップのことを伺ったところ、
「カップ酒もお燗瓶も、数年前にやめてしまった。」と教えていただきました。
(ていうかオマエただ話しかけたかっただけだろ!)
その関小市商店さんで、千歳盛の上撰普通酒300ml瓶をGET!
商店街を抜けて、さらに北へと歩いて行った酔っぱらい。
ちょっとした小川でも、その上を歩くと川風が気持ちいいね。
飛良泉山廃本醸造カップのラベルが変わり、特別本醸造になっていたのでGET!
腹が減ってまいりました。
飛良泉カップを買ったスーパー(いとく)で、おむすびを入手。
ベンチがなかったので、地べたでいただきました。
スーパーで売っている塩むすびですらおいしい!
やっぱり秋田は米どころですね。
さらに北へ進んで、
花輪線の線路を越えて、
フキだ!
でっかいね!
ふと横を見ると、里山の風景が。
こういう景色を一人で静かに眺める旅、オイラには絶対に必要です。
“鉄砲”という、由来が気になるバス停を過ぎて、
ここ鹿角市での徘徊の終点が見えてまいりました。
JR花輪線の柴平駅。
鹿角花輪駅から一駅分を歩いて来たのでした。
柴平駅は、一面一線の小さな駅。
待合室とともに、トイレもある。
安心して飲酒できますが、そのトイレがこちらひさびさのぉ~・・・、
便器の画像が出ます。
お読みいただいている皆様が不快感を抱かぬよう、
画像の処理は、一応してはございます。
ですが、
お食事中の皆様におかれましては、
一旦、目を離されたほうが宜しいかと存じ奉ります。
汲み取り式。
南鳥海駅以来のご無沙汰でした。
(友情出演)
時刻は12:30。
次の列車は、14:39まで来やしない。
そこで、待合室で待機。
飲んだり、
読書をしたりして、時間をつぶしつつ、
ちょうど時間となりました。
14:39発大館行普通1931Dに乗車。
意外だったのは、花輪線ってワンマン運転を一切していないのね。
車窓を眺めつつ、
1931Dに45分ほど乗って、大館駅(秋田県大館市)に到着。
2015(平成27)年以来の大館駅訪問。
駅舎は建て替えられておりましたよ。
ちなみに、2015年当時の駅舎はこちら。
廃止された同和鉱業小坂鉄道の踏切跡は健在。
廃線跡も整備されているようでした、
ホテルにチェックインしたのち、
大館の街へと繰り出したのでした。
途中にあったスーパー(いとく)で、北鹿本醸造300mlを見つけてGET!
さらに歩いていると、階段の上に鳥居を発見。
上がってみると、拝殿が3つ並んどりゃーしたがや。
すべてに参拝すべく、
まずは中央の愛宕神社。
左右は左が上席。
故に、左側(向かって右側)の幸田神社へ。
最後は右側(向かって左側)の大日神社へ。
参拝を終えて、お目当てのお店へと向かったのでした。
私が選んだのは、津軽のもつけさん。
“もつけ”ってのは、青森の方言で“お調子者”という意味だとのこと。
「おいおい!」
「秋田県にいるのに、なんで“津軽”なんて店に入るんだよ?」
なーんて野暮なことは言わないの!
店内は予約客で満席。
その賑やかな店内で、ビールとお通し。
春雨サラダには砂肝が入っていました。
ポテトサラダ。
芋ゴロゴロでおいしい!
野菜サラダハーフ。
これ、ドレッシング不要!
野菜自体がものすごくおいしい。
ビールの次は、焼酎に挑戦。
ソーダ割り。
ものすごく軽くてさわやか。
減圧蒸留だろうね。
ねぎま。
比内地鶏(左)と、普通の肉(右)と。
まずは普通のねぎまから。
やわらかい、ジューシー、うまみしっかり。
比内地鶏のねぎま。
弾力が絶妙!、けっして硬くはなく、かつやわらかくもなし。
それでいてうまみはかなりしっかり!、ぜんぜんちがうよ。
トマトの肉巻き。
トマトが“うまみ爆弾”と化している。
肉よりも、トマトの味のほうが濃いね。
ここで焼酎が空いたので、
刈穂山廃純米生原酒番外品+22を所望。
濃醇旨やや辛口。山廃らしくうまみが複雑。
なのに米のうまみもよくわかり、しかもキレがよい。
+22とのことですが、うまみがしっかりしているせいかそれほど辛くは感じませんでしたよ。
もも肉。
これも比内地鶏(左)と、普通の肉(右)との食べ比べ。
普通のもも肉。
やわらかくて、口の中でスッととろける。
比内地鶏もも肉。
これも弾力が絶妙で、噛むたびにうまみが出て来やがる。
しかもそのうまみがとても濃い。
ハラミ肉の炙り。
これもやや硬めではあったものの、うまみがものすごくしっかり。
焦げ目の香ばしさもいい感じでした。
ここで、酒が切れた酔っぱらい。
メニューを見ながら悩んでいると、
「メニューにない酒でも、冷蔵ケースを指差して『あれちょうだい。』と言えば注文できるよ。」
と、隣の席に座っていらっしゃったご夫婦に教えていただきました。
そこで、『あれちょうだい。』と頼んだのは・・・?
春霞純米吟醸緑ラベル。
米のうまみそのもの。まちがいなく吟醸造り。濃さが絶妙でかなりうまい。
ハラミ肉の炙りともバッチリ。
そのご夫婦から、
「レバーを食べましたか?」
と聞かれた酔っぱらい。
食べたかったのですが、メニューに載っていませんよねぇ?、と答えたら、
「別の場所に載っている」とのご指摘を受けました。
注文しようかと思ったら、
なんとそのご夫婦が、
2本注文なさっていたうちの1本を、オイラにめぐんでくださったじゃあ~りませんか!
