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【お酒】1703.麗人 本醸造 樽酒 300ml [20.長野県の酒]

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麗人酒造株式会社
長野県諏訪市諏訪2-9-21

原材料名/米(長野県産)・米こうじ(長野県産米)・醸造アルコール
精米歩合59%
アルコール分15度
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




 「麗人」とは、なんとも美しい酒名であろうか。みめ麗しい人を指すこの言葉を酒の名にしたのは、「麗人の如き酒を醸したい」という先代の願いからだったという。
 終戦後、焦土と化した日本。深い失望感に包まれた国民の心を慰めたものは、並木路子が歌った「リンゴの唄」だったといわれる。その二番に「あの娘よい子だ 気立てのよい娘 リンゴによく似た 可愛い娘」という一節がある。当時の荒廃した社会に、美しい笑顔を持つ女性ほど人々の心を癒したものはなかったのかもしれない。「麗人」にはそんな蔵元の思いが見え隠れする。」(※1)という“麗人(れいじん)”
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今日いただくこのお酒は、本醸造樽酒でした。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ごくごくかすかに着いていることがわかる程度でした。
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燗をつけると、お酒の甘い香りが立ってまいりました。
木香は弱めでほんの少し感じる程度でしたが、冷めるにつれてわかるようになりました。

うまみは淡めです。
米のうまみをうっすらと、酒臭さもかすかです。
苦みや雑味はありません。
キレはよいですが、透明感はないみたいです。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが強くはないものの、鋭さがややはっきりしています。
スースー感も少し感じます。
それにちょいピリかな。

甘みはややひかえめです。
かなり弱めですが、その存在はわかります。
でも冷めるにつれて引くみたいです。


淡麗ちょいすっぱちょいスーちょいピリやや辛口のお酒でした。
かなり淡麗でしたが、淡めなりにうまみが効いていたことから、うすっぺらさは感じませんでした。
それが“麗人”たる所以なのでしょうか?
また酸味がいい感じに効いており、それが食べ物とよく合いました。

ただ私としては、ちょいスーちょいピリが気になったのと、木香がもう少しはっきりしてくれているとありがたいところでした。




今日のエサ。

焼かなすのみそ田楽。
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衣笠丼の上だけ(しいたけ入り)。
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ごちそうさまでした。


今日もいっぱい遊んでもらいましたとさ。
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(※1)川崎史郎:文・小林敬一:写真『酒蔵で訪ねる信州』p.184-185(2008.5 信濃毎日新聞社)