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【お酒】2232.しぜんしゅ 生酛 燗誂 純米酒 160ml [07.福島県の酒]

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製造者 有限会社仁井田本家
福島県郡山市田村町金沢字高屋敷139番地

品目 日本酒
酵母無添加(蔵つき酵母)
アルコール分 14度
精米歩合 80%
原材料名 米(国産)、米糀(国産米)
自然栽培米
表示義務のない加工助剤・酵素等も不使用
放射性物質不検出確認済
冷蔵推奨
内容量 160ml
(以上、ラベルより転記)




仁井田本家さんのお酒は、これまでに以下の物をいただいております。
【お酒】163.穏(おだやか) 純米 180ml
【お酒】1149.穏(おだやか) 純米吟醸 180ml
【お酒】1948.おだやか 純米吟醸 160ml
【お酒】2226.しぜんしゅ 純米原酒 300ml

今日いただくこのお酒は、
“しぜんしゅ”
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“しぜんしゅ”の何たるかにつきましては、先月末に【お酒】2226.しぜんしゅ 純米原酒 300mlをいただいた際に気が済むまで書いておりますので、そちらをご参照下さい。

能書きがありましたので、紹介しておきます。
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今日いただくこの“しぜんしゅ”は、
“燗誂(かんあつらえ)”なんだってさ。
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度数は14度。
こっちは加水してあるのね。
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酒造年度が2021BY(2021年酒造年度:2021年7月1日~2022年6月30日)で、製造年月(瓶詰した年月)が2023年9月ということは、1年以上の貯蔵期間を置いていたことになりますね。
この燗誂もきっと、その間に生じた熟成感を味わえるのでしょう。
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それではいただきましょう。
“冷蔵推奨”とありましたが、それはきっとあくまでも保管上の話。
“燗誂”ですから、その名の通り燗でいただきますよ。
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お酒の色は・・・・・、
カメラが安物のせいか、見た目よりも色が薄い!
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香りはね、枯れた感じをごくかすかかな。
でも注意しなければ、ほとんど感じませんよ。

うまみはやや濃いめ。
枯れていて熟成感満載ですが、角や粗さは全く感じません。
それ故に、苦みや雑味もゼロ!
酒臭さと米のうまみとが続くものの、弱めです。
キレはよく、後味はスッキリしています。

酸味ははっきり。
すっぱさは強くはないし、鋭さもそれほどでもない。
しかし、酸味自体に深みをしっかりと感じます。
スーなし、ピリもなし。

甘みはひかえめ、いや、ややひかえめかな。
前には出て来ないものの、存在はするみたい。


やや濃醇で枯深スッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。

枯れておりましたがペラペラではなく、酸味の深みが効いていて飲み応えがありました。
それでいて【お酒】2226.しぜんしゅ 純米原酒 300mlほど濃くは感じないものの、むしろそれが飲みやすさをもたらしてくれているようでした。

原酒もおいしいお酒でしたが、どちらかと言えば、こっちの“燗誂”のほうが好みの味でした。
オイラは適度に軽さや飲みやすさがあったほうが好みかもしれません。
人間関係もめんどくさいのは大嫌いで、イヤなことがあるとサッと手を引くほうですから。

閑話休題。
今日はスーパーで焼売(200円+税)を買ってまいりましたが、酸味の深みをしっかりと感じる燗誂とバッチリでしたとさ。
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【お酒】2229.奥の松 純米吟醸 缶(ICHI-GO-CAN)【訂正追記あり】 [07.福島県の酒]

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製造所:東日本酒造協業組合
福島県二本松市休石167
販売者:株式会社Agnavi
神奈川県茅ケ崎市本村2丁目2番18号
加工所:埼玉県比企郡小川町大字青山字木ノ下1581-1

品目:日本酒
●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
●精米歩合:60%
●アルコール分:15度
●内容量:180mL
(以上、ラベルより転記)




先週末にいただいた【お酒】2227.磐城壽 純米酒 缶(ICHI-GO-CAN[レジスタードトレードマーク]に引き続き、今日も同時に入手したものをいただきます。
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今日いただくのは、
“奥の松”の純米吟醸酒。
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“奥の松”は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】218.奥の松 純米吟醸 180ml
【お酒】515.奥の松 本醸造辛口酒カップ
【お酒】516.奥の松 超カップ200
【お酒】1414.奥の松 サクサク辛口 180ml
【お酒】2019.奥の松 あだたら吟醸 カップ(東北MONO)





“東日本酒造協業組合?”
奥の松酒造じゃなかったの?
最近になって、協業組合化したのかな?
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いいえ、
そうではありませんでした。

