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【お酒】2325.純米酒鳳陽 180ml [04.宮城県の酒]

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●製造者:合資会社内ヶ崎酒造店
宮城県富谷市富谷新町27

●品目:清酒
●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
●精米歩合:65%
●アルコール分:15度
●内容量:180ml
(以上、裏に貼られたラベルより転記)




2015年6月以来の、およそ9年ぶりにいただく内ヶ崎酒造店さんのお酒。
酒銘は“鳳陽”(ほうよう)
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江戸初期の1661(寛文元)年に創業。明治期に誕生した銘柄「鳳陽」は、中国で縁起が良いとされる鳥、鳳凰(ほうおう)について書かれた故事「鳳鳴朝陽」(鳳凰が元旦の朝に鳴くと、災いをはらい、福を授けるの意)に由来する。」(※1)とのこと。

そのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】569.鳳陽 カップ 普通酒
【お酒】570.鳳陽 本醸造 カップ
【お酒】599.鳳陽 純米酒 カップ

今日いただくこの鳳陽は、純米酒。
かつていただいた【お酒】599.鳳陽 純米酒 カップとは、精米歩合が異なるみたいでした。
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なお、この鳳陽は、【お酒】2319.蔵王 大吟醸 山田錦 180mlと共に、仙台駅の改札外にある土産物店で入手したのでした。
こちらにも、列車内で飲めるように、プラスチック製の猪口が付いておりました。
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カップ酒だと一旦開封するとすべて飲み切らなければいけませんけれど、フタ付きの一合瓶ならばその心配はございません。
こぼすおそれも低いでしょうし、もはやカップ酒は時代遅れなのでしょうか。
もしかしたら、これまでにいただいた鳳陽のカップ酒は、もう販売されていないのかな?
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それではいただきましょう。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いておりました。
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鼻を近づけると、酒臭い(ほめ言葉:以下同じ)香りをフワリと感じます。

うまみはやや濃いめ。
酒臭さがありますが、穏やかです。
米のうまみもそれに続き、厚みを少し感じます。
熟成感はないみたいです。
苦みはかすかに感じる程度。
キレはよく、スッと引きます。

酸味ははっきり!
すっぱさが少し強めで、鋭さを感じます。
スーかすか、ピリなし。

甘みはややひかえめでしょう。
少し感じはするものの、弱めです。


やや濃醇ですっぱスッキリ旨やや辛口のお酒でした。

うまみがしっかりしておりましたが、苦みをかすかに感じたほかは雑味はなく、角や荒さも感じませんでした。
すっぱさがけっこう目立ちましたが、キレがよいせいか、それほどひどくはありませんでした。

純米酒らしいしっかりした味わいに、アル添酒のようなキレのよさが備わったお酒でした。
一方で、これはあくまでも私の感想ですが。この鋭い酸味は何を狙っているのか、想像しがたいところでございました。


(※1)『宮城の蔵元訪ね歩き』p.87(2009.4 エーシークリエイティヴ)

【お酒】2319.蔵王 大吟醸 山田錦 180ml [04.宮城県の酒]

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製造者 蔵王酒造株式会社
宮城県白石市東小路120-1

●品目 清酒
●原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
●原料米 兵庫県産山田錦100%使用
●アルコール分17度
●精米歩合35%
●保存方法 冷蔵推奨
●内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




蔵王酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】268.蔵王 ミニザオー 本醸造 カップ
【お酒】919.蔵王 本醸造 カップ
【お酒】1841.蔵王 純米酒 180ml

