【お酒】2027.常磐MADE 磐城壽 本醸造 カップ [06.山形県の酒]
製造者 株式会社 鈴木酒造店 長井蔵
山形県長井市四ツ谷一丁目二-二
アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
酒造好適米100%使用(契約栽培/長井市)
精米歩合 65%
(以上、ラベルより転記)
今日からは、
“常磐MADE 福島浜通りの地酒呑みくらべ”
なるカップ酒のセットから一つずつを選んでいただきます。
今日いただくのは、磐城壽。
造っているのは、山形県長井市に蔵を置く鈴木酒造店さんです。
鈴木酒造店さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
598.一生幸福 本醸造 300ml
602.一生幸福 カップ
おいおい!
山形県の蔵なのに、常磐MADEだとか福島浜通りだとかって、いったいどういうことなんだよ!
実は鈴木酒造店さんは、もともとは福島県浪江町に蔵を置く蔵元さんだったのでした。
文献には、「江戸出しの廻船問屋を営む傍ら、相馬藩から濁り酒製造が許されたことが始まりで、天保年間(1830~1843年)の製造記録が残る。酒蔵の堤防を挟んだ向こうは海で「最も海に近い酒蔵」とも言われた。常に危険と隣り合わせの漁師たちが縁起を重んじたことが代表銘柄「磐城壽」の由来にもなった。」(※1)とありました。
そのような場所に蔵を設けていたわけですから、2011年3月に発生した東日本大震災では蔵が被災し、かつ東電福島第一原発爆発の影響を受けて、浪江町で酒造りを続けることができなくなってしまったのでした。
それでも酒造りへの情熱はけっして冷めることはなかったようで、同年10月に山形県長井市にあった東洋酒造の全株式を取得して事業を承継し、“株式会社鈴木酒造店 長井蔵”と名称変更して、山形で酒造りを再開したそうです。
そんな鈴木酒造店さんですが、震災から10年経過した今年の3月からは、浪江町での酒造りを再開なさったそうです。
このことについて、文献には以下の記述がありました。
「 鈴木酒造店は浪江町役場の近くに誕生した「道の駅なみえ」の中に、この三月一日に新しい酒造りの拠点を構える。蔵人を常駐させ、地元産の米と水を使って酒造りを始める。鈴木兄弟が交代で長井から通って軌道にのせていく計画だ。震災と原発事故で奪われた青い空ときれいな水、稲の良く育つ大地。それらを取り戻したい、と強い気持ちを持って鈴木酒造一家が遠く離れた山里で酒造りを続けて十年がたつ。」(※2)
そんな鈴木酒造店さんの、山形県長井市で造られた磐城寿、いただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は少し着いている程度で、少し透き通っておりました。
うまみはやや濃いめでしょう。
酒臭さ(ほめ言葉です)がしっかりですが、角や粗さを感じません。
米のうまみは広がらず、舌の上を突くようです。
熟成感もちょっとあるみたいです。
渋みが少しあって、弱めですが鋭さを感じます。
キレはよく、透明感を少し感じます。
酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
ちょいスーですが、ピリピリ感はありません。
甘みはややひかえめでしょう。
弱めですが、存在はわかります。
やや濃醇でちょい枯ちょい渋ちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
味自体はやや濃醇ならがもキレがよく、ちょい枯ちょい渋ちょいスーでキリッと引き締まっておりました。
アル添酒らしい透明感はありましたが、うまみしっかりでけっしてペラペラではありませんでした。
これはまちがいなく、海の物に合わせた造りでしょうね。
山形にいても、浪江の海のことをけっしてお忘れにはなっていないのでしょう。
その岩城壽と合わせたのは、アジフライ。
スーパーで買ってきたものですけど何か?
バッチリ!
