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【お酒】1943.香住鶴 山廃純米 カップ [28.兵庫県の酒]

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製造者:香住鶴株式会社
兵庫県美方郡香美町香住区小原600の2

内容量:180ml
アルコール分:15度
精米歩合:63%
原材料名:米(日本産)、米こうじ(日本産米)
(以上、ラベルより転記)




兵庫の北の端に位置する美方郡香美町(みかたぐんかみちょう)。のどかな日本の原風景が広がる自然豊かな町は、但馬杜氏(とうじ)の故郷としても知らわれています。香住鶴(かすみつる)は、そんな但馬を代表する地酒蔵。」(※1)という香住鶴さん。
なんでも「2011年度から、すべての仕込みで「山廃」または「生酛」を採用。」(※2)したのたとか。
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そんな香住鶴さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
164.香住鶴 但馬の誇りカップ
537.香住鶴 但馬の自信カップ
1938.香住鶴 生酛純米 270ml

今日いただくこのお酒は、山廃造りの純米酒なんだってさ。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は少し着いていることがわかる程度で、純米酒の割には透き通っているようでした。
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あれ?

うまみはやや淡めです。
酒臭さ(ほめ言葉です)をほんのりと感じる程度です。
熟成感もちょっとあるみたいですが、角や粗さは感じません。
米のうまみはわかるものの、弱めです。
苦みや雑味はありません。
キレはよく、アル添酒みたいな透明感がありますね。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めですが、冷めるにつれて鋭さが少し出てくるみたいです。
酸味自体の深みは、存在はわかるもののこれも弱めです。
スースー感が少しはっきりですが、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりかな。
べとついた感じはなく、厚みや幅もないものの、存在はわかります。


やや淡麗でちょい深ちょい枯ちょいスー旨口のおいしいお酒でした。

淡麗な味のわりには酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)やちょい深、ちょい枯を感じたことから、飲み応えがありました。
しかも苦みや雑味はなく、アル添酒のようなキレのよさまであって、私としてはなかなか行けると思いました。

ただね、それが山廃造りの純米酒の味だっていうのだから、不思議だよね。
おいしいけれど、だったら私は普通酒(但馬の誇り/但馬の自信)を選びたいところでした。

(※1)白井操『兵庫の酒がつなぐ30の物語-その土地に、米と人あり-』p.66(2019.4 NHK出版)
(※2)(※1)p.67