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《焼酎》147.美酒三昧 梟帥(びしゅざんまい たける)25度 200ml [9943.熊本県の焼酎]

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六調子酒造株式会社
熊本県球磨郡錦町大字西1013

本格焼酎
原材料 米、米麹、麦
アルコール分25度
200ml詰
(以上、ラベルより転記)




大正十二年(一九二三)に創業して以来、手堅い焼酎造りを続けてきている。」(※1)という六調子酒造さん。
なんでも「焼酎の貯蔵熟成技術の研究には一世紀近くの年月をかけて取り組んできた。」(※1)のだとか。
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今日いただくこの米焼酎には、副原料として麦(大麦)が使用されているそうです。
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そういえば、球磨の地で造られていた麦を副原料とした米焼酎は、かつて蔵八で経験しておりました。
上記リンク先でも紹介しておりますが、たとえ球磨の地で造られた焼酎であっても麦を副原料として使用すると、“球磨焼酎”の名を名乗ることができなくなるのですよ。
それでも麦を使用する利点は、いったいどこにあるのでしょうかね。


それではいただいてみたいと思います。

まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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米の風味がしっかりして、鋭いのみならず厚みも感じます。
麦の風味は弱めで、言われないとわからない程度でしょう。
甘みは弱めで、しかもけっこうピリッときますね。


次に、お湯割りで。
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米の風味とともに、麦のふんわりした香ばしさもかすかにわかります。
甘みは依然として弱く、ピリピリ感も残ります。


最後はいつも、ロックでいただくところです。
しかしこの風味でロックだと角が出てしまうであろうと予想し、今日は水割りでいただきます。
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生(き)と同じく、米の風味が前に出て、麦の風味はわからない程度です。
苦みが少し出て、ちょいピリちょいスーです。



味わいが鋭い米焼酎でした。
焦げ臭さや重さがなかったことから、おそらく減圧蒸留でしょう。
それに熟成感も感じませんでした。
一方で米の風味がしっかりしておりましたが、それとともに味わいに角(風味自体の鋭さ・苦み・ピリピリ)がありました。
でも、それが濃い味の食べ物と合うと思いましたよ。



今日のエサ。

山東菜のごまよごし。
あっさりした山東菜にごまの風味がよく合いました。
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辛口の郡上みそを使った、“煮込みのようなもの”。
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東京の居酒屋でおなじみの“煮込み”にはモツを使うことが多いようですが、モツは下処理が難しいので豚バラ肉を使いました。
郡上みその深みが豚肉とよく合ってまいう~でした。
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ごちそうさまでした。

(※1)球磨焼酎酒造組合編集『球磨焼酎-本格焼酎の源流から』p.200(2012.1 弦書房)