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ほとんどビョーキの酒集め2019 [旅]

 
 
 
 
 
 
 
あー、いかんいかん!

病気だ、病気!!

ほとんどビョーキ!!!
(山本晋也監督より)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

あたしゃね、ときどき山形へ行っておいしいお酒やお料理をいただかないと、
“山形欠乏症”で死んでしまいそうになるのですよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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(友情出演)



たとえあほくさくとも、猫より先に死んでしまっては猫と遊べなくなってしまいますので、それを回避すべく、先週末に山形へ出かけてまいりましたよ。
だからそれが“あほくさ…”なんだよ。

なお今回は、JR東日本の“週末パス”を利用いたしました。
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☆★2019年11月23日(土祝)☆★


まずは、常磐線の我孫子駅から。
ああ、そうだよ!
どうせオレは千葉県民なんだよ。
なんか文句あるか?
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その我孫子駅からは、常磐線の中電(中距離電車)に乗車。
6:26始発の高萩行323Mです。
“快速”とありますが実は普通で、通過するのは偕楽園駅(臨時駅)のみです。
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323Mに2時間半ほど乗車(ほどんど寝ていました)。
終点の高萩駅で、9:06発のいわき行普通535Mに乗り換え。
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535Mの終点であるいわき駅(福島県いわき市)に到着。
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いわき駅からは、10:27発の富岡行普通673Mに乗り換え。
ナヌ!、“2ドア”だと?
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673Mに充当されていたのは、“タキシードボディのすごいヤツ”!
90年代に“特急スーパーひたち”で常磐線を130km/hでかっ飛ばしていた651系でした。
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座席は向かい合わせに設定されておりました。
回転させることはできましたけれどね。
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見ろよ、この重厚感あふれるシートを!
最近流行りのペラペラシートとは育ちがちがうんだよ!!
電車の座席に育ちのちがいがあるのかよ。
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その重厚感あふれるシートに座って、おにぎりをいただきました。
倹約のために持参したのでしたが、これがこの後で功を奏したのでした。
本気で倹約するつもりならばビールを飲まなきゃいいじゃないか!
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う~みよ、オレのう~みよ~
セサミン飲んでて助かったね。
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673Mに終点まで乗って、富岡駅(福島県双葉郡富岡町)で下車。
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ここ富岡駅から4駅先の浪江駅までの間は、東日本大震災の影響、というよりも福島第一原発を爆発させた東京電力のせいで線路がまだつながっておりません。
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それ故、ここ富岡駅からは、列車代行バス(5便)に乗車します。
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走りはじめたときは乗客の会話が聞こえたのですが、「帰還困難区域を走行するので、窓を絶対に開けないで下さい。」という車掌さんのアナウンスがなされたとたん、車内は妙な緊張感に包まれて話をする人は誰もいなくなってしまったのでした。

