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【お酒】1654.明智光秀 本醸造 300ml [21.岐阜県の酒]

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林酒造株式会社
岐阜県可児市羽崎1418

原材料名|米(国産米) 米麹(国産米使用) 醸造アルコール
アルコール度 15度
精米歩合 60%
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)





 現在の岐阜県可児郡可児町(1982年より市制化:ブログ筆者追記)に長山と呼ばれれている高台があるが、明智一族のいた明智城はこの長山の中ほどにあった。
『明智軍記』は<土岐美濃守成頼の子頼兼が応永元年(一三九四)に築城した>と記しているが、成頼の子で明智郷に住み明智姓を名のった頼基(頼兼の兄)が鎌倉時代の末期に築城したのではないかともいわれる。
『濃飛両国通史』によると、弘治二年(一五五六)九月、斎藤道三の子義竜に攻められて落城、城主の明智光安入道は自刃、一族は離散したという。」(※1)

そんな明智一族ゆかりの地である岐阜県可児市に蔵を置くのが、林酒造さん。
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今日はその林酒造さんが世に送りだした“明智天海・光秀”のセット商品から、本醸造の“明智光秀”をいただいてみることにいたしましたよ。
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明智一族で名代と言えばやはり明智光秀。
ラベルには、先ほど紹介した明智城が明智光秀の生誕地であると紹介されておりましたよ。
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でもね、水を差すようで恐縮ではございますが、「また、ここが明智光秀の生地だとする説もあるが、それを裏づける確かな資料はない。」(※2)んだってさ。


野暮なことを言うのはこのくらいにしておいて、いただいてみましょう。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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うまみは濃くはないですが、どっしりとしていますね。
酒臭さ(ほめ言葉です)がしっかりしていて、クセのような重い風味も感じます。
米のうまみがその後にかすかに感じます。
苦みがあって、強くはないものの鋭いですね。
キレはとてもよく、スッと引いて透明感を少し感じます。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが少し強めで、これも鋭さを少し感じます。
スースー感も少しあって、かつちょいピリです。

甘みはややひかえめです。
ゼロではないものの、弱めです。


ちょい苦ちょい重ちょいスーちょいピリ軽やや辛口のお酒でした。
味わいはしっかりしていて重めですが、キレがよくて後味には軽さを感じました。
これはもしかしたらアル添の効果でしょうか?
それでも苦みやちょいピリを感じたことから、飲みやすくはないと思いました。

これはもしかしたら、明智光秀の性格そのものを表現しているのではないでしょうか?
落城の憂き目に遭いながらも信長の下で再起を果たした才覚と頭のキレのよさ。
そして、それでも信念を曲げることなく信長に刃向かった信念の頑固さ。

考え過ぎか。
でも、お酒の味はともかく、そんな明智光秀、あたしゃ好きだな。
なにせ判官贔屓なものですから。






きょうのおつまみ。

出汁巻き卵(ねぎ入り)。
巻き方が雑だったな。
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豚ロース肉の甘辛炒め。
これは合いました。
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ごちそうさまでした。

(※1)早乙女貢『明智光秀 物語と史蹟をたずねて』p.16-17(1996.2 成美文庫M-35)
(※2)(※1)p.17