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【お酒】1639.剱岳 特別本醸造 カップ [16.富山県の酒]

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銀盤酒造株式会社
富山県黒部市荻生4853-3

原材料 米(国産)、米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合 60%
アルコール分 15度
内容量 200ml
(以上、ラベルより転記)




銀盤酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
銀盤 スマートボトル 本醸造 220ml瓶
銀盤 特撰生吟醸300ml瓶
銀盤 特撰 本醸造 カップ
銀盤 サケカップ 蘭
ギンバンマイルド 名水仕込み 180ml 紙パック

今日いただくこのお酒は、特別本醸造でした。
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でもね、これは完全に私の推測ですが、ただ単に精米歩合が60%であることだけを以て特別本醸造を名乗っているのではないかと推察いたしますよ。
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だって、ありがたいことにお値段がとても安価だったものですから。
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特別本醸造には香りを特徴とするものもございました。
しかし今日のこれはそういう類のお酒ではないだろうと勝手に判断し、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は濃くはないものの、金色でした。
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香りはありません。

うまみは濃くはなければ淡くもないですね。
それでも酒臭いうまみ(ほめ言葉です)がじんわりと広がります。
苦みが少しあって、冷めるにつれて目立ってくるみたいです。
キレはものすごくよく、透明感をしっかりと感じます。

酸味は、どちらかと言うとややひかえめでしょうか。
すっぱさはたしかに弱めですが、弱めなりにかなり鋭いですね。
それにスースー感をはっきりと感じます。
また、かすかにピリッとくるみたいです。

甘みはややひかえめでしょう。
かなり弱めですが、それでも甘み自体に幅を感じます。


スースーちょい苦ちょいすっぱ薄軽やや辛口のお酒でした。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)がしっかりしていて酸味も弱めながらに効いていたことから、いわゆる淡麗の味わいではないと思います。
でも、スースー感がはっきりで透明感を感じたことから、口当たりは薄めで軽く感じました。
これもあくまでも私の予想ですが、醸造アルコールの添加量を特定名称酒の上限にちかいところに設定して敢えてこのような“薄軽”な味わいに仕上げているのではないでしょうか?
これまでにいただいた富山県のお酒には辛口で軽めのものが多かったように思いますので、このような味わいのお酒も地元ではきっと好まれるのでしょう。

ただね、またしてもこれもあくまでも私の感想ですが、4年前にいただいた銀盤の本醸造や、それに目黒通り沿いにあった老舗のそば屋さんでいただいた上撰の燗酒は、あたしゃこの特別本醸造よりもはるかにおいしかったような気がするんだけれどな。

【お酒】1638.@カップ女子 純米吟醸酒 青 [16.富山県の酒]

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成政酒造株式会社
富山県南砺市舘418

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合55%
アルコール分14度
容量:180ml
(以上、ラベルより転記)




今日は、富山県の西側、石川県に近い南砺市に蔵を置く成政酒造さんのお酒をいただきます。
手印の紹介は、後日別のカップ酒をいただく際にいたします。
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“@カップ女子”なるカップ酒。
“いやしてほしいなぁ・・・”って、そりゃこっちのセリフだろ!
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申し訳ございません。
わたくし、取り乱しておりました。


購入した“道の駅 福光”ではこの青色ラベルの他に3種()が販売されておりましたよ。
でも、どれも同じ純米吟醸でしたので、中身は同じだろうと判断してこの青色ラベルのものだけを入手いたしました。

中身が同じだとわかっているのにラベルのちがいだけで全部買い尽くすなんて野暮なことは、あたしゃいたしませんよ。
それに買わずにとっておけば、再度立ち寄った際に入手する楽しみを残しておけるわけですから。

でも実は、全色を入手しなかった理由はそういったタテマエよりも、むしろ私の吝嗇心が原因でした。
だって、“500円”もしたのですぞ!
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お値段から推察してさぞやおいしいカップ酒だろうと期待しつつ、いただいてみたいと思います。
純米吟醸酒ですし、冷やして販売されておりましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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お酒の色は、薄めの金色でした。
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上立ち香はないですね。
含んでも、ほとんど香りません。

うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
米のうまみに、淡めなりに幅を感じます。
苦みや雑味はまったくなく、熟成感もありません。
それに純米ですが、キレはよいみたいです。

酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさが弱めながらも、鋭さをはっきりと感じます。
スースー感はなく、刺激やピリピリ感もありません。

甘みは、ややひかえめかな。
弱めではあるものの幅を感じる甘みの存在がわかります。


やや淡麗でちょいすっぱ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
香りを感じませんでしたが、お酒を食事と合わせていただく私としてはむしろうれしいところでした。
米のうまみに淡めなりに幅があり、また酸味も弱めながらに効いていたことから、飲み応えを感じました。
またやや辛口でしたが、弱めの甘みを感じたことから口当たりが穏やかでした。

これは食事と合うおいしい純米吟醸酒でしたよ。
雑味のなさと淡めなりの飲み応えとが、吟醸酒、すなわち「吟味して製造した清酒」(※1)たる所以でしょうか?

ラベルには“いやしてほしいなぁ・・・”とありましたが、たしかにこの味わいにはいやされるかも。
というか、500円の代金にはいやしの料金も含まれているのでしょうか?

(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号)1

【お酒】1637.有磯 曙 本醸造 カップ [16.富山県の酒]

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株式会社髙澤酒造場
富山県氷見市北大町18-7

原材料名:米(富山県産)・米麹(富山県産米)・醸造アルコール
アルコール分:15度
精米歩合:60%
内容量:180ml
(以上、フタに貼られたラベルより転記)




石川県の能登地方に近い、富山県氷見市にて造られたこのお酒。
“有磯 曙(ありいそ あけぼの)”という酒銘については、「銘柄「曙」は、高澤酒造場の裏から見ることができる、通称有磯海岸から昇る美しい日の出の勢いの良さをイメージし、縁起が良いと名付けられた。」(※1)のだとか。
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カップに印刷されているこの絵こそが、その有磯海岸から昇る美しい日の出でしょうか。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は濃くはないものの、きれいな金色でした。
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うまみはやや濃いめです。
最初に熟成感が来ますが、角がなくて穏やかです。
米のうまみは弱めですが、それでもじんわりとわかります。
苦みはないものの、渋みがごくかすかにあるみたいです。
キレはとてもよいですね。

酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさは、温かいうちはほとんどわからないくらいでしたが、冷めるにつれて鋭さが少し出るみたいです。
スースー感はちょっとだけあるかな。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ひかえめというよりも、ほぼゼロでしょうよ!


やや濃醇で深旨辛口のおいしいお酒でした。
熟成感がしっかりで深みを感じましたが、この手の酒にありがちな粗さを感じませんでした。
しかもキレがよく、後味はスッキリしておりました。
それにかなりの辛口でキリッと引き締まっておりましたが、甘みがないことによる薄っぺらさを全く感じませんでした。

これはうまいね!
肉や魚にはばっちりでしょうよ。

実は、手元にはこのお酒の300ml瓶の在庫がございます。
これをいただく際には味の濃い肴を用意するとともに、常温でも試してみたいと思いますよ。

(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.62(2002.3 橋本確文堂)

“わかむぎ 20度 200ml”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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高千穂酒造株式会社
宮崎県西臼杵郡高千穂町押方925

本格焼酎
アルコール分 20度
容量 200ml
原材料 麦・麦こうじ
(以上、ラベルより転記)


《初回記事はこちら》
《焼酎》11.わかむぎ 20度 200ml




今日はね、高千穂酒造さんの麦焼酎“わかむぎ”をまた飲んでみましたよ。
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狭いところに能書がびっしりと書いてありましたので、一応紹介しておきます。
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20度の麦焼酎ですからね、今日は全量をロックでいただきますよ。
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麦のふんわりとした風味は弱めですがわかります。
それとともに苦みがあって、軽めではある者の鋭さを感じます。
甘みも少しありますよ。

