【お酒】1668.飛騨蓬莱 蔵元の隠し酒 吟醸酒 アルミ缶 [21.岐阜県の酒]
有限会社渡辺酒造店
岐阜県飛騨市古川町壱之町7-7
原料米:岐阜県産ひだほまれ使用
アルコール分:15度
精米歩合:55%
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
内容量:180ml
(以上、缶の印刷事項より転記)
渡辺酒造店さんのお酒は、かつて飛騨のどぶ カップと蓬莱 上撰 カップとをいただいております。
いずれも飛騨ではなくて思いがけない場所で出会って入手したものでしたが、今日いただくこのアルミ缶も東京都内を徘徊していた際に府中駅の地下にあったスーパーで見つけたものでした。
今日いただくこのお酒は、“岐阜県産ひだほまれ”を用いたというアル添吟醸酒でした。
“とっておきの辛口”なんだってさ。
吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、かすかに茶色がかっておりました。
上立ち香、鼻を近づけるとかすかにわかります。
口に含むと、フルーティーな香りが弱めながらにふんわりと感じます。
うまみは濃くはないですね。
米のうまみは広がらず、舌の上をピンと突いてくるみたいです。
熟成感が弱めながらにあって、穏やかで角を感じません。
苦みや雑味はなく、キレがよくて透明感を少し感じます。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。
スースー感がかすかにあって、ピリピリ感も然りです。
甘みはややひかえめ、いや、ややはっきりだなこりゃ。
弱めで、べとつきはゼロでさらっとしておりますが、甘み自体に厚みを感じます。
ちょい枯ちょいすっぱちょいさらり旨口のおいしいお酒でした。
香りはありましたが弱めで、食事の邪魔をしない程度でした。
“とっておきの辛口”と銘打たれておりましたが、私といたしましては甘みを弱めながらにはっきりと感じました。
米のうまみや酸味が鋭くてキリッと引き締まっていたことから、それ故に“とっておきの辛口”なのかもしれません。
一方で、うまみの要素がはっきりしているのに雑味が一切なく、キレよく仕上がっているところが、吟醸酒、すなわち「吟味して製造した清酒」(※1)たる所以でしょうか?
(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号)1