東日本酒造協業組合と奥の松酒造さんとの関係について、文献には以下のような記述がありました。

 昭和四十九年八月二十二日に二本松市から西方、約七キロの同市休石百六十七番地に設立された。組合員は八名理事長は奥の松酒造(株)社長の遊佐栄一氏。出資金は一億五、〇〇〇円である。
(中略)
 中小企業の酒造業者が経営の近代化と体質改善をはかるため、全国でも非常に珍しい清酒製造の協業化を行なった八名の業者は、奥の松酒造(株)(二本松)、(株)岩城屋酒造店(福島)、開運酒造(株)(本宮)、沢緑酒造店(二本松)、櫛田酒造(資)(いわき)、豊仙酒造(資)(いわき)、大錦酒造(石川)などである。
(中略)
 協業して製造した清酒は、組合員が各自の銘柄でばらばらに販売したのではテレビなどの宣伝も効果的に行なうことができないし、組合員間の販売競争も行なわれるので、組合員の銘柄は次第に少なくして統一銘柄により積極的に販売することになった
 そして、新しい銘柄とすることも初めは考えられたが、いろいろと検討した結果、現在、既に一般によく知られている“奥の松”の銘柄により組合員の総力を結集して販売することを申し合わせた」(※1)

奥の松酒造さんのWebsiteでは、「時が流れ、奥の松以外の醸造元は継続または休止されました。」とあり、かつ「昔も今も、奥の松のお酒は東日本酒造協業組合で醸されて、奥の松ブランドで販売させて頂いておりました。」とありました。

これはきっと、
“組合員には奥の松酒造以外の蔵元はもういない(?)けれど、組合自体は存続しているので、コンプライアンスの観点から東日本酒造協業組合を製造者(製造所)として表示するようになった。”
と、お察し申し上げます。


コンプライアンスと言えば・・・・・、
これは東日本酒造協業組合のせいではないでしょうけれど、

【お酒】2227.磐城壽 純米酒 缶(ICHI-GO-CAN[レジスタードトレードマーク]と同じく、
このお酒も、缶のどこを見ても、製造年月の表示見つけることができませんでした。
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★☆2024/03/26追記★☆
ルール(清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号))を確認したところ、製造年月の表示は任意的記載事項(同5(10))とされていました。
どうやら令和4年の改正で、同5年から任意になったみたいでした。

私が勝手に表示が義務だと思っていただけだったみたい。
お詫びして、訂正させていただきます。


それではいただきましょう。
純米吟醸ですので、今日もぬる燗でいただきます。
なお今日は、浅草にあるグラスファクトリー創吉さんにて衝動買いしたグラス(400円ちょっと)を使っていただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
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香りがありますね。
上立ち香は、かすかにフルーティー。
でも含むとそれがパッと一気に広がります。
缶に記載されていたとおり、バナナのような香りでもありますね。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみに厚みを少し感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)も少し感じます。
熟成感もかすかにあるみたいです。
苦みがあって、強くはないものの鋭いことがわかります。
キレはまあまあ。

酸味はややひかえめ。
すっぱさは弱めで、鋭くもない。
でも酸味由来と思われる深みをちょっと感じます。
スーなし、ピリもありません。

甘みははっきり。
前に出ては来ないものの、幅をしっかりと感じます。


芳香やや濃醇でちょい枯ちょい苦ちょい深旨甘口のおいしいお酒でした。

香りがはっきりしておりましたが、香りにケバケバしさがなく、しつこくは感じませんでした。
米のうまみとともに酒臭さや熟成感を程よく感じてうまみに厚みがありました。
かつ酸味由来と思われる深みも少しあるみたいでした。
甘口でしたがしつこくはなく、苦みがいい感じに引き締めてくれているようでした。

うまいね。
華やかで甘口だけれども、奥ゆかしい感じがしました。

まあでも、きっと10年前だったら、やれ香りはいらないとか、やれ甘すぎだとか、吟醸造りなのに苦みがあるとかケチを付けつつ、けっして“おいしいお酒”だとは評さなかったことでしょうよ。

歳のせいか、オイラもずいぶんと丸くなったもんだぜ。


(※1)『公害を防止し環境を保全しよう 密閉発酵と無雑菌仕込み 公園工場の東日本酒造協業組合』p.78-79(財界ふくしま 創刊9周年特別記念9(8) p.78-80 1980.08 株式会社財界21)

【お酒】2227.磐城壽 純米酒 缶(ICHI-GO-CAN)【訂正追記あり】 [07.福島県の酒]

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製造所:株式会社鈴木酒造店
福島県双葉郡浪江町幾世橋知命寺40
販売者:株式会社Agnavi
神奈川県茅ケ崎市本村2丁目2番18号
加工所:埼玉県比企郡小川町大字青山字木ノ下1581-1

品目:日本酒
●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
●精米歩合:65%
●アルコール分:14度
●内容量:180mL
(以上、ラベルより転記)




今日は、新白河駅にあるNewdaysで入手した、缶入りのお酒をいただきます。
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東日本大震災で被災し、山形県長井市にあった蔵元を買い取って拠点を移した鈴木酒造店さん。
その後、福島県浪江町へ戻り、道の駅になみえに併設されている蔵で酒造りを再開なさったのでした。
現在では山形県長井市と福島県浪江町との2か所で酒造りを続けていらっしゃるようですね。
それ故、鈴木酒造店産は、山形県の蔵元さんでもあり、福島県の蔵元さんでもあるのです。

その鈴木酒造店さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
【お酒】598.一生幸福 本醸造 300ml
【お酒】602.一生幸福 カップ
【お酒】2027.常磐MADE 磐城壽 本醸造 カップ