さっぱりしているものの風味をふんわりと感じる、おいしい麦焼酎でした。


今日は、この“さばの水煮缶”を使って、さば缶の味噌煮を作りました。
(これは“きょうの料理”で斉藤辰夫さんが紹介していた“さば缶とねぎのみそ煮”を参考にしています。
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合わせる野菜は、しょうがの薄切り、しいたけ、ねぎ。
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さば缶(汁ごと)と野菜、そして調味料を鍋に投入。
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火をかけて、煮汁をさばにかけながら煮ていきます。
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とろみがついたら完成です。
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水煮缶を使っているので、下ごしらえは一切不要!
それに骨までやわらかくて全部食べられてしまうのでした。
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お次は、“いぶりがっこ”
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んめ!
っていうか、麦焼酎の風味といぶりがっこのスモーキーさがバッチグー!(古っ!
これはもう、九州と秋田とのマリアージュや~!
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★☆★☆★☆★☆★☆★☆

今日は、この“いぶりがっこ”を入手した経緯を報告いたします。


こちらひさびさの東京駅丸の内口。
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大きな書店で本を探すべく、丸善へ。
私には登録はしていないものの保有している資格があるのですが、もしかしたらそれで食べていく以外に生きる術がなくなる可能性もゼロではないので、昨今の大がかりな法改正に対応すべくその勉強のための本を買いに来たのでした。
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詳細かつわかりやすそうな本を無事入手。
地下鉄に乗るべく、大手町駅へと向かいます。
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大手町駅からは、東京メトロ東西線の西船橋行に乗車。
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3駅乗って、門前仲町駅で下車。
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富岡八幡宮。
何年か前に刃傷沙汰がありましたね。
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右端のご一統さんは、七五三詣でのカタギのご家族。
オイラには無縁の行事だぜ。
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あたしゃ休日は、11時を過ぎると急に腹が減ってくるのです。
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辰巳新道。
昼間からやっているわけないか。
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回らないけれど安い寿司屋へ。
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ここではお酒は飲みません!
じっとがまんの子であった。
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10貫盛り(1,200円+税)をいただきましたよ。
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寿司屋で酒を飲まなかったのは、ここでいただくため。
折原商店さんへとやってまいりました。
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まずは花巴(奈良県)の純米酒を常温で。
酸味に深みがありましたよ。
これはきっと、燗にすると映える味でしょうね。
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アテはおでんの大根とがんもどき。
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二杯目は、同じく花巴の山廃本醸造。
こちらの方が軽めでキレがいいね。
やっぱりオイラはアル添酒が好きだな。
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その折原商店さんで、いぶりがっこを買って帰ったとさ。
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(友情出演)

【お酒】1636.多満自慢 淡麗 純米大吟醸 300ml [13.東京都の酒]

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石川酒造株式会社
東京都福生市熊川一番地

アルコール分14度以上15度未満
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合50%
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




石川酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
多満自慢 本格辛口 カップ
多満自慢(たまじまん) タマカップ
多満自慢 タマカップ200
多満自慢 上撰本醸造 300ml

今日いただくこのお酒は、満を持しての純米大吟醸でした。
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純米大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香はないですね。
でも一口含むと、フルーティーな風味を少しだけ感じます。
というか、むしろ生貯蔵酒みたいなフレッシュな風味のほうがはっきりしているようです。

うまみは、やや淡めでしょうか。
米のうまみが軽めですが、軽めなりに幅を感じます。
苦みや雑味はありません。
それに純米ですが、キレはよいみたいです。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さも少し感じます。
深みもちょっとだけあるかな。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょうか。
でも、突出することなく穏やかな甘味をほんのりと感じます。


やや淡麗で爽快ちょいすっぱ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
酸味が少し目立ちましたが角はなく、むしろ酸味自体に深みがちょっとあって淡麗とは思えないほどでした。
香りは含み香が少しありましたが、それよりもフレッシュな風味のほうがはっきりしておりました。

これは夏の暑い日に、上等な刺身で一杯やったら味が映えるのではないかと思いましたよ。



一方で、
上等な刺身を買えない貧乏人のつまみはこちら。


小松菜のおひたし(海苔かけ)。
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冷蔵庫の残り物(しいたけ・油揚げ・人参)の含め煮。
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そして、出汁巻き卵(ねぎ入り)。
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ごちそうさまでした。
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2019年盆休みの酒集め [旅]

盆休みってのは、カタギの人であれば実家に帰って親孝行をするのでしょうね。
でもオイラは極道どころか外道、いやはやむしろキチガイなもので、酒の匂いに誘われるままに徘徊してみましたよ。