ものすごくおいしい!
ざらつきゼロ!、臭み皆無!、
口の中でとろけやがったぜ!
あー、何もかもがおいしかった!
津軽のもつけさん、そして隣席のご夫婦、本当にありがとうございました。
ああ、そうか!
あのご夫婦は、先ほど参拝した三社の神様の化身だったのかも!
お賽銭、100円ずつにしておけばよかったよ。
心もお腹も満たされた酔っぱらい。
ホテルに戻って、今日も早寝。
こうして、2日目の大館での夜は、更けて行ったのでした。
★☆2024年5月26日(日)★☆
最終日。
やや曇り気味。
でもこれから向かう先の天気はよいみたい。
ホテルを出て、大館駅へ向かう酔っぱらい。
小坂鉄道の廃線跡を渡って、
かつて渋谷にいた青ガエル(東急5000系カットモデル)だ!
大館でも大事にされているかな。
大館駅へと到着。
その大館駅からは、奥羽本線に乗車。
6:09発快速秋田行3620M。
でも快速の表示がない!
15分ちょっと乗って、鷹ノ巣駅へ到着。
鷹ノ巣駅への入線前、奥羽本線の線路を南から北へわたる熊がいたよ!
こちらがJR鷹ノ巣駅の駅舎。
そしてこっちは、秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線の“鷹巣駅”。
鷹巣駅から私が乗ったのは、
6:59発角館行普通107D。
最初は水田の風景でしたが、
徐々に山深くなって行きました。
鷹巣駅から1時間弱乗って、
阿仁合駅(秋田県北秋田市)に到着。
阿仁合駅で、“片道寄り道きっぷ”を購入。
内陸線の途中駅で一回だけ途中下車できるこの切符は、本来ならば鷹巣駅で買うべきもの。
秋田内陸縦貫鉄道のWebsiteにも、鷹巣駅と角館駅とでのみ購入可能と書いてあります。
しかし、107Dの出発時刻(a.m.6:59)は鷹巣駅の窓口が営業開始前なので、107Dに乗る場合に限って阿仁合駅でも購入できるとのことでした(事前に確認済)。
急行券。
平成令和生まれの若者たちはきっと、「なんで急行なのに急行券が要るんだ?」とお思いでしょう。
かつて国鉄では急行が優等列車として走っていて、その乗車には急行券を必要としたのでした。
それを実際に経験している人々は、今となっては少数派なんだろね。
現在のJR各社では、定期で走る急行列車は皆無。
でもたまに臨時便で設定されることがあるので、急行券の制度自体は残っていることでしょう。
ここ阿仁合駅へ来たのは、内陸線オリジナルラベルのカップ酒を入手するため。
でもお店の人から伺ったところでは、それは急行もりよし号の車内販売でのみ販売しているんだってさ。
だったらオイラもこのあとここ阿仁合駅から急行もりよし1号に乗る旨を伝えると、
なんとまあ!
急行もりよし1号には車内販売はないんだってさ。
万事休すとあきらめかけていたところ、
「急行もりよし1号に乗って角館駅で降りたら、折り返しの急行もりよし2号に乗車予定のアテンダントに声を掛ければ購入できる」
と教えていただくことができました。
果たして酔っぱらいは、内陸線オリジナルラベルのカップ酒を入手できるのか、できないのか?
運を天に任せつつ、阿仁合駅から9:15発急行もりよし1号角館行2001Dに乗ったのだとさ。
急行もりよし1号に車内販売がない理由がわかりました。
それは、乗客がオイラ一人だけだったから。
もしオイラが乗らなかったら、阿仁合駅からの乗客はゼロだったってことさ。
外側を向いたロングシートがあったので、ここを占領した酔っぱらい。
目の前には、昭和の雰囲気漂う琺瑯製?の駅名標とともに、カラフルな気動車が。
急行もりよし1号は、定刻通り出発しました。
もちろん、乗客はオイラだけ。
まだ午前9時台ですけれど、
オイラ以外は誰も乗っていないので、遠慮なくいただくことといたしましたよ。
(どうせ誰かが乗っていても平気な顔して飲むくせに。)
景色は最高!
新緑がまぶしいほど。
鉄橋の上で、一時停止のサービスあり。
でもこれって、オイラが乗っていなかった場合でもやったのかな?
田沢湖線と並走すると、
そこはもう、角館駅(秋田県仙北市)。
オイラ以外の乗客は、途中駅でおじいさん一人が乗り、途中で降りただけ。
急行料金、支払ったのかな?
角館駅で、内陸線オリジナルカップ(右)を無事GET!
けっこうスムーズに買えたけれど、もしかしたら阿仁合駅から話をつけておいてくださったのかも。
武家桜(左)は、JR角館駅のNEWDAYSで入手しました。
駅前の酒店で、秀よしの純米酒缶を見つけてGET!
武家屋敷方面へ。
観光地にはお土産向けのお酒が販売されていると信じつつ。
酒を販売しているお店は、地図上にすべてチェック済。
それ故、伏見屋さんへ。
またしても秀よし。
大曲花火缶は、本醸造でした。
川沿いの道を北上し、
武家屋敷通りを徘徊する酔っぱらい。
味噌醤油漬物のお店でしたが、
ここでも秀よし缶をGET!