今日いただくのは、磐城壽の純米酒。
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造っているのは鈴木酒造店さんですが、どうやら缶への充填と販売とは別の会社がやっているみたい。
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この会社、“ICHI-GO-CAN[レジスタードトレードマーク]”なる商標で、缶入り清酒の販売を主な業務としているみたいでした。
それにこの商品の販売には、JR東日本も絡んでいるらしい。
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ですがこのお酒、
製造年月の表示がどこを探しても見当たらない!
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もしかしたら製造番号やこのQRコードで識別できるのかもしれませんが、
オイラはスマホを持っていないので、どうにもこうにもわかりませんでした。
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★☆2024/03/26追記★☆
ルール(清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号))を確認したところ、製造年月の表示は任意的記載事項(同5(10))とされていました。
どうやら令和4年の改正で、同5年から任意になったみたいでした。

私が勝手に表示が義務だと思っていただけだったみたい。
お詫びして、訂正させていただきます。




話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
まずは冷蔵庫で冷やしたものからいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
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香りがありますね。フルーティーな香りをちょっとだけ感じます。
含むとそれがふわりと口の中で広がるようです。
フレッシュさも、少しあるかな。

うまみは、ちょい濃いめ?
米のうまみがしっかりで、厚みを少し感じます。
軽い苦みがあって、弱めではあるものの鋭さを感じます。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
キレは良いほうだと思います。

酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはないものの、これも鋭さを感じます。
酸味に深みもかすかにあるみたいです。
スーはなく、ピリもなし。

甘みはややひかえめ。
弱めではあるものの、存在はわかります。


ちょい爽快のちょい濃醇でちょい苦ちょいすっぱ旨やや辛口のおいしいお酒でした。

爽快感とともに香りがあったものの、いずれもしつこくなくてちょうどよい感じでした。
米のうまみがしっかりで飲みごたえがありました。
ちょい苦ちょいすっぱでしたが、このくらいであればむしろ食事と合うと思いました。
この点が、吟醸造りとの差異でしょうか?


次に、燗にしてみました。
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苦みと酸味とがうまみと絡み合って、いい感じに引き締まっているようです。
そのせいか、米のうまみの厚みがとれて、さっぱりした感じになっているみたいです。
香りやフレッシュさは飛びました。
甘みも引くみたいです。

燗だと、やや淡麗でちょい苦ちょいすっぱ旨辛口のおいしいお酒になりました。

燗のほうがスッキリしており、かつ辛口で引き締まった感じがいたしました。
燗もうまいね。


磐城壽純米酒缶は、冷やしたものと燗とで全然ちがう味わいを楽しめる、おいしくかつ面白いお酒でございましたとさ。

【お酒】2226.しぜんしゅ 純米原酒 300ml [07.福島県の酒]

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製造者 有限会社仁井田本家
福島県郡山市田村町金沢字高屋敷139番地

品目 日本酒
酵母無添加(蔵つき酵母)
アルコール分 16度
精米歩合 80%
原材料名 米(国産)、米糀(国産米)
自然栽培米 放射性物質不検出確認済
表示義務のない加工助剤・酵素等も不使用
冷蔵推奨
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)





仁井田本家さんのお酒は、かつて以下の物をいただきました。
【お酒】163.穏(おだやか) 純米 180ml
【お酒】1149.穏(おだやか) 純米吟醸 180ml
【お酒】1948.おだやか 純米吟醸 160ml


江戸中期の1711(正徳元)年に現在の酒蔵のある郡山市田村町金沢で創業した。旧金沢村と屋号の「寳来屋ほうらいや」から、銘柄を「金寶」と命名する由来となった」(※1)という、仁井田本家さん。

正徳元年(1711年)といえば、儒学者であった新井白石が、江戸幕府六代将軍徳川家宣と、その側用人間部詮房との三人でゴールデントリオを結成して、“正徳の治”をガンガン進めていた時期ですよ。
白石は、
銅くずも同然の小判なんて、ありがたくもなんともねぇよ!」とか、
将軍ってのはさ、“大君”じゃなくって、“国王”なんだよ!!
とか言いながら、江戸城中を肩で風を切って歩いていたことでしょう。

ちなみにワタクシのこのブログ“飲みたくなってシマッタの記”という名は、新井白石が八代将軍徳川吉宗に「オマエもう来なくていいから。」と言われてクビになった後に記した、幼少期から当時までの回顧録『折たく柴の記(おりたくしばのき)』の名をを拝借したものなのです。
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ま、そんなこと、どうでもいいんですけれどね。(みつまJAPAN’より)


閑話休題。

今日いただくのは、“しぜんしゅ”
どうやら蔵元さんの名前を付けて、“にいだしぜんしゅ”と呼ばれているみたいです。
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“にいだしぜんしゅ”について、文献には以下の記載がありました。
「にいだしぜんしゅ」の銘のとおり、仁井田本家は「酒は健康に良い飲み物でなければならない」という信条により、1967年に日本で初めて自然米(農薬、化学肥料を使わないで栽培した米)で酒を醸した蔵だ。「金寶きんぽう自然酒」という銘で販売していたが、昨年(2017年:ブログ筆者追記)、自然酒誕生50年を機に、若い人にも親しみやすい「にいだしぜんしゅ」に変更。ラベルもひらがなで銘を記しただけのシンプルなものにした。」(※2)

