【お酒】2324.阿武隈 Qcup(あぶQカップ) [06.山形県の酒]
製造者 月山酒造株式会社
山形県寒河江市大字谷沢七六九-一
品目 日本酒
内容量 180ml
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 15度
(以上、ラベルより転記)
月山酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】104.銀嶺月山 ガッサンカップ
【お酒】390.銀嶺月山 本醸造 生貯蔵酒 300ml
【お酒】916.銀嶺月山 お燗瓶 180ml
【お酒】1566.銀嶺月山 しぼりたて生原酒 槽前酒 300ml
【お酒】2289.銀嶺月山 カップ
【お酒】2300.丸森ニャンコカップ
この阿武隈Qカップも、【お酒】2300.丸森ニャンコカップと共に、いなか道の駅やしまやさんで入手したものでした。
中身は【お酒】2300.丸森ニャンコカップと同様に、【お酒】2289.銀嶺月山 カップと同じでしょう。
“Qcup”ってのは、きっとやしまやさんの近くにあぶくま駅を設けている阿武隈急行線が“アブキュー”と呼ばれていることに由来するのでしょう。
それ故か、ラベルには阿武隈急行8100系電車と思われる絵が描かれておりました。
味はわかっておりますが、いただきます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、丸森ニャンコカップと同じく、かすか。
あれ?
香りはなし。
うまみはやや淡め?
初めに穏やかな熟成感が来て、米のうまみと酒臭さ(ほめ言葉)とを少し。
軽い渋みは覚えあり。
キレはよいですね。
酸味はひかえめ。
すっぱさはゼロ。
ちょいスーですが、ピリはなし。
甘みはややはっきり。
幅を少し感じます。
やや淡麗でちょい枯ちょい渋ちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
あれ?
オイラは【お酒】2300.丸森ニャンコカップを淡麗と評しておりますが、こちらはちょっとだけ濃い“やや淡め”かな?
まあでも、そう感じたんだから、ウソは書けません罠。
(オマエの舌がおかしいだけだ!)
でも、味の基本はまちがいなく同じ。
なかんずく、しょうゆやみそとの相性がバッチリですから、普段のダレヤメ(晩酌)にピッタリだと思います。
【お酒】2309.米鶴 純米まほろば 300ml [06.山形県の酒]
製造者 米鶴酒造株式会社
山形県高畠町二井宿1076
品目 日本酒
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分15度
精米歩合 60%
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)
米鶴酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】299.米鶴 醇成 ファミリーカップ
【お酒】311.米鶴 吟醸生彩 300ml
【お酒】447.米鶴 かっぱ 特別純米酒 180ml(二回目はこちら)
【お酒】1858.米鶴 180ml
【お酒】2104.吟醸酒 美酒かみのやま 300ml
【お酒】2221.米鶴 醇成 300ml
今日いただくこのお酒は、
“まほろば”なる純米酒。
品質表示はこちら。
ラベルには書いてありませんが、蔵元さんのWebsiteでは“出羽の里”を使用していると紹介されておりましたよ。
話のネタが尽きたところで、いただきます。
まずはひや(常温)でいただきます。
お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
香りはなし。
うまみはやや濃いめ。
米のうまみに厚みを少し感じます。
酒臭さ(ほめ言葉:以下同じ)をかすかに感じます。
苦みがあって、弱めではあるものの鋭さを感じます。
キレはまあまあ、味わい自体が少し残るみたいです。
酸味はややひかえめ。
すっぱさはほとんど感じません。
酸味の深みをかすかに感じる程度です。
ちょいスーですが、ピリはなし。
甘みはややはっきり。
じんわりと感じ、口を付けたときから飲み干した後味までわかります。
やや濃醇でちょい苦ちょいスー旨やや甘口のおいしいお酒でした。
穏やかな味わいながらも、かすかな酒臭さや深みがあって、飲み応えを感じました。
苦みもありましたが突出することなくいい感じでした。
甘みは味わいをまとめてくれているようでした。
うまいと思います。
山形の山の酒ですね。
次に、燗でいただきました。
うまみの要素は同じながらも、米のうまみに厚みが消え、しかもキレがよくなってスッと引くようになりました。