いい雰囲気の酒屋さん。
秋田新幹線ラベルの秀よしは、特定名称なし!
品質表示は本醸造と同じでした。
武家屋敷の塀って、けっこう低いのね。
普通に歩いていても、中を覗けるほどでした。
石黒家。
角館の武家屋敷は、玄関がどれも同じ作り。
唐破風に懸魚が付いたものが一般的でした。
もみの木。
まっすぐに成長するから、その気風が武家に好まれたのだとか。
(団体客を案内していた観光ガイド(おそらく有料)の解説を傍受した情報。)
これは枝垂れ桜。
咲いていたらきっときれいだったでしょうが、青葉もいいかも。
こちらは個人のお宅。
いまもお住まいのようでした。
岩橋家
歩き疲れたので、一休み。
ビールを所望したら、いぶりがっこ付きでした。
香ばしいね。
露地の先に、“秋田犬”の幟を発見。
秋田犬とふれあうことができるんだってさ!
ふじこさん(嫁さん)。
出て来てくれてありがとうね。
すーちゃん(旦那)は寝てばかり。
それでも遊んでくれてありがとうね。
ん~、ワンちゃん!
ナイスホームラン!
(それちがうワンちゃんだろ。)
はからずも、秋田犬とのふれあいが叶った酔っぱらい。
さらに歩いて行くと、
“ねこ雑貨”の店だってさ。
散財確定じゃないか!
タオルをGET!
猫グッズの店の前にあったこちら。
箸置きと、しょっつる。
しょっつるは秋田へ行ったら絶対に買おうと心に決めていたのでした。
これで焼きうどんを作るとものすごくおいしいもので。
腹が減ったと気づいたら、午後1時を回っておりました。
月の栞さんへ。
今朝、お店の前を通った際にメニューを見て、絶対に入ろうと固く心に決めておりました。
まずはビール。
うどとわかめの三杯酢。
うどの香りがとても華やか!
酢は甘くなく、自分で作るときとちがって新鮮な味。
長芋とんぶり。
まじぇまじぇ。
とんぶりのプチプチと長芋のシャキシャキとがたまらん。
長芋はおろさないほうが絶対においしい!
〆は、比内地鶏の親子丼。
お肉ぷりぷりでうまみがすごい!
スーパーで買う外国産とはぜんぜんちがう
単なる味噌汁だと思ったのですが。
ワラビ登場!しかもシャッキシャキ!
諦めかけていたのにはからずも出くわすだなんて。
運を使い果たしたみたいで怖いわ。(まだあったのかよ。)
もう少しだけ飲みたいお年頃。
角館麦酒 枝垂桜。
さわやかで辛口。
クラフトビールにしては珍しいね。
あー、なにもかもがおいしかった。
月の栞さん、ごちそうさまでした。
その後、駅へ戻った酔っぱらい。
途中で見つけたお店で、
いぶりがっこを買って。
JR角館駅へ到着。
こまち34号に乗って、
東京駅へと帰ったとさ。
カバンがパンパンになりました。
もちろん、車内でも飲みながらすごしたのでした。
今回の成果はこちら。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ごきげんよう!
2泊3日で宮城県と岩手県と秋田県とを徘徊し、酒集めをしてまいりました。
その顛末を、300枚を超える写真を用いつつ、ここに報告させていただきます。
★☆2024年5月24日(金)★☆
はじめの一歩は、東京駅から。
6:04発やまびこ51号盛岡行の自由席に乗車。
ワタクシがいくらアル中ハイマー型ダメ人間でも、朝6時から飲む気にはなれません罠。
安達太良山を拝みつつ、
吾妻小富士が見えれば、
そこはもう、福島駅。
環状線とちゃいまっせ、東北新幹線でっせ!
福島駅からは、阿武隈急行(あぶ急)に乗車。
それは小田急だろ!
↓↓↓音量にご注意!↓↓↓
4両編成で、先頭の撮影は不可能。
福島駅からは、8:02発阿武急907M槻木行に乗車。
はじめのうちは街中を走っておりましたが、
宮城県との県境に近づくと、山深くなってまいりました。
県境のトンネルへ突入し、
トンネルを出てすぐのところにあるのが、
あぶくま駅(宮城県伊具郡丸森町)。
駅前にはなにもなし。
熊は出ませんでしたが・・・、
蛇だ!
アオダイショウだね。
それは青大将(田中邦衛)。
それもちがうし、色ちがい。
(鉄道ピクトリアル第24巻第11号(通号第299号) p.80 1974.11 鉄道図書刊行会)
阿武隈川に架かる橋を渡って、
この日は暑かったせいか、川風が気持ちいい!
目的地が見えてまいりました。
やって来たのは、“いなか道の駅 やしまや”さん。
やしまやさんのオリジナルカップ酒を2種GET!
カップ酒しか買わない貧乏人の来訪にもかかわらず、店長様自らご対応いただきまして深く御礼申し上げます。
<(_ _)>
阿武隈川にかかる橋をふたたび渡って、来た道を引き返した酔っぱらい。
やはり川風が気持ちいい!
オイラの前をぴょんぴょん飛び跳ねる虫がいると思ったら。
“ミチオシエ”ことハンミョウ(ニワハンミョウ)でした。
高低差の激しい道を乗り越えつつ、
あぶくま駅へ戻ってまいりました。
時刻は10:00。
次の電車は、10:42発。
“ガンバッペベンチ”に座って、
やしまやさんで買ってきたビールを飲みつつ、電車を待ったのでした。
安心してください。
ホームの裏には交流館があって、そこに清潔なトイレがございますから。
あぶくま駅からは、10:42発阿武急969M槻木行に乗車。
終点の槻木駅で、JR東北本線に乗りかえ。
11:16発仙台行普通439Mでした。
30分弱で、439Mは終点仙台駅へ到着。
仙台駅からは、東北新幹線はやぶさ19号新函館北斗行に乗りかえたのですが、
改札を出て、これらをGET!