今日いただくこのお酒は、満を持しての大吟醸。
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兵庫県産の山田錦を100%使用し、35%まで磨いているんだってさ。
あー、もってゃあにゃあ、もってゃあにゃあ!
まちがいなく刺されるわ。
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能書きが書いてありました。
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ところでこのお酒は、仙台駅の改札外にある土産物店で入手したのでした。
それ故か、列車内で飲めるように、プラスチック製の猪口が付いておりました。
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カップ酒だと一旦開封するとすべて飲み切らなければいけませんけれど、フタ付きの一合瓶ならばその心配はございませんものね。
こぼすおそれも低いでしょうし、もはやカップ酒は、時代遅れなのかなぁ。
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愚痴をこぼしつつお茶を濁したところで、いただいてみましょう。
大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香は、フレッシュな香りをかすかに感じる程度。
含むとそれがふんわりと広がります。
時間が経つにつれて、セメダイン香もかすかに感じるようになりました。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみに厚みがありつつも、透明感を少し伴っております。
酒臭さはなく、熟成感もなし。
雑味はゼロですね。
それでいてキレがよく、スッと引きます。

酸味はややひかえめ。
すっぱさは弱いものの、弱めなりに鋭さを感じます。
スーかすか、ピリも然り。

甘みははっきり。
幅のある甘みをしっかりと感じます。
でもべとつきやクドさはまったく感じません。


ちょい爽快のやや濃醇でスッキリ旨甘口のおいしいお酒でした。

香りがしつこくはなく、むしろ爽やかでした。
うまみしっかりなのに透明感を伴いつつも雑味ゼロ!、これぞ大吟醸たる所以でしょう。
甘みが効いておりましたが、クドさはまったくなし。
それでいてキレがよく、後味スッキリ。

これはかなりうまいね。
蔵元さんの造りの成果でしょうか?
それとも、兵庫県産山田錦が天下無双であるが故でしょうか?

【お酒】2258.雪の松島 大吟醸 180ml [04.宮城県の酒]

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製造者 大和蔵酒造株式会社
宮城県黒川郡大和町松坂平八丁目一番

品目 日本酒
内容量 180ml
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 40%
アルコール分 16度
(以上、ラベルより転記)




このお酒は、JR難波駅(大阪市浪速区)の駅ビル“OCAT”に入っている酒店“やまや”で見つけたものでした。

造っているのは、宮城県黒川郡大和町(たいわちょう)に蔵を置く、大和蔵酒造さんでした。
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なぜ?
大阪で宮城県のお酒、しかもこんな小瓶が販売されていたのでしょうか?

手元にあった文献をあたってみたところ、大和蔵酒造さんに関する以下の記述を見つけました。
東北から全国まで店舗展開する酒類・食品類輸入販売チェーン「やまやグループの清酒醸造工場として1996(平成8)年に創業した。」(※1)

なーんだ。
要するに、自社製品だからってことね。


それにしても昨今では、清酒の製造免許を新規に取得することはかなり難しいみたいですよね。
清酒は消費量が下がる一方なので、財務省の裁量で免許発行を抑制しているとかなんとか。
それなのに、どうして平成に入ってから創業できたのでしょうか?

このことについて別の文献には、以下の記述がありました。
寛政年間に創業した老舗蔵の伝統の技と風味を受け継ぎながら、山形県高畠町から移転して、平成八年に新しい工場を建設した。」(※2)

要するに、寛政年間に山形県高畠町で創業した蔵元さんの清酒製造免許を引き継いで、宮城県大和町で平成8年に清酒造りを始めたということですね。

では、その“寛政年間に創業した老舗蔵”って、いったいどの蔵元さんだったのでしょうか?
このことについて調べるべく、1956(昭和31)年に出版された「山形の酒」なる古文書?(※3)を紐解いてみましたよ。
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かつて高畠町にあった蔵元さんで、かつ寛政年間創業のところは、“合資会社大勘酒造店”さんだけでした。
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ネット上では大勘酒造店さんを“大観”と表記する情報もありました。
でもご当主が安部勘七さんですから、“大勘”が正しいのではないかと推測いたします。

手印は、“花心(ハナゴコロ)”だったみたいです。
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なお、今日いただくこの“雪の松島”なる手印については、(※1)の文献に以下の記載がありました。
製造事情も関係した。「雪の松島は醸造工場「宮城酒類」の看板銘柄として県内外で人気を博していた商品。しかし2007年に工場が閉鎖され、銘柄は大和蔵酒造にそのまま引き継がれた。」(※4)
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なーんだ。
パクリばっかりじゃないか!