磐城壽のキレのよさが、アジの風味や衣の油とよく合いました。
(※1)福島民友新聞社編『ふくしま美酒探訪』p.135(2017.8 福島民友新聞社)
(※2)上野敏彦『震災から十年、人と人とを結ぶ復興の酒 磐城寿』p.066(dancyu 2021年3月号 p.062-066中 プレジデント社)
【お酒】2020.澤正宗 カップ(東北MONO) [06.山形県の酒]
製造者 古澤酒造株式会社
山形県寒河江市丸内三丁目5-7
アルコール分14度
内容量200ml
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
(以上、ラベルより転記)
一昨日に引きつづき、今日もJR東日本が企画した“東北MONO”のカップ酒をいただきます。
今日いただくこのお酒は、澤正宗。
古澤酒造さんのお酒や焼酎は、これまでに以下のものをいただいておりますよ。
【お酒】260.澤正宗 純米カップ(二回目はこちら)(三回目はこちら)
【お酒】581.澤正宗 ヤングカップ
【お酒】1036.澤正宗 吟醸生酒 300ml
【お酒】1313.澤正宗 ヤングカップ 秋の山寺
【お酒】1316.紅花屋重兵衛 大吟醸 300ml 《焼酎》42.山形麦焼酎 雪原(せつげん) 25度 180ml【追記あり】
今日いただくこのカップ酒は、普通酒でした。
それに品質表示から判断するに、おそらくヤングカップと同じ中身でしょう。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、濃くはないですね。
ああ、この味。
覚えがありますよ。
うまみは濃くはないですが、しっかりです。
枯れていて、ちょい渋です。
米のうまみや酒臭さ(ほめ言葉です)はごくかすかですが感じます。
キレはよく、透明感をちょっとだけ感じます。
酸味はひかえめ。
すっぱさはゼロですね。
ちょいスーですが、ピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりでしょう。
枯ちょい渋ちょいスースッキリやや甘口のお酒でした。
枯れていてちょい渋ですが、粗さは感じませんでした。
透明感が少しありましたが、ペラペラというほどではないと思います。
飲みやすくはないものの、食事と合うお酒でした。
あたしゃ澤正宗さんは純米カップこそが秀逸だと思うのですが、こういう企画モノのカップ酒であればむしろ純米カップを充当すればよかったのではないかと心の底から思う次第でございました。
山形県のお酒ですからね。
今日は山形のだし(きゅうりとみょうがのみ)を作って、冷奴にかけていただきました。
バッチリ!
やっぱり合うね。
【お酒】2014.羽陽一献 純米吟醸 カップ [06.山形県の酒]
製造者 株式会社中沖酒造店
山形県東置賜郡川西町大字西大塚1792-3
原材料名 米(山形県産)米麹(山形県産米)
精米歩合 50%
アルコール分 14度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)
中沖酒造店さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
600.羽陽一献 カップ (2回目はこちら)
今日いただくこのお酒は、味ノマチダヤさんにて入手した精米歩合50%の純米吟醸酒でした。
花笠音頭が紹介されておりました。
今年はちょうど昨日(8月5日)と今日(6日)が花笠まつりのようですね。
純米吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、わずかに着いていることがわかる程度でした。
上立ち香は、鼻を近づけるとフレッシュな風味をごくかすかに感じる程度です。
含んでもそれほどわかりませんが、接着剤香をわずかに感じます。
うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
米のうまみが淡めなりにふんわりと広がります。
苦みがあって、強くはないものの鋭いですね。
酒臭さはなく、熟成感もありません。
キレはよいですね。
酸味はややはっきりでしょう。
すっぱが少しはっきりしていて、少し鋭いみたいです。
スースー感はかすかにありますが、ピリピリ感はありません。
甘みはややひかえめでしょう。
存在はわかりますが、弱めです。
やや淡麗でちょい苦ちょいすっぱ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
淡めなりに米のうまみがしっかりしていて、飲み応えを感じました。
苦みやすっぱさ、それに接着剤香は突出することなく、いい塩梅にお酒の味を引き締めてくれておりました。
しかも辛口で、キリッとしておりました。
これはうまいね!
おそらく、濃い味の食べ物、それも味噌やしょうゆでしっかりと味をつけた料理に合うんじゃないかな?
せっかくの山形のお酒ですからね、
山形の食べ物と合わせたいですよね。
“山形のだし”を作って、
もめん豆腐を用意して、
豆腐に山形のだしを乗せて、出来上がり。
んめ!
やっぱり山形のだしはうんめぇな!
あ~、
いかんいかん!
