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【お酒】1644.かめまん 本醸造 冷酒 逆風張帆 300ml [43.熊本県の酒]

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亀萬酒造合資会社
熊本県葦北郡津奈木町津奈木1192

アルコール分/14度
原材料名/米(熊本県産)、米こうじ(熊本県産米使用)醸造アルコール
300ml詰
(以上、瓶の印刷事項より転記)
(精米歩合の表示なし)




昨日いただいたリキュールの亀萬淡にごりカップに引きつづき、今日も亀萬酒造さんのお酒をいただきます


今日いただくこの酒は、本醸造の冷酒なんだってさ。
精米歩合の表示はなかったけれどね。
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“逆風張帆”って言うんだってさ。
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本醸造ですが冷酒と書いてあったので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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生貯っぽいフレッシュな風味が少しありますね。
それほど強くはないみたいです。

うまみは淡めです。
厚みはないものの、米のうまみだけをじんわりと感じます。
苦みや雑味はまったくありません。
キレはとてもよく、スッと引いて行きます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめです。
ゼロではないものの、ほとんど感じないくらいです。


淡麗爽快軽辛口のお酒でした。
かなり軽い口当たりで、スイスイといけてしまいました。
それに意外にも辛口で引き締まっておりました。
あっちゅう間でございましたとさ。


今日は鶏もも肉をねぎと共に焼いて、甘辛ダレに絡めてみました。
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しかしなぜかイマイチ。
凡庸な味で、深みが足りませんでした。
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でも、しいたけだけはおいしかった。
一緒に焼かずに、あらかじめ電子レンジで加熱しておいて最後に絡めたことでジューシーに仕上がりましたとさ。
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亀萬淡にごり カップ [変わった酒]

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リキュール
180ml詰カップ
(フタに貼られたカップより転記)

亀萬酒造合資会社
熊本県芦北郡津奈木町大字津奈木1192番地
原材料名 米・米麹・醸造アルコール・糖類
(フタの印刷事項より転記)




あーあ、うっかりだうっかりだ!
あたしゃ今日の今日までまったく気づかなかったよ!

くま川鉄道多良木駅の近くにあったスーパーでにごり酒だと思って入手したこのお酒。
汎用カップに詰められておりますが、これは清酒ではなくて“リキュール”なんだってさ。
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いったいどうして清酒ではなくてリキュールなのでしょうか。
もしかしたら、副原料(醸造アルコール・糖類)の使用割合が米(こうじ米を含む。)の重量の半分(100分の50)以上を占めているのでしょうか?(※1)
でももしそうだったら、フタに表示されていた品質表示は、「使用した原材料を使用量の多い順に記載する。」(※2)というルールに違反していることになりやしませんかいな?


こんなことを考えていたら一晩中眠れなくなっちゃいそうですから(春日三球・照代より)、そろそろいただいてみたいと思います。
冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

おっとその前に!
このカップ酒のフタは、横についているツマミを引っぱって側面をぐるっとはがして開ける“ティアオフ方式”でした。
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滓の量は、3割程度でしょうか。
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お酒の色は、やや象牙色でした。
見た目には、とろみをそれほど感じませんでした。
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あー、やっぱり甘いわ。
強くはなく、べとついた感じもないものの、ちょっとしつこいかな。

うまみはやや濃いめでしょうか。
にごり酒にしてはとろみが弱く、滓のざらつきも感じません。
米のうまみは一応感じますが、ただ麦を焦がしたような香ばしさもかすかに感じます。
苦みも少しありますね。
それでいてにごり酒にしてはキレがよく、後味はさっぱりしています。

酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさは弱めで、さっぱりしていて角を感じません。
スースーはなく、ピリピリ感もありません。


やや濃醇でちょい香ばしちょい苦さっぱり甘口のリキュールでした。
にごり酒(リキュールですけれど)にしてはさっぱりしていて、軽さを感じました。
ただ、麦を焦がしたような香ばしさをかすかに感じたのが不思議なところでした。

甘みはやっぱり気になりましたね。
強くはなく、べとつかないものの、これは私にとっては甘めだわ。

言うなれば、ミロ(MILO)の風味がかすかに着いているカルピス(アルコール入り)といったところでしょうか?