酸味は少し立って、ちょいすっぱかつちょい深になりました。
苦みは消え、甘みは引きました。
燗にすると、やや淡麗でちょいすっぱちょい深スッキリ旨やや辛口のおいしいお酒になりました。
かなりスッキリ、かつ甘みが引いてやや淡麗でやや辛口へと変化いたしましたよ。
一方で酸味が立ち、ちょいすっぱちょい深になり、うまみの幅を補っているように感じました。
ひや(常温)と燗とで味わいが全く異なりました。
でも、ひやのどっしり感も燗のスッキリ感もどちらも捨てがたく、それ故に双方ともおいしくいただけましたよ。
それに、これはあくまでも私の感想ですけれど、酔い方がものすごく穏やかでした。
おいしいお酒なのに、なぜかなかなか回ってこない感じでした。
それ故に、いくらでも飲めてしまいそうな、そんな危険なお酒でございましたとさ。
その米鶴純米まほろばと合わせた今日のエサはこちら。
ピーマンを食べたかったので、
油揚げとともに、煮びたし。
ピーマンは煮ても焼いても生でもおいしいね。
トマトを食べたかったので、一個128円(税別)でしたが買いました。
ねぎとごまとで作ったドレッシングで和えました。
ごまの風味がいい感じ。
トマトの味と合いました。
奈良漬。
これもおいしい。
ごちそうさまでした。
【お酒】2308.初孫 ニュー銀嶺 300ml [06.山形県の酒]
製造者 東北銘醸株式会社
山形県酒田市十里塚字村東山一二五番地の三
日本酒
アルコール分16度
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 55%
出羽の里100%使用
300ml
(以上、ラベルより転記)
山形県酒田市で、生酛造りにこだわった酒造りを続けていらっしゃる“東北銘醸”さん。
そのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】132.初孫 一徹生酛 純米酒 180ml
【お酒】240.酒王 初孫 180ml
【お酒】251.初孫 生酛純米本辛口 魔斬 300ml
【お酒】261.初孫 マイカップ (2回目はこちら)
【お酒】262.初孫 生酛純米酒カップ
【お酒】263.初孫 本醸造 本撰ニューカップ
【お酒】305.特別本醸造 銀嶺初孫 300ml
【お酒】376.初孫 吟醸 生酛造り 300ml
【お酒】597.初孫 生酛純米吟醸 いなほ 300ml
【お酒】926.初孫 本撰 本醸造 300ml
【お酒】1486.初孫 は号仕込 本醸造 180ml
【お酒】1724.初孫 魔斬 生酛純米本辛口 180ml (2回目はこちら)
【お酒】1952.初孫 酒王 300ml
【お酒】2301.初孫 生酛 本醸造 本撰ニューカップ
今日いただくこの“初孫”には、“銀嶺”の文字が。
そういえば、かつて【お酒】305.特別本醸造 銀嶺初孫 300mlをいただいておりました。
蔵元さんのWebsiteでは、「80年前に誕生した「初孫銀嶺」は、冷用酒の草分け的な商品でした。そして、平成27年11月から「ニュー銀嶺」として美味しさをバージョンアップしてデビューしました。」とありました。
かつての“銀嶺”は特別本醸造でしたが、“ニュー銀嶺”は、主に純米酒向けの酒米として用いられる出羽の里を100%使用した生酛造りの純米酒なのね。
品質表示はこちら。
たとえ精米歩合が55%と高精白であっても、けっして特別純米酒を名乗らないところに奥ゆかしさを感じるのは私だけ?(だな。)
それではいただきましょう。
冷用酒とのことですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、無色透明でした。
上立ち香なし。
含むと、フレッシュな風味を感じます。
うまみはやや淡め。
それでも米のうまみに淡めなりにしっかりした厚みを感じます。
苦みがあって、少し強めで鋭いですね。
酒臭さなし、熟成感もなし。
キレは、まあまあよいみたいです。
酸味ははっきり。
すっぱさが強くはないものの鋭さを少し感じます。
それとともに、酸味の深みを少し感じます。
スーはなく、ピリもなし。
甘みはややはっきり。
べとつかないものの、幅があって、飲み始めから後味まで続きます。
爽快やや淡麗でちょい苦ちょすっぱちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
やはり特徴は酸味でしょう。
すっぱさとともに、深みも伴う酸味。
でも決して風味に荒さや重さをもたらさない、キレイな味わい。
これこそ、山廃とは異なった、生酛らしい酸味でしょう。
苦みはありましたが、それが魚とはよく合うみたいでした。
うまいね!
