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《焼酎》162.れんと 16度 300ml [9946.鹿児島県の焼酎]

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株式会社奄美大島開運酒造
鹿児島県大島郡宇検村湯湾2924-2

本格焼酎
原材料/黒糖・米こうじ(タイ産米)
アルコール分/16度
内容量/300ml
(以上、ラベルより転記)



おまっとさんでした!(キンキンより)

喉の痛みは完全に消え去りました。
いやー、医学の進歩はすごいねぇ!
あれほど痛かったのに、処方された薬を飲んだら、きっちりと治っちゃったんだからさ。


もちろんその間は禁酒・・・・!

と言いたいところですけれど、

ごめん!
ビールは飲んじゃった。
ピタッと止められない自分が情けない。

健康保険制度を使っているのだから、もし酒のせいで治らなかったら保険料を払っている人たち全体に迷惑がかかるというのにね。
この場にて、お詫び申し上げます。
 陳謝!
<(_ _)>


まあでも、治ったからには、めでたしめでたし!
今日からは、またじゃんじゃん飲みまっせ!!





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今日は、奄美大島で造られた“黒糖焼酎”をいただきます。
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造っているのは、奄美大島開運酒造さん。
かつてすっきりれんと たんかんフレーバーをいただいております。
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もともとは、「結婚式場・宴会場を経営するサービス業からの参入」(※1)であって「名瀬市の戸田酒造所から経営を引き継ぎ。96年に奄美大島開運酒造として新たに出発。(中略)翌97年には、水の重要性を考え、社長、渡博文さんの出身地でもある宇検村に工場を稼働させた。」(※2)のだとか。


その奄美大島開運酒造さんが造る黒糖焼酎“れんと(Lento)”は「音楽用語で「ゆっくりと」の意」(※3)であって、「貯蔵タンクに音響振動を与えじっくりと熟成させたやさしい香りとライトな飲み口が特徴の黒糖焼酎。」(※3)なのだとか。
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そういえば、これまでにワタクシがいただいたお酒や焼酎の中では、音楽を聴かせて仕込んでいる蔵元さんは、喜多方の小原酒造さんと、鹿児島で麦焼酎を得意となさっている田苑酒造さんとがございました。
複数の蔵元さんが実践なさっているということは、きっと一定の効果があるのでしょうね。

一方、れんとの“飲み口”については、たしかに他の文献にも、「減圧蒸留で飲みやすい」(※4)のみならず、「よい香りを出す酵母とよい味を出す酵母で造った原酒をブレンドし、今までの黒糖焼酎にはない味と香りを追求した。また、丸3ヵ月間音響熟成させることで、分子が小さくなり焼酎の飲み口がまろやかになる」(※1)、とか、あるいは「減圧蒸留により黒糖の香りは少なく、メロンのようなフルーツ香が前面に出てくる。弱いアルコール臭が香り全体をコーティングして軽快な印象にまとまっている。ほのかな甘みが口中に広がる。ライトな仕上がりだが、全体的にバランスよくまとまっている。」(※5)といった、飲みやすさを追求した商品である旨の記載がありましたよ。


要するに、軽めで甘口の焼酎ってことね。

でもさ、飲み口についていくら説明されても、実際に自分の舌で味わってみなければ本当の味はわかりませんよね。
それ故に、さっそくいただいてみたいと思いますよ。


飲み方については「お湯割りよりもロックあるいは水割りに向く。」(※5)とありましたが、このれんとは16度の前割りです。
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そこで、冷蔵庫で冷やしたものをそのままいただきます。
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香りがありますね。
上立ち香はないものの、含むと花っぽい香りをふんわりと感じます。

アルコールの辛みが最初に来ますね。
でも、重さや雑味はなくてきれいな味わいです。
黒糖由来と思われる香ばしさがあって、強くはないものの鋭さを感じます。
甘みはほんのりでしつこさはないものの、舌に当たる感じがシャープです。


穏やかだけれどもキリッと引き締まった、爽やかな黒糖焼酎でした。
香りがありましたが、穏やかで奥ゆかしい感じでした。
アルコールの辛みと香ばしさとが引き締めておりましたが、これも穏やかでした。
甘みもほんのりでいい感じでした。

これは夏の暑いときにピッタリじゃないの?
焼酎ですから清酒のようなうまみはないものの、鼻を抜ける風味が爽快でした。
これはスイスイと行けてしまいましたぞ!

燗でも試してみようと思ったのですが、後の祭り。
スイスイと行けてしまい、あっちゅう間でございましたとさ。
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そのれんとにあわせた粗末なエサはこちら。

今日もまた、豚ロース肉。
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両面にこしょうと小麦粉とをまぶしておきます。
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合わせた野菜は、玉ねぎとしめじ。
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調味料は、酒(左)と味噌(右)。
上記の通り、れんとは甘口だとの情報を得ておりましたので、合わせる料理には甘味の素となる砂糖やみりんは使いませんでした。
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なお、味噌は九州の麦味噌を使いました。
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その酒と味噌とに、にんにくの賽の目切りを合わせました。
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これらを混ぜ合わせて、“味噌だれ”を準備しておきます。
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火はやや強めの中火。
しょうが焼きを作った際は焦げ目をつけないようにするために弱火で調理いたしましたが、味噌を使う場合は軽い焦げ目が付くことで香ばしさが出るのです。
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その中火にかけたフライパンで、豚ロース肉を焼きます。
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火が通ったら裏返して、野菜を投入。
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野菜に半分くらい火が通ったところで、味噌だれを投入。
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水分が飛んだら、“豚ロース肉の味噌だれ焼”の完成です。
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味噌の風味がガツンと来るね。
にんにくもうまく働いていますよ。
また甘味(砂糖・みりん)を使わずに作ったことで、れんとの甘みが引き立ったようでした。
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ごちそうさまでした。








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黒猫のダンナは、連日の雨に不機嫌気味でしたとさ。
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(友情出演)

(※1)株式会社フード・ビジネス発行p.58『薩摩焼酎・奄美黒糖焼酎』(2001.5 柴田書店MOOK)
(※2)(※1)p.56
(※3『鹿児島の焼酎』p.081(2003.11 斯文堂株式会社出版事業部))
(※4)金羊社発行『焼酎楽園 Vol.11』p.9(2003年11月 星雲社)
(※5)(※4)p.40