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最初は東海道本線を走る列車の車窓から。
金華山の頂上に天守閣が見えると、そこは岐阜。
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岐阜駅からは、高山本線(太多線へ直通)の多治見行に乗りましたよ。
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高山本線は、木曽川の流れを遡って進んで行きます。
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今渡ダムが見えると、そこはもう太多線。
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着いたのは、可児(かに)駅(岐阜県可児市)。
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JR可児駅の隣には、名鉄(名古屋鉄道)の新可児駅があるのです。
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その新可児駅からは、名鉄広見線の御嵩行普通電車に乗車。
こちらひさびさの6000系一次車でしたよ。
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新可児駅から2駅乗って、着いたのは顔戸(ごうど)駅(岐阜県可児郡御嵩町)。
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駅舎のない無人駅。
ホームは2両分しかありませんでした。
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田んぼの中のあぜ道を歩いて、目的地を目指します。
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やってきたのは、道の駅可児ッテ。
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道の駅可児ッテでの成果はこちら。
販売されていたカップ酒はパンダカップのみで入手せず。
入手できたこれらのお酒ですが、いずれも可児市以外で造られたものでした。
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午後2時。
腹が減ってまいりました。
そこでこの道の駅可児ッテにて食事をいただくことにいたしましたよ。

まずはビール。
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そして冷やし中華。
マヨネーズが添えられているのは、ここ可児が中京圏(名古屋の影響下にある場所)だから?
でもオイラは、冷やし中華にマヨネーズってのは合わないと思うけれどね。
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冷やし中華でお腹を満たしたところで、次の目的地へと向かいます。

可児市ってのは、明智光秀の生誕地なんですってね。
来年の大河ドラマ放映へ向けての準備は万端のようですわ。
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可児に蔵を置く、林酒造さんへとやってまいりました。
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この日(日曜日)はお休みでした。
そりゃそうでしょうよ、お盆ですし、それに酒造りも端境期でしょうからね。
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でもでもでも!
近くにあったコンビニで、林酒造さんの300ml瓶2種(本醸造&純米酒)をGET!
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ただし、カップ酒に出会うことはかないませんでした。
この後に立ち寄った酒屋さんでおかみさんから教えていただいたのですが、林酒造さんはかつてはカップ酒を販売していたものの、売れないから止めちゃったんだってさ。

可児の街を2時間ほど徘徊したものの、成果はゼロ。
失意のうちに、JR可児駅&名鉄新可児駅へと戻ってまいりました。
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暑いし、喉がカラカラ。
缶ビールでも飲んでやろうと思い、名鉄新可児駅にある売店へと向かったのでした。
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なぬぅ~!
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しかたがなく、太多線の多治見行普通列車に乗って帰ったとさ。
どこへ帰るんだよ!
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中在家信号場(三重県亀山市)。
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おいおい!
線路がはがされとりゃぁ~すがね!
たしか信号場としての機能は停止中のはずだったけれど、これはとうとう廃止ってことかな。
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やってきたのは、王寺駅(奈良県北葛城郡王寺町)。
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王寺駅からは、近鉄電車の生駒線に乗車。
生駒行の普通電車は、ワンマン運転の4両編成でした。
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標準軌の単線に揺られていきます。
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ここで土砂崩れが起きたのはたしか二年前?
まだ補修されていないのかよ。
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その近鉄生駒線に乗って、着いたのは竜田川駅(奈良県生駒郡平群町)。
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竜田川にかかる協和橋より。
気温は高めですが、川の上に来ると涼しい風が吹いてきて気持ちがいいね。
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竜田川に沿って歩いてきて、着いたのは“道の駅 大和路へぐり”。
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しかし、ここ道の駅大和路へぐりでの成果はゼロ!
販売されていたカップ酒は信貴MYCUPのみ。
他はみな4合瓶でしたとさ。

この後で、道の駅の近くにあったスーパー2件を潰してみたものの、もちろん成果はゼロ。
いいんですよいいんですよ。
奈良県では郊外のスーパーをあたっても地酒カップや少量瓶に出会うことはかなわないと、こちとら百も承知でございますからね。
だったらあたらなきゃいいじゃないか。

