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【お酒】1614.能登路 本仕込み 本醸造辛口 カップ [17.石川県の酒]

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株式会社久世酒造店
石川県河北郡津幡町清水イ122

原料米/自社米(長生米)100%
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合/65%
仕込み水/硬水
アルコール分/15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




今日は、「天明元年(1781年:ブログ筆者追記)の創業以来、良い酒を造るため、自社の田にて独自の酒米“長生米”を作り、その米で酒造りを行っている。(中略)創業以来、米作りから酒造りまで一貫生産している日本唯一の酒造店である。」(※1)という久世酒造店さんのお酒をいただきます。

このことは、ラベルにも表示されておりましたよ。
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今日いただくこのお酒は本醸造ですが、純米酒や吟醸酒もブレンドしてあるとのこと。
このような異なる特定名称酒の“混和”は、公式ルールでも認められておりますね。(※2)
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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うまみは、どちらかというとやや濃いめでしょうか。
最初に熟成感が来ますが、弱めで角のない熟成感です。
それとともに、米のうまみをやや厚めに感じます。
苦みがあって、弱めですが鋭さを感じます。
キレはとてもよく、スッと引いていきます。

酸味はややひかえめでしょうか。。
すっぱさは最初はほとんど感じませんでしたが、燗が冷めるにつれて少しずつ出て来るようです。
スースーは少しはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
かなり弱めですが、かなり弱めなりに厚みがあるみたいです。


しっかりしていながらもキリッと引き締まっている、やや濃醇でちょい枯ちょい苦ちょいスー旨辛口のおいしいお酒でした。

熟成感があって枯れた感じがしましたが、角やしつこさがまったくありませんでした。
それでいて米のうまみもよくわかり、味わい自体に幅を感じました。
苦みも強くはなかったことから、辛口であることと共にいい感じに味わいを引きしめているようでした。
しかもキレがよくて後味スッキリでしたが、これはアル添の効果でしょうか?

(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.70(2002.3 橋本確文堂)
(※2)酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達第86条の6 酒類の表示の基準 2(2)イ(ニ)