山形のお酒と山形のだしとをいただいたら、
また山形へ行きたくなっちゃったよ。
PCR検査を受けたら、
“低リスク”だったしさぁ。
(人としてはむしろ低レベルだけれどな。)
青春18きっぷも買っちゃったしさぁ。
というわけで、
山形へ出かけるので、
今週末の更新はございません。
次回の更新は、
8月10日(火)
を予定しております。
ごきげんよう!
(友情出演)
【お酒】1952.初孫 酒王 300ml [06.山形県の酒]
製造者 東北銘醸株式会社
山形県酒田市十里塚字村東山125番地の3
アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
300ml
(以上、ラベルより転記)
山形県は、歴史や文化、風土、気候などから、
日本海に面する庄内地方
秋田県と県境を構える内陸部最北部の最上(もがみ)地方
県庁所在地たる山形市を抱える村山地方
福島県や新潟県と県境を構える県南部の置賜(おきたま・おいたま)地方
の4つに分けることができます。
今日いただくこの“初孫”は、庄内地方の酒田市に蔵を置く東北銘醸さんのお酒です。
その東北銘醸さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
132.初孫 一徹生酛 純米酒 180ml
240.酒王 初孫 180ml
251.初孫 生酛純米本辛口 魔斬 300ml
261.初孫 マイカップ
262.初孫 生酛純米酒カップ
263.初孫 本醸造 本撰ニューカップ
305.特別本醸造 銀嶺初孫 300ml
376.初孫 吟醸 生酛造り 300ml
597.初孫 生酛純米吟醸 いなほ 300ml
926.初孫 本撰 本醸造 300ml
1486.初孫 は号仕込 本醸造 180ml
1724.初孫 魔斬 生酛純米本辛口 180ml
今日いただくこの“酒王”は、どうやら普通酒のようですね。
これは私の予想ですが、蔵元さんのWebsiteでも紹介されていないほどですから、もしかしたらかつての級別制度下における二級酒相当のお酒なのかもしれません。
それでも地元では、初孫シリーズのうち最もお手軽にいただける商品としてきっと愛飲されていることでしょう。
特に庄内地方の海産物との相性は、バッチリなのかもしれません。
それでは、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、無色透明でした。
うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
やわらかいうまみが舌の上に薄い膜を張るようにフワッと乗っかってまいります。
苦みや雑味はまったく感じません。
酒臭さや熟成感もないですね。
キレはとてもよくてスッと引きますが、アル添酒にありがちな透明感はないですね。
酸味はややひかえめです。
すっぱさはかなり弱めですが、鋭さは一応わかります。
ただ、酸味自体に深みを少し感じるかな。
でもちょいスーで、かつちょいピリです。
甘みはややひかえめでしょう。
ゼロではないものの、弱めです。
淡麗ちょいスーちょいピリスッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
キレがよくて、ちょいスーでかなりスッキリしておりました。
しかも雑味がゼロで、とてもきれいな味わいでした。
それでいてけっしてスカスカではなく、やわらかいうまみが舌の上にふんわりと乗っかってくるようでした。
しかも酸味自体の深みも弱めながらに感じました。
これは海の物との相性がバッチリでしょう!
