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【お酒】1804.あさ開 純米酒 Proto type M 300ml [03.岩手県の酒]

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製造者 株式会社あさ開
岩手県盛岡市大慈寺町10番34号

原材料名 米(国産)、米麹(国産米)

酒造年度 30BY
精米歩合 65%
アルコール分 15度
日本酒度 +1.0
アミノ酸度 1.70
酸度 2.87
(以上、ラベルより転記)




あさ開の初代・村井源三は、藩制時代南部藩に仕えた士族で、幕末の戊辰戦争では長蛇隊長として活躍したほどの武将であった。しかし、明治維新とともに武士を廃業、明治四年、ここ大慈寺町で造り酒屋を始めた。
創業当時の屋号は「村井源三酒店」。その後戦時下の企業合同を経て、昭和三十年に「阿さ酒造」、六十二年から「あさ開」となった。
『あさ開』という名前は、万葉の和歌に由来する
 あさびらき
 こぎ出て来れば 武庫の浦の
 汐干の潟に 田鶴が声すも
   (万葉集 巻十五より)
「あさびらき」は「こぎ出る」にかかる枕詞。明治維新で武士を廃業し酒造りを始めた初代・村井源三が、新しい時代の幕開けとともに再出発する心意気を込めて命名したという。」(以上、(※1))
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(あさ開 サケカップより)

という、あさ開さん。
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これまでに、以下のお酒をいただいております。
80.あさ開 アルミカップ アサビラキ
293.あさ開 本醸造生貯蔵酒 生缶2回目はこちら
409.あさ開 サケカップ(紙カップ)
412.あさ開 純米辛口 男の純米DRY
565.あさ開 本醸造 昭和旭蔵 300ml
731.あさ開 南部流寒造り 純米吟醸 180ml


今日いただくこのお酒は、純米酒でした。
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お酒というよりも、薬品でも入っていそうなラベルのこの瓶。
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なんでも、肉に合わせるために酸を高めたお酒なんだってさ。
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ネタが切れたところで、いただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、茶色そのものでした。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りがフワッと漂ってまいりました。

最初に酸味を感じました。
すっぱさが強めで、鋭さを感じます。
酸味の深みも少しだけ感じます。
スースー感もちょっとだけありますが、ピリピリ感はありません。

うまみは濃いめです。
熟成感が最初に来て、枯れているものの粗さや角は感じません。
米のうまみや酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)はわずかに感じる程度ですが、もしかしたら酸味に負けているのかもしれません。
渋みが少しあって、鋭さを少し感じます。
キレはよく、スッと引いていきますよ。

甘みはややはっきりかな?
存在はわかりますが、これも酸味に負けているようです。


濃醇枯すっぱちょい渋スッキリ旨口のお酒でした。
なかなかのすっぱめで、しかも枯れておりました。
それぞれ際立っておりましたが、粗さは感じませんでした。
渋みが少しありましたが、それもいい感じに味を引き締めておりました。
甘みは存在はわかりましたが、前には出てこない感じでした。
それでいてキレはよく、後味はスッキリしておりましたよ。

これは合わせる食べ物を選ぶお酒ではないでしょうか。
浅漬けやサラダ、白身魚の刺身なんかでは、到底太刀打ちできないことでしょう。
合わせるならばしっかりした味の食べ物、もちろん肉は合うことでしょう。
それ以外は、魚であれば佃煮や味がしっかり滲みた煮魚、野菜であれば奈良漬とか、しっかりと味を付けたきんぴらといったところでしょうか。

それ故に、一概に“おいしい”とは言い難いところでしょう。




ラベルで指摘されていたとおり、もちろん肉と合わせましたよ。

買ってきたのは、豚ロース肉。
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塩コショウを軽く振り、小麦粉をつけておきます。
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合わせた野菜は、玉ねぎ。
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それにしょうが。
みじん切りにしました。
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これらをしょうゆとみりんとで炒めて、豚肉のしょうが焼の完成です。
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しょうがをおろさずにみじん切りにしたことで、歯でそれを噛むごとにしょうがの風味が口の中に広がったのでした。
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ああ、たしかに合う!
豚肉の脂を酸味の効いたお酒がサッと流してくれましたよ。
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ごちそうさまでした。
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今日も遊んでくれてありがとうね。
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(友情出演)

(※1)岩渕公二『岩手の酒蔵』p.20-21(1998.10 岩手日報出版部)