そして昼飯も入手。
12:17発はやぶさ19号新函館北斗行が到着。
はやぶさ19号の車内では、飲みませんでした。
寝過ごしたら、北海道への強制送致確定ですからね。
はやぶさ19号に1駅だけ(2駅通過)乗って、
一ノ関駅にて下車。
一ノ関駅からは、ふたたび東北本線に乗りかえ。
12:46発盛岡行普通1537Mでした。
1537Mに50分弱乗って、
花巻駅(岩手県花巻市)に到着。
花巻駅では、あわよくば珍しいモノに出会えるかな?といった軽い気持ちで降りたのみ。
期待はしておらず、マルカンデパート大食堂でソフトクリーム(箸で食べる)を試そうかなとすら思っていた程度でした。
まずは駅に入っているNEWDAYSで、鷲の尾上撰お燗瓶をGET。
鷲の尾って、苦みがけっこう強いんだよね。
浜千鳥の本醸造生貯。
かつて入手していたものの、廃棄してしまっていたのでした。
歩いていると、雲行きがあやしくなってまいりました。
天気予報では晴れだと言っていたのにさ。
本格的に降って来やがった!
こうも降られると、徘徊する気力が失せるお年頃。
予定を大幅に短縮し、花巻駅へ戻ってまいりました。
でもこれって、
「明日以降大量GETなのだからここで徘徊している場合ではないぞよ!」
という神様のお告げだったかも。
花巻駅からは、東北本線に乗ってさらに北上。
14:58発盛岡行普通2531Mに乗車。
本日のラスト乗車ですから、
そりゃ、飲みます罠。
盛岡駅へ到着。
雨はやんでおりました。
駅構内にあった売店にて、南部美人普通酒300ml瓶をGET!
明日の朝食を入手するために立ち寄ったコンビニでは、いいちこのHOTなるものを見つけてGET。
ホテルにチェックイン。
時刻は5時前ですけれど、
腹が減ったので、
盛岡へ来たら必ず立ち寄る、小吃店(しょうすうてん)さんへ。
小吃店さんは、“盛岡じゃじゃ麺”のお店。
晩酌セットを注文。
先にビールと枝豆とで乾杯!
晩酌セットに付いてくる餃子。
皮は、片面パリパリ、反対側はもちもち。
酢・コショウ・ラー油でいただきます(孤独のグルメ方式)。
パリもちの皮の中に、とろとろの餡が入っていておいしい!
肉がメインだと思います。
ちょい飲みセットも頼んじゃったりなんかしちゃったりして。
あさ開の本醸造岩手ブルー(冷用)。
爽やかで淡麗なのに、うまみしっかり!
軽い苦みがいい感じで、甘みが後から来る。
あいかわらずうまいねぇ!
餃子ともバッチリ!
盛岡じゃじゃ麺!
まじぇまじぇ!
麺モッチモチ!、みそが香ばしい!
食べごたえしっかりで、ものすごくおいしい!
“あさびらき こぎ出て来れば 武庫の浦の
汐干の潟に 田鶴が声すも”(万葉集 巻十五より)
このくらい残すのが、盛岡流!
卵を溶いて、
「ちーたんたんお願いします!」とお姉さんに声をかければ、
麺のゆで汁を入れてくれて、
ちーたんたんの完成です。
やさしいお味の卵スープ。
最高の〆ですね。
あー、おいしかった!
小吃点さん、毎度のことながら最高でした。
この後、ホテルへ戻る途中で、
岩手の醤油2種をGETし、
あさ開のアルミカップも10年半ぶりに買っちゃったりなんかしちゃったりして。
ホテルに戻って、おやすみなさい。
こうして、初日の盛岡での夜は、更けて行ったのでした。
★☆2024年5月25日(土)★☆
翌朝。
空には雲が残っておりましたが、
訪問先の天気は問題なし。
この日は、JRの改札ではなく、IGRいわて銀河鉄道の改札へ。
私が乗ったのは、JR花輪線。
6:55発大館行普通195Dでした。
JR花輪線の列車は盛岡-好摩間はIGRいわて銀河鉄道の線路を走るので、改札も出発もこちらなのでしょう。
ここでひとつ、ちょっとしたお話を。
この乗車券は、花輪線に乗車するために、JRの指定席券売機で購入した物でした。
出発駅が盛岡ではなく、“仙北町”となっている点にご注意。
花輪線の乗車券は、IGRいわて銀河鉄道の窓口や自販機でも購入できます。
しかしこれらの場合、クレジットカードは使用できず、支払いは現金のみ。
クレジットカードを使いたいならばJRの指定席券売機を使うしかないのですが、ここで問題。
JRの指定席券売機で盛岡駅を始発駅として乗車券を買おうとすると、花輪線経由のものを買うことができないのです。
理由は、出発駅がJR駅ではなくて、IGRいわて銀河鉄道の盛岡駅になってしまうので、JRでは発券できないのだとか。
そこで、IGRいわて銀河鉄道の窓口の方が教えてくださった方法がこれ。
鹿角花輪駅までの乗車であれば、仙北町駅(東北本線盛岡駅から南へ一駅手前)から買えばよいとのこと。
これによりJRの駅が出発駅となるので、JRの指定席券売機を利用できてクレジットカードを使え、しかも盛岡駅発と同じ値段で購入できるとのことでした。
仙北町-盛岡間は権利を放棄して乗車するわけですから、もちろん適法でしょう。
ただしこの方法、
盛岡駅から鹿角花輪駅まで花輪線に乗車する場合に限る話。
その他の駅へ向かう場合については試しておりませんので、同じ値段で購入できるかどうかはわかりません。
悪しからず。
そのIGRいわて銀河鉄道のホームからは、
花輪線の大館行普通1925Dに乗車。
人生初の花輪線乗車だったのでした。
まっすぐ伸びる線路を進んで行った1925D。
岩手山を拝むことができると、
森の中を走る列車と化したのでした。
個人的事情により、かなり “ドキッ!”とする駅名。
落ちぶれ果てたオイラには、あわせる顔がございません。
川を渡ったり、
山を眺めたりしつつ、
鹿角花輪駅(秋田県鹿角市)に到着。
時刻は9時過ぎ。
お店が開店し始める時刻に到着することがかないました。
空模様がちょっと怪しい!