いかんいかん!
そんなことを言うと、宮城県を愛してやまない諸兄から敵視されてしまいます。
余計なことを考えず、さっさといただいてみたいと思います。

おっと、その前に、
この“雪の松島”は、アル添大吟醸でした。
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それではいただきます。
大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香はなし。
でも、含むとフルーティーな風味をふわりと感じます。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみそのもので、かつ厚みを少し感じます。
熟成感はなく、酒臭さもありません。
吟醸酒にありがちな苦みを少し感じますが、重さやクセはまったくありません。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを感じます。
ちょいスーで、かつちょいピリです。

甘みははっきり。
べとつきはないものの、幅を感じる甘みです。


やや濃醇でちょい苦ちょいすっぱちょいスーちょいピリ旨甘口のおいしいお酒でした。

フルーティーさはあったものの、上立ち香ではなし。
含むと感じるものの、喉を通ると消えたので、しつこさを感じませんでした。

味わいは米のうまみそのもので、厚みを感じました。
それでいて吟醸酒らしい苦みを少し感じたものの、雑味はゼロ。
これが大吟醸たる所以、すなわち「吟味して製造した清酒」(清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号)1)でかつ「固有の香味及び色沢が特に良好なもの」(同2(2))と評し得るお酒であるということでしょう。

ちょい苦ちょいすっぱちょいスーちょいピリで、荒々しさを少し感じました、それらが味わいをうまく引き締めているように感じました。
また甘みが味わいを和らげてくれていることがよくわかりました。
アル添酒にしてはキレがイマイチでしたが、しつこさは感じませんでした。


これ、うまいね。
米のうまみがしっかりしていて飲み応えがあったのに、味わいは決してしつこくない。
「パクリばっかり!」という発言を撤回し、陳謝いたしたく存じます。
<(_ _)>


(※1)『宮城の蔵元訪ね歩き』p.85(2009.4 エーシークリエイティヴ)
(※2)『みやぎ地酒の旅』p.56(2000.3 河北新報社)
(※3)武田好吉『山形の酒』“附録 山形県優良銘酒案内”(1956.1 三省堂出版部))
(※4)(※1)p.83

【お酒】2201.天上夢幻 純米酒 180ml [04.宮城県の酒]

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製造者 株式会社中勇酒造店
宮城県加美郡加美町字南町166

アルコール分15度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合60%
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




このお酒は、仙台駅構内の土産物店で見つけました。
仙台駅には、地上にも地下にも、一合瓶を取扱う土産物店や酒店が複数存在し、かついろいろなものを販売しておりますね。
たまに立ち寄ると、このような初見のものに出くわすことがありますよ。

そろそろ、また行ってみたくなってまいりました。
それに仙山線に終点まで乗れば、そこは大好きな山形ですから。

閑話休題。
中勇酒造店さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
【お酒】579.鳴瀬川 特別純米酒 カップ
【お酒】1741.特別純米酒 かみーご カップ

今日いただくのは、“天上夢幻(てんじょうむげん)”なる純米酒。
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精米歩合は60%。
「だったら特別純米酒だろ!」
なーんて野暮なことは言っちゃいけませんぜ。
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特定名称酒ってのは、規格を満たしていれば自動的に格付けされるわけではありません。
特定名称酒の規格を満たした場合に、その特定名称を「当該清酒の容器又は包装に表示できる」(※1)のです。。
つまり、名乗るも名乗らぬも、あるいは複数の規格に一致した場合にどちらを名乗るかについても、すべて蔵元さんの自由なのですよ。