(※1)酒税法3条7号ロ、酒税法施行令2条、酒税法施行規則1条の2
(※2)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)3(1)

ときどきこうなるのです。 [雑感]

今日はどうしてもどうしてもカレーライスなのですよわたすは。
と言っても独居中年ですから、もちろんレトルトですけれどね。
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カレーを食べてしまうとお酒や焼酎の味がわからなくなってしまうので、今日はチューハイでしたとさ。
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《焼酎》138.樽神輿 105ml [9943.熊本県の焼酎]

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株式会社福田酒造
熊本県人吉市西間下町137-2

本格焼酎
内容量 105ml
原材料 米・米麹
アルコール分25度
(以上、ラベルより転記)




熊本県人吉市で球磨焼酎を造る福田酒造さん。
かつて山河 特醸 105mlと、山河 200mlとをいただいております。

今日いただくこの“樽神輿(たるみこし)”も球磨焼酎(米焼酎)ですが、こちらは熟成焼酎なんだってさ。
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かつて熟成焼酎をお湯割りにしたことで、スースー感が際立ってしまったことがございました。
そこで今日は、全量をロックでいただきます。
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熟成感がしっかりしているものの、軽めで角やしつこさがありませんね。
その後で、米の風味もふんわりと感じます。
甘みもかすかにありますね。
苦みや雑味はまったくなく、スースー感もありません。


穏やかで軽めの熟成感を楽しめる、おいしい米焼酎でした。
ウィスキーみたいな風味ですが、こちらはかなり軽めでした。
米の風味もふんわりと感じて、球磨焼酎らしさがありました。
それに、焼酎にはロックにすると苦みが出るものが少なからずありましたが、これは苦みゼロでしたよ。

これ、うまいね。
人吉で地元の食べ物と合わせていただけば、よりいっそうおいしいことでしょうね。

【お酒】1643.ヤマサン正宗 純米酒 街並カップ 木綿街道 [32.島根県の酒]

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株式会社酒持田本店
島根県出雲市平田町785番地

アルコール分 15度
原材料名 米(島根県産)米こうじ(島根県産米)
精米歩合 70%
酵母 7号系
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




酒持田本店さんのお酒は、かつてヤマサン正宗の上撰カップ(糖添三増酒)をいただいております。
今日いただくこの純米酒は、日本橋にある島根県のアンテナショップ“にほんばし島根館”にて入手いたしました。

“街並カップ”というこのカップ酒。
“木綿街道”なる場所の街並をラベルに表現しているのだとか。
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京都の小路(こみち)を思わせるような「木綿街道」の中にある、創業明治10(1887)年の酒持田本店。」(※1)という記述にあるとおり、この街並カップは蔵元さんが蔵を置く雲州平田(ひらた)の街並をラベルに表現したものなのでしょうね。

この神社は、その平田(ひらた)の街にある“宇美神社”なのだとか。
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お前平田だろ!(藤波辰巳より)って言いたくなってしまうのは私だけ?
関係ないだろ。
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話のネタが尽きたところで、そろそろいただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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あ、そうそう、7号酵母についてはかつてこちらで触れておりました。

お酒の色は深い金色で、少し濁った感じがいたしました。
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うまみは濃いめです。
熟成感が豊かで、深みと枯れた感じとがありますね。
でもね、こんなに深くて枯れているのに、角や重さがまったくありませんよ。
それどころか、米のうまみもじんわりとわかります。
苦みや雑味はゼロ!
それに純米なのにキレがよいですね。

酸味はひかえめです。
すっぱさはかなり弱めです。
スースー感がちょっとだけあるみたいです。
ピリピリ感はありません。


甘みはややひかえめでしょうか。
かなり弱めですが、弱めなりに幅を感じます。


濃醇深枯ちょいスー旨やや辛口のおいしお酒でした。
深くて枯れた感じが満載なのに、角や重さがなく、それに苦みや雑味すらまったく感じませんでした。
こういうお酒ってのは得てして超辛口ですが、これには弱めながらに甘みを感じ、それがいい感じにまろやかさを添えてくれているようでした。

これはかなりうまいお酒だとおもいますよあたしゃ!


一昨日に佃島(東京都中央区)の“丸久”さんにて入手した佃煮の残り。
まぐろの角煮(左)とわかさぎ(右)です。
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このお酒にバッチリだったのは、わかさぎ!
ほろ苦さと川魚の風味とが、お酒とものすごくよくなじむことなじむこと!
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これは私の予想ですが、この出雲の純米酒は、きっと宍道湖で採れた魚との相性もいいんじゃないかな?

