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“小鹿 25度 200ml”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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小鹿酒造株式会社
鹿児島県鹿屋市吾平町上名7312

本格焼酎
アルコール分 25%
内容量 200ml
原材料 さつまいも、米麹(国産米)
(以上、ラベルより転記)



《初回記事はこちら》
《焼酎》52.小鹿 25度 200ml


今日は暑かったぜよ。
外出していたのですが、汗をかきながら歩いていると、なぜだか無性に芋焼酎の水割りを飲みたくなったのでした。
焼酎のほうがお酒よりもさっぱりしているし、それでいて風味がしっかりしている芋焼酎を冷やして飲みたかったのですよ。
午前中から酒のことばかり考えているんだな。

そこで選んだのが火野正平、いや小鹿みき、
じゃなくてこの“小鹿”でした。
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25度で200mlですからね、今日は半分だけいただきますよ。
残りの半分は明日試して、その感想はこの記事に追記します。
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気のせいかもしれませんが、ごくかすかに白濁しているようないないような?
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濃いめの水割り(焼酎8:水2に氷を投入)でいただきます。
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芋のふっくら感が最初に来て、どっしりとした感じが後に続きます。
甘みもあって、よくわかります。
苦みも弱めながらに感じますよ。
それでいてキレがよく、後味がさっぱりしています。

ふっくらどっしりちょい苦さっぱりのおいしい水割り芋焼酎でした。
どっしり感があるのに飲みやすい。
それに甘みもよくわかる。
しかも後味はさっぱりで、それにクセがない。

やっぱり小鹿はおいしいね。



翌日


ごめんなさ~い!
今日も水割り(濃いめ)で飲んじゃいました。
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だって今日は、昨日よりも暑かったんだもん。
そりゃ冷たいのを飲みたくなります罠。



2020/09/06
三たび飲んでみました。

【お酒】1627.銀盤 サケカップ 蘭 [16.富山県の酒]

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銀盤酒造株式会社
富山県黒部市荻生4853-3

原材料 米(国産)、米こうじ(国産米)醸造アルコール、糖類(米糖)
アルコール分 13度
内容量 200ml
(以上、ラベルより転記)




蘭、
咲きました。
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ここ数年間で資本の変動が2回あった銀盤酒造さん。
桃川といい花春といい榮川といい、地方の蔵元さんで普通酒を中心に手広くやっていたところはどこもみな厳しいのかな。

その銀盤酒造お酒は、かつて以下のものをいただいております。
銀盤 スマートボトル 本醸造 220ml瓶
銀盤 特撰生吟醸300ml瓶
銀盤 特撰 本醸造 カップ

今日いただくこのお酒は、残念ながら糖類添加の三増酒でした。
でも使用している糖類の種類を表示しているところが面白いね。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに金色がかっているようでした。
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ああ、そうでしょうね。

うまみは淡めというか、薄めです。
それでも酒臭さ(ほめ言葉です)とともに米の風味もほんのりと感じます。
苦みは最初は感じませんでしたが、冷めるにつれてちょっとだけ出るみたいです。
キレはよく、透明感を感じます。

酸味はひかえめです。
ひかえめですが、弱めのすっぱさをちょッとだけ感じます。
スースー感ははっきりしていて、ピリピリ感はありません。

甘みは、ややひかえめなのかな。
存在はわかるもののこれも薄めで、厚みやべとついた感じはありませんね。


淡麗薄口のお酒でした。
たしかに味は薄めで深みがありませんでしたが、それでも酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)や米のうまみ、それに酸味が薄めながらに働いていたことから、薄っぺらさは感じませんでした。
それに酸味料添加の表示がなかったとおり、添加されたようなクドさや画一的な味わいはしませんでした。
さらに糖添酒なのに、甘みがそれほど目立っておりませんでした。

お酒に通じていらっしゃる諸兄にとっては論外の味かもしれませんが、安酒に慣れている私といたしましては、こういう薄い風味の中にひととおりの味わいを一応残しているお酒にも、地元ではきっと存在意義があるのではないかと推察いたしましたよ。
それを探るためにも、手元にある富山のお酒を大事にいただいていきたいと思います。

“極楽 105ml(常圧蒸留)”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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有限会社林酒造場
熊本県球磨郡湯前町3092

本格焼酎
原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
アルコール分:25度
内容量:105ml
(以上、ラベルより転記)


《初回記事はこちら。》
《焼酎》4.極楽 105ml




今日はね、どうしても球磨焼酎の“極楽”を飲みたかったのですよ!