さすが初孫!
「生酛の味わいとは?」という問いに対して、真正面から答えてくれるお酒。
西のキクマサにして、東の初孫。
我が国における生酛の両雄だと、あたしゃ勝手にそう思っておりますよ。
できれば、夏の暑い日に汗をかきながら歩いてたどりついたうなぎ屋で、うざくやら肝焼きやらをつまみにしつつこの初孫ニュー銀嶺をいただいて、〆で一番安いうな丼をかき込みたくなる、そんなお酒でございました。
あまりにもおいしくて、
あっちゅう間でございましたとさ。
その初孫ニュー銀嶺と合わせた今日のエサはこちら。
きゅうりを食べたかったので、
榎本美沙さんのレシピを参考にしつつアレンジを加えて、
棒きゅうり。
塩加減バッチリ。
ごま油の風味に、酢とみりんとがうまみを添えてくれました。
刺身を探していたのですが、気仙沼産のカツオのたたきを見つけて入手。
付属のたれ(左)とともに、九州の甘いしょうゆ(右)も使いました。
九州の甘いしょうゆのほうがいい!
臭みなくいただけましたが、やっぱりちょっと水っぽい。
奈半利で極上のたたきの味を経験済みなため、そう感じてしまうのかも。
アジフライ。
スーパーのアジフライらしい味でした。
ごちそうさまでした。
【お酒】2301.初孫 生酛 本醸造 本撰ニューカップ [06.山形県の酒]
製造者 東北銘醸株式会社
山形県酒田市十里塚字村東山125番地の3
日本酒
アルコール分:16度
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合:70%
内容量 180ml
(以上、缶の印刷事項より転記)
東北銘醸さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】132.初孫 一徹生酛 純米酒 180ml
【お酒】240.酒王 初孫 180ml
【お酒】251.初孫 生酛純米本辛口 魔斬 300ml
【お酒】261.初孫 マイカップ (2回目はこちら)
【お酒】262.初孫 生酛純米酒カップ
【お酒】263.初孫 本醸造 本撰ニューカップ
【お酒】305.特別本醸造 銀嶺初孫 300ml
【お酒】376.初孫 吟醸 生酛造り 300ml
【お酒】597.初孫 生酛純米吟醸 いなほ 300ml
【お酒】926.初孫 本撰 本醸造 300ml
【お酒】1486.初孫 は号仕込 本醸造 180ml
【お酒】1724.初孫 魔斬 生酛純米本辛口 180ml (2回目はこちら)
【お酒】1952.初孫 酒王 300ml
初孫本撰ニューカップは、およそ10年前に既出です。
ですが、缶のデザインがちょっとだけ変化していたので、別カウントとさせていただきました。
10年前のお姿がこちら。
え?
何がちがうのかってか?
今日のはよぉ、この部分によぉ、“生酛”って書かれとりゃあしたがや!
ただそんだけでもちがいはちがいだでよぉ、怒らんといたってちょーでゃー。
(オマエまちがいなく刺されるわ。)
品質表示(の一部)はこちら。
これは同じでした。
それではいただきましょう。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、無色透明。
香りなし。
うまみはやや濃いめ。
酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)がどっしり!