ということで、
そのスッキリした初孫酒王と合わせた今日のエサはこちら。
のらぼう菜。
既出でした。
サッと茹でて、
しょうゆ洗いし、
水分を絞ったものがこちら。
みりん、酒、酢を煮切り、味マルジュウ(だし醤油)とねりからしとを合わせたもの。
要するに、からし和えにしようという算段なのでした。
しょうゆ洗いして水分を絞ったのらぼう菜を、からしだれに合わせて、
のらぼう菜のからし和えのできあがり。
青みがいい感じで、からしの辛みが爽やかでした。
海のものは、いつものさば缶。
さば缶で、さば缶の味噌煮を作ろうという魂胆なのでした。
この作り方は、斉藤辰夫さんがNHK『きょうの料理』で紹介なさっていた“さば缶とねぎのみそ煮”を参考にいたしました。
この料理には、いつもは名古屋の赤味噌を使うところ。
しかし今日は、広島の合わせ味噌を使用してみました。
合わせた野菜は、しいたけ、しょうが、ねぎ。
さば缶を、汁ごと鍋に開けて、
酒、みりん、砂糖、味噌、水を加えたところへ、野菜を投入。
フタをして、沸騰するまで弱火で煮て行きます。
沸騰したら、煮汁をさばにかけながら煮詰めます。
ここからは、私のオリジナル。
いったん火を止めて、冷ますのです。
冷ましたのちに再度加熱することで、さばや野菜に味がなじむのです。
皿に盛り、山椒をかけて、出来上がり。
さば缶に、味噌の香ばしさがなじんでおいしゅうございました。
もちろん、スッキリした初孫との相性はバッチリでしたよ。
ごちそうさまでした。
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黒猫のダンナにおかれましては、今日もいっぱい遊んでいただけましたとさ。
(友情出演)
【お酒】1947.霞城壽 銀扇 180ml [06.山形県の酒]
製造者 寿虎屋酒造株式会社
山形市大字中里字北田93-1
アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)
昨日に引き続き、今日も寿虎屋酒造さんのお酒をいただきます。
そのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
222.金扇 霞城壽 本醸造 カップコトブキ
256. 霞城壽 カップコトブキ
782.虎屋のから口 180ml
1931.霞城壽 大吟醸 珠玉 300ml
1946.霞城壽 金扇本醸造 300ml
昨日いただいた金扇は本醸造でしたが、このお酒には特定名称が付されておりませんでした。
ということは、普通酒なのでしょう。
小印も付されていないようでしたけれど、
買ったときにもらったレシートには、“銀扇”と表示されておりました。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
燗をつけると、お酒の甘い香りがかすかに漂ってまいりました。
うまみはやや淡めでしょう。
最初に米のうまみが来て、淡めなりに厚みを感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)は感じるものの、かなり弱めです。
渋みはわかりますが、ごくかすかです。
キレはよいですが、透明感はわずかです。
酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めです。
深みもないみたいです。
ただちょいスーで、かすかにピリと感じます。
甘みはややはっきりでしょう。
べとつかないものの、幅を少し感じます。
やや淡麗でちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
味の要素は金扇本醸造と同じでしたが、こちらのほうが淡めでさっぱりしておりました。
これは私の予想ですが、造りは同じであるものの、アル添量と加水量とがこちらの方が多めなのではないでしょうか?
でも、それ故か、こっちのほうがスッキリしていて飲みやすく感じました。
ワタクシといたしましては、こちらの“銀扇普通酒”のほうが好みでした。
【お酒】1946.霞城壽 金扇本醸造 300ml [06.山形県の酒]
製造者 本家 寿虎屋酒造株式会社
山形市大字中里字北田93-1
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合65%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)
山形市内に蔵を構える寿虎屋酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
222.金扇 霞城壽 本醸造 カップコトブキ
256. 霞城壽 カップコトブキ
782.虎屋のから口 180ml
1931.霞城壽 大吟醸 珠玉 300ml
今日いただくこのお酒は、“金扇”の小印が付された本醸造でした。
“霞城(かじょう)”ってのは、きっと山形城の別名に由来しているのでしょうね。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、無色透明でした。
燗をつけると、甘い香りをかすかに感じます。
うまみはやや濃いめでしょう。
穏やかな酒臭さ(ほめ言葉です)とともに、米のうまみに厚みを少し感じます。
軽い渋みが少しだけあるみたいですが、雑味には感じません。
キレはよく、スッと引いて行きます。
酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさはわかるものの、弱めです。
ただ、酸味自体の深みを少し感じます。
わずかにスースーで、熱いうちはピリピリ感はないものの冷めると少しだけ出てくるみたいです。
甘みはややはっきりです。
べとついた感じはないものの、甘み自体に幅を感じます。
やや濃醇でちょい深スッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
酒臭くて(あくまでもほめ言葉です)、米のうまみに厚みがあって、深みが少しあったことから、飲み応え満載でした。
それでいてキレがよいのは、アル添の効果でしょうか?
甘みもいい感じに効いて、コクを添えているようでした。
さらに軽い渋みがいい感じに引き締めてくれておりましたよ。
やまがたの酒、やっぱりうまいね。
そのやまがたの酒に合わせた今日のエサはこちら。
細めのアスパラガスを見つけたので、
おひたしにしてみました。
シャキシャキでまいう~!