その“自然米”ですが、
現在、酒造りに使うのは、農薬も肥料も使わず自社田で育てる米が1割、9割は県内8グループと新潟、宮城の2軒の契約農家による自然栽培米と有機栽培米」(※3)だけで、しかも有機肥料さえ使わず、稲藁、籾殻、畔の草など、“田んぼの物を田んぼに返す”循環型の自然栽培を貫く。最も大変な草取りは、中野式除草機や手取りのほか、田に生息しているカブトエビに食べてもらっている。」(※2)という徹底ぶり。

こだわっているのは、お米だけではありません。
“自然派酒母100%”」(※1)をめざすべく、「「しぜんしゅ」は7年前から醸造用乳酸を使用せず、さまざまな菌が淘汰することで酒母を育てる生酛に変えた。」(※4)のだとか。
なお、仁井田本家さんには“穏(おだやか)”というお酒も造られており、それにはかつては白麹(焼酎製造用の麹:防腐効果のあるクエン酸を出す)を用いていたそうですが、これも2022年からは白麹使用をやめて(黄麹の?)生酛(醸造用乳酸を添加しなくても、自然に発生する乳酸が防腐効果をもたらす)に変えたそうです。

さらに、「29BYからは一部の酒を酵母無添加にすることにも挑戦している。」(※2)のみならず、「十数年後にはすべてを木桶で仕込むことを目指す。麹菌は、自社田の玄米を原料に、種麹メーカーが育成した専用菌を使っているが、将来は菌も自社で育てるつもりだ。とのこと。 「目指すのは原料や道具まですべて地元で自給自足し、100%天然菌で醸す酒です」と意気軒高な仁井田さん。」(※5)とあるとおり、“しぜんしゅ”の自然酒たる意義の追求は、とどまるところを知らないようです。

ラベルには、“酵母無添加(蔵つき酵母)”の表示がありました。
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酒造年度が2021BY(2021年酒造年度:2021年7月1日~2022年6月30日)で、製造年月(瓶詰した年月)が2023年8月ということは、少なくとも1年2か月は貯蔵期間を置いていたわけですね。
もしかしたら、その間に生じた熟成感を味わえるのかな?
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精米歩合は80%!
満たすべき精米歩合の基準がない純米酒ではあるものの、どちらかというと低精白ですね。
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なんでもこれは、「自然栽培米は米そのものがピュアで高品質なので磨く必要がなく、高精白では出せない力強い味わいの酒になる」(※6)のだとか。
そして低精白でも「掛米は十分に水を吸わせて蒸し、低温発酵を維持してしっかり米を溶かすので、粕歩合も25%と少なめ。」(※6)となるとのこと。


最後に一点だけ。

このお酒は“汲み出し四段仕込み”という、四段仕込の範疇でも特殊な方法を用いて製造されているのだとか。

 仕込みで特徴的なのは、「にいだしぜんしゅ」を汲み出し四段仕込みにしていることだ。三段まで発酵を進めた後、醪の1割程度をポンプで小さなタンクに汲み出し、そこに蒸米を熱掛けし、4~5日置いてから元のタンクへ戻すという。
 「もち米四段(通常の四段仕込法:ブログ筆者追記)はきれいな甘味が出ますが、汲み出し四段は甘味以外のいろんな味も出てきます。最近はきれいな味わいが求められているので、教科書では推奨されていない方法ですが、うちでは無農薬の米を使った生酛で、汲み出し四段仕込みという昔ながらのやり方を貫いています。手間はかかりますが、幅や奥行きが出て複雑な味わいになる。これがうちのオリジナリティになるんです。」
 “自然米を使用した生酛”というベースがあってこそ、汲み出し四段仕込みが力を発揮し、雑味ではなく、“複雑な味わい”を生み出すのかもしれない。これこそどの酒にも似ていない、仁井田本家だけの味だ。」(※7)

手元にあった文献で四段仕込について解説しているものには、「甘口清酒を望む場合,三段に仕込んだ留仕込の後,第2留とも称される四段に仕込む方法があり,これを総称して四段仕込という、発酵末期のもろみに総白米量の7~15%程度の物料を用いアルコール添加など次の操作に移る.四段にはうるち・もち・酵素・甘酒・酒母・かす・汲出し・水の各方法があるが,酵素四段が広く普及している.」(※8)と、複数の方法があるものの、その名称が紹介されているだけでした。
今回はそのうち汲み出し四段についてその方法を詳しく解説している文献に出くわすことができたことから、この点もこの“しぜんしゅ”を選んだ成果であったと考えております。




あー、気が済んだ気が済んだ!


それではそろそろ、いただいてみましょう。
16度なのに、純米の原酒ですし、
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かつ“冷蔵推奨”の文字がありましたので、
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まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し確認できました。
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香りはなし。

うまみは濃いめ!
ウィスキーのような風味がしっかりで、酒臭さ(ほめ言葉。以下同じ)満載。
でも、苦みや雑味はゼロですよ。
キレはよく、スッと引きました。

酸味ははっきり。
すっぱさはやや強めで鋭いね。
酸味自体に深みをしっかりと感じます。
スーはなく、ピリもなし。

甘みはややはっきり。
存在はわかるものの、酸味に覆われているみたい。


濃醇ちょいすっぱ深スッキリ旨口のおいしいお酒でした。

うまみが重厚で、酸味の深みを伴ってかなりどっしりとした味わいでした。
それでいて雑味はなく、かつキレもよいので重たくは感じませんでした。。
この味わいこそが、自然米を使用し、かつ汲み出し四段掛けで造った成果なのでしょうか?