降って来さえしなければいいんですよ。
駅の近くにあったスーパー(いとく)で、いきなりの大量GET!
でもこの後でもしょっちゅう見かけた面々だったので、ここで買わなくてもよかったかも。
あたしゃね、鹿角花輪の街へ来たのは、千歳盛のカップ酒2種(上撰/精撰秋田印)を入手してやろうと思ったからでした。
精撰秋田印は既出ですが、千歳盛酒造さんは近年、かづの銘酒から商号を変更していたので、新規のお酒としてカウントできるからです。
しかし、駅前のスーパーにはその姿はなし。
まあでも、時間はたっぷりとあるので、気長に探しましょう。
地方都市あるある。
車はけっこう通るのに、誰も歩いてはいやしない。
“道の駅かづの あんとらあ”へ到着。
”またぎ”なるカップ酒を見つけてGET!
でもこれ、秋田流生酛の発案でおなじみの小玉醸造さん(秋田県潟上市)のお酒でした。
どうして千歳盛カップを置かないのか?、この時点ではまだわからず。
さらに近くにあったスーパー(マルホンカウボーイ)で、米焼酎と粕取焼酎とを見つけてGET!
オエノングループの秋田県醗酵工業(湯沢市:一滴千両/そふと新光)の製品でした。
関善さんという、元造り酒屋さんの御屋敷。
その前では、朝市をやっておりましたよ。
赤い鳥居を発見。
地方で神社に出会ったら、必ず参拝させていただくことにしております。
そこで暮らす人たちの信仰を尊重しつつ、よって信教の自由を守るために。
幸稲荷だってさ。
御旅所(神様が神輿に乗ってやってくる場所)なのね。
拝殿にて二礼二拍手一礼。
雨が降りませんように。
参拝を終えて、広い通りへ戻ると、
そこには千歳盛さんの蔵がございましたよ(土日は休み)。
誰もいない商店街を歩いて行った酔っぱらい。
関小市商店さんで、素敵な女将さんに千歳盛カップのことを伺ったところ、
「カップ酒もお燗瓶も、数年前にやめてしまった。」と教えていただきました。
(ていうかオマエただ話しかけたかっただけだろ!)
その関小市商店さんで、千歳盛の上撰普通酒300ml瓶をGET!
商店街を抜けて、さらに北へと歩いて行った酔っぱらい。
ちょっとした小川でも、その上を歩くと川風が気持ちいいね。
飛良泉山廃本醸造カップのラベルが変わり、特別本醸造になっていたのでGET!
腹が減ってまいりました。
飛良泉カップを買ったスーパー(いとく)で、おむすびを入手。
ベンチがなかったので、地べたでいただきました。
スーパーで売っている塩むすびですらおいしい!
やっぱり秋田は米どころですね。
さらに北へ進んで、
花輪線の線路を越えて、
フキだ!
でっかいね!
ふと横を見ると、里山の風景が。
こういう景色を一人で静かに眺める旅、オイラには絶対に必要です。
“鉄砲”という、由来が気になるバス停を過ぎて、
ここ鹿角市での徘徊の終点が見えてまいりました。
JR花輪線の柴平駅。
鹿角花輪駅から一駅分を歩いて来たのでした。
柴平駅は、一面一線の小さな駅。
待合室とともに、トイレもある。
安心して飲酒できますが、そのトイレがこちらひさびさのぉ~・・・、
便器の画像が出ます。
お読みいただいている皆様が不快感を抱かぬよう、
画像の処理は、一応してはございます。
ですが、
お食事中の皆様におかれましては、
一旦、目を離されたほうが宜しいかと存じ奉ります。
汲み取り式。
南鳥海駅以来のご無沙汰でした。
(友情出演)
時刻は12:30。
次の列車は、14:39まで来やしない。
そこで、待合室で待機。
飲んだり、
読書をしたりして、時間をつぶしつつ、
ちょうど時間となりました。
14:39発大館行普通1931Dに乗車。
意外だったのは、花輪線ってワンマン運転を一切していないのね。
車窓を眺めつつ、
1931Dに45分ほど乗って、大館駅(秋田県大館市)に到着。
2015(平成27)年以来の大館駅訪問。
駅舎は建て替えられておりましたよ。
ちなみに、2015年当時の駅舎はこちら。
廃止された同和鉱業小坂鉄道の踏切跡は健在。
廃線跡も整備されているようでした、
ホテルにチェックインしたのち、
大館の街へと繰り出したのでした。
途中にあったスーパー(いとく)で、北鹿本醸造300mlを見つけてGET!