その帰還困難区域がこちら。
自動車の通行は可能ですが、バイクや徒歩は禁止。
それ故か、歩道にはおもいっきし草が伸びておりましたよ。
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家の入口や海へと向かう道には、柵が設置されておりました。
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汚染土の集積場でしょうか?
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双葉町との境に近い大熊町側で、クレーンがたくさん稼働している場所を発見。
きっとここが、忌々しい福島第一原発なのでしょう。
経営者だった人たちが誰も責任をとらないってのは、明らかにおかしいよね。
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列車代行バス5便に30分弱乗車して、浪江駅(福島県双葉郡浪江町)へとやってまいりました。
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その浪江駅からは、常磐線の12:20発原ノ町行127Mに乗車。
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127Mの終点である原ノ町駅で、仙台行247Mに乗りかえ。
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247Mに1時間ちょっと乗って、着いたのは岩沼駅(宮城県岩沼市)。
常磐線の終点で、東北本線に合流する駅です。
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その岩沼駅前では、農協の皆さんがイベントを開催なさっておられましたよ。
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はからずも、せり鍋とおむすびとの“おふるまい”(無料)に遭遇。
いや~、粗末な昼食にしておいてよかったよかった!
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せりがとても香り高いね!
塩気は薄めで、肉や野菜の味がしっかり出ていてものすごくまいう~!!
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おむすびは、お米がふっくらつやっつやでこれもものすごくまいう~!
池田勇人に言われたとおり普段から麦飯を食べている貧乏人のワタクシといたしましては、こちらひさびさの白米おむすびをとてもおいしくいただきました。
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アンケートに答えて引いた抽選の結果は、参加賞のティッシュでした。
岩沼の農協の皆さま、ごちそうさまでした。
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岩沼駅へやってきたのは、せり鍋をいただくためではございません。
目的はここ、相傳商店さん。
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“名取駒”を造っていらっしゃる蔵元さんです。
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カップ酒(本醸造)と、特別純米酒とを無事GET!
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岩沼駅へと戻って、14:47発の仙台行普通579Mに乗車。
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終点まで乗って、仙台駅に到着。
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乗りかえまで1時間弱あったことから、改札を出て酒集め。

まずは駅の1階にあった“ケヤキ”さん。
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カップ酒3種をGET!
両国の別格(左)は10年くらい前までは私の家の近所でも見かけたのですが、この趣味を始めたとたんに消えてしまっておりました。
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駅2階の土産物店。
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於茂多加男山の本醸造一合瓶(左)と、“火伏せの虎舞”なる特別純米酒一合瓶(右)とをGET!
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そして最後は、“藤原屋 みちのく酒紀行”。
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johncomebackさん!
“死後 さばきにあう”はなくなっておりましたよ(トホホ)。
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しかたがないので、“虎哉(こさい)”なる大吟醸をいただきました。
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フルーティーでやや甘口!
米のうまみしっかりで雑味ゼロ!!
おいしい大吟醸でした。
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仙台駅での徘徊を終えて、目的地を目指します。
乗ったのは、仙山線の16:00発快速山形行384M。
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もう徘徊しないと決まったからにゃ、そりゃプシューでしょうよ。
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384Mに1時間20分弱乗って、着いたのは山形駅(山形県山形市)。
もちろんここが、今回の旅の目的地でございますですぞ!
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その山形駅の駅ビルで、“雪若丸”を使用したあら玉の純米吟醸をGET!
出羽燦々や出羽の里、出羽きらりといった酒米を育成してきた山形県。
さらに雪若丸だなんて、山形県はいったいどんだけ酒米を育成すれば気が済むのかね。
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初孫の魔斬はかなり前に300ml瓶をいただいておりますが、一合瓶を見つけてGET!
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ホテルにチェックインして、夜の街へと繰り出します。
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お目当てはもちろん、“居酒屋伝七”さんんですよ。
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いつもどおり、晩酌コースを予約しておきました。
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もってのほか(食用菊)は紫色のものが一般的ですが、この黄色いやつは“こがねもって”なんだってさ。
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くじらベーコンは初体験。
意外にも脂っぽさはほとんどなく、むしろプリっとしておりましたよ。
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天然なめこ。
スーパーで売っているやつとは香りがまったくちがいますね!
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うどとこんにゃく、そしてさば缶の煮物。
うどは塩漬(塩蔵)ですが、それ故に風味が凝縮されているのですよ!
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クリームチーズにアンチョビとクルミを和えたもの。
こんなのさ、“酒飲め!”って言っているようなもんでしょうよ
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これらに合わせたのは、いつもの羽前桜川辛口。
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糖類酸味料フル添加なのに、なぜかおいしい不思議なお酒。
やわらかい風味は以前のままですが、数年前に他資本が介入して株式会社化してからはちょいピリになったみたい。
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温海かぶのお漬物。
真っ赤なやつとちがって、やさしい酸味でした。
これは皮の部分がパリパリでおいしいね。
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そしてメインの、山形牛と牡蠣の陶板焼き。
その加熱前。
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加熱後。
肉や牡蠣がおいしいのはアタリマエですが、添えられている野菜のどれもがいちいちおいしいのですよ!
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これに合わせたのは、黒魔斬。
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辛口でキリッと引き締まっているのに、けっしてスカスカではなくて米のうまみがしっかり効いておりました。
しかも雑味ゼロでキレイな口当たりなところは、初孫らしさでしょうか。
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お刺身。
添えられているわさびのしょうゆ漬けが激辛なので気を付けねばなりませぬ。
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最後に選んだのは、勧めていただいた“朝日鷹”!
十四代の廉価版なのになかなか手に入らないという曲者。
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これね、やや淡麗なのに、酸味がいい感じに効いておりましたよ。
しかも雑味ゼロで、アル添酒らしいキレのよさ!
十四代の販売方法には異議ありの私ですが、この朝日鷹はくやしいけれどうまいね。
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最後は、きのこ汁。
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マイタケ。
家の近所のスーパーで売っているやつとは味も食感もぜんぜんちがう。
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ムキタケ。
ねっとりでまいう~!
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ヒラタケ。
香りがいいね。
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そして、ブナカノカ!
これはとても味わい深いね!
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あ~、なにもかもうまかったうまかった!