午前中に作ってだしに浸しておいたので、味がしみておりました。
おいしそうな新じゃが。
煮てみました。
落とし蓋をして弱火で30分ほどかけて煮たことで、ねっとりと仕上がりました。
ごちそうさまでした。
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今日も「触れ!」のご命令が出されたので、
仰せの通りにさせていただきました。
触られている間、しっぽを股に挟んでいる姿がかわいい黒猫のダンナなのでした。
(友情出演)
【お酒】1939.出羽桜 大吟醸酒 アマビエさま 300ml [06.山形県の酒]
製造者 出羽桜酒造株式会社
山形県天童市一日町一丁目4番6号
アルコール分 15度
精米歩合 50%
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)
出羽桜酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
152.出羽桜 桜花吟醸酒 本生 300ml
241.出羽桜 花宝 カップ
543.出羽桜 純米吟醸 深緑ラベル 300ml
740.出羽桜 花宝 300ml
1484.純米吟醸酒 稲露(いなつゆ) 300ml
1490.出羽桜 お燗瓶 180ml
1516.出羽桜 特別純米酒 一耕(いっこう) 300ml
今日いただくこのお酒は、疫病退散の祈りが込められたアル添大吟醸酒でした。
ラベルの絵は、山形県ご出身の画家さんが書いたものなんだってさ。
大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、無色透明でした。
上立ち香はないですね。
含んでも香りはありません。
ただ、フレッシュな風味をわずかに感じます。
うまみは濃いめでしょう。
米のうまみがしっかりで、厚みがあって舌の上にどっしりと乗っかって来ますよ。
吟醸酒にありがちな苦みをちょっとだけ感じます。
熟成感はなく、酒臭さはゼロで、雑味も感じません。
キレはよく、スッと引いて行きますが、透明感はありません。
酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを少し感じます。
ちょいスーかな?
ピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりでしょう。
べとつかず、前に出てこないみたいですが、それでも甘み自体に幅を感じます。
濃醇ちょい爽快でちょいスーすっきり旨やや甘口のおいしいお酒でした。
香りじゃなくて、米のうまみそのもので勝負しているね!
厚みがあってどっしりとしておりましたよ。
それなのにキレがとてもよく、後味はスッキリしておりました。
またちょいスーで、しかもフレッシュさをちょっとだけ感じ、爽快感がありました。
これ、うまいね!
舌の上にどっしりと乗っかったかと思うと、スッと引いていくのね。
察するに、この引きのよさはアル添の効果でしょうね。
この引きのよさがないと、きっと重い味になっていたことでしょうよ。
食事に合う、おいしい大吟醸でしたよ。
やっぱりアル添酒、うまいよね。
「オレは純米しか飲まない。」って通ぶっている人を酒場で見かけることがたまにありますが、そういう人にぜひとも試してもらいたいお酒でしたよ。
そのおいしい“アマビエさま”に合わせた今日のエサはこちら。
まずは、昨日の残りの新じゃが煮。
そして、きゅうり、みょうが、ねぎ。
きゅうりを生で食べるときは、サッと湯通しすることで青臭さを抑えることができるのです。
(NHK『きょうの料理』で覚えた方法です。)
調味料は、煮切りみりんと、
(電子レンジで泡がブクブクと立つまで加熱しました。)
味マルジュウ!
山形県民の皆さまが愛してやまないだししょうゆです。
そして、桃屋の“梅ごのみ”。
この料理にこれを使うのは、おそらくワタクシくらいでしょう。
全てを刻んで調味料を合わせ、冷蔵庫で10分ほど寝かせたものがこちら。
いわゆるひとつの“山形のだし”です。
その山形のだしを、水気を切った木綿豆腐に乗せていただきます。
んめ!
そしてもう一品、
“なっとーもつ”(納豆餅)。
わさびはワタクシのオリジナルです。
んめ!
わさびが効くー!
でもやっぱり、かつて山形で食べたつきたてのお餅にはかなわないな。
ごちそうさまでした。
ああ、
また山形へいきたくなっちゃったなぁ!