米のうまみは弱めです。
渋みが少しあって、強くはないものの鋭さを感じます。
キレはとてもよく、透明感すら感じます。
酸味はややはっきり。
すっぱさは弱めですが、酸味自体に深みを少し感じますよ。
ちょいスーですが、ピリはない。
甘みはややひかえめ。
前には出てこないものの、後味で感じます。
やや濃醇でちょい渋ちょい深ちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
酒臭くて、深みがあって、渋みも感じるので、かなりしっかりした味わいでした。
それなのに透明感がバッチリなほどキレがよく、ちょいスーも相俟って後味はスッキリしておりました。
この透明感は、初孫シリーズに共通するものでしょうね。
また、世の中の多くの人々であればきっと“辛口”と評するところでしょうけれど、オイラには弱めながらも甘みを感じたことから、“やや辛口”と書かせていただきました。
ガツンと来るように思わせておいて、けっして深追いせずに、スッと引く。
うまいね。
【お酒】2300.丸森ニャンコカップ [06.山形県の酒]
製造者 月山酒造株式会社
山形県寒河江市大字谷沢七六九-一
販売元 いなか道の駅やしまや
品目 日本酒
内容量180ml
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 15度
(以上、ラベルより転記)
福島駅(福島県福島市)。
福島駅から阿武隈急行線に乗って、宮城県に入って最初の駅が、
あぶくま駅(宮城県伊具郡丸森町)。
駅前には何もなし。
そこから山の中の道を歩いて、
阿武隈川にかかる鉄橋を渡ると、
見えてくるのが、
“いなか道の駅やしまや”さん。
今日いただくこのカップ酒は、そのやしまやさんのオリジナルラベルなんだってさ。
造っているのは、月山酒造さん(山形県寒河江市)。
月山酒造さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】104.銀嶺月山 ガッサンカップ
【お酒】390.銀嶺月山 本醸造 生貯蔵酒 300ml
【お酒】916.銀嶺月山 お燗瓶 180ml
【お酒】1566.銀嶺月山 しぼりたて生原酒 槽前酒 300ml
【お酒】2289.銀嶺月山 カップ
品質表示はこちら。
いわゆる普通酒ですから、【お酒】2289.銀嶺月山 カップと同じ中身でしょう。
ところで、ご店主から直接伺ったお話ですが、
この“ニャンコカップ”は、販売を開始した当初は別の名前だったそうですよ。
その名は、これと同じもの。
ですが、同じであることをある人から指摘されて、急遽、“コ”を付けたんだってさ。
丸森町は、猫神様の石碑数日本一なのね。
猫は養蚕の守り神なんだってさ。
そういえば、かつて訪問した木島神社(京都府京丹後市)には、同じ理由で狛犬ならぬ“狛猫”がありましたよ。
それではいただきましょう。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、かすか。
銀嶺月山と同じですね。
上立ち香は、鼻を近づけるとかすかに枯れた感じ。
含むとアルコール香のほうが強めです。
うまみは淡め。
米のうまみをふんわりと感じ、酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)もほんのり。
熟成感もかすかにあるみたいです。
軽い渋みを少し感じますが、それほど強くはありません。
キレはよいですね。
酸味はひかえめ。
酸っぱさはほとんど感じず。
ちょいスーですが、ピリはなし。
甘みはややはっきり。
それほど目立つわけではないものの、幅を少し感じます。
淡麗ちょい渋ちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
まちがいない!