能書きがありましたので、紹介しておきます。
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それではいただきます。
純米酒はいつも燗でいただくところですが、今日はまずひや(常温)で試してみましょう。
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香りはありません。

うまみは濃いめです。
米のうまみに厚みをしっかりと感じます。
酒臭さはなく、熟成感も感じません。
苦みがあって、鋭く、かつ最初は弱めでしたが、飲み続けるうちに徐々に強くなるみたいです。
キレはまあまあかな。

酸味はややはっきり。
すっぱさは鋭さを感じるものの、弱め。
むしろ酸味自体に深みをしっかりと感じます。
スーなし、ピリもなし。

甘みは、ちょいはっきりかな。
幅を感じるものの、前には出て来ないみたいです。


濃醇苦深旨口のおいしいお酒でした。
米のうまみの濃醇さと酸味の深みとで、かなり飲みごたえがありました。
苦みがはっきりしていましたが、うまみや酸味とのバランスはとれているように思いました。
あくまでも私の感想ですが、川魚の甘露煮と合うんじゃないかな?


残りを燗にしてみました。
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うまみの濃さはそのまま。
酸味の深みも然り。
でも、キレがよくなりましたよ。

苦みは引かないものの、角がとれるみたい。
しかも甘みが引いて、やや辛口かな。


燗だと濃醇ちょい苦深旨やや辛口のおいしいお酒になりました。

これは断然、燗がいい!
ひや(常温)とはキレのよさがちがう。
しかもそのせいか、苦みの角が取れて飲みやすくなりました。
ただ冷めるにつれて角が出るみたい。

熱いうちにズズズっとすするのがよいみたいでした。


繰り返しになりますが、
こういうおもしろい味わいの一合瓶酒に出会えるのが、仙台駅なのでした。




(※1)清酒の製法品質表示基準を定める件(平成元年11月22日国税庁告示第8号)1

【お酒】2188.勝山 縁(えん) 特別純米 180ml (2回目) [04.宮城県の酒]

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製造者:仙台伊澤家 勝山酒造(株)
宮城県仙台市泉区福岡字二又25-1

品目:日本酒
アルコール分:15度
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合:55%
内容量:180ml
使用米:ひとめぼれ100%
保存方法:常温(冷暗所保存)
(以上、ラベルより転記)




およそ7年ぶりの“勝山 縁(えん)”。
かつて同じもの(【お酒】921.勝山 特別純米 縁 180ml)をいただいております。

ならば、“また飲んでみました”に分類するところ。

しかし、品質表示に変更があれば別カウントとすることがこのブログにおけるルールですので、2188番目の【お酒】として扱わせていただきました。

その品質表示はこちら。
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7年前の品質表示はこちら。
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それではいただきます。
特別純米には香りを特徴とするものもございましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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香りはないですね。

うまみは濃いめ。
米のうまみそのもので、厚みをはっきりと感じます。
軽い苦みを少しだけ感じます。
酒臭さや熟成感は皆無です。
キレはまあまあかな。

酸味はややはっきり。
すっぱさは少し強めで、鋭さもあるものの、深みも伴うみたい。
スーやピリはありません。

甘みはややひかえめ。
弱めですが、弱めなりに幅を感じます。


濃醇ちょいすっぱちょい深旨やや辛口のおいしいお酒でした。

米のうまみがとてもしっかりしておりました。
それに酸味が効いていて、深みもありました。
かすかな苦みがありましたが、味のバランスは崩れておらず、飲みやすさすら感じました。

これはうまいね。


ここで、残りを燗にしてみましたよ。
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まず、苦みが消えました。
そしてキレがよくなり、かなりシャープな口当たり。
それでもうまみには厚みしっかり。
酸味はすっぱさが引いて深みが前に出てきました。
甘みはそのまま。

燗にすると、濃醇ちょい深スッキリ旨やや辛口のおいしいお酒になりました。

燗にしたことでキレがよくなり、とても飲みやすくなりました。
スイスイと行けてしまいそうですが、それでもうまみはしっかり。

ワタクシといたしましては、燗のほうが好みでした。

【お酒】2186.浦霞 純米大吟醸 180ml [04.宮城県の酒]