一駅隣の平群(へぐり)駅(奈良県生駒郡平群町)まで歩いてまいりました。
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生駒行の電車がちょうど入ってきたことから、いそいで乗車。
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4駅乗って、着いたのは一分(いちぶ)駅(奈良県生駒市)。
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地図を確認しながら、くねくねした細い道を歩いて行きます。
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ここにお目当ての場所があるはず。
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看板がありました。
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どうやらこの坂を上がっていくみたいですね。
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こちらが上田酒造さん。
立派な門には、琺瑯製の看板が掲げてありました。
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お休みのようでしたが、インターホンを押したらご主人が出てきてお酒を売って下さいました。
お手間をとらせてしまい、本当に申し訳ございませんでした。
でもね、奈良県で地酒カップや少量瓶を入手するためには、この方法しかないのですよ。
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一分駅から1駅戻った南生駒駅の近くにも蔵元さん(菊司醸造さん)があるのですが、今回は敬遠させていただきました。
既出ですし、それに暑さのせいか1駅戻る気力が萎えてしまったのでした。
ちがうよはやく飲みたかっただけだろ!

私には、奈良へ来たら挨拶をしなければならない場所が2か所あるのです。
そこへと向かうべく、一分駅から近鉄生駒線の生駒行普通電車に乗車。
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終点の生駒駅で、奈良行の快速急行に乗り換え。
10両編成で満員なのに、途中の大和西大寺駅で前の4両を切り離して運転打ち切りとし、その乗客を後ろの6両へ押し込めるという大顰蹙の運用でした。
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その大顰蹙快速急行に乗って、着いたのは近鉄奈良駅(奈良県奈良市)。
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腹が減ったので、商店街へ向かって店を探します。
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うどん屋があったので、冷やしうどんをサッといただきましたよ。
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もちいどのセンター街を歩いて、最初にご挨拶をするお店へと向かいます。
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着いたのは、なら泉勇斎さん。
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先ほど訪問させていただいた上田酒造さんの“嬉長(きちょう)純米吟醸”をいただきます。
キリッとしているものの米のうまみに厚みを感じるおいしい純米吟醸でした。
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アテは水茄子のお漬物。
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そして次は、同じく嬉長の菩提酛
うまみや酸味が深いけれど雑味がなくてのみやすい、これもおいしいお酒でした。
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もう少しいただきたいところでしたが、なら泉勇斎さんを2杯で後にして、次にご挨拶をすべき場所へと向かいます。

商家がたち並ぶ道の向こうに、興福寺の五重塔が見える場所。
ここ奈良での、私のお気に入りの景観です。
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そこで振り向くと、元興寺がございます。
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元興寺の門前にあるのが、小川又兵衛商店さん。
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ここでは、看板犬の福くんにご挨拶。
暑さのせいか机の下に隠れておりましたが、声を掛けたら顔を見せてくれました。
ありがとね。
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軒先で、-2℃に冷やされたハイネケンをいただきます。
これさ、今までに飲んだハイネケンの中で一番うまいぜ!
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挨拶をひととおり済ませたのちに、JR奈良駅へとやってまいりました。
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JR奈良駅からは、関西本線(大和路線)の大和路快速大阪行に乗車。
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新今宮駅で、JR難波行の普通に乗り換え。
絶滅危惧種の201系でした。
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201系の普通に終点まで乗って、着いたのはJR難波駅(大阪市浪速区)。
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なんばウォークを、人をかき分けて進んで行きます。
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やってきたのは、もちろん“初かすみ酒房”さん(久保本家酒造さんの直営店)ですよ。
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まずは生小。
座るとすぐに飲み物を聞かれるのでいつも“生小”と言うことにしておりますが、すぐに出てくるのでついつい撮影を忘れて飲んでしまうという体たらく。
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おでんのたまごと大根とで、お腹を満たします。
それにしても、今日の大根はでかいな!
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生小をさっさと空けて、初かすみ(普通酒)を燗でいただきますよ。
今回は枯れ枯れに熟成していて、甘みが引いとるやんけ!
いただくたびに毎回味が変わるのが面白いね。
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その初かすみには、めざしが合うのですよ。
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そして次は、“生酛のどぶ”をこれも燗で。
これがにごり酒かと見紛うほどの熟成感が満載で、しかも辛口ですね。
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その生酛のどぶを、ししゃも(たぶんカラフト‐のほう)とともにいただいて、
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最後はほんのり甘い梅焼おでんで〆たのでした。
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地上へ出たら、刺すような暑さだこと。
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このひどい暑さでは、燗酒で温まった体を冷やさねば「途中で“これは本当に危ない”と思って」(長照二さんより)、北極へ。
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大枚230円をはたいて、“本くずアイス濃茶(きな粉付き)”をいただきましたよ。
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くずのねっとりとともにお茶の風味が豊かで、おいしい一本でした。
これは230円でも満足ですわ。
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心も体も満たされたところで、缶ビールを飲みながら電車に乗って帰ったとさ。
だからどこへ帰るんだよ!
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☆★☆★☆★☆★☆★☆★