銀嶺月山と同じ中身と断じてよろしいでしょう。
淡めではあるものの、けっしてペラペラではない。
軽い渋みが引き締めるもののしつこくはなく、キレがよいせいかスッと引く。
甘みが少しだけ前に出て来て、味わいを和らげてくれました。
以下は、あくまでもワタクシの感想です。
このお酒だけを飲んでも、それほどおいしいとは感じないことでしょう。
でも、食事と合わせることで、料理の味を引き立てつつ、このお酒のよさもわかるように感じました。
特に、みそやしょうゆとの相性が良いようで、それらで味付けされた普段のおかずと合わせてもおいしくいただけるお酒だと思いました。
まあでも、それこそが、普段の晩酌でいただくお酒の役割(ダレヤメ)なのでしょう。
やしまやさんがオリジナルラベルのカップ酒を企画するにあたって、宮城県のお酒ではなく銀嶺月山を選ばれた理由がなんとなくわかるような気がいたしました。
【お酒】2296.出羽ノ雪 生酛純米 カップ [06.山形県の酒]
製造者 株式会社渡會本店
山形縣鶴岡市大山二丁目二番八号
日本酒
内容量180ml
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合65%
アルコール分14度以上15度未満
(以上、ラベルより転記)
江戸時代中期より、東北随一の銘醸地として発展した“大山”(山形県鶴岡市)。
現在の羽前大山駅(羽越本線)の周辺には、最盛期には30件を超える蔵元さんが存在したのだとか。
大山で造られたお酒は新潟や松前をはじめとして各地へ広く出荷されていたのみならず、秋田などの他所の蔵へ大山から杜氏を派遣していたほどでしたから、その醸造技術の高さたるや、三陸両羽に存在したどの醸造地をも凌駕していたことでしょう。
一例を挙げれば、秋田県はいまでこそ銘醸地湯沢をはじめとして多くの蔵元さんが存在し、多くの良酒を世に送り出しておりますが、独自の酒造技術を確立できたのは明治末期から昭和初期にかけてのことですから。
今日では、大山で酒を造る蔵元さんは四軒に減少してしまいましたが、そのうちの一軒が、今日いただく“出羽ノ雪”を造る渡會本店さん。
渡會本店さんのお酒は、かつて以下の物をいただいております。
【お酒】264.出羽ノ雪 カップ(糖類が添加されていたときのもの)
【お酒】572.出羽ノ雪 カップ〔再〕(糖類添加廃止後のもの)
【お酒】2218.出羽ノ雪 カップ(ラベル変更後のもの)
今日いただくこのお酒は、生酛造りの純米酒なんだってさ。
品質表示はこちら。
アルコール度数は14度台なんだってさ。
それではいただきましょう。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、少し着いていて、透き通っておりました。
カップに鼻を近づけると、アルコール香と共に、枯れた香りを少し感じます。
うまみはやや濃いめ。
酒臭さ(ほめ言葉:以下同じ)が最初に来て、重厚でかなりしっかりしています。
熟成感もあって、これもしっかり。
一方で米のうまみは弱いというか、わかりにくい。
苦みがあって、強くはないものの鋭さを少し感じます。
それでいてキレがとてもよく、透明感すら感じます。
酸味ははっきり。
すっぱさがはっきりで、鋭さを少し感じます。
それに酸味自体の深みもしっかり。
スーはなく、ピリもなし。
甘みはややはっきり、否、ちょいはっきりかな。
前には出てきませんが、後味としてわかります。
やや濃醇で重枯ちょい苦深すっぱスッキリ旨ちょい甘口のおいしいお酒でした。
うまみがとても重厚で、熟成感もしっかりしておりました。
酸味は、すっぱさだけではなく、深みをしっかりと感じました。
そんな重厚で深みのあるお酒なのに、キレがとてもよく、透明感や軽さすら感じました。
この重厚感や深みは、あたかも山廃造りの如し。
そしてキレのよさやスッキリ感は、あたかもアル添酒の如し。
これをアル添酒や山廃造りだと言われて飲まされたら、完全にだまされていたかも。
かつて、意地悪な女に末廣山廃純米を菊正宗樽酒だとだまされて飲まされ、「やっぱりキクマサはうまい!」と言ってしまって大恥をかいたオイラみたいにさ。
【お酒】2292.大辛口純米 大虎 300ml [06.山形県の酒]
製造者 千代寿虎屋株式会社
山形県寒河江市南町2-1-16
品目:日本酒
内容量300ml
原材料名 米(山形県産)、米麹(山形県産米)
アルコール分15度
精米歩合70%
(以上、ラベルより転記)
山形県のほぼ中心部分に位置する寒河江(さがえ)市。
そこには、3つの蔵元さんが蔵を置いています。
“銀嶺月山”を造る月山酒造さん。
“澤正宗”を造る古澤酒造さん。
そしてこの、千代寿虎屋さん。
山形市内で“霞城壽”を造る寿虎屋酒造さんの分家筋とのこと。
千代寿虎屋さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】221.千代寿 カップ(2回目はこちら)
【お酒】269.千代寿 特別純米酒 カップ
【お酒】1311.大江錦 本醸造 カップ
【お酒】1500.千代壽 180ml
今日いただくこのお酒は、
“大虎”なる大辛口純米だってさ。
(友情出演)
品質表示はこちら。
蔵元さんのWebsiteによれば、山形県産米の品種は“はえぬき”(食用米)だってさ。
また同Websiteによれば、
この大辛口純米大虎の日本酒度は、
“+10”とのこと。
でもさぁ、
日本酒度のプラス側って、あんまり信用できないんだよなぁ・・・。
日本酒度がいくら辛口側へ振れていても、
糖分が少ないってだけで、
それでも甘みを感じるお酒もありますからね。
だから、
日本酒度が+10ってだけで、
それが辛口であるという
“正しい根拠”になるのかな?