常圧蒸留と表示されておりますね。
これがいいんですよ!
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焼酎の蒸留方法には常圧蒸留(100℃で沸騰:熱による変性成分が出る)減圧蒸留(真空にすることで50℃に満たない温度で蒸留:米の風味が際立つ)とがあるのですが、これらのちがいについてはかつてこちらで気が済むまで書いて紹介しておりますので、適宜ご参照下さい。


全量を濃いめのお湯割り(焼酎7:お湯3)でいただきますよ。
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うん、これやこれ!
このどっしり感やねん!

まず最初に香ばしさというか‟焦げ臭さ”が来て、口の中に広がった後で鼻へと抜けていきます。
言うなれば、お餅を焼いたときの焦げた部分みたいな風味でしょうか。
それに、スコッチウィスキーみたいなタールっぽさもかすかに感じますよ。
でも苦みや角はなく、蒸留酒らしいキレのよさも感じます。
さらに甘みや酸味も少しありますね。

どっしりしていて深い、おいしい米焼酎でした。
今日は自宅でいただきましたが、これは人吉球磨の食べ物とよく合うのですよ。
特にあたしゃ、球磨川や川辺川で獲れる鮎との相性はバッチリだと思います。

芋焼酎が流行り始めてから40年くらい経つでしょうけれど、球磨焼酎が普及する日は果たして来るのでしょうか?
でも、各蔵元さんも今の規模で造っているからこそ造りの隅々まで目が行き届いていて、それ故に最高においしい焼酎を世に送り出すことができているのかもしれませんね。
といことは、もし球磨焼酎ブームが巻き起こったら、いったいどうなることやら。

【お酒】1626.北雪 純米にごり酒 300ml [15.新潟県の酒]

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北雪酒造株式会社
新潟県佐渡市徳和2377番地2

アルコール分/15度
内容量300ml詰
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合/60%
(以上、ラベルより転記)


佐渡に蔵を置く北雪酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
北雪 金星 ホクセツカップ(普通酒)
北雪 純米酒 カップ
北雪 佐渡の鬼ころし 300ml
北雪 吟醸生貯蔵酒 カップ

今日いただくこのお酒は、純米にごり酒でした。
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滓の量は、1-2割程度と少なめでした。
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にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色はほぼ白色で、とろみは見た目にはそれほど感じませんでした。
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うまみはやや濃いめでしょうか。
米のうまみがはっきりしていますが、濃厚というわけではないみたいです。
広がらず、舌の上をピンと突くようなうまみです。
苦みがあって、弱めながらに鋭さをはっきりと感じます。
滓のざらつきもちょっとだけ感じますよ。
またにごり酒にしては後味さっぱりで、キレのよさを感じます。

酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはね、これはひかえめですぞ。
甘みそのものはゼロでしょう。
ただ、米由来と思わる甘い風味のようなものをかすかに感じます。


やや濃醇でちょい苦旨辛口のおいしいにごり酒でした。
どちらかというとうすにごりに近いようで、うまみは濃くは感じませんでした。
それ故にとろみがなく、また辛口でちょい苦だったことから、にごり酒にしてはめずらしくキリッと引き締まった口当たりでした。

これは食事とよく合う、おいしいにごり酒でした。
それ故に、あっちゅう間でごさいましたとさ。
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このにごり酒に合わせたのはこちら。

浅漬けは塩気がイマイチでしたが、しょうがの千切りがそれを補ってくれておいしくいただくことができました。
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ごぼうとにんじん、そして魚肉ソーセージのきんぴら。
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じゃこ天には、あたしゃやっぱりわさびが合うと思うよ。
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ごちそうさまでした。
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《焼酎》137.さつま国分 20度 360ml [9946.鹿児島県の焼酎]

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国分酒造株式会社
鹿児島県霧島市国分川原1750

本格焼酎
原材料:さつまいも 米麹(国産米)
アルコール分:20度
容量:360ml
(以上、ラベルより転記)




国分酒造さんの芋焼酎は、かつていわゆるひとつの“前割り焼酎”さつま国分 15度 200mlをいただいております。

今日いただくこの芋焼酎は、20度でした。
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このキャップがお猪口になっている二合詰ペットボトルの焼酎は、熊本県や鹿児島県でよく見かけますね。
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まずは生(き)、すなわちストレートでいただきます。
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芋のふっくら感が穏やかに効いていて、厚みがありますね。
喉を通ったあとで、香ばしさもかすかに感じますよ。
甘みもしっかりしています。
それでいて重さはなく、生なのにピリピリ感もありません。