米原駅。
ここから北陸本線の長浜行新快速(米原からは各駅に停車)に乗車します。
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びわこ大仏(二代目)が見えてくると、
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そこはもう長浜駅(滋賀県長浜市)。
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お目当てにしていた“えきまちマルシェ”
今年の1月に長浜へ来た際に、ラベルがリニューアルされた金亀カップが複数販売されていることを確認しており、それらをまとめて入手しようと目論んだのでした。
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万事休す。
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でもリニューアルオープンするみたいだから、また来るぜ。
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それでもめげずに、別の店で150ml瓶3本セットを入手!
他にも琴線に触れるものはございましたが、長浜とのお付き合いは長くなりそうですので、それらの入手は次回以降のおたのしみとしておいたのでした。
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長浜へ来た一番の目的は、ここ、“中島屋食堂”さん。
去年の秋に訪問した際には骨折で長期休業中でしたが、今日は大丈夫かな?
でも、暖簾が出ていないみたいですし・・・・。
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あー、よかったよかった!
そういうことでしたら待ちますとも待ちますとも!
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正午まで40分ほどあったことから、お寺にお参りをすべく、長浜の街を歩いて行きます。
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途中にあった酒屋さんで、七本槍の純米酒300ml瓶をGET!
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やってきたのは、大通寺(長浜御坊)。
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立派な本堂にて合掌。
帰命無量寿如来
南無不可思議光
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こちらは太鼓楼かな。
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お参りを済ませたのち、長浜の街を歩いて戻ります。
長浜の街中には水路が少なからずあって、それがまたいい雰囲気なのですよ。
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すじですね!
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正午を回りましたぞ!
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やってるやってる!
暖簾が出てる!
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燗酒を飲みたいところでしたが、暑かったのでビール。
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そしてお目当ての“鮎の姿煮”!
あたしゃこれが食べたくて、長浜までやってきたわけですよ!
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中までしゅんでるしゅんでる!
それに頭も骨もやわらかくてまいう~!
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ビールでも、もちろんバッチグー(古っ)!
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そして〆は、よもぎうどんの冷やし山かけ。
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つるっつるで、ヨモギの風味がほんのり。
それにやさしい味のお出しが合うね!
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お腹も心も満たされたところで、長浜駅から新快速に乗って帰ったとさ。
どこへ・・・、もうええわ。
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☆★☆★☆★☆★☆★☆★


岐阜へ来た目的は酒集めではなく、子供の頃にかわいがってもらった人生の大先輩に再会するため。
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駅前には、金色の織田信長公が鎮座まします。
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その大先輩は、この“金公園(こがねこうえん)”でひっそりと暮らしていらっしゃいます。
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あ!
補修作業中だ!
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補修前のお姿はこちら(2017年8月撮影)
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名鉄モ510形は、大正生まれの大先輩。
この大先輩は、昭和50年代に揖斐駅・谷汲駅⇔岐阜駅前電停間の急行電車として、相棒のモ520形との2両編成で釣りかけモーター音をうならせながら幼い私を運んでくださったのでした。
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傷みが目立つようになって心配していたのですが、補修がされていると知って一安心。
でも屋根の縁のこのあしらいは、現役時代とはちょっとちがうようなちがわないような・・・。
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願わくは、全体を覆う屋根を設置していただきたいものです。
柴橋市長、どうかよろしくお願いいたします。
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以上、2019年の盆休みにおける酒集めと徘徊との報告でございました。