果たして
本当に
大辛口なのでしょうか?
「本当だからだ!」
「正しい根拠をゆ(言)え!」
正しい根拠を探るべく、いただいてみましょう。
純米酒ですが、まずはひや(常温)で試してみます。
お酒の色は、かすかに茶色?
上立ち香はなし。
含んでも感じません。
うまみはやや淡め。
米のうまみが舌を突くよう。
苦みがあって、少し鋭くて少し重め。
熟成感はなし、酒臭さ(ほめ言葉:以下同じ)はごくかすか。
キレがまあまあで、苦みの重さが残るようです。
酸味はややはっきり。
すっぱさは弱めですが、鋭さを感じます。
ちょいスー、かつちょいピリ!
甘みはややひかえめ。
前には出て来ないものの、幅を少し感じます。
やや淡麗でちょい苦ちょい重ちょいすっぱちょいスーちょいピリやや辛口のお酒でした。
やや辛口でしたが、大辛口と称するほどかね?
甘みを少し感じることすらできましたよ。
ただし、苦みやピリで味わいに角があり、それ故にピリ辛口かも。
次に、燗にしてみました。
香りが酒臭い!
うまみはやはりやや淡めですが、酒臭さが前に出てきましたよ。
一方で苦みは鋭さは残るものの、重さが引きました。
酸味も少し引き、ピリは引き、ちょいスーだけ残る。
それに甘みは引いて、幅を感じなくなりました。
しかも燗のほうが断然にキレがよい!
燗にすると、やや淡麗でちょい苦ちょいスー旨辛口のおいしいお酒になりました。
味わいに酒臭さが出るものの、角が消えてピリ辛口ではなくなり、重さが消えました。
苦みや酸味の鋭さは残るものの、これらは緩和されたようでした。
甘みが引いて、これはたしかに大辛口。
しかもキレがよくなり、かなりスッキリしてまいりました。
これはまちがいなく燗がうまい!
キリッとしていて、食事とバッチリ。
ただ、冷めるにつれて重さやらちょいピリやらが復活するみたいでした。
熱いうちにズズズーッとやるのが一番よいかもしれません。
その大虎大辛口純米と合わせた今日のエサはこちら。
豆腐を食べたかったので、
ピーマンと、冷蔵庫に残っていたしめじ、ネギの切れ端。
ぜんぶ刻んで、ごま油と調味料とともにまじぇまじぇ!
1992年製の電子レンジで3分×2回。
出来上がり。
いいね!