(※1)石原美和『しまね酒楽探訪』p.58(2013.10 今井出版)

ねぶの花 [雑感]

象潟や 雨に西施が ねぶの花 (芭蕉)

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仕事の帰りによりみち。
公園では、ネムノキの花が満開でした。

あたしゃこの花を見るたびに、2年前に象潟を訪れたときのことを思い出すのです。
あの時は、一人旅ってのはこれほどまでに楽しく、かつ面白いものかと痛感した次第でした。

ああ、
いつかまた象潟を“一人で”訪問したいなぁ。



今日はどうしても餃子とレモンサワー!
こういう日も、たまにはあります罠。
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すっきりれんと たんかんフレーバー [変わった酒]

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株式会社奄美大島開運酒造
鹿児島県大島郡宇検村湯湾2924-2

リキュール
内容量/300ml
原材料名/本格焼酎(奄美黒糖焼酎)、糖類、香料、酸味料
アルコール分/15度
(以上、ラベルより転記)




奄美大島で黒糖焼酎を造っていらっしゃる奄美大島開運酒造さん。
名瀬市の戸田酒造所から経営を引き継ぎ。96年に奄美大島開運酒造として新たに出発。(中略)翌97年には、水の重要性を考え、社長、渡博文さんの出身地でもある宇検村に工場を稼働させた。」(※1)とありましが、なんでも「結婚式場・宴会場を経営するサービス業からの参入である。」(※2)のだとか。

その奄美大島開運酒造さんが造る黒糖焼酎“れんと”は「減圧蒸留で飲みやすい」(※3)のみならず、「よい香りを出す酵母とよい味を出す酵母で造った原酒をブレンドし、今までの黒糖焼酎にはない味と香りを追求した。また、丸3ヵ月間音響熟成させることで、分子が小さくなり焼酎の飲み口がまろやかになる」(※2)という、飲みやすさを追求した商品なのだとか。


その飲みやすい黒糖焼酎“れんと”に、奄美大島で採れる柑橘類“たんかん”の風味を付けたのが、この“すっきりれんと たんかんフレーバー”なのだそうです。
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しかしこの“すっきりれんと たんかんフレーバー”、たんかんの果汁は使用されていないんだってさ。
つけているのはあくまでも“香料”だから、“フレーバー”なのね。
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果汁が使われていようがいまいが、おいしければそれでよいのですよ。
正体がわかったところで、さっそくいただいてみましょう。

それにしても、派手なデザインだなこりゃ。
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まずは、冷やしたものをストレートで試してみました。
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注ぐだけで、柑橘っぽい香りが少し立ってきました。
一口含むと、柑橘っぽい風味をかなりはっきりと感じますが、なんとなくケミカルな感じがありますね。
それに甘みもけっこうしっかりで、かなり甘めです。
でも、黒糖焼酎の風味は、私にはわからないな。


これはストレートではしつこいかも。
そこで、炭酸割りにしてみましたよ。
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割るとしつこさは引きますが、柑橘の風味はしっかりしています。
甘みも残りますね。
この味わいは、あたかもサイダーのそれですよ。
それも、子どもの頃に飲んだキリンレモンみたいな。


私としては、黒糖焼酎の風味がどう作用しているか期待していたのですが、それはほとんど感じませんでした。
もしかしたら、れんと自体が風味の穏やかな黒糖焼酎で、それにたんかんフレーバーと糖類とをを足したことで焼酎本来の風味が隠れてしまったのかもしれませんね。


この“すっきりれんと たんかんフレーバー”にあわせたのはこちら。

長芋。
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「長芋をスライサーで細くカットするとおいしい」って、テレビで誰かが言っていたっけ。
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こんな感じになりましたが、これじゃよくわからないね。
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“とろとろ”と共に“シャリシャリ”が同時に楽しめていいね!
これ、たしかにおいしいよ。
ここにとんぶりを乗せたら、“プチプチ”もプラスされてさらにおいしいんじゃないかな。
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そして今日は、佃島(東京都中央区)へ行って佃煮を買ってまいりました。
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買ってきたのは、まぐろの角煮(左)とわかさぎ(右)。
「どちらも江戸前じゃないだろ。」な~んて野暮なことは言わないの!
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まぐろの角煮は、臭みゼロで魚の旨みだけが凝縮されていますよ。
それに辛めで、しょうゆがキリッと効いていますね。
これうまいわ!、ご飯にも合うね。
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わかさぎは、川魚の風味と苦みとがしっかりしています。
クセのようにも感じるかもしれませんが、川魚が大好きな私としてはむしろうれしいところ。
でもこれに合うのは、まちがいなく燗酒だろうな。
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(※1)株式会社フード・ビジネ行『薩摩焼酎・奄美黒糖焼酎』p.56(2001.5 柴田書店MOOK)
(※2)(※1)p.58
(※3)金羊社発行『焼酎楽園 Vol.11』p.9(2003年11月 星雲社)