居酒屋伝七さんには、今回も堪能させていただきました。
おかげをもちまして、私の持病である山形欠乏症は治癒したのでした。
でも、しばらくしたらまた再発するでしょうけれどね。

こうして、山形の夜はふけていったのでした。
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☆★2019年11月24日(日)☆★


早朝の山形駅。
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その山形駅からは、奥羽本線に乗車。
6:30発の福島行普通420Mです。
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蔵王よ、またいつか来るからな。
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板谷峠では、霧の中の紅葉をながめつつ、
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終点の福島駅で、8:12発の東北本線新白河行普通2132Mに乗りかえ。
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終点の新白河駅で、9:55発の黒磯行普通4130Dに乗りかえ。
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こっちのほうが紅葉がきれいでした。
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黒磯駅で、10:23発の宇都宮行640Mに乗りかえ。
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そして赤星。
わずか5分の乗りかえなのに改札を出て買ってきたのでした。
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640Mに50分ほど乗って、着いたのは宇都宮駅(栃木県宇都宮市)。
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ここからは、いつもどおりのパターンのやつ。
まずは、餃子像様に最敬礼!
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そして、バスに乗って東武駅前を目指します。
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東武駅前に到着。
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お目当ては、もちろん三平食堂さん!
今年の春に訪問した時は“しばらくの間休業とさせていただきます。”でしたが、今日は無事営業なさっていらっしゃいました。
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まずは生ビール。
お通しは、今日は豆でした(かっぱえびせんのときもあります)。
おまえさっき飲んだばっかりじゃないか。
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そして、野菜サラダ。
オイラみたいな草食動物にとっては、これはもうパフェですよ。
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そして餃子!
手前が普通の餃子で、奥がしそ餃子です。
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普通の餃子。
餡がほぼ野菜であることがおわかりでしょうか。
この野菜メインの餃子が、草食動物たるワタクシを魅了してやまないのですよ!
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こちらはしそ餃子。
餡をしそでくるんであるみたいです。
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そしてこの餃子に合わせるのが、十一正宗の燗酒。
きれいで甘口の十一正宗が、野菜メインの餃子とそれはもうよく合うのですよ!
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あー、うまかったうまかった!

