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【お酒】1767.華鳩 辛口 特別本醸造 300ml [34.広島県の酒]

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榎酒造株式会社
広島県呉市音戸町南隠渡2-1-15

アルコール分15度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 麹米68% 掛米70% 扁平精米
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




平清盛が開削したとされる””音戸の瀬戸。
広島県呉市(かつての安芸郡音戸町)にある、本州と倉橋島との間の海峡です。
その近くに蔵を構える榎酒造さんの“華鳩”を、今日はいただきます。

今日いただくこのお酒は、特別純米酒でした。
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ですが、精米歩合は60%ではありませんでした。
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特別本醸造を名のるための要件は、本醸造であって、かつ「香味及び色沢が特に良好であり、かつ、その旨を使用原材料、製造方法その他の客観的事項をもって当該清酒の容器又は包装に説明表示するもの(精米歩合をもって説明表示する場合は、精米歩合が60%以下の場合に限る。)」(※1)のですから、必ずしも精米歩合が60%以下ではなくてもよいのです。

上に掲載された写真を見る限り、このお酒には以下の表示がありました。
 ・扁平精米
 ・自家製米
 ・長期低温発酵
これらの製法を採用しているが故に、このお酒は上記の特別本醸造の要件に該当するという、蔵元さんのご判断なのでしょう。


話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
特別本醸造には香りを特徴とするものもありましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほぼ透明でした。
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上立ち香、含み香ともに、ごくかすかですね。
ほとんどわからない程度です。

うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみに鋭さと共に、淡めなりに幅を感じます。
苦みがあって、弱めですが、重さをかすかに感じます。
熟成感はありません。
キレはよく、スッと引いていきますね。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めですが、よく味わうと弱めながらに深みをかすかに感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


淡麗旨辛口のおいしいお酒でした。
淡めではあったものの、米のうまみが淡めなりにしっかりしており、けっして薄くは感じませんでした。
それを弱めの苦みと酸味とがいい感じに引き締めておりました。

これ、うまいね!
食事と合いますよ。



ここで、燗にしてみましたよ。
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キレのよさが増しますが、やわらかさも出てまいりました。
それに酸味が立って、ちょいピリではあるものの深みが増してまいりました。
甘みがちょっとだけ際立って、依然として弱めではあるものの幅を感じるようになりました。

燗だと、淡麗ちょい深ちょいピリ旨辛口のおいしいお酒になりました。
燗のほうがどっしりと来たあとでスッとキレていく感じがはっきりしておりました。
ただ、冷めるにつれてちょいピリが目立ってきたように感じました。

私としては、燗が好みです。
それも熱めのを熱いうちにいただきたいところです。

でも、夏の暑い日であれば、冷やしてキュッとやるのもいけるのではないかと思いました。


スイスイといけてしまい、あっちゅう間でございましたとさ。
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そのキレのよい酒に合わせたエサ。

コールスロー(キャベツ・にんじん・パセリ)
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新じゃがとにんにく、キャベツに、卵3個。
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新じゃがは薄切り、
キャベツは一口大、
にんにくはみじん切り、
それを電子レンジで3分加熱して火を通しておきます。
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それを卵に和えて焼き、オムレツにいたしました。
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ごちそうさまでした。
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久しぶりに、今日はいっぱい遊んでいただきましたとさ。
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(友情出演)

(※1)清酒の製法品質表示基準を定める件(平成元年11月22日 国税庁告示第8号)2(3)