【お酒】1635.薩州正宗 純米吟醸酒 300ml [46.鹿児島県の酒]

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薩摩金山蔵株式会社
鹿児島県いちき串木野市野下13665

原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合/60%
アルコール分/15%
内容量/300ml
(以上、ラベルより転記)




たしかオイラが子供だった頃は、夏になって最高気温が30度を超えるという予報が出ると大騒ぎしていたっけ。
それでも帽子をかぶれとはしつこいほど言われたものの、水を飲めとか外に出るなとは言われなかったな。
それが今じゃ夏は30度越えが当たり前で、そんな日は休日でも外で遊んでいる子供の姿をすっかり見かけなくなってしまいましたね。

その暑さに参って外へ出てこないのは、人間だけではないみたいです。

今日は休日だからいっぱい遊んでもらいたかったのにさ、車の下からけっして出てきてくださらなかったのですよこのお方は。
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(友情出演)

こんな暑い日は、南国で造られた冷酒を試せばさぞやおいしいことだろうと思い、このお酒を選んだ次第でした。


鹿児島県で唯一の清酒蔵である薩摩金山蔵さんのお酒は、かつて薩州正宗 純米酒 300mlをいただいております。
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今日いただくこのお酒は、精米歩合60%の純米吟醸酒でした。
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純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香はほとんどわからない程度です。
でも一口含むと、フルーティーな風味が鼻へ抜けて行きます。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
米のうまみがピンと効いていて舌の上を突いてくるようですが、厚みも少し感じます。
吟醸酒らしい苦みが少しはっきりしているとともに、土っぽい風味をかすかに感じますよ。
キレがよいみたいです。

酸味は意外にもはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さもありますね。
スース感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめです、
ゼロではなく、弱めですが、それでも幅を感じます。


ちょい苦ちょいすっぱやや辛口のお酒でした。
香りがしつこくなくていい感じでした。
米のうまみが濃くはないもののしっかりしていて、飲み応えを感じました。
また酸味が効いていたことから、これは肉や魚と合うのではないかと思いましたよ。

ただね、味のバランスが絶妙だった純米酒と比べると、こちらの純米吟醸酒は酸味や苦みが突出しており、それに土っぽい風味などがあったりとバラバラだと感じました。
私としては、純米酒のほうがおいしいのではないかと感じた次第でございました。






今日は冷蔵庫の残り野菜の大掃除。

まずは、焼かなすのごま酢和え。
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そして、キャベツ、人参、魚肉ソーセージのにんにくしょうゆ炒め。
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ごちそうさまでした。
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★☆★☆おしらせ★☆★☆

次回の更新は、8/16(金)を予定しております。
それまでのあいだ、更新を休みます。
ごきげんよう。

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(友情出演)

【お酒】1634.本醸造 にごり カップ(手印不詳) [16.富山県の酒]

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玉旭酒造有限会社
富山市八尾町東町2111

180ml
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)醸造アルコール
アルコール分 16度
精米歩合 65%
(以上、カップの印刷事項より転記)




玉旭酒造さんのお酒は、これまでに本醸造 おわら娘 カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は手印(酒銘)はわからなかったものの、本醸造のにごり酒でした。
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滓の量は、二割程度でしょうか。
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にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに象牙色がかっているようでした。
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滓のざらつきはかすかです。
とろみもちょっとだけ感じます。

うまみはもちろん濃いめです。
米のうまみがしっかりしていて、どっしりとした感じがいたします。
ただ、苦みがはっきりしていて、強めで鋭いですね。
キレはもちろん、それほどでもありませんわ。

酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょう。
ゼロではないものの、弱めの甘みをちょっとだけ感じる程度です。


濃醇苦ちょいすっぱやや辛口のお酒でした。
米のうまみがしっかりしていて、厚みがありました。
でもね、それとともに苦みもしっかりと効いておりましたよ。
それ故に、飲みにくさをちょっと感じてしまいました。
でも、もしかしたら地元で採れた魚と合わせればおいしいのかも。

【お酒】1633.若鶴 辛口 玄 純米酒 カップ [16.富山県の酒]