さらに歩いていると、階段の上に鳥居を発見。
上がってみると、拝殿が3つ並んどりゃーしたがや。
すべてに参拝すべく、
まずは中央の愛宕神社。
左右は左が上席。
故に、左側(向かって右側)の幸田神社へ。
最後は右側(向かって左側)の大日神社へ。
参拝を終えて、お目当てのお店へと向かったのでした。
私が選んだのは、津軽のもつけさん。
“もつけ”ってのは、青森の方言で“お調子者”という意味だとのこと。
「おいおい!」
「秋田県にいるのに、なんで“津軽”なんて店に入るんだよ?」
なーんて野暮なことは言わないの!
店内は予約客で満席。
その賑やかな店内で、ビールとお通し。
春雨サラダには砂肝が入っていました。
ポテトサラダ。
芋ゴロゴロでおいしい!
野菜サラダハーフ。
これ、ドレッシング不要!
野菜自体がものすごくおいしい。
ビールの次は、焼酎に挑戦。
ソーダ割り。
ものすごく軽くてさわやか。
減圧蒸留だろうね。
ねぎま。
比内地鶏(左)と、普通の肉(右)と。
まずは普通のねぎまから。
やわらかい、ジューシー、うまみしっかり。
比内地鶏のねぎま。
弾力が絶妙!、けっして硬くはなく、かつやわらかくもなし。
それでいてうまみはかなりしっかり!、ぜんぜんちがうよ。
トマトの肉巻き。
トマトが“うまみ爆弾”と化している。
肉よりも、トマトの味のほうが濃いね。
ここで焼酎が空いたので、
刈穂山廃純米生原酒番外品+22を所望。
濃醇旨やや辛口。山廃らしくうまみが複雑。
なのに米のうまみもよくわかり、しかもキレがよい。
+22とのことですが、うまみがしっかりしているせいかそれほど辛くは感じませんでしたよ。
もも肉。
これも比内地鶏(左)と、普通の肉(右)との食べ比べ。
普通のもも肉。
やわらかくて、口の中でスッととろける。
比内地鶏もも肉。
これも弾力が絶妙で、噛むたびにうまみが出て来やがる。
しかもそのうまみがとても濃い。
ハラミ肉の炙り。
これもやや硬めではあったものの、うまみがものすごくしっかり。
焦げ目の香ばしさもいい感じでした。
ここで、酒が切れた酔っぱらい。
メニューを見ながら悩んでいると、
「メニューにない酒でも、冷蔵ケースを指差して『あれちょうだい。』と言えば注文できるよ。」
と、隣の席に座っていらっしゃったご夫婦に教えていただきました。
そこで、『あれちょうだい。』と頼んだのは・・・?
春霞純米吟醸緑ラベル。
米のうまみそのもの。まちがいなく吟醸造り。濃さが絶妙でかなりうまい。
ハラミ肉の炙りともバッチリ。
そのご夫婦から、
「レバーを食べましたか?」
と聞かれた酔っぱらい。
食べたかったのですが、メニューに載っていませんよねぇ?、と答えたら、
「別の場所に載っている」とのご指摘を受けました。
注文しようかと思ったら、
なんとそのご夫婦が、
2本注文なさっていたうちの1本を、オイラにめぐんでくださったじゃあ~りませんか!
ものすごくおいしい!
ざらつきゼロ!、臭み皆無!、
口の中でとろけやがったぜ!
あー、何もかもがおいしかった!
津軽のもつけさん、そして隣席のご夫婦、本当にありがとうございました。
ああ、そうか!
あのご夫婦は、先ほど参拝した三社の神様の化身だったのかも!
お賽銭、100円ずつにしておけばよかったよ。
心もお腹も満たされた酔っぱらい。
ホテルに戻って、今日も早寝。
こうして、2日目の大館での夜は、更けて行ったのでした。
★☆2024年5月26日(日)★☆
最終日。
やや曇り気味。
でもこれから向かう先の天気はよいみたい。
ホテルを出て、大館駅へ向かう酔っぱらい。
小坂鉄道の廃線跡を渡って、
かつて渋谷にいた青ガエル(東急5000系カットモデル)だ!
大館でも大事にされているかな。
大館駅へと到着。
その大館駅からは、奥羽本線に乗車。
6:09発快速秋田行3620M。
でも快速の表示がない!
15分ちょっと乗って、鷹ノ巣駅へ到着。
鷹ノ巣駅への入線前、奥羽本線の線路を南から北へわたる熊がいたよ!
こちらがJR鷹ノ巣駅の駅舎。
そしてこっちは、秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線の“鷹巣駅”。
鷹巣駅から私が乗ったのは、
6:59発角館行普通107D。
最初は水田の風景でしたが、
徐々に山深くなって行きました。
鷹巣駅から1時間弱乗って、
阿仁合駅(秋田県北秋田市)に到着。
阿仁合駅で、“片道寄り道きっぷ”を購入。
内陸線の途中駅で一回だけ途中下車できるこの切符は、本来ならば鷹巣駅で買うべきもの。
秋田内陸縦貫鉄道のWebsiteにも、鷹巣駅と角館駅とでのみ購入可能と書いてあります。
しかし、107Dの出発時刻(a.m.6:59)は鷹巣駅の窓口が営業開始前なので、107Dに乗る場合に限って阿仁合駅でも購入できるとのことでした(事前に確認済)。
急行券。
平成令和生まれの若者たちはきっと、「なんで急行なのに急行券が要るんだ?」とお思いでしょう。
かつて国鉄では急行が優等列車として走っていて、その乗車には急行券を必要としたのでした。
それを実際に経験している人々は、今となっては少数派なんだろね。
現在のJR各社では、定期で走る急行列車は皆無。
でもたまに臨時便で設定されることがあるので、急行券の制度自体は残っていることでしょう。
ここ阿仁合駅へ来たのは、内陸線オリジナルラベルのカップ酒を入手するため。
でもお店の人から伺ったところでは、それは急行もりよし号の車内販売でのみ販売しているんだってさ。
だったらオイラもこのあとここ阿仁合駅から急行もりよし1号に乗る旨を伝えると、
なんとまあ!