ピーマンがおいしい。
愛知県の赤味噌がいい働き。
ちくわ、ねぎ、きゅうり。
中華風あえ物。
これはいつもの味。
ごちそうさまでした。
【お酒】2290.澤正宗 純米酒 米だけの酒 カップ [06.山形県の酒]
製造者 古澤酒造株式会社
山形県寒河江市丸内3丁目5-7
品目:日本酒
アルコール分:15度
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合:麹米60%掛米65%
内容量:200ml
(以上、ラベルより転記)
山形県の真ん中あたりに位置する寒河江(さがえ)市。
JR左沢線(あてらざわせん)の寒河江駅から程近い場所に蔵を構えるのが、
天保7年(1836年)創業の古澤酒造さんです。
古澤酒造さんのお酒や焼酎は、これまでに以下のものをいただいておりますよ。
【お酒】260.澤正宗 純米カップ(二回目はこちら)(三回目はこちら)
【お酒】581.澤正宗 ヤングカップ
【お酒】1036.澤正宗 吟醸生酒 300ml
【お酒】1313.澤正宗 ヤングカップ 秋の山寺
【お酒】1316.紅花屋重兵衛 大吟醸 300ml
《焼酎》42.山形麦焼酎 雪原(せつげん) 25度 180ml【追記あり】
【お酒】2020.澤正宗 カップ(東北MONO)
今日いただくのは、純米酒のカップ酒。
実は、澤正宗の純米酒カップは、すでに3たびいただいておるのです。
【お酒】260.澤正宗 純米カップ(二回目はこちら)(三回目はこちら)
ですが今回、ラベルのデザインが変更されていたことから、改めて入手し別カウントとして扱い、その味わいを確かめてみることにした次第でございます。
なお、かつてのデザインはこちら。
品質表示はこちら。
これは変化はなし。
純米酒ですから、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、淡い金色でした。
上立ち香ありますね、酒臭い(ほめ言葉;以下同じ)香りとともに、枯れた香りをちょっと感じます。
含むと香りとしてではなく、味として感じます。
うまみはやや濃いめ。
酒臭さに熟成感が続きます。
米のうまみもしっかり、厚みを少し感じます。
軽い渋みを少し感じ、軽めではあるものの鋭さがありますね。
驚くべきはキレのよさ!純米なのにキレがよく、アル添酒のような透明感すら少し感じます。
酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを感じます。
このすっぱさは熱いうちはひかえめなものの、燗が冷めて来ると目立つようです。
ちょいスーですが、ピリはなし。
甘みは、うーん、むずかしい!
ややはっきり、否、ややひかえめ?
けっして前には出て来ないものの、その存在はわかるのです。
やや濃醇でちょい枯ちょい渋ちょいすっぱちょいスースッキリ旨口のおいしいお酒でした。
純米酒だけあってか、味はしっかりかつ複雑で、飲み応えがバッチリ!
それなのに、キレのよさと透明感、それにちょいスーで後味スッキリで、それはあたかもアル添酒であるが如く感じました。
甘辛は、オイラには判定し難いところでしたので、皆様でお試しの上ご確認下さい。
うまいね!
しっかりなのにスッキリ。
さすが澤正宗。
恐れ入りました。
【お酒】2289.銀嶺月山 カップ [06.山形県の酒]
製造者 月山酒造株式会社
山形県寒河江市大字谷沢七六九-一
品目 日本酒
内容量180ml
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 15度
(以上、ラベルより転記)
こちらひさびさの銀嶺月山。
がっさーん(月山)
立て!ジョー(楯状火山)
遊びでねぇんだ(アスピーテ)
でおなじみの“月山”をその名にいただく山形のお酒ですよ。
(道の駅河北[山形県西村山郡河北町谷地]より)
月山酒造さんのお酒は、かつて以下の物をいただきました。
【お酒】104.銀嶺月山 ガッサンカップ
【お酒】390.銀嶺月山 本醸造 生貯蔵酒 300ml
【お酒】916.銀嶺月山 お燗瓶 180ml
【お酒】1566.銀嶺月山 しぼりたて生原酒 槽前酒 300ml
今日いただくのも、【お酒】104.銀嶺月山 ガッサンカップと同じ普通酒のカップ酒。
ですが数年前から、紙のラベルに変わっておりました。
それ故、別カウントとさせていただきます。
かつてのお姿はこちら。
話のネタも尽きたところで、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、かすかに着いていることがわかりました。