次に、濃いめの水割り(焼酎8:水2)で試してみました。
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酸味と苦みとがちょっとだけ出るみたいです。
でも、それらがしっかり残っている甘みと対等に渡り合っていて、いい感じです。
一方で芋のふっくら感はこれもしっかりしていて、香ばしさとともにどっしり感も少し出るみたいです。


最後は、燗でいただきます。
これも濃いめ(焼酎8:水2)のものを燗にしてみました。
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これも芋の風味がふっくらで、甘みとちょっとしたどっしり感とがいい感じです。
酸味というか、しょっぱい感じの風味を少し感じます。
水割りと味のしくみは同じですが、温めることでやわらかさが出るみたいです。


生で穏やかで厚めの風味を、濃いめの水割りでどっしり&しっかりを、そして濃いめの燗でどっしり&しっかりにやわらかさが加わる、おいしい芋焼酎でした。
重さやクセがなく、芋のふっくらした風味そのものを味の基本としているようでした。
しかもそれが穏やかに効いていて、芋焼酎にしては飲みやすく感じました。

水割りも燗もおいしくいただけましたが、私としては生(き)で感じた厚みのあるふっくら感が好みでした。

【お酒】1625.よしのとも純 純米酒 アルミ缶 [16.富山県の酒]

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吉乃友酒造有限会社
富山市婦中町下井沢3285-1

原材料 米(富山県産)米麹(富山県産米)
アルコール分15度
180ml詰
日本酒度 +5.0
酸度 1.6
原料米 富山県産米100%使用
精米歩合 65%
(以上、缶の印刷事項より転記)




きょうはね、どうしても冷酒を飲みたかったものですから、このお酒を選びましたよ。

「よしのとも」は吉乃友をひらがなで表記したもので、吉は蔵元である吉田家の「吉」より、友は酒をくみかわす「友」を意味している。」(※1)という“よしのとも”。

あーあ、
オイラも親友と酒をくみかわしたいな。
でもオイラの親友は、酒には興味がないみたいだし・・・。
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(友情出演)

ところでこのアルミ缶ですが、文献には蔵元さんの話として「「いやー、父が山に酒をもっていくというんで、じゃあ缶入りが便利だろうと作ったんですよ。」」(※2)と紹介されておりましたよ。


話のネタが尽きたところで、そろそろいただいてみたいと思います。
冷やして飲めと書いてありましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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お酒の色は少し茶色がかっているものの、透き通っておりました。
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香りや風味はないですね。
フルーティーさもなければ、フレッシュさも感じません。
ただ、アルコールの香りをちょっとだけ感じますよ。

うまみはどちらかというとやや淡めでしょうか。
熟成感が穏やかに効いていて、角がありません。
米のうまみはほんのりと感じる程度でしょうか。
軽い苦みをごくかすかに感じます。
キレはよく、アル添酒みたいな透明感もありますね。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みは、これはややひかえめでしょうか。
べとつかない甘みをわずかに感じますが、わずかながらに厚みがあることがわかります。


ちょい深さっぱり旨口のおいしいお酒でした。
穏やかな熟成感があって、深みはそれに由来するようでした。
それでいて角や重さ、それに枯れた感じがまったくなく、しかもキレがよくてさっぱりした口当たりに仕上がっておりました。

食事に合う、おいしい冷酒でごさいましたとさ。


(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.60(2002.3 橋本確文堂)
(※2)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.54(1996.7 能登印刷出版部)

【お酒】1624.皇国晴 特上生一本 カップ [16.富山県の酒]

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皇国晴酒造株式会社
富山県黒部市生地296

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml
(以上、フタより転記)




皇国晴酒造さんのお酒は、これまでに上撰 豪華生一本 カップ(普通酒)と、幻の瀧 タプロース樽熟成 限定純米吟醸原酒 300mlとをいただいております。

今日いただくこのお酒も、どうやら普通酒のようでした。
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これさ、完全にルール違反ですね。
だって、原材料名に醸造アルコールの表示がありながらも、“生一本(きいっぽん)”を名乗っているわけですから。

公式ルールでは「生一本の用語は、単一の製造場のみで醸造した純米酒である場合に表示できるものとする。」(※1)と定められているわけですよ。
さらに純米酒は「白米米こうじ及びを原料として製造した清酒で、香味及び色沢が良好なもの」(※2)と定められているわけですから、醸造アルコールを用いたお酒を純米酒と評価することはできないわけです。