急行もりよし1号には車内販売はないんだってさ。
万事休すとあきらめかけていたところ、
「急行もりよし1号に乗って角館駅で降りたら、折り返しの急行もりよし2号に乗車予定のアテンダントに声を掛ければ購入できる」
と教えていただくことができました。
果たして酔っぱらいは、内陸線オリジナルラベルのカップ酒を入手できるのか、できないのか?
運を天に任せつつ、阿仁合駅から9:15発急行もりよし1号角館行2001Dに乗ったのだとさ。
急行もりよし1号に車内販売がない理由がわかりました。
それは、乗客がオイラ一人だけだったから。
もしオイラが乗らなかったら、阿仁合駅からの乗客はゼロだったってことさ。
外側を向いたロングシートがあったので、ここを占領した酔っぱらい。
目の前には、昭和の雰囲気漂う琺瑯製?の駅名標とともに、カラフルな気動車が。
急行もりよし1号は、定刻通り出発しました。
もちろん、乗客はオイラだけ。
まだ午前9時台ですけれど、
オイラ以外は誰も乗っていないので、遠慮なくいただくことといたしましたよ。
(どうせ誰かが乗っていても平気な顔して飲むくせに。)
景色は最高!
新緑がまぶしいほど。
鉄橋の上で、一時停止のサービスあり。
でもこれって、オイラが乗っていなかった場合でもやったのかな?
田沢湖線と並走すると、
そこはもう、角館駅(秋田県仙北市)。
オイラ以外の乗客は、途中駅でおじいさん一人が乗り、途中で降りただけ。
急行料金、支払ったのかな?
角館駅で、内陸線オリジナルカップ(右)を無事GET!
けっこうスムーズに買えたけれど、もしかしたら阿仁合駅から話をつけておいてくださったのかも。
武家桜(左)は、JR角館駅のNEWDAYSで入手しました。
駅前の酒店で、秀よしの純米酒缶を見つけてGET!
武家屋敷方面へ。
観光地にはお土産向けのお酒が販売されていると信じつつ。
酒を販売しているお店は、地図上にすべてチェック済。
それ故、伏見屋さんへ。
またしても秀よし。
大曲花火缶は、本醸造でした。
川沿いの道を北上し、
武家屋敷通りを徘徊する酔っぱらい。
味噌醤油漬物のお店でしたが、
ここでも秀よし缶をGET!
いい雰囲気の酒屋さん。
秋田新幹線ラベルの秀よしは、特定名称なし!
品質表示は本醸造と同じでした。
武家屋敷の塀って、けっこう低いのね。
普通に歩いていても、中を覗けるほどでした。
石黒家。
角館の武家屋敷は、玄関がどれも同じ作り。
唐破風に懸魚が付いたものが一般的でした。
もみの木。
まっすぐに成長するから、その気風が武家に好まれたのだとか。
(団体客を案内していた観光ガイド(おそらく有料)の解説を傍受した情報。)
これは枝垂れ桜。
咲いていたらきっときれいだったでしょうが、青葉もいいかも。
こちらは個人のお宅。
いまもお住まいのようでした。
岩橋家
歩き疲れたので、一休み。
ビールを所望したら、いぶりがっこ付きでした。
香ばしいね。
露地の先に、“秋田犬”の幟を発見。
秋田犬とふれあうことができるんだってさ!
ふじこさん(嫁さん)。
出て来てくれてありがとうね。
すーちゃん(旦那)は寝てばかり。
それでも遊んでくれてありがとうね。
ん~、ワンちゃん!
ナイスホームラン!
(それちがうワンちゃんだろ。)
はからずも、秋田犬とのふれあいが叶った酔っぱらい。
さらに歩いて行くと、
“ねこ雑貨”の店だってさ。
散財確定じゃないか!
タオルをGET!
猫グッズの店の前にあったこちら。
箸置きと、しょっつる。
しょっつるは秋田へ行ったら絶対に買おうと心に決めていたのでした。
これで焼きうどんを作るとものすごくおいしいもので。
腹が減ったと気づいたら、午後1時を回っておりました。
月の栞さんへ。
今朝、お店の前を通った際にメニューを見て、絶対に入ろうと固く心に決めておりました。
まずはビール。
うどとわかめの三杯酢。
うどの香りがとても華やか!
酢は甘くなく、自分で作るときとちがって新鮮な味。
長芋とんぶり。
まじぇまじぇ。
とんぶりのプチプチと長芋のシャキシャキとがたまらん。
長芋はおろさないほうが絶対においしい!
〆は、比内地鶏の親子丼。
お肉ぷりぷりでうまみがすごい!
スーパーで買う外国産とはぜんぜんちがう
単なる味噌汁だと思ったのですが。
ワラビ登場!しかもシャッキシャキ!