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●製造者:株式会社佐浦
宮城県塩釜市本町2番19号

●品目:日本酒
●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
●精米歩合:50%
●アルコール分:15度
●内容量:180ml
(以上、ラベルより転記)




平日は更新を控えている(=酒を飲まない)ワタクシ。
でも今日は、敢えて更新いたします(=飲んじゃいます)。
というのも、今週末はお酒の記事ではなく、徘徊の報告を掲載するつもりなものでして。

宮城県塩竃市。
その街中に蔵を構え、“浦霞(うらかすみ)”の手印でお酒を造る佐浦さん。
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そのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】631.本醸造 からくち 浦霞 300ml
【お酒】1940.浦霞 特別純米酒 生一本 180ml

今日いただくこの浦霞は、
満を持しての純米大吟醸。
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品質表示には、特に変わったところはなし。
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それではいただきます。
大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香は、フルーティーさはないですね。
鼻を近づけるとかすかにフレッシュな香りを感じます。
含むとそれがふわりと広がります。

うまみはやや淡めでしょう。
米のうまみが舌の上でパッと広がって、すぐにスッと引いていきます。
ちょい苦かな。
キレはとてもよいですね。

酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはないものの、かなり鋭いですね。
スースー感はありません。
ちょいピリですが、シュワのようなピリです。

甘みはややひかえめ。
かなり弱めですが、存在はわかります。


爽快やや淡麗でちょい苦ちょいピリちょいすっぱスッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。

フレッシュな風味と共に酸味と、それにちょいピリさえも相俟って、爽やかに感じました。
米のうまみが濃くはないものの、パッと広がってスッと引き、かなりキレよく感じました。

味の構造は複雑でしたが、食事と合うおいしい純米大吟醸でした。

【お酒】2023.澤乃泉 特別純米酒 カップ(東北MONO) [04.宮城県の酒]

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製造者 石越醸造株式会社
宮城県登米市石越町北郷字中沢108-1

内容量180ml
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合55%
アルコール分●度
(以上、ラベルより転記)
(●;擦れにより判読不能)




こちらひさびさの澤乃泉。
石越醸造さんのお酒は、かなり前に以下のものをいただいております。
568.澤乃泉 上撰カップ 伊豆沼白鳥
603.澤乃泉 特別純米酒 カップ
1009.澤乃泉 本醸造 生貯蔵酒 300ml
1010.澤乃泉 本醸造 300ml

今日いただくこのお酒は、東北MONOシリーズ特別純米酒
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ラベルが擦れてしまっていて、アルコール分を判読することができなくなっておりました。
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それではいただきます。
特別純米酒には香りを特徴とするものもございましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香は、アルコール香かすかに感じるのみ。
含むとフルーティーな風味をちょっと感じます。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
米のうまみに厚みを少し感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)もかすかに感じます。
苦みがあって、強くはないものの鋭いですね。
キレはよいでしょう。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさが少し強めで鋭いみたいです。
ちょいスーですが、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょう。
べとつかずさらりとしているものの、幅があることがわかります。


ちょい苦ちょいすっぱちょいスー旨やや甘口のお酒でした。

濃くはないものの、うまみしっかりで飲み応えがありました。
ただ、ちょい苦ちょいすっぱちょいスーで、飲みやすくはないみたいでした。
それでも甘みが味わいを何とかまとめてくれているように感じました。

食事とはよく合いました。










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昨日、新型コロナウィルスワクチンの一回目の接種を受けたワタクシ。

副作用で熱が出たら仕事を休めると楽しみにしておりましたが、
朝起きて計ってみたものの、残念ながら平熱でした。
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イマドキ水銀計かよ!


