【お酒】1628.ギンバンマイルド 名水仕込み 180ml 紙パック [16.富山県の酒]
銀盤酒造株式会社
富山県黒部市荻生4853ノ3
アルコール分 13%
米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類(米糖・オリゴ糖約25%含有)
内容量 180ml
(以上、パックの印刷事項より転記)
あたしゃね、このお酒を入手するまでは、紙パックのお酒には一切興味がなかったのですよ。
だって、おいしく飲めるとは到底思えなかったんだもん。
(一部大手蔵の製品を除いて)紙パックのお酒ってのはどれも糖類添加の三増酒で、しかも常温のものをストローでチューチューと吸って飲むわけですよ。
そんなのをおいしいと想像する方が難しいでしょうし、それに食事とも合わないだろうと思っていたものでね。
でもね、5月末に富山県の西側で酒集めをした際に、ついにこのお酒を入手してしまったのですよ。
入手した理由は、銀盤酒造さんのお酒だったから。
(一昨日に飲んだものを除いて)これまでにいただいた銀盤酒造さんのお酒はどれもみなおいしかったことから、もしかしたらこの紙パックの糖添三増酒も意外においしかったりなんかしちゃったりして?、って思ってしまったのでした。
糖類の内訳(米糖・オリゴ糖)と、その含有率まで書いてあるのは珍しいね。
なお、銀盤酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
銀盤 スマートボトル 本醸造 220ml瓶
銀盤 特撰生吟醸300ml瓶
銀盤 特撰 本醸造 カップ
銀盤 サケカップ 蘭
紙パックですからね、側面に付いているストローを使って飲むわけですよ。
こういう製品は燗にすることを想定していないと推測し、今日は常温でいただきますよ。
色見のために少しだけ盃に移してみましたが、無色透明でした。
ああ、やっぱり。
うまみは淡めというか、ほとんどわからないくらい薄めです。
よーく味わってみると、やわらかいうまみがごくかすかにあることがわかります。
しかもそれは、盃よりもストローで吸ったときのほうがよりわかりにくいようです。
酒臭さはなく、熟成感もまったく感じません。
一方で苦みが少しあって、薄めのせいか目立ちます。
キレはよいですね。
酸味はひかえめです。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さがあるみたいです。
ピリピリ感はありません。
甘みは意外にもややひかえめです。
べとつきやクドさはまったくなく、わずかに感じる程度です。
淡麗ちょい苦薄やや辛口のお酒でした。
これは私の感想ですが、うまみが薄いというか、弱いね。
常温だったことや、あるいはストローで飲んだことも弱く感じたことに影響しているのでしょうか?
また薄かったせいか、苦みはそれほど強くはなかったもののけっこう目立っておりました。
一方で、糖添三増酒にしては甘みがひかえめだったのは意外でした。
これも私の感想ですが、普段とは異なって、全量を飲み切った時点で酒が回ってきた感じがせず、なんか飲み足りない気がいたしました。
このお酒に限らず、およそ一合詰紙パックのお酒ってのは、その飲み方(ストロー)からして食卓で食事と合わせていただくことを想定していないのでしょうね。
ということは、いったいどういう状況で飲めばこの薄い味をおいしくいただくことができるのでしょうか?
それを理解するためには、様々な紙パックのお酒をいろいろな状況で試して修行を積んでいく必要があるみたいです。
やりたくないな。