そろそろ山菜が出始めるでしょうしね。
【お酒】1931.霞城壽 大吟醸 珠玉 300ml [06.山形県の酒]
●製造者 寿虎屋酒造株式会社
山形市大字中里字北田93-1
●原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
●精米歩合 48%
●アルコール分 15度
●内容量 300ml
(以上、裏に貼られたラベルより転記)
寿虎屋酒造さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
222.金扇 霞城壽 本醸造 カップコトブキ
256. 霞城壽 カップコトブキ
782.虎屋のから口 180ml
今日いただくこのお酒は、満を持してのアル添大吟醸でした。
精米歩合が48%と、刻んでいらっしゃるのね。
これも蔵元さんのこだわりが出ている一面なのかも。
アル添大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
上立ち香は、鼻を近づけるとかすかに花っぽさを感じる程度です。
ですが含むと、それが口の中に広がったのちに、鼻へと抜けていきますよ。
接着剤のような香りもかすかにわかります。
うまみはやや淡めでしょうけれど、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみに淡めなりに厚みを感じます。
熟成感はなく、酒臭さもありません。
吟醸酒でありがちな苦みがあって、弱めですが重さを少し感じます。
キレはよいですね。
酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが少し強めで、鋭さも感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。
甘みははっきりだね。
べとつかず、さらっとしているものの、ぐいぐいと前に出て来るみたいです。
やや淡麗でちょい芳香のちょい重ちょいすっぱ旨甘口のおいしいお酒でした。
淡めながらにも米のうまみに厚みを感じることができて、飲み応えがありました。
香りはありましたが、ひかえめでしつこさがありませんでした。
口をつけたときはすっぱいかなと思ったのですが、その酸味と甘みとのバランスがちょうどよい感じでした。
しかもちょい重の苦みがいい感じに引き締めておりました。
このお酒、味のバランスが絶妙でした。
かなり綿密に設計されているように感じましたよ。
それこそが、このお酒の大吟醸たる所以でしょうか?
おいしくて、あっちゅう間でございましたとさ。
そのおいしい大吟醸と合わせた今日のエサはこちら。
地元産のピーナッツ。
皮をむいて、このくらい用意。
フードカッター(手動)。
ピーナッツをこのくらいまで砕きました。
そのピーナッツに合わせたのは、愛知県の赤味噌。
赤味噌に酒、みりん、砂糖を混ぜて、電子レンジで2分加熱したものがこちら。
これをピーナッツに混ぜて、“みそピー”を用意。
そして今日も、地元産の菜の花。
今春はこれで6回目のご登場です。
菜の花をサッと茹でたのち、みそピーと和えて、完成です!
菜の花の穏やかな青みに、みそピーの香ばしさと甘みとが相俟ってまいうーでした。
もう一品。
なると巻を使いました。
なると巻をだしで煮たのですが、
味付けは“味マルジュウ”!
山形県民のみなさまが愛してやまないだし醤油です。
こんなん出ましたけど!
味がしみておいしゅうございましたとさ。
ごちそうさまでした。
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ありゃ!
へんなキノコが生えとるがね!
いいえ、
キノコじゃなくて、猫でした。
(友情出演)
【お酒】1930.雅山流 魂 スパークリング スタンダード 300ml [06.山形県の酒]
製造者 有限会社新藤酒造店
山形県米沢市大字竹井1331
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール/炭酸ガス
精米歩合 70%
アルコール分 14度
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)
スパークリングのお酒って、低アルコールのものが多いですよね。
でもこの“雅山流 魂 スパークリングスタンダード”は14度と、一般的な清酒と同じ度数でした。
精米歩合は表示されておりますが、特定名称の表示はありませんでした。
生詰なんだってさ。
それにしても、“炭酸ガス”って清酒の原材料としては認められていないんじゃないの?
金箔と同じで、完成した後で添加しているということでしょうけれど、だったら原材料に含めずに別途“炭酸ガス添加”とでも書いておけばいいんじゃないのかな?
スパークリングですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
鼻を近づけると、フレッシュな上立ち香がちょっとだけあることがわかります。
含むとそれが穏やかに鼻へ抜けて行きます。
発泡感はあるものの、弱めですね。
うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみをふんわりと感じます。
苦みがあって、強くはないものの重さを少し感じます。
熟成感はなく、酒臭さ(ほめ言葉です)はちょっとだけあるかも。
キレはよいですね。
酸味は意外にもひかえめです。
すっぱさはっほとんど感じません。
もちろん炭酸ガス由来の爽やかさはありますよ。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。
甘みはややひかえめです。
その存在はわかりますが、弱めです。
淡麗爽快ちょい重スッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
フレッシュな風味がありましたが、強くはなくてしつこさを感じませんでした。
むしろ発泡感の爽快さのほうが勝っておりました。
うまみは淡めでしたが、淡めなりに米のうまみを感じることができて飲み応えがありました。
ちょい重でしたが、それが淡めの味わいをいい感じに引き締めているように感じました。
しかもキレがよく、スイスイと行けてしまいましたよ。
これは危険なお酒ですぞ。
爽やかでキレがよいので、14度なのにスイスイと行けてしまいました。
気がついたら、なくなっておりましたとさ。
そのスパークリング清酒に合わせた今日のエサはこちら。
にんじんとパセリで、
サラダを作りました。
トマト缶と豚こま肉、そしてピーマン。
ピーマンは、このくらいにカット。
豚こま肉は、小さめに切りました。
鍋にオリーブオイルを敷き、みじん切りにした玉ねぎ、にんにく、しいたけを炒めて、
豚こま肉も投入。
肉に火が通ったら、トマト缶と水を入れてさらに加熱。
沸騰したら、あくを取り、
こしょう、塩、オレガノで、味を決めてしまいます。
味が決まったら、そこへピーマンを投入して、
弱火で煮込んでいきました。
皿に盛り、粉チーズとパセリとを振りかけて、完成!
ピーマンと豚こま肉とのトマト煮込みです。
豚肉のうま味と、くたくたになったピーマンの甘みとトマト缶の酸味とがいい感じに相俟っていて、おいしゅうございましたとさ。
ごちそうさまでした。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
あ、
行き倒れだ!
いいえ、
生きておりました。
(友情出演)
【お酒】1864.羽前桜川 本醸造 300ml [06.山形県の酒]
株式会社野沢酒造店
山形県小国町大字小国小坂町213
内容量:300ml
アルコール分15度
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合60%
(以上、ラベルより転記)
野沢酒造店さんのお酒は、法人化の前後を含めてかつて以下のものをいただいております。
《法人化前》
294.羽前桜川 カップ
295.羽前桜川 上撰 300ml
1238.羽前桜川 めざみの里20周年記念 激辛 また、めざみの里さござっとごぇな~ +20
《法人化後》
1844.吟醸生酒 まわる水 300ml
1855.羽前桜川 カップ
1856.羽前桜川 純米吟醸酒 美山錦 300ml
1857.羽前桜川 純米吟醸酒 出羽の里 300ml
今日いただくこのお酒は、本醸造でした。
このお酒を入手した酒屋さんで伺ったところ、なんでもこのお酒はかつていただいた羽前桜川の上撰(糖類酸味料フル添加)を、蔵元さんが法人化なされたのちに本醸造に切り替えたものなのだとか。
本醸造になったことで、味わいにちがいは生じているのでしょうか?
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ほぼ透明でした。
うまみはやや淡めです。
それでも、米のうまみに淡めながらにも広がりを感じます。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
ですがこのお酒、アルコール香とともに上等な接着剤のような香りがプンプンですぞ!
苦みも少しあって、強くはないものの鋭さを感じます。
キレはよいですね。
酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさは弱めです。
でもスースー感がかなりはっきりで、けっこうなピリピリ感ですぞ。
甘みはややひかえめでしょう。
弱めながらに幅を感じます。
やや淡麗でちょい苦スーピリ旨やや辛口のお酒でした。
やや淡めながらも、米のうまみが広がって飲み応えを感じました。
しかしこのお酒、アルコール香や接着剤のような香りがかなりきつい!
それにスースーのピリピリ!
ちょっとこれは飲みにくいぞ!
私としては、三増酒だったかつての上撰のほうがやわらかくておいしかったのではないかと思いました。
それにしても、この接着剤のような香りは、羽前桜川の吟醸酒にも共通しておりましたね。
こういう香りで攻めようという決意の表れなのでしょうか?
その羽前桜川に合わせた今日のエサ。
じゃがいもを食べたかったので、肉や野菜とともに炒めてみましたよ。
味付けは、味マルジュウ。
山形県民の皆さまが愛してやまないだし醤油です。
予想通り!
おいしゅうございました。
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今日も遊んでくれてありがとうね。
(友情出演)