っていうか、これはさ。
まちがいなく、燗でしょうよ!
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燗にすると、酒臭い香りが立ちました。

うまみは濃いめ。
枯れた感じが出ましたが、ウィスキーのような風味は消えました。
酒臭さとともに、米のうまみも感じることができるようになりました。
でもキレはよく、後味はスッキリでした。

酸味の深みもよくわかる。
ただ、ちょいスーが出てまいりました。

甘みはちょっと引くかな。


燗にすると、濃醇枯ちょいすっぱ深ちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒になりました。

米のうまみは冷やしたものでは感じなかったものの、燗にすることで出てまいりました。
酸味のちょいすっぱと深みとは同じ。
キレはよく、むしろちょいスーが出てスッキリ感が増しました。


これはまちがいなく燗がおいしいね!
うまみ(酒臭さ+米のうまみ)しっかりで、酸味の深みもしっかり感じることができました。
それでいて雑味がゼロで、かつウィスキーみたいな風味が消え、さらにスッキリしているので、燗のほうが飲みやすい。


“しぜんしゅ”は、燗にしてこそおいしいさをしっかりと味わえる、おいしいお酒でございました。






その“しぜんしゅ”と合わせた今日のエサはこちら。


冷蔵庫に残っていた油揚げ。
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油抜きして刻んだもの。
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きゅうりとネギ。
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わさび。
そろそろ使い切りたいところ。
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すべて絞り出しました。
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オリーブオイルに、煮切った酢とみりん、塩、昆布だし、コショウで、
わさびドレッシングを作って。
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油揚げときゅうりとネギとのわさび和え。
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オリーブオイルと合わせたことで、わさびの辛みは飛んでしまってゼロ!
爽やかさだけが残って、おいしゅうございました。
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にら。
山形県産(達者de菜)を探していたのですが、なかったので高知産。
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卵。
小さかったので、3個使用。
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にら玉。
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おいしい!
これは予想どおり。
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ごちそうさまでした。
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(※1)福島民友新聞社編『ふくしま美酒探訪』p.41(2017.8 福島民友新聞社)
(※2)山王かおり『“自然派”蔵の300年目の決意 「日本の田んぼを守る酒蔵になる」』p.03(酒蔵萬流 2018年秋号 第19号 p.02-05 新中野工業)
(※3)山同敦子『にいだしぜんしゅ 自然栽培米で生酛純米酒のみを醸す、気骨のエシカル酒蔵』p.032(dancyu 2023年3月号 p.028-035 プレジデント社)
(※4)(※3)p.33
(※5)(※3)p.34
(※6)佐々木香織『「磨かない酒」新世紀』p.069(dancyu 2020年3月号 p.064-070 プレジデント社)
(※7)(※2)p.04
(※8)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.141-142(1997.10 灘酒研究会)

【お酒】2185.大吟醸 榮四郎 180ml [07.福島県の酒]

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製造者 榮川酒造(株) 磐梯工場
福島県耶麻郡磐梯町大字更科字中曽根平6841-11

原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 40%
アルコール分 16度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)





榮川酒造さんのお酒は、昨日までに以下のものをいただいております。
57.榮川 エイセンカップ 特醸酒
2回目はこちら
536.榮川 純米酒 にごり アルミ缶
2回目はこちら
542.榮川 本醸造 ぎょく 300ml
672.榮川 純米酒 300ml
860.榮川 純米酒 AIZUのお酒 アルミ缶
870.榮川 辛口 300ml
1157.榮川 生貯蔵酒 アルミ缶
1455.榮川 生貯蔵酒 300ml
【お酒】1983.榮川 純米吟醸 一火原酒 300ml
【お酒】2184.純米大吟醸 榮四郎 180ml

今日いただくこのお酒も、
昨日と同じ、“栄四郎”ですが、
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こちらは醸造アルコール添加の大吟醸でした。
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なお、この榮四郎も箱に入っており、
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能書きが付されておりました。
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それではいただきます。
大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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盃に注ぐと、フルーティーな香りがふんわりと立ちました。
含むとそれが口の中にふわっと広がって、飲み干した後に鼻へ抜けていきました。

うまみはやや淡めながらも、しっかりしています。
米のうまみそのもので、幅を少し感じます。
酒臭さはなく、苦みや雑味もゼロですね。
キレはよく、スッと引いて行きます。

酸味はややはっきり。
すっぱさは、鋭さを感じるものの弱めです。
むしろ酸味自体の深みが強くはないものの、前に出てくるくらいです。
スースー感はかすかで、ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめ。
存在はわかるものの、かなり弱めです。


やや淡麗でちょい深スッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。

昨日試した純米大吟醸と比べてこちらのほうが角がなくて味のバランスがよく、かつスッキリしておりました。
でも酸味の深みを感じたことから、相応の飲みごたえを感じました。