三平食堂さん、今日も堪能させていただきました。

お腹も心も満たされたところで、オリオン通りを歩いて帰ったとさ。
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アーケードが途切れたところで、二荒山神社に遭遇。
参拝させていただきました。
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95段の階段を上がって行きます。
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拝殿にて二礼二拍手一礼。
おいしいものに出会わせていただいてありがとうございました。
雨の影響をほぼ受けずに徘徊させていただいてありがとうございました。
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参拝を終え、上がってきた石段を下りて宇都宮駅へと向かったのでした。
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その宇都宮駅からは、東北本線(上野東京ライン)のグリーン車に乗って、
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ビールを飲みながら帰ったとさ。
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以上、カップ酒4個、一合瓶3本、300ml瓶2本の旅でした。

【お酒】1695.松尾 錦 純米酒 カップ [20.長野県の酒]

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株式会社髙橋助作酒造店
長野県上水内郡信濃町大字古間856番地1

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール分14度以上15度未満
精米歩合 麹・酛米59% 掛米65%
酒造好適米100%使用
酵素剤無添加
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




髙橋助作酒造店さんのお酒は、これまでに普通酒の松尾カップをいただいております。
今日いただくこのお酒は、純米酒でした。
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このお酒、製造年月「当該清酒を販売する目的をもって容器に充填し密封した時期」(※1)とは別に、“出荷年月”が表示されておりましたよ。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はわずかに茶色がかっていて、透き通っておりました。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りがふわっと漂ってまいりました。

うまみは、どちらかというとやや濃いめでしょうか。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)が鋭く効いておりますね。
それととっもに熟成感もあって、これも鋭さを感じますが粗さや角はないですね。
米のうまみは酒臭さや熟成感の次に来て、これも広がらずに舌の上を突く感じがします。
苦みや雑味はまったく感じません。
また純米ですがキレがよく、透明感を少し感じます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが強くはないものの鋭さを少し感じます。
また、酸味自体に深みも少し感じます。
それにスースー感も少しはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりかな?
けっしてべとつかず、厚みもないものの、ほんのりと感じます。


やや濃醇で深旨スッキリ口のおいしいお酒でした。
酒臭さ(くどいようですが、ほめ言葉です)や熟成感、それに酸味が効いていて深みを感じました。
しかし雑味がないのみならず、荒さや角を全く感じませんでした。
それどころか、純米酒なのにキレがよく、あたかもアル添酒のようなスースー感すら少しあって軽さやスッキリ感がありました。
甘みもほんのりで、コクを添えているようでした。

これ、かなりうまいんじゃないの!
食事ととてもよく合いますよ。
私の好きな味でした。

(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)3(2)

【お酒】1694.生長 本醸造 お燗瓶 [29.奈良県の酒]

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上田酒造株式会社
奈良県生駒市壱分町866-1

●原材料名:米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
●アルコール分:15%
●精米歩合:70%
●内容量:180ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)




上田酒造さんのお酒は、これまでに普通酒の万代生長 特撰 300mlと、同じく普通酒の嬉長カップとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、精米歩合70%の本醸造でした。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっておりました。
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うまみはやや濃いめです。
最初に熟成感かな、あるいは木香のようでもある風味が来ます。
けっこう鋭いですね。
苦みも少しあって、これも鋭さを感じます。
酒臭さや米の風味は、私にはわかりません。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは、最初はほとんど感じませんでしたが、冷めるにつれて目立ってくるようでした。
一方でスースー感は少しはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ぜろではないものの、弱めです。


やや濃醇で枯ちょい苦ちょいスー辛口のお酒でした。
重くはないものの、枯れているようでした。
それに苦みや冷めたときの酸味、そしてスースー感が相俟って、ひどくはないものの味わいに角を感じました。

【お酒】1693.金泉 カップ (にごり酒) [21.岐阜県の酒]

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発売元 上田酒店
郡上市八幡町本町846-3
(ラベルより転記)




昨日の金泉カップに引き続き、今日も郡上八幡の街中に店を構える上田酒店さんで入手したカップ酒をいただきます。
郡上の水を使って、平和錦酒造さん(岐阜県川辺町)が造ったお酒なのだとか。
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今日いただくこのカップ酒ですが、表示されていたのは酒銘と発売元(上田酒店さん)、それに清酒である旨と容量のみでした。
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フタは汎用で、表示のないものでした。
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いつもであればやれ違反だやれ消費者軽視だと騒ぎ立てるところですが、今日はいっさいいたしません。
ここまで潔いわけですから、これは飲み手に対する挑戦であろうと判断し、どんなお酒なのか自分の舌で確かめてやろうじゃあ~りませんか!