でもね、
注射したほうの肩がものすごく痛い!
硬いものにぶつけたか、おもいっきり殴られたかのような痛みに、今日一日中悩まされたのでした。

【お酒】1940.浦霞 特別純米酒 生一本 180ml [04.宮城県の酒]

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●製造者:株式会社佐浦
宮城県塩釜市本町2番19号

●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
●精米歩合:60%
●アルコール分:15度以上16度未満
●内容量:180ml
(以上、ラベルより転記)




 奥州一宮・塩竈神社の御神酒屋として酒を造り続けて二百八十余年。銘柄の浦霞は、大正時代、東北で行なわれた大演習に際し摂政宮として当地を訪れた、後の昭和天皇に酒を献上した際、万葉時代からの歌枕だった“塩竈”を源実朝が詠んだ「塩がまの浦の松風霞むなり八十島かけて春やたつらむ」から命名された。」(※1)という、佐浦さんが作る“浦霞(うらかすみ)”。

その佐浦さんのお酒は、かなり前に631.本醸造 からくち 浦霞 300mlをいただいております。

今日いただくこのお酒は、ササニシキを100%使用したという特別純米酒でした。
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“生一本”
すなわち「単一の製造場のみで醸造した純米酒」(※2)なんだってさ。
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特別純米酒には香りを特徴とするものもありましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ごくかすかに着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香はないですね、
含んでもわかりません。

うまみはやや濃いめでしょう。
最初に酒臭さ(ほめ言葉です)が来て、その後で米のうまみが迫って来るみたいです。
米のうまみはどっしりとしておりますね。
一方で熟成感はなく、また苦みや雑味はまったく感じません。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさはかなり弱めです。
スースー感をかすかに感じますが、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょうね。
べとつかず、さらりとしているものの、幅を少し感じます。


やや濃醇でちょいスッキリの旨やや甘口のおいしいお酒でした。

うまみがしっかりで飲み応えがあるのに、雑味がまったくないのがすごいね。
それ故に、キレはそれほどでもないものの、キレイな味わいでスッキリしておりました。

浦霞は、やっぱりうまいね。



ここで、残りを燗にしてみましたよ。
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ああ、
これはいい!

スースー感が少し立ってまいりました。
それ故に、キレがよくなりましたよ。
しかも米のうまみが前に出て、酒臭さが引きました。

燗だとやや濃醇でスッキリ旨やや甘口のおいしいお酒になりました。

燗にするとスッキリ感が増して、しかも米のうまみが引き立ちました。
これは燗のほうがまちがいなくおいしいわ。

というのが、ワタクシの感想でございましたとさ。


今日は温奴(味噌だれ)と合わせましたが、ばっちりでしたとさ。
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(※1)『みやぎ地酒の旅』p.98(2000.3 河北新報社)
(※2)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)5(7)

【お酒】1921.ケロロ軍曹×シーパルちゃんワンカップ酒 [04.宮城県の酒]

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■製造者:株式会社新澤醸造店+K
宮城県大崎市三本木北町63番地

特別純米酒
■精米歩合:60%
■アルコール分15度
■原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
■内容量:180ml
■保存方法:要冷蔵-5℃~5℃
(以上、フタより転記)





今日いただくこのお酒も、一昨日いただいた1920.シーパルちゃんカップとともに女川で入手しました。
なんでもこのお酒は、女川町の公式キャラクターであるシーパルちゃんとケロロ軍曹とのコラボカップなんだってさ。
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カップには書いてありませんが、
“ケロロ軍曹×シーパルちゃんワンカップ酒”って発売元のWebsiteでは紹介されておりましたよ。

あれ?
“ワンカップ”って、大関さんの登録商標じゃなかったっけ?