それ故、醸造アルコールが添加されたこのお酒(おそらく普通酒)が生一本を名乗ることは、上記のルールに違反するわけですよ。

なお、“生一本”の表示が設けられた経緯については、かつて上撰 豪華生一本 カップをいただいた際に触れておりますので、興味がおありの御仁は上記リンク先をご参照下さい。


話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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うまみは淡めというか、薄めだなこりゃ。
酒臭さ(ほめ言葉です)をごくかすかに感じる程度で、むしろアルコール香のほうが目立っておりますよ。
苦みがあって、弱めではあるもののうまみが薄いせいか少し目立ちます。
キレはとてもよく、透明感がばっちりです。

酸味は、ややひかえめかな。
すっぱさはほとんどわからない程度です。
でもスースー感がかなりはっきりしていますよ。
それに、ごくかすかにピリッとくるみたいです。

甘みはややはっきりでしょうか。
弱めですが、薄めのせいかその存在はよくわかります。


淡麗薄スーやや甘口のお酒でした。
うまみが薄めで、そのせいかアルコール香とスースー感とが目立ちました。
申し訳ないですけれど、これは薄いと評せざるを得ないね。
その薄さたるや、あたかも甲類焼酎レベルに近いのではないでしょうか。
またこれはあくまでも私の予想ですが、この味わいはかなり多めのアル添+多めの加水に因るものか、あるいはもしかしたら液化仕込みなのでしょうか?

(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号)5(7)
(※2)(※1)1

【お酒】1623.すえひろ カップ [17.石川県の酒]

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合名会社中島酒造店
石川県輪島市鳳至町稲荷町8

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
アルコール分14度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




中島酒造店さんのお酒は、これまでに末廣 能登上撰 本醸造 カップをいただいております。

今日いただくこのお酒は、どうやら普通酒のようでした。
また特に小印は付されていなかったことから、佳撰クラスではないかと推察いたします。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、薄めの金色でした。
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うまみは、どちらかというとやや濃いめでしょうか。
酒臭さ(ほめ言葉です)が少しはっきりしていて、角のない熟成感も少し感じます。
苦みがちょっとあって、冷めると鋭さが少し出てくるみたいです。
キレはよく、透明感も少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースーは少しはっきりしています。
かすかにピリかな。

甘みはややはっきりしています。
べとつかずさらっとしていますが、幅を感じる甘みを少し感じます。


やや濃醇でちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
これまでにいただいた各蔵元さんの“能登上撰”の味わい(穏やかな熟成感とさらっとした甘みとがあって、酸味が少なく、かつ弱めの苦みが引き締める味)と基本的には似ておりましたが、こちらのほうがキレがよくて濃醇さがややひかえめでした。
それでもね、私としてはしっかりした中に軽さを感じるておいしいお酒だと思いました。

これも能登上撰と同じく、きっと輪島で水揚げされる地魚と合うのではないでしょうか。



ということで、輪島の地魚を用意することはできないものの、今日は魚との相性を確かめるべく、さば缶(さばの水煮缶)を用意しましたよ。
だれにも迷惑をかけずに生きていくために“労働”という名の“時間と魂との切り売り”にしかたがなく従事せざるを得ない独身中年男性にとってはね、さば缶は魚そのものの味を手間をかけることなく楽しませてくれるありがたい存在なのですよ。
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あたしゃさば缶には断然、レモンの爽やかな酸味が合うと思いますよ。
カボスやすだち、それにライムなどでは爽やかさが弱くてダメなのです。
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そのレモンをベースにしてドレッシング(玉ねぎ+ピーマン+レモン汁+オリーブオイル+こしょう+マジックソルト+砂糖少々)を作り、さば缶にかけます。
(玉ねぎとピーマンとはあらかじめ水にさらしてあります)
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レモンの爽やかな酸味と玉ねぎの辛み、そしてピーマンの青みとがね、それはそれはさば缶とよく合うことよく合うこと!
その味をお酒が引き立てつつ、さっぱりと流してくれたのでした。
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ああ、
この瞬間のためだけに生きているって、つくづく思うわ。




そうそう、猫もだ。
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(友情出演)

【お酒】1622.奥能登の白菊 能登上撰 本醸造 カップ [17.石川県の酒]