にごり酒のようで、滓がありました。
全体の半分よりもちょっと多めでしょうか。
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にごり酒でしょうから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色はかすかに象牙色がかっていて、見た目にもとろみを感じました。
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おお!
こりゃ濃いわ。
口当たりが、かなりドロッとしておりますぞ。
一方で滓のざらつきは少しあるものの、それほど気にはなりません。

うまみはもちろん濃いめ。
米のうまみそのものでしょうよ。
苦みがあるものの弱めで、鋭さもありません。
画一的な風味やクドさは感じません。
キレのよさは、もちろんぜんぜんございません。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さも感じます。
それ以上に、かなりのスースーですぞ!
またちょっとピリッとくるみたいです。

甘みはややひかえめです。
存在はわかるものの、べとつずクドさもない甘みをわずかに感じる程度です。


濃醇ドロちょいすっぱスースーちょいピリ旨やや辛口のお酒でした。
かなり濃いめでドロドロでしたが、しつこさは感じませんでした。
それにスースー感が満載で、かつにごり酒にしては珍しくちょいピリでした。

これってもしかして原酒?
それもアル添によって20度に達しているのでしょうか?
しかし、画一的な風味やクドさはなく、しかもやや辛口であったことから、三増酒ではないと推察いたしますよ。

上田商店さんには、2日連続で楽しませていただきましたとさ。

【お酒】1692.金泉 カップ [21.岐阜県の酒]

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発売元 上田酒店
郡上市八幡町本町846-3
(ラベルより転記)

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16度未満
180ml詰
(フタより転記)




郡上八幡の街中にお店を構える上田酒店さん。
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そこで入手したこの“金泉”なるカップ酒には、発売元は表示されていたものの、製造元は示されておりませんでした。
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上田酒店さんで伺ったところでは、なんでも郡上の水を使って、平和錦酒造さん(岐阜県川辺町)が造ったお酒なのだとか。
その平和錦酒造さんのお酒は、かつて普通酒の“ありがとう 感謝してま酒 180ml”をいただいております。

原材料名とアルコール度数とは、汎用と思われるフタの記載に従いました。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はかすかに茶色がかっていて、透き通っておりました。
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うまみはやや淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
画一的な風味のようにも思いますが、酒臭さがじんわりと効いており、さらに熟成感もかすかに感じます。
苦みがちょっとあって、弱めながらに鋭さを感じます。
キレはとてもよく、透明感がバッチリでした。

酸味はややはっきりです。
すっぱさが強くはないものの、鋭さを感じます。
スースー感はとてもはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
厚みやクドさは感じないものの、少しべとつきます。


やや淡麗でちょい苦スースーやや甘口のお酒でした。
透明感がバッチリで結構スースーだったことから、アル添が多めではないかと推察いたします。
また味わいの画一感は否めなかったものの、酒臭さや熟成感も弱めながらに存在していてうまみに幅を一応感じました。

面白いね。




☆★【予告】☆★


先週末は、出かけておりました。

国道6号線を走るバスの車窓から、忌々しい現場を遠目に眺めたり、
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せり鍋とおむすびとの“おふるまい”を頂戴しちゃったり、
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死ぬ前にさばきを受けておきたかったのにかなわなかったり、
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そして病気はすっかり治癒したのでした。
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この報告は、今週末にさせていただく予定です。

病気で死んでしまいそうだ。 [雑感]