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若鶴酒造株式会社
富山県砺波市三郎丸208

180ml
アルコール分15.0度以上16.0度未満
精米歩合67%
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)
(以上、フタより転記)




このブログの草創期に試した若鶴 純米吟醸 カップ 200ml、三日前にいただいた若鶴 辛口 玄 カップ(普通酒)、そして一昨日の若鶴 辛口 玄 本醸造 カップにひきつづき、今日も若鶴酒造さんのお酒をいただきます。
今日いただくこのカップ酒は、純米酒でした。
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純米酒ですので、部屋の冷房を効かせた上で、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、本醸造や普通酒とそれほど変わりませんでした。
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ああ、なるほど。
そういうことか!

うまみは、ちょい濃いめかな。
舌を突くような米のうまみですが、厚みも少し感じます。
苦みというかざらつきのような口当たりもちょっとだけ感じます。
熟成感もあるものの弱めで、角がなくて穏やかです。
キレはまあまあでしょうか。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。
でも、酸味自体に深みも少しだけあるみたいです。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはやっぱりひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


ちょい濃醇ですっぱ旨辛口のおいしいお酒でした。
米のうまみと穏やかな熟成感とがあって、飲み応えを感じました。
酸味に鋭さを感じたものの、これもちょうどいい感じでした。
それにやっぱり辛口で、キリッと引き締まっておりました。

これはあくまでも私の推測ですが、これまでに試した“辛口 玄シリーズ(普通酒/本醸造/純米酒)”はどれも味の基本(舌を突くような米のうまみ/穏やかな熟成感/鋭さのある酸味/正真正銘の辛口)は同じであったことから、アル添の有無/多寡、あるいは加水量の多寡が異なるだけではないでしょうか?
中でも私は、味が最もしっかりしていたこの純米酒が好みでした。

【お酒】1632.満寿泉 ますいずみ 本格吟醸辛口 180ml [16.富山県の酒]

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株式会社桝田酒造店
富山市東岩瀬町269番地

原材料名/米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
アルコール分/15度
精米歩合/58%
容量/180ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)




二日連続でいただいた“辛口 玄”シリーズに関しては、手元にもう一つ在庫がございます。
ですが今日はどうしても冷酒を飲みたい気分でしたので、このお酒を選びました。
“辛口 玄”シリーズと同じく、このお酒も富山県の西側で酒集めをした際にはよく見かけたものでした。

北海道旭川にて「都松」の商標で酒造業を興したのが初代亀次郎。地元に戻ったのち昭和の始め頃、苗字の桝田にちなんで「満寿泉」とめでたい名を付けて販売。現在では満寿泉が主力ブランドになっている。」(※1)という桝田酒造店さんの“満寿泉(ますいずみ)”。
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なんでも「昭和四〇年代半ば、吟醸酒がまだ一般市場で認められていない時代に吟醸酒造りを選択。昭和四七年から鑑評会金賞受賞の常連組になった。」(※1)というほど、吟醸造りに注力なさっていたのだとか。
今日はそんな“満寿泉”の“本格吟醸辛口”なる吟醸酒をいただきますよ。
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吟醸酒ですので冷蔵庫でひやしたものを、粗末なおかずをつまみにいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっているようでした。
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吟醸香はありますが、かなり弱めです。
フルーティーな香りをごくかすかに感じる程度です。

うまみはやや淡めでしょうか。
米のうまみが舌の上を突いてくるようですが、厚みもすこしあるみたいです。
熟成感もかすかにありますが、角がなくて穏やかです。
苦みはないものの、渋みというかざらつきのようなものを舌の上にちょっとだけ感じます。
キレはよく、スッと引いていきます。

酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはやっぱりひかえめです。
ほとんど感じないくらいですよ。


やや淡麗でちょいざらちょいすっぱすっきり旨辛口のおいしいお酒でした。
けっこうな辛口で、甘みをほとんど感じませんでした。
でも、うまみが淡めなりに効いていることから、うすっぺらさやドライな感じはしませんでした。
しかもキレがよくて、後味はすっきりしておりました。

これは食事と合う吟醸酒ですね。
このスッキリした辛口は、きっと富山湾で獲れた海の幸と合うのでしょう。

(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.60(2002.3 橋本確文堂)