★☆★☆≪大人の絵日記≫★☆★☆


今日は、佃島へ佃煮を買いに行ってまいりました。

湾岸千葉県民のワタクシが佃島へアクセスする際の最寄り駅は、JR京葉線の越中島駅。
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清澄通りを南下して行きます。
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東京海洋大学の明治丸を眺めつつ、
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相生橋で晴海運河を渡って、
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まっすぐ向かわずに、高層マンションが林立する石川島へ、
スーパー2件を回るためでした。
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その石川島にあったスーパーで、こちらひさびさの剣菱の小瓶をGET!
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モニュメントが保存されている公園を通っていくと、
(石川島播磨重工のものでしょうか?)
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佃島に出ました。
ここだけは、昭和の頃の建物の並びそのものが残っています。
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佃小橋を渡って、
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ここで道がいきなり広くなるのは、戦時中に建物疎開で拡げられたからなんだって。
かつて地元の人に教えてもらいました。
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渡船の船着き場跡。
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佃大橋ができるまでは、ここから対岸まで渡船が出ていたそうです。
(写真をクリックすると拡大されます。)
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佃島に来たならば、住吉神社にお参りしなければなりません。
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この住吉神社は、江戸時代初期に大阪の佃から漁民が移り住んできた際に、一緒に分霊されたものなのだとか。
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拝殿にて二礼二拍手一礼。
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おみくじを引きましたよ。
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ビミョー。
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参拝を済ませたところで、お目当ての佃煮を入手しに行きました。
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こちらは老舗の天安さん。
ここではかつて一度購入しております。
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こちらは佃源田中屋さん。
かつて太田和彦さんの番組で紹介されておりましたね。
こちらでもかつて購入済です。
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今日は、丸久さんで入手しました。
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お目当ての佃煮を入手できたところで、隅田川にかかる佃大橋を渡って帰ります。
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佃大橋へ上がると、佃島にだけ再開発の波が及んでいない様子がよくわかります。
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遠くにスカイツリーを眺めながら、佃島を後にしたのでした。
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新富町まで歩いてまいりました。
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休日にかぎって、午前11時を回ると急に腹が減るのがワタクシのお約束。
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今日は朝から、ここブラザーズさんでハンバーガーを食べようと固く心に決めていたのでした。
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まずはハイネケン。
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そして、スイートチリバーガー。
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このままでは、到底かじりつくことができません。
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こうやって袋に入れて押しつぶしてからいただくのでした。
まいう~!
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目的の佃煮を入手しつつ、お腹も心も満たされたところで、新富町駅から東京メトロ有楽町線に乗って帰ったとさ。
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おしまい。

【お酒】1642.有磯曙 本醸造 300ml [16.富山県の酒]

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株式会社髙澤酒造場
富山県氷見市北大町18番7号

原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分/15度
精米歩合/70%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)




髙澤酒造店さんのお酒は、数日前に有磯曙本醸造カップをいただいております。
今日いただくこのお酒も本醸造ですが、品質表示がカップ酒と異なるようです(特に精米歩合)。
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今日は、食事との相性を試したり、飲み方を変えたりして楽しんでみようと思います。

まずは、燗酒でいただきます。
今日はグイッといきたい気分でしたので、利き猪口(一合)で。
いい色をしていますね。
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ああ。
カップ酒と同じく、これもやや濃醇で深旨辛口のおいしいお酒でした。
深いのに、角や粗さがまったくない。
それでいてキレがよく、後味がスッキリ。
でも、こっちのほうが酸味がちょっと効いているかな?

カップ酒と同じく、これもおいしいお酒でした。


ここで、料理と合わせてみたいと思います。

まずは魚。
さば缶ですけれど、何か。
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ここに、長ネギとピーマンのドレッシングをかけます。
酢ではなく、レモン果汁を使います。
さば缶には酢よりも、レモンが合うのですよ。
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合う合う!
魚の脂をお酒がサッと流してくれる。
それに、お酒の味がレモンの風味とも協調しているみたい。
これ、いけまっせ!
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次に、牛肉(薄切り)。
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合わせたのは、ごぼうと人参。
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しょうゆ・酒・みりん・砂糖で、炒め煮にしてみました。
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これも合う合う!
肉と一緒にいただくことで、お酒の深みがよりはっきりとしてきました。
その後で、肉の風味とともにサッと流れて行く。
これもいいね!
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ごちそうさまでした。
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いかんいかん。
冷や(常温)で試すのを忘れていた!
この記事を書く直前にいただきました。
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常温だと、甘みがかすかにわかりました。
それに米のうまみもよくわかります。
その反面、すっぱさが少し引くようです。

冷やのほうが、味のバランスがいいみたいでした。
これもきっと、食事と合うことでしょう。
バランスの良さを味わいたければ冷やで、深みそのものを楽しみたければ燗で、といったところでしょうか?