純米大吟醸よりも、こっちのほうが上品!
香りはこちらのほうがよくわかりましたが、突出することなく奥ゆかしい感じでした。

うまいね。
やっぱりアル添はけっして増量策などではなく、味のバランスを整えるための技法ですね。









そのアル添大吟醸の榮四郎と合わせたきょうのエサはこちら。


きゅうりを食べたかったので、
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ちくわとともに、
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ごま酢和え。
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スティックブロッコリー。
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かつてはスティックセニョールって言ったっけ?
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一分間だけ茹でて、シイタケとともに炒めたもの。
味付けは昨日のピーマンと同じく、塩コショウ、にんにく、バター。
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ごちそうさまでした。
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★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


ぽかぽか陽気のせいか、
お眠だった黒猫のダンナでしたが、
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それでも遊んでいただけました。
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(友情出演)

【お酒】2184.純米大吟醸 榮四郎 180ml [07.福島県の酒]

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製造者 榮川酒造(株) 磐梯工場
福島県耶麻郡磐梯町大字更科字中曽根平6841-11

原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 40%
アルコール分 16度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)





榮川酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
57.榮川 エイセンカップ 特醸酒
2回目はこちら
536.榮川 純米酒 にごり アルミ缶
2回目はこちら
542.榮川 本醸造 ぎょく 300ml
672.榮川 純米酒 300ml
860.榮川 純米酒 AIZUのお酒 アルミ缶
870.榮川 辛口 300ml
1157.榮川 生貯蔵酒 アルミ缶
1455.榮川 生貯蔵酒 300ml
【お酒】1983.榮川 純米吟醸 一火原酒 300ml


今日いただくこのお酒は、
満を持しての純米大吟醸。
その名も“榮四郎”
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このお酒は、
透明の箱に納められておりましたが、
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その箱には、
酒銘が初代ご当主の名に由来する旨の説明書が付いておりましたよ。
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精米歩合は40%。
米の半分以上を削っちゃっているのね。
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それではいただきます。
純米大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、
ごくかすかにわかる程度でした。
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盃に注ぐと、フルーティーな香りがうっすらと立ちました。
含むとそれが口の中でパッと広がります。
フレッシュな風味も少し感じます。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみに幅を少し感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)もちょっとだけ感じます。
苦みや雑味はゼロ!
キレはまあまあかな。

酸味はややはっきり。
すっぱさが強くはないもの、鋭いね。
ちょいスーで、かすかにピリ。

甘みはやや・・、否、ちょいはっきりかな。
決して前には出て来ないものの、のどを通った後で舌の付け根あたりで感じます。


爽快やや濃醇でちょいすっぱ旨口のおいしいお酒でした。
純米らしいうまみの幅を感じながらも、雑味がゼロなところは、このお酒が大吟醸、すなわち「吟味して製造した清酒」(清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号1))でかつ「固有の香味及び色沢が特に良好なもの」(同2(2))たる所以でしょうか?
キレはそれほどでもないみたいでしたが、それでもフレッシュさがあってちょいスーであったが故か爽快な口当たりで、決して重くは感じませんでした。

うまいね。
さすが初代ご当主の名前を頂くお酒ですね。






その榮四郎と合わせたきょうのエサはこちら。


ピーマンを食べたかったので、
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在庫の魚ソーを切って、
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ピーマンを炒めて、
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調味料は、
塩コショウ、にんにく、バター。
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ピーマンに魚ソーと調味料とを合わせて、
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卵でとじて、
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ピーマンの卵とじ。
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バターとニンニク、塩コショウがいい感じ。
お酒を振ってもよかったかも。
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ごちそうさまでした。
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★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


午前中はまだ天気が回復していませんでしたが、
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それでも黒猫のダンナには、いっぱい遊んでいただけました。
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(友情出演)

【お酒】2183.結芽の奏(ゆめのかなで) 純米大吟醸 180ml [07.福島県の酒]

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製造者 花春酒造株式会社
福島県会津若松市神指町大字中四合字小見前24番地の1

原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 50%
内容量 180ml
アルコール分 15度
(以上、ラベルより転記)





こちらひさびさの花春酒造さんのお酒。
これまでに、以下のものをいただいております。
【お酒】35.花春 会津印 ハナハルカップ【補足あり】
【お酒】791.花春 純米吟醸 180ml

今日いただくこのお酒は、
純米大吟醸。
なんでもこの“”結芽の奏(ゆめのかなで)は、「創業300周年を機に、気軽に楽しめる贅沢なお酒をコンセプトとして発売。」されたんだってさ。
(蔵元さんのWebsiteより)
蔵元さんのオンラインショップでの価格は税込429円。
それならば、大吟醸にしては気軽に楽しめるお酒であると思います。

それにしても花春さん、
2016年には 身売り 資本の変動があったものの、創業300年を迎えることができて何よりです。(イヤミかよ!
会津の蔵元の二大メジャーである榮川さん(こちらも2016年に身売り)とともに、会津の酒造業界をけん引し、かつ会津へ行けばスーパーマーケットで買えるお酒をこれからもたくさん取り揃えていただくことを切に願います。