カップに鼻を近づけると、ごくかすかに枯れた香りをほんの少し感じます。
含むと香りはわからなくなりました。
うまみは淡めですが、しっかりしています。
米のうまみをふんわりと感じ、ふんわりながらも広がります。
酒臭さ(ほめ言葉;以下同じ)もほんのりと感じます。
熟成感もあって、これもほんのりです。
軽い渋みも少しはっきりと感じます。
キレはよく、スッと引いて消えます。
酸味ひかえめ。
すっぱさはほぼゼロ。
ちょいスーですが、ピリはなし。
甘みはややはっきり。
それほど強くはなく、幅もわずかですが、カップに口を付けたときに少しべとつくようです。
淡麗ちょい枯ちょい渋ちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
淡麗なのにけっしてペラペラではなく、むしろその味わいは複雑でした。
うまみを淡めなりにしっかりと感じました。
甘みは少しべとつくもののしつこくはなく、ちょい渋ちょい枯が引き締めているようでした。
しかもキレがよく、ちょいスーも相俟ってスッキリしておりました。
うまいね。
これは食中酒でしょう。
これだけをいただくよりも、料理と合わせたいお酒でした。
実はワタクシ、
来週末に、この銀嶺月山カップの別ラベルモノを探しに行く予定でございます。
ただし情報が古いので、入手できるかどうかは些か怪しいところではございます。
無事GETできましたら、改めてご紹介させていただきます。
【お酒】2288.上喜元 生酛吟醸 300ml [06.山形県の酒]
製造者 酒田酒造株式会社
山形県酒田市日吉町二-三-二五
清酒
アルコール分16度
原材料名/米(国産)米麹(国産米使用)・醸造アルコール
精米歩合50%
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)
かなりひさびさの“”上喜元(じょうきげん)”。
酒田酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】312.上喜元(ジョウキゲン) カップ
【お酒】575.上喜元 純米吟醸 カップ(要冷蔵)【追記あり】
【お酒】753.上喜元 特別純米酒 180ml
今日いただく上喜元は、生酛造りの吟醸酒だってさ。
一流の蔵元さんのお酒ってのは、たとえ精米歩合50%の吟醸酒であっても、そうやすやすとは大吟醸を名乗らないものなのでしょうね。
その一流の蔵元さんとお見受けいたしました酒田酒造さんの上喜元生酛吟醸、
いただいてみましょう。
吟醸酒ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ごくかすか。
上立ち香はなし。
含むと、フレッシュな風味がややはっきり。
うまみはやや淡め。
米のうまみは弱め。
酒臭さ(ほめ言葉:以下同じ)を少し感じます。
苦みは初めはなかったものの、飲み終わる頃に少し出てきました。
キレはよく、スッと引きます。
酸味ははっきり。
すっぱさが少し強めで鋭さを感じます。
酸味には深みも少しあります。
スーかすか、ピリはなし。
甘みはややはっきり、否、ちょいはっきり?
かなりさらりとしていて弱めで、前には出て来ませんが、幅を少し感じます。
ちょい爽快のやや淡麗で(ちょい苦)ちょいすっぱちょい深旨口のおいしいお酒でした。
うまみがやや淡めながらも、酸味に深みがあって、飲み応えを感じました。
この酸味は、おそらく生酛に由来するものでしょう。
甘みは前に出て来ませんでしたが、口をつけてから喉を通るまでの間、通奏低音のように味をまとめてくれているようでした。
雑味は最初はなかったものの、飲み終わる頃になると苦みを少し感じるようになりました。
これはうまいね。
この酸味には、海のものが合うと思います。
刺身、食べたかったな。
その上喜元生酛吟醸と合わせた今日のエサはこちら。
どうしてもさんま蒲焼缶を食べたかったので、大枚はたいて買ってまいりました。
これが300円じゃ買えないだなんて、世も末だぜ。
いつものとおり、さんまざく。
うざくの代用食。
甘めの蒲焼缶が、酢と合いました。
きゅうりを酢の物にするときは、やっぱり蛇腹切りが一番ですわ。
歯応えとみずみずしさとを残しつつも、味が沁みますからね。
週末恒例の、賞味期限を迎えた油揚げ。
煮物にして、卵とじ。
これはいつもどおりの味。
お酒がどんどんと進んでしまい、
あっちゅう間でございましたとさ。
ごちそうさまでした。