どうしても食べたかったので、今日はカレーライスの日。
レトルトですけれどね。
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そしてレモンサワー。
カレーを食べちゃうとお酒の味がわからなくなってしまうものですから。
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つまみも欲しいので、冷蔵庫の残り物野菜で作ります。
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きゅうりには熱湯をサッとかけて、青臭さを抑えます。
(この方法は“きょうの料理”で覚えました)
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種の部分をスプーンで取り除いたのち、こまかく刻みます。
(種があると水っぽくなってしまいます。)
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ネギとミョウガとは刻んだ後、水に晒して辛みを抜きます。
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塩昆布も刻みます。
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味付けは、“味マルジュウ”!
山形県民の皆様が愛してやまないだししょうゆです。
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すべてを混ぜて味がなじんだら、“山形のだし”の出来上がり。
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豆腐にかけていただきます。
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んめ~!
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今日は塩昆布を使いましたが、練り梅(桃屋の“梅ごのみ”がオススメ)でもおいしくできますよ。
もっとも、だしに練り梅なんて邪道だ!と、山形県民の皆様からお叱りを受けるかもしれませんけれどね。
でもきゅうりと梅とは、相性がよいのですよ。













あ~、いかんいかん!

また山形へ行きたくなってきちゃったよ!!

はやく行っておいしいものをいただかないと、
“山形欠乏症”で死んでしまいそうだなや~!!!























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(友情出演)

【お酒】1691.嬉長 カップ [29.奈良県の酒]

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上田酒造株式会社
奈良県生駒市一分町866-1
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
アルコール分:15%
内容量180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)




上田酒造さんのお酒は、かつて万代生長 特撰 300mlをいただいております。
今日いただくこのお酒は、“嬉長”と名付けられた普通酒でした。
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“嬉”の字は、正しくは“女”に“七”が3つのようでした。
しかしそんな字は私のPCでは出ませんでしたので、正字と思われる表記にいたしました。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はかすかに着いている程度で、透き通っておりました。
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うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
酒臭さというよりも、ウィスキーのような風味をほんのりと感じます。
軽い苦みもちょっとだけあるみたいです。
キレはとてもよく、透明感がバッチリです。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感はすこしはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりしています。
厚みやクドさはないものの、不思議とべとつきました。


しっかりすっきりやや重やや甘口のお酒でした。
独特な風味自体に重さを感じましたが、キレがよくて後味はスッキリしており軽さすら感じました。
透明感がバッチリでしたので、アル添多め&加水多めなのでしょうか?
ただ、私としては、口当たりが少しべとついたのが気になりました。

【お酒】1690.母情 にごり酒 原酒 白にごり 奥美濃カップ [21.岐阜県の酒]

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平野醸造合資会社
岐阜県郡上市大和町徳永164

原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類
アルコール分 18度以上19度未満
180ml
(以上、ラベルより転記)




一昨日の母情 金印 奥美濃カップ、そして昨日の母情 上撰 奥美濃カップに引き続き、今日も平野醸造さんのお酒をいただきます。

今日いただくこのお酒は、“白にごり”なる原酒でした。
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ですが残念ながら、糖類添加の三増酒でした。
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三増酒のにごり酒ですからね、さぞや甘いのであろうと予想しつついただいてみたいと思います。
にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

滓の量は范文雀、じゃなくて半分弱でした。
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お酒の色は、
これじゃわかりにくいか。
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かすかに象牙色がかっておりました。
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滓のざらつきはほとんどないですね。
原酒ですが、アルコールの香りは立っていないみたいです。

うまみはもちろん濃いめです。
米のうまみがはっきりですが、にごり酒にしてはさらっとしています。
三増酒らしいクドさや画一的な風味は感じませんよ。
苦みが少しあって、弱めですが重さを感じます。
キレは、にごり酒にしてはよいと思います。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが少し強めで鋭さを感じますが、酸味自体に爽やかさもありますね。
原酒ですが、スースー感がないのみならず、ピリピリ感もありませんよ。