この中身も“あたごのまつ 特別純米酒”。
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品質表示もシーパルちゃんカップと同じでした。
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でもでもでも!
お値段は、こちらのほうが100円も高かったのでした。
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要するに、“大人の事情”ってことね。
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それでは、いただいてみたいと思います。
あたごのまつ特別純米酒は冷やしていただくべきと心得ておりますので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は・・・、あれ?
シーパルちゃんカップほど茶色くはないですね。
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味の基本はシーパルちゃんカップと同じ。
でも、こちらのほうが枯れた感じがなく、かつ甘みがよりひかえめでした。


やや淡麗でちょい芳香でちょい爽快のちょいすっぱ旨辛口のお酒でした。

枯れた感じがないことから爽快さが際立っていて飲みやすく感じました。
それでいて辛口なので、かなりキリッと引き締まっておりましたよ。

シーパルちゃんカップよりも、オイラはこっちのほうが好みだな。
でも、同じお酒で同じ品質表示なのに、なんでこんなにちがうんかな?
たしかに製造年月はシーパルちゃんカップのほうが1月前だったけれど、たった1月で味が変わるのかな?
それとも、仕込みタンクのちがいによる個体差だったのでしょうか?


いずれにせよ、これは海のものと合うお酒でしょう。





ということで、今日の海のものはさんま蒲焼缶。
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いつものとおり、さんまざく(酢の物:うざくの代用食)にいたしましたよ。
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お酒との相性はバッチリでございましたとさ。

【お酒】1920.シーパルちゃんカップ [04.宮城県の酒]

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■製造者:株式会社新澤醸造店+K
宮城県大崎市三本木北町63番地

特別純米酒
■精米歩合:60%
■アルコール分15度
■原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
■内容量:180ml
■保存方法:要冷蔵-5℃~5℃
(以上、フタより転記)




石巻線の終点である女川駅(宮城県牡鹿郡女川町)。
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駅前には、東日本大震災の被害から見事に復興した商店街が広がっております。
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その商店街の港に一番近い場所にあった“あがいんステーション”。
ここで今日いただくカップ酒を入手いたしました。
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このカップ酒にデザインされているのは、“シーパルちゃん”。
女川町の公式キャラクターなのだそうです。
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ですがこのカップ酒、詰められているお酒は、“あたごのまつ 特別純米酒”なんだってさ。
ということは、むすび丸カップと同じ中身かと思ったのですが、度数はこちらの方が低いのかな。
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要冷蔵ですし、それに燗にしないほうがよいことはわかっております。
それ故、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、わずかに茶色がかっておりました。
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上立ち香はほとんどわかりません。
でも、含むとフルーティさをわずかに感じ、フレッシュな風味も少しありますね。
また接着剤のような香りをごくかすかに感じます。

うまみはやや淡めでしょう。
米のうまみが広がらずに舌の上をピンと突く感じがします。
熟成感もちょっとあるみたいですが、角がなくて穏やかです。
苦みや雑味は感じません。
純米ですがキレはよく、後味はスッキリしております。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
ただ、ちょいスーですね。
ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめでしょう。
弱めですが、その存在はわかります。


やや淡麗でちょい爽快でちょいすっぱちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
うまみはやや淡めでしたが、それでもよくわかりました。
また爽やかでキレがよく、しかも酸味とちょいスーとがいい感じに引き締めておりました。

これはまちがいなく、海の物に合うお酒でしょうね。





ということで、今日用意した海の物は、オイルサーディン。
玉ねぎとともに使いました。
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耐熱容器に薄く切った玉ねぎを並べて、
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その上に、オイルサーディンをオイルごとぶちまけます。
っていうか、デカいな!
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そこへ粗挽きコショウとオレガノとをこれでもかというくらいふりかけて、
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容器に蓋をして、1992年製のオンボロ電子レンジで3分加熱。
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しょうゆをちょっとだけたらして、できあがり。
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臭みゼロ!
イワシのうまみと玉ねぎの甘みとが相俟ってまいう~でした。
しかもさわやかでキレのよいシーパルちゃんカップがよく合うことよく合うこと!
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お酒もオイルサーディンも、美味しゅうございましたとさ。
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