精米歩合は50%。
使用している米の名称は表示されておりませんでした。
オンラインショップでは「福島県会津産米100%使用」と紹介されておりましたよ。
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それではいただきます。
大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、
かすかにわかる程度でした。
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上立ち香は、鼻を近づけるとほんのかすかにわかる程度。
含んでもほとんどわかりません。

うまみはやや淡めながらもしっかり。
米のうまみに厚みはなく、舌の上にふんわりと覆いかぶさる感じです。
酒臭さ(ほめ言葉です)少し、枯れた風味も少し。
ただ、苦みと重さとが少し目立つみたい。
キレはまあまあです。

酸味はややひかえめ。
すっぱさはほとんど感じません。
ちょいスーで、かつちょいピリです。

甘みはややはっきりかな?
前には出て来ないものの、飲み終わった後で舌の付け根でじんわりと感じます。


やや淡麗でちょい苦ちょい重ちょいスーちょいピリ旨口のお酒でした。
うまみはやや淡めなりにしっかりしていて、飲みごたえがありました。
キレはまあまあでしたが、ちょいスーのおかげか後味がスッキリで、アル添酒の如くでした。
ただ、ちょい苦ちょい重ちょいスーちょいピリがそれぞれ目立っていて、味の調和を欠いているように感じました。

そういえば、花春さんは姫飯造りを採用していらっしゃいましたね。
このお酒も、姫飯造りなのかな?







その結芽の奏と合わせた今日のエサはこちら。

ネギの青いところだけが残ったので、
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卵と合わせて、
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出汁巻き卵(ねぎ入り)。
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なすを食べたかったので、
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宇都宮の味噌“宮こうじ”を使って、
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みそ炒め。
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ごちそうさまでした。
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★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

午前中はおねむだった黒猫のダンナ、
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午後になって、雨が降ってきましたが、
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それでも遊んでいただけましたとさ。
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(友情出演)

【お酒】2182.稲川 辛口地酒蔵 カップ(中ノ沢こけし) [07.福島県の酒]

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合資会社稲川酒造店
福島県耶麻郡猪苗代町新町4916

原材料名 米(国産) 米麹(国産米) 醸造アルコール
内容量 180ml
精米歩合:63%
アルコール分:15度
原料米:美山錦100%
(以上、ラベルより転記)




植木屋商店さんの企画モノ“中ノ沢こけし”の最後の一つ。
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稲川酒造店さんのお酒は、昨日までに以下のものをいただいております。
【お酒】1172.稲川 辛口地酒蔵 本醸造仕込 生貯蔵酒 300ml
【お酒】1179.稲川 イナガワカップ
【お酒】1188.稲川 にごり酒 蔵出し原酒 カップ
【お酒】1228.稲川 金紋 本醸造 カップ
【お酒】1961.七重郎 はじまりの美術館 純米大吟醸山田錦仕込 カップ
【お酒】1962.七重郎 はじまりの美術館 特別純米無濾過生原酒 カップ
【お酒】2180.稲川 にごり酒 カップ
【お酒】2181.純米酒 百十五 カップ(中ノ沢こけし)

今日いただくこのお酒ですが、特定名称の表示はなし。
しかし、美山錦100%使用で、精米歩合が63%なんだってさ。
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それではいただきます。
普通酒でしょうから、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いておりました。
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香りは、鼻を近づけると枯れた感じの香りがあることがわかります。

うまみはやや濃いめ。
かなり枯れています。
米のうまみもわかるものの、弱めです。
渋みがあって、少し鋭どいですね。
キレはよく、スッと引いて透明感がありました。

酸味はひかえめ。
すっぱさはほぼゼロ。
ちょいスーですが、ピリはなし。

甘みはややひかえめ。
前に出て来ないものの、のどを通った後で舌の付け根で少し感じます。


やや濃醇で枯ちょい苦スッキリやや辛口のお酒でした。

百十五(純米酒)と味の基本は同じでしたが、こちらのほうが米のうまみが弱く、かつ渋みが少し目立つようでした。
アル添の影響でしょうか?、それとも美山錦を使用したが故でしょうか?



今日は厚揚げを食べたかったので、
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煮物にいたしました。
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キュウリも食べたかったので、
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ちくわとともに、梅肉和えにいたしました。
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ごちそうさまでした。
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★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

今日は一日中雨が降っていたせいか、
黒猫のダンナは落ち着きがありませんでした。
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(友情出演)

【お酒】2181.純米酒 百十五 カップ(中ノ沢こけし) [07.福島県の酒]

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合資会社稲川酒造店
福島県耶麻郡猪苗代町新町4916

原材料名 米(猪苗代町産) 米麹(猪苗代町産米)
精米歩合:60%
アルコール分:16度
原料米:夢の香100%
内容量:180ml
(以上、フタに貼られたラベルより転記)




【お酒】2180.稲川 にごり酒 カップにひきつづき、
今日も植木屋商店さんの企画モノ“中ノ沢こけし”からの一つをいただきます。
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なお、稲川酒造店さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】1172.稲川 辛口地酒蔵 本醸造仕込 生貯蔵酒 300ml
【お酒】1179.稲川 イナガワカップ
【お酒】1188.稲川 にごり酒 蔵出し原酒 カップ
【お酒】1228.稲川 金紋 本醸造 カップ
【お酒】1961.七重郎 はじまりの美術館 純米大吟醸山田錦仕込 カップ
【お酒】1962.七重郎 はじまりの美術館 特別純米無濾過生原酒 カップ
【お酒】2180.稲川 にごり酒 カップ(中ノ沢こけし)