諦めかけていたのにはからずも出くわすだなんて。
運を使い果たしたみたいで怖いわ。(まだあったのかよ。)
もう少しだけ飲みたいお年頃。
角館麦酒 枝垂桜。
さわやかで辛口。
クラフトビールにしては珍しいね。
あー、なにもかもがおいしかった。
月の栞さん、ごちそうさまでした。
その後、駅へ戻った酔っぱらい。
途中で見つけたお店で、
いぶりがっこを買って。
JR角館駅へ到着。
こまち34号に乗って、
東京駅へと帰ったとさ。
カバンがパンパンになりました。
もちろん、車内でも飲みながらすごしたのでした。
今回の成果はこちら。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ごきげんよう!
さすがに東北、美味しいお酒と空気、景色も肴ですね。東北のお酒、大好きです!
by newton (2024-06-01 15:13)
こんばんは。
同じ出発の日、東京駅から「はやぶさ101号」で後追いして、
最終日も「つばさ154号」で東京駅まで後追いしてました(笑)
本場の比内地鶏は最高ですね!
お値段の価値はあると思います。
by ライス (2024-06-01 23:09)
超充実の酒集め&鉄旅でしたね^^
by タンタン (2024-06-02 06:41)
濃い旅ですねー
いろんな列車に乗れて楽しそう
レバー、そんなにも美味しかったんだ
気になるなぁ
by さる1号 (2024-06-02 09:19)
こんにちは。
「浜千鳥の本醸造生貯」ですが、断酒の時に廃棄ありましたね(涙)。秋田県の「津軽のもつけ」ですが、ご夫婦からレバー頂き、有難いですね。食べてみたい一品です。ところで、秋田犬とのふれあいあり、酔っぱらいにも優しく癒され有難いですね。無事帰還、お疲れ様でした!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2024-06-02 19:49)
newtonさん、おっしゃるとおり東北は酒がうまい!
景色も空気も最高で、歩いているだけで気持ちいい!
でもそのお酒の味を引き立てるのはやはり合わせる料理。
newtonさんのように、東北のお酒をいつもおいしそうなお料理と合わせている御仁がうらやましい。
by skekhtehuacso (2024-06-02 20:09)
ライスさん、そんなニアミスだったとは。
つばさでお帰りとは、今回は山形県ですか?
記事の公開を楽しみにしております。
比内地鶏はたしかにお高めでしたが、これはその価値ありのおいしいお肉でしたよ!
秋田へ出かけたらぜひとも食べたいものの一つに入れました。
by skekhtehuacso (2024-06-02 20:12)
タンタンさん、徘徊による景色の満喫も、乗車による鉄分補給も、飲みながらのアルコール補給も(それは普段から)、大いに充実した旅でございました。
オイラはこういう旅にときどき出かけないと、アタマも体ももたないと実感いたしました。
by skekhtehuacso (2024-06-02 20:14)
さる1号さん、阿武隈急行と花輪線、それに秋田内陸線は初乗車で、大いに楽しませていただきました。
津軽のもつけさんでいただいたレバーは、本当においしかった!
あたしゃレバーってのは固かったりざらつきがあったりとの印象だったのですが、ここのはそんなのとは無縁で、とろけるほどでした。
by skekhtehuacso (2024-06-02 20:17)
Boss365さん、捨てる神あれば拾う神あり(用法として正しいか?)、花巻を徘徊したことで浜千鳥本醸造生貯に再開できました。
あたしゃむしろ酒場で話しかけられるのは苦手なほうなのですけれど、このご夫婦におかれましては神様の化身だとしか思えないほど良くしていただいて、心の底から感謝申し上げております。
秋田犬とのふれあいははからずもでしたが、モフモフでかわいくて、猫もいいけど犬もいいなぁって思っちゃったりなんかしちゃったりして。
by skekhtehuacso (2024-06-02 20:21)
北秋田へ向かったのですね。
懐かしい~若い頃仕事で、鹿角・大館・鷹巣・阿仁・角館等などが担当地域でした。昭和時代の営業だったので毎晩地域での宴会出席があって体を壊したんですよ...。
でも今思えば楽しい思い出で、楽しい旅日記に感謝しています。
by kou (2024-06-03 18:28)
もつけでは、楽しくお話できて良かったです!
ちなみに、夫はかつて花輪ばやしに参加しておりました。なので、赤鳥居や幸稲荷は久しぶりに見ました。42歳で卒業の祭りなので今は参加していませんが、お囃子の太鼓は叩け
ます(笑
大館は来年の3月までかもしれませんが、次は是非秋田市にもいらしてください!横手や湯沢も旨い酒ありますよ〜!
by もつけの隣に座った夫婦 (2024-06-03 21:38)
kouさん、体を壊すほど飲まされたとは、それだけ営業に体を張っていたわけですね。
私は営業職ではないので付き合いでの飲みはほぼゼロですけれど、体を壊さないようにせねば。
でも壊してぽっくりあの世行きってのも、楽でいいかも。
by skekhtehuacso (2024-06-04 21:17)
これはこれはようこそ!
津軽のもつけで同席させていただいたご夫婦(奥様かな?)、その節はありがとうございました。
<(_ _)>
私が訪問した幸稲荷は御旅所でしたが、花輪ばやしの御神輿がやって来る場所なのですね。
秋田県内は各所で徘徊させていただきました。
秋田市内は10年前くらいで、横手は浅舞へ。
でも湯沢はまだなんです。というか、湯沢のお酒って、県内どこでも手に入っちゃうので。
でもいつか行ってみたいと思います。
そして、まだどこかでお目にかかれる日を楽しみにしております。
ありがとうございました。
by skekhtehuacso (2024-06-04 21:25)