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【お酒】1766.華燭 カップ 【本醸造】 [18.福井県の酒]

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豊酒造株式会社
福井県鯖江市下野田町38-70
(表のラベルより転記)

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml詰
(フタより転記)

精米歩合65%
(裏のラベルより転記)




豊酒造さんは、宝暦三年(1753)創業という老舗の蔵元さん。
“華燭(かしょく)”という銘については、「八代目惣吉の時、大正天皇ご成婚にちなんで「華燭」の銘柄に統一された。「華燭」には、燭台のろうそくの炎が華やかな花のように見えるという意味がある。」(※1)のだそうです。

裏のラベルには、精米歩合とともに“【本醸造】”である旨表示されておりました。
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話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
“【本醸造】”とありましたので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、淡い金色で、少し透き通った感じがしました。
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おことわり
以下は、あくまでも私の主観的な感想です。


燗をつけると、アルコールの香りがかすかに漂ってまいりました。

うまみはやや濃いめです。
これは酒臭さや熟成感とはちがう、画一的でクドさを感じるうまみでしょう。
渋みがあって、やや強めでやや重めです。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感はすこしはっきりしていて、ピリピリ感はありません。

甘みははっきりです。
カップの縁に口をつけるたびに、唇にべとつきを感じます。


やや濃醇でちょいクドちょい渋ちょいスー甘口のお酒でした。
クドさといい、渋みといい、これは醸された味なのでしょうか?
甘みもはっきりで、べとついた感じがたしかにいたしました。
それでもアル添が多めのためか、キレのよさがあったことでそれらは幾分和らげられているように感じました。

おかしいな、“【本醸造】”って書いてあるのにさ。
こういう味わいって、糖類や酸味料を添加することで作られる味に似ていますね。
あたしゃね、これまでにいくつもいただいてきた経験からしてそう思いますよ。

まあでも、オイラの舌なんて、いいかげんなものですけれどね。

(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.85(2002.3 橋本確文堂)