今日いただくのは、
猪苗代町産の“夢の香”を100%使用した、
“百十五”という純米酒。
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酒銘である“百十五”について、蔵元さんのWebsiteでは以下のように紹介されておりました。
名称の百十五は国道115号に由来するものです。115号線沿いの杜氏所有の水田で生産した、酒造好適米「夢の香」を用い、丹精込めて製品にしたこだわりの純米酒です。
国道の番号を酒銘とした例は、
あたしゃ他に聞いたことがございませんよ。


それではいただきましょう。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、淡い金色でした。
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鼻を近づけると、枯れた香りをちょっとだけ感じます。

うまみはやや濃いめ。
けっこう枯れておりますが、米のうまみがそのあとに続きます。
軽い渋みをかすかに感じます。
キレはよく、スッと引くとともに、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめ。
すっぱさはほとんど感じません。
かすかにスーですが、ピリはなし。

甘みはややひかえめ。
前に出て来ず、のどを通った後で舌の付け根辺りでちょっと感じる程度です。


やや濃醇で枯スッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。

けっこう枯れていましたが、米のうまみもしっかりしていて決してペラペラではありませんでした。
それが舌の上にどっしりと乗っかった後、スッと切れて透明感すら感じました。
甘みはわき役に徹しておりましたが、うまい具合にコクを添えてくれておりました。

これはうまいね!
枯れているので、しょうゆや味噌の味がしっかりした料理と合わせたいところでした。
厚揚げの煮物とか、合うんじゃないかな。





その百十五と合わせた今日のエサはこちら。

今日もトマトと卵とで、
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トマト卵炒め。
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ごちそうさまでした。
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☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

昼寝から目覚めた後で、
黒猫のダンナに遊んでもらおうと思って、
いそうな場所を探した酔っぱらい。

でも、
どこを探しても見つからない。
いれば呼ぶと鳴いて知らせてくれるけれど、今日は反応なし。


もう帰ろうかと思ったそのとき、
金網の向こう側に黒い塊を発見。
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人間が入れないところで寝ているんだもん。
そりゃ呼んでも反応しないはずです罠。
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(友情出演)

【お酒】2180.稲川 にごり酒 カップ(中ノ沢こけし) [07.福島県の酒]

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合資会社稲川酒造店
福島県耶麻郡猪苗代町新町4916

原材料名 米(国産) 米麹(国産米) 醸造アルコール
アルコール分:15度
内容量 180ml
(以上、フタに貼られたラベルより転記)




嘉永元年(1848年)創業。
会津磐梯山の麓に蔵を構える稲川酒造さん。
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そのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】1172.稲川 辛口地酒蔵 本醸造仕込 生貯蔵酒 300ml
【お酒】1179.稲川 イナガワカップ
【お酒】1188.稲川 にごり酒 蔵出し原酒 カップ
【お酒】1228.稲川 金紋 本醸造 カップ
【お酒】1961.七重郎 はじまりの美術館 純米大吟醸山田錦仕込 カップ
【お酒】1962.七重郎 はじまりの美術館 特別純米無濾過生原酒 カップ

今日いただくこのお酒は、にごり酒。
度数は15度ですから、かつていただいた【お酒】1188.稲川 にごり酒 蔵出し原酒 カップとは中身が異なることが品質表示からわかります。
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この商品を入手したのは、会津若松にある植木屋商店さん。
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どうやら植木屋商店さんの企画モノのようでした。
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それではいただきます。
にごり酒ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

滓の量は、4割弱でしょうか?
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色は、かすかに象牙色。
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含んでみて、トロミはわかるものの弱めです。
ただ、ザラつきは少しあるみたいです。

うまみはもちろん濃いめ。
こめのうまみとともに、酒臭さ(ほめ言葉です)もちょっとだけ感じます。
苦みが少しあって、強くはないものの鋭さを感じます。
にごりですから、キレはそれほどでもないですね。

酸味はややひかえめ。
すっぱさは弱めですが、一応わかります。
ただしちょいスーです。
ピリピリ感はありません。

甘みは意外にもひかえめ。
ほぼゼロでしょう。


濃醇ちょい苦ちょいスー旨辛口のおいしいお酒でした。

キレはよくはないものの、ちょいスーのおかげで後味はスッキリしておりました。
しかも辛口で、キリっと引き締まっておりました。

これはうまいね!





その辛口にごり酒と合わせた今日のエサはこちら。

キュウリを食べたかったので、
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ねぎ、ちくわとともに、
ごま酢和えにいたしました。
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キャベツ。
諸価高騰の折、もはや最後の庶民の味方と言っても過言ではないでしょう。
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ちぎって耐熱容器に入れて、
オリーブ油をかけ、
塩、こしょう、化学調味料を振って、
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電子レンジで5分。
レンジ蒸し。
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ごちそうさまでした。
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黒猫のダンナには、
今日も遊んでいただけました。
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(友情出演)
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