甘みは、意外にもややひかえめですぞこれは!
べとついた感じもなく、クドさもありません。


濃醇爽快ちょい苦旨口のおいしいにごり酒でした。
酸味が爽やかで味わいに重さやクドさがなく、にごり酒にしてはさらっとしておりました。
また、原酒なのにアルコールの香りが立っておらず、また三増酒なのに甘みがひかえめでした。
一方でちょい苦でしたが、それがいい感じに引き締めておりました。

糖添三増酒のにごり酒にしてはなかなかいけるのではないでしょうか。

【お酒】1689.母情 上撰 奥美濃カップ [21.岐阜県の酒]

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平野醸造合資会社
岐阜県郡上市大和町徳永164

原材料名 米・米こうじ・醸造アルコール・糖類
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、フタより転記)




昨日いただいた母情 金印 奥美濃カップに引き続き、今日も平野醸造さんのお酒をいただきます。

今日いただくこのお酒は、上撰の小印が付された普通酒でした。
ということは、かつての級別制度下における一級酒相当のお酒でしょうか?
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しかし残念ながら、この上撰も糖類添加の三増酒でした。
ただし、酸味料が添加されている旨の表示はありませんでした。
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カップのデザインは、金印と同じでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、金印よりもやや薄めかな?
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うまみはやや濃いめです。
画一的な風味もかすかに感じるものの、米の風味が前に出てきていてじんわりと感じました。
金印と同様に香ばしさがありますが、こちらの方が穏やかです。
金印で感じた渋みはなく、苦みもありません。
キレはよいですね。

酸味はひかえめです。
すっぱさは弱めで、鋭さがありません。
スースー感はかすかです。
ピリピリ感はありません。

甘みははっきりしています。
ですが、べとついた感じはしませんね。


やや濃醇で旨甘口のお酒でした。
風味に三増酒っぽいものがありましたが、金印ほどのしつこさはありませんでした。
それでいて、米のうまみもわかりました。
やはり甘めでしたが、べとついた感じはしませんでした。

金印よりも、上撰のほうが飲みやすいと思いましたとさ。

【お酒】1688.母情 金印 奥美濃カップ [21.岐阜県の酒]

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平野醸造合資会社
岐阜県郡上郡大和町徳永164

原材料名 米・米こうじ・醸造アルコール・糖類
アルコール分 15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(以上、フタより転記)




“飛山濃水”という言葉で形容される岐阜県の地勢。
その“濃水”のほう、すなわち木曽川・長良川・揖斐川によってもたらされる水の恵みが豊かな美濃地方。
今日はその美濃地方の最北端に位置する郡上市に蔵を置く平野醸造さんの“母情”をいただきます。
(郡上郡大和町は、平成の合併で郡上市に編入されているみたいです。)
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“金印(きんじるし)”の小印が付けられておりました。
かつての級別制度下における二級酒相当でしょうか?
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カップには、郡上踊りがデザインされておりました。
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そんな“慕情”ですが、残念ながら糖類添加の三増酒でした。
しかし、酸味料の表示はありませんでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は淡い金色で、透明感がありました。
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ああ、なるほどな。

上立ち香がかすかにありますね。
甘い香りです。

うまみはやや濃いめです。
あくまでも私の感想ですが、クドさというか、画一的な風味をちょっと感じますよ。
渋みがあってはっきりしており、鋭さも少し感じます。
また、妙な香ばしさも少し感じますよ。
キレはそれほどでもないみたいですが、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感は少しはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みははっきりしています。
べとつきますね。


やや濃醇で渋ちょいスー甘口のお酒でした。
酸味料は使用されていないはずですが、あたかもそれを用いたお酒のような風味を、私は感じました。
それに渋みや甘みのべとつきが、私にはしつこく感じました。
それでも飲めたのは、アル添が効いていて酒質を和らげてくれていたからでしょうか?

それにこれも私の感想ですが、なんか今日は回りが速いわ。