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株式会社白藤酒造店
石川県輪島市鳳至上町24

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 65%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




輪島のメインストリート“朝市通り”とは河原田川を挟んだ対岸に蔵をおく白藤(はくとう)酒造店さん。
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“奥能登の白菊”という銘の由来については、文献に以下のような記述がありました。
 もとは北前船の廻船問屋で、質屋を経て藩政期末から清酒を醸すようになりました。廻船問屋時代の屋号「白壁屋」より白を、旧暦9月9日の「重陽の節句」にちなむ「菊酒」より菊をいただき、「白菊」と命名、後に「白菊」の名は全国に多いことから、「奥能登の白菊」と改名しました。」(※1)

今日いただくこのお酒は、“能登上撰”の小印が付された本醸造でした。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は淡めの金色で、かすかに濁った感がありました。
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うまみはやや濃いめでしょう。
酒臭さ(ほめ言葉です)がしっかりしています。
熟成感もちょっとあって、角がなくて穏やかです。
苦みが弱めではあるものの、冷めるにつれて鋭さが出てくるようです。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさは、最初はほとんど感じませんでしたが、これも冷めるにつれて弱めながらに鋭さが出てくるみたいです。
スースー感は少しはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょうか。
べとつかないですしくどさも感じませんが、幅を感じる甘みです。


やや濃醇でちょい苦ちょいスー旨やや甘口のおいしいお酒でした。
しっかりしているのにキレがよくて、後味はスッキリしておりました。
スースー感があることから察するに、このキレのよさはアル添の影響でしょうか?
またちょい苦でしたが、それが嫌味なくいい感じに引き締めてくれているように感じました。

“能登上撰”を名乗るお酒はこれまでにもいくつかいただきましたが、こういうしっかりしていて飲み応えがあるのに後味がスッキリしているものが多かったように思います。
きっとこの味が、地元で普段の食卓に上がる料理に合うのでしょうね。
私としても、結構好きな味わいでした。

(※1)石川県酒造組合連合会監修 北國新聞社出版局編集『石川の地酒はうまい。』p.48(2016.6 北國新聞社)

【お酒】1621.池月 カップ [17.石川県の酒]

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鳥屋酒造株式会社
石川県鹿島郡中能登町一青ヶ部96番地

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




元歴元年(一一八四年)、宇治川の先陣争いで名を馳せた名馬「池月」が、能登国能登島牧山産との記歴があり、その名声にあやかるべく命名された。」(※1)という鳥屋酒造さんの“池月”。
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あー知らなんだ知らなんだ!

池月の出自については、あたしゃかつて島根県のお酒東京にある公園とで知ったことがありましたが、能登半島にもあったのですね。
ま、伝説ですからね、そりゃ各地にあることでしょうよ。

それにしてもさ、宇治川の戦いから千年も経っていないというのに、池月の出自についての伝説が全国各地に散在するなんて、面白いですね。
というか、こういう例を見聞すると、原発で出た高レベル放射性廃棄物を地中深くに埋めて処分し、その場所を何万年もの後の人々にもはっきりとわかるようにしておくなんてことは、到底無理だろうなって思いますよあたしゃ。
世の中には、数十年前に埋めたタイムカプセルの在り処すらさっぱりわからなくなってしまう例も散見されるというのにね。
どんなに記録を明確に残したとしても、世代が変わるにつれてそれを維持管理する責任が希薄化し、いつか忘れ去られてしまうものなのですよ。


いかんいかんいかん!
お酒の席で政治的な話題を扱ってはいけません。
おいしいお酒であろうと願いつつ、いただいてみたいと思います。

普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、薄めの金色というか、真鍮色かな。
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うまみは濃いめです。
酒臭さ(ほめ言葉です)がしっかりしていて、米のうまみが後に続きます。
熟成感も深みがしっかりしていますが、角がなくて穏やかです。
渋みが少しあるみたいですが、軽めです。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはかなり弱めです。
スースーはちょっとだけ。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
やや厚めですが、クドさやべとつきはなく、さらっとしています。


濃醇深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)と熟成感とに由来する深みがしっかりしているものの、角がなくて穏やかでした。
キレのよさも、角を消してくれているように思いますよ。
また甘みもしつこくなくていい感じでした。

これ、なかなかいけますね。
この深いのに穏やかな口当たりは、造りによるものでしょうか?
それとも、アル添の効果でしょうか?
純米酒もぜひとも試してみたいところでした。

(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.69(2002.3 橋本確文堂)