【お酒】1641.黒部峡 純米吟醸 55 カップ [16.富山県の酒]

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林酒造場(林洋一)
富山県下新川郡朝日町境1608

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合 55%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




代表銘柄の「黒部峡」は、北アルプス立山連峰より流れる雪解け水と黒部峡谷に霧が流れる山水画をモチーフにイメージされた商品。」(※1)というこの“黒部峡”。

造っている蔵元さんは、個人事業主(自然人商人)のようでした。
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精米歩合55%の純米吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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お酒の色は、薄めの金色でした。
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香りはないですね。
上立ち香も含み香も感じませんでした。

最初に酸味が来ましたよ。
すっぱさが強めで、鋭いですね。
刺激やピリピリ感はなく、スースー感もありません。

うまみは濃くはないものの、淡くもなくてややしっかりしているようです。
米のうまみがじんわりと効いています。
熟成感もかすかにあるのかな?、ないのかな?
どっちなんだよ!
また、渋みをかすかに感じます。
純米ですが、キレはよいですね。

甘みはひかえめです。
ゼロではなくて幅を感じるものの、かなり弱めです。


ちょい軽すっぱ旨辛口のおいしいお酒でした。
けっこうすっぱめで、耳の下辺りに来ますね。
辛口でかつ軽めでしたが、うまみもややしっかりしていて物足りなさはありませんでした。

これは食事と合わせる純米吟醸でしょうよ。
あたしゃこういう香りがない方が好きだな。

(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.58(2002.3 橋本確文堂)

【お酒】1640.本醸造 風の盆 カップ [16.富山県の酒]

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福鶴酒造株式会社
富山県富山市八尾町西町2352

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
精米歩合65%
200ml詰
(以上、フタより転記)




全国に名の通った民謡行事「おわら風の盆」。八尾町の人々が大切に育んできたこのお祭りにちなんで「風の盆」という名をつけている。」(※1)というこのお酒。

八尾の皆さんはこのお祭りを大切にしていらっしゃるそうですね。
そのことについて、文献には以下のような記述がありました。
 八尾といえばおわら風の盆。この祭りは昔、台風が襲来しやすい二百十日の九月一日から三日間、荒れる風を鎮め、豊作を願って唄い踊ったのが始まりとされる。町のあちこちでは「越中おわら節」を唄う声、もの悲しい胡弓の音色に合わせてゆるやかに舞う浴衣姿の男女が見られる。
 毎年何十万人も訪れる観光客には年に一度の祭りだが、八尾の人々にとっておわらは、もはや生活の一部といっていい。美しい伝統芸能を保存するため、地区によっては毎週のように集まって踊りや地方(胡弓や三味線)の稽古を続けているのだ。それほどまでに情熱が注げるのも、やはり八尾の人々がおわらを愛し、町を愛しているからであろう。」(※2)

あたしゃおわら風の盆のことは名前を知っていただけでその意味も内実もまったく知りませんでしたが、このお酒のおかげではからずも知ることができました。
そんな八尾の人々にとって大切な行事である風の盆の名をいただくこのカップ酒は、精米歩合65%の本醸造でした。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、きれいな金色でした。
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うまみは濃くはないものの、淡くもないみたいです。
最初に角のない熟成感が穏やかに効いていることがわかります。
米のうまみもじんわりと感じます。
苦みがかすかにありますが、かすかながらに鋭さがあるみたいです。
キレはよいものの、透明感は少し感じる程度です。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めですが、冷めるにつれて次第に鋭さが少し出てくるみたいです。
スースー感は少し感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはこれもややひかえめでしょうか。
かなり弱めですが、弱めながらに幅を感じます。


軽ちょいスー旨やや辛口のおいしいお酒でした。
透明感とスースー感とがそれぞれ効いていて軽さを感じたことから察するに、アル添量はやや多めなのでしょう。
それでもうまみが効いていて、薄くは感じませんでした。
むしろ軽くて飲みやすいのではないでしょうか。
弱めの甘みも、コクを添えてくれているようでした。

これまでにいただいた富山のお酒に共通する軽さがありましたが、これには軽さとともに飲み応えを感じました。
もしかしたらこの味は、八尾の人たちの風の盆に対する静かな祈りとともに、年に一度の三日間にかける情熱とを表現しているのでしょうか?

(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.61(2002.3 橋本確文堂)
(※2)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.35(1996.7 能登印刷出版部)