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【お酒】1726.ダイヤキク NEW Dia CUP [20.長野県の酒]

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諏訪大津屋本家酒造株式会社
長野県茅野市ちの2998

アルコール分:14%
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)



八ヶ岳への玄関口として知られる茅野駅(JR中央本線)。
そこから程近い場所に蔵を構えるのが、諏訪大津屋本家酒造さんです。
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最高の宝石「ダイヤモンド」と日本の名花「菊」を組合せた銘柄」(※1)である“ダイヤキク(ダイヤ菊)”。
なんでも、「「東京物語」「晩春」などの作品で知られる映画監督小津安二郎は、茅野の酒「ダイヤ菊」をこよなく愛した。」(※2)そうで、『蓼科日記』の昭和29年8月21日にはダイヤ菊が登場し、その味わいを賛美しているのだとか。
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果たして、どんな味わいなのでしょうか?
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、ほぼ透明でした。
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うまみはやや淡めですが、淡めなりによくわかります。
やわらかいうまみをほんのりと感じます。
苦みがかすかにあって、かなり弱めですが鋭さを感じることができます。
でも雑味はなく、キレはよいですね。

酸味ははっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを感じます。
でもスースー感のほうは強めです。
それにかすかにピリッとくるみたいです。

甘みはややひかえめでしょう。
弱めですが、べとつかない甘みがわずかにあることがわかります。


やや淡麗でスー旨やや辛口のおいしいお酒でした。
けっこうなスースーで、アルコールの香りが前に出ておりました。
それでもけっしてペラペラではなく、うまみが味わいを支えておりました。
酸味も鋭さを感じたものの、角はありませんでした。

これは、完全に食中酒でしょう。
スースーと酸味とが魚臭さや油っぽさをサッと流してくれそうですよ。
私はメンチカツと合わせましたが、バッチリでした。


(※1)『ようこそ日本酒の國へ』p.063(2014.5改訂 合同会社デザインファームアンドリゾート)
(※2)川崎史郎:文・小林敬一:写真『酒蔵で訪ねる信州』p.198(2008.5 信濃毎日新聞社)