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【お酒】1742.小左衛門 特別純米 信濃美山錦 180ml [21.岐阜県の酒]

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中島醸造株式会社
岐阜県瑞浪市土岐町7181-1

原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
長野県産美山錦100%使用
精米歩合:55%
アルコール分・15.5%
180ml
(以上、ラベルより転記)




今日は、「岐阜県瑞浪で三百十余年、地元とともに歩み続けた、いわゆる地方の老舗蔵。」(※1)と紹介されていた中島醸造さんの“小左衛門”をいただきます。

その中島醸造さんのお酒造りについて、とある雑誌では以下のように紹介されておりました。
 「言ってしまえばフルボディ。とにかく味幅のある旨い酒を造ろうと、酸をしっかり出してきました」と話すのは、中島醸造・十四代目当主の中島小左衛門さんである。」(※1)
 その「小左衛門」を口に含むと、艶やかな甘味をまとった米の旨味が膨らんで押し味があり、酸の切れも心地いい。米は磨くが香りは抑え、くどさや雑味を感じさせない米の酒。これが酒好きを惹きつける。「小左衛門」の味の芯だが、実はそれは今も進化を続けている。」(※1)


今日いただくこの“小左衛門”は、長野県産の美山錦を使用した特別純米酒でした。
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はたして上記で紹介したような味わいなのでしょうか?
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
特別純米酒には香りを特徴とするものもありましたので、まずは冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香は、ごくかすかに花っぽさを感じます。
含んでもそれほど広がらず、わずかに感じる程度です。

最初に酸味が来ますね。
すっぱさが少し強めで鋭いものの、酸味自体に深みも少し感じます。
スースーはなく、ピリピリ感もありません。

うまみはやや濃いめかな。
米のうまみが広がらずに舌の上をピンと突くのは、美山錦らしいところですね。
熟成感はなく、苦みや雑味もまったく感じません。
それにキレもよいですね。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じませんよ。


酸味が爽やかに効いている、やや濃醇でちょいすっぱちょい深旨辛口のおいしいお酒でした。
たしかに酸味が効いておりましたが、深みも少しあっていい感じでした。
それに雑味ゼロで、米のうまみだけを抽出した味わいに仕上がっておりましたよ。
また辛口で、それがうまみや酸味の鋭さと相俟ってシャープな口当たりに感じました。

これはいけますね。
食中酒でしょうけれど、酒の味だけでも十分においしいと思いますよ。


ここで、燗にしてみましたよ。
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あ、酸味がより鋭く、かつより深くなるね。
うまみも鋭さが増してきましたよ。
でも、甘みがわずかに出て、それがコクを添えてくれました。

燗だと鋭さが増すものの、酸味の深みとわずかな甘味とで味わい深くなりましたよ。
これもかなりうまいな。


小左衛門、堪能させていただきました。
私としては、お酒の味を味わうならば冷やして、食中酒としては燗でいただきたいところでした。
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今日のエサ。

性懲りもなく菜の花。
今日は三杯酢で和えてみました。
酢の酸味と、菜の花の甘みとが合ってまいう~!
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鶏もも肉と野菜(大根、人参、椎茸、生姜)との煮物。
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ごちそうさまでした。


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野良猫。
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その顔。
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その腹。
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(友情出演)

今日もいっぱい遊んでいただきましたとさ。


(※1)dancyu 2014年3月号 p.125(『今も進化し続ける酒。「小左衛門」が、目指す次なる味とは?』